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NATOの放火魔、イェンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)は、自分が火付け役となったウクライナの火事の代償を西側諸国の国民に払わせようとしている。

 <記事原文 寺島先生推薦>
NATO’s arsonist-in-chief Jens Stoltenberg wants the Western public to pay for a Ukrainian fire he helped to ignite
 
(EU加盟国は不平を言わず、ロシア・ウクライナ紛争の代償を払うべきと、すべてを始めたEUのリーダーが発言)
 
筆者:スコット・リッター(Scott Ritter)

出典:RT

2022年7月27日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2022年8月20日



Scott Ritter is a former US Marine Corps intelligence officer and author of 'Disarmament in the Time of Perestroika: Arms Control and the End of the Soviet Union.' He served in the Soviet Union as an inspector implementing the INF Treaty, in General Schwarzkopf’s staff during the Gulf War, and from 1991-1998 as a UN weapons inspector. 
 
@RealScottRitter@ScottRitter


Jens Stoltenberg © Thierry Monasse / Getty Images
 

 NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は最近、欧州議会の議員たちに対して、ロシアとの紛争が続くウクライナの機能と戦闘能力を維持するために必要な「代償を払う」必要性を説いた。彼が認めなかったのは、この紛争を引き起こすのに彼自身が果たした大きな役割である。
 
 ノルウェー人であるイェンス・ストルテンベルグ事務総長は重要な役割を担っている。それは近隣の消防署を大きな相互援助協定によりまとめあげる消防団長の役割と多くの点で似ている。ある地区で火災が発生すると、自動的に近隣の地区の消防団が出動するようにするのだ。NATO憲章の第5条がそれである。
 
 NATOへの加盟と同様に、消防地区への加盟も会員制の官僚制度であるため、関係者全員が具体的な約束をしなければならない手続きが必要とされる。例えば第5条にあるような相互扶助協定は、関係者が加盟者でなければ発動されない。
 
 ここで、ある消防団長が、問題点が多い消防地区の加盟を推進していたところ、その地区を加盟させるための手続きの途中で、大火災が発生した場合を考えてみよう。その消防団長は加盟地区に働きかけ、非加盟地区に設備や資源(人手は除く)を提供して消火活動を行うようにする。ただしその火は大きい。消防団長は、さらに多くの資源を要求する。
 

Read More: NATO boss lets the cat out of the bag: US-led bloc has ‘been preparing since 2014’ to use Ukraine for proxy conflict with Russia
 

 そして今度は、その消防団長が放火犯で、最初に火をつけるのを手伝ったことが判明したとする。

 現在のNATOが直面しているシナリオのほぼすべてがそれだ。米国主導のNATOは、14年間にわたって根本的に欠陥のある政策に対処してきた結果、いま悪戦苦闘しているわけだ。その政策とは、最終的にウクライナにNATO加盟を約束するものだったが、そのことにロシアが断固として反対していることを承知していた上でのことだったのだ。NATOはその後、NATO加盟諸国が、2014年2月にウクライナでクーデターが起こり、正規に選出された大統領がワシントンによって選ばれた政治家の集団に取って代わる手助けをする様子を見守ることになった。
 
 この問題のクーデターは、ナチスドイツの系譜に連なるウクライナの過激な右翼民族主義者の関与があってこそ実現したものであり、第二次世界大戦後の1945年から現在まで続くCIAの秘密裏のバックアップがあった。このネオナチの関与については、「消防団長が放火魔の仲間を派遣して、表向きは非加盟地区を加盟地区に加入させる準備と見せかけ、実際はその仲間に消防団員候補地区近隣一帯を焼き払わせる」、そんなたとえ話をすることも可能だ。
 
 イェンス・ストルテンベルグは8年間、ミンスク協定を通じてクーデター後のウクライナの平和を追求するふりをしながら、ウクライナ、フランス、ドイツとひそかに共謀して協定の締結を阻止するシステムを監視していた。その目的は、ウクライナが、分離したドンバス地域やおそらくクリミアにも大規模な打撃を与えられるNATO標準の軍隊を築く時間を確保するためだった。
 
 ストルテンベルグは、ウクライナを燃え上がらせるマッチに火をつけるのを手伝った。それは今や打って変わって、欧州議会のメンバーとの会合で、NATOの事務総長であるストルテンベルグが「文句を言うのをやめて、ウクライナへの支援を強化せよ」と欧州議会の議員たちをたしなめたのだ。
 
 この筆頭放火魔は、ヨーロッパの保険業者たちに、もみ手をしながら、自分が火付けをしたことの支払いをするように、との御託を並べているのだ。
 
 彼の偽善には吐き気がする。「欧州連合として、NATOとして、我々が払う代償は、通貨や貨幣で測れるものだ。彼ら(ウクライナ人)が支払う代償は、毎日失われる人命で測られる。我々は文句を言うのをやめ、支援に乗り出すべきだ。以上。」と彼は宣言した。
 

Read More: NATO would have started a war if not stopped by Russia---Iran
 
 ストルテンベルグとNATOは、ウクライナを襲った炎に責任があるという事実を語らなかった。キエフがドンバスへの攻撃を準備している中、ロシアが独自の特別軍事作戦を開始するという決断だけが、NATOとウクライナの計画が実現するのを妨げた。
 
 しかし、この放火魔は自分が火をつけたことを認めることができない。その代わりに、ストルテンベルグはウクライナ紛争の責任をロシアに転嫁しただけでなく、自分が起こした火事がNATO全体に脅威を与えているとまで言ってのけた。「ウクライナに救いの手を差し出すことは我々の利益になる。ウクライナがこの戦争に負ければ、それは我々にとって危険であることを理解しなければならないからだ」とストルテンベルグは欧州議会議員たちに宣言した。
 
 ロシアが軍事作戦を開始したとき、ウクライナを襲った惨事の責任はほとんど自分にあるという事実を無視して、ストルテンベルグは偽善の丘に旗をしっかりと立て、こう宣言した。「ウクライナの人々を支援するという道徳的な側面に関心がないのであれば、自国の安全保障上の利益に関心を持つべきだ。支援に金を払い、人道支援に金を払い、経済制裁がもたらすいろいろな結果に金を出すのだ。そうしなければ、後でもっと高い代償を払うことになるからだ」
 
 ストルテンベルグの本音は 「私のミス、あなたのミス、私たちのミスの代償を払え」ということだ。
 
 しかし、間違いを認めることは放火魔の道徳心には編み込まれていない。


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