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アメリカの超タカ派ジョン・ボルトンが、ロシアのウクライナ攻撃はアメリカのイラク侵攻とは異なる理由を説明する。

<記事原文 寺島先生推薦>
Pre-emptive use of force perfectly fine to thwart threats to US and its allies, John Bolton tells RT

米国と同盟国への脅威を阻止するための先制的な武力行使は全く問題ない、とジョン・ボルトンがRTに語った。

出典:RT

2022年3月22日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2022年8月5日



 ドナルド・トランプ米大統領の前国家安全保障顧問であるジョン・ボルトン(John Bolton)は、RTのオクサナ・ボイコ(Oksana Boyko)に対し、ホワイトハウスが長年にわたって行ってきた多くの軍事作戦とは異なり、ウクライナにおけるロシアの行動が不当であると考える理由を語った。

 ボルトンは、自分の意に染まなかった戦争はひとつもなかった、というジョークを何度も口にする。ボルトンは、イラク、リビア、シリア、イラン、北朝鮮、ベネズエラなどに対する軍事行動をさまざまな場面で提唱してきた。ジョージ・W・ブッシュ政権では、サダム・フセインが大量破壊兵器を保有しているという主張のもと、2003年イラク侵攻の立役者だった。

 「確かに、自衛のための行動は正当な武力行使であり、誰もそのことに疑問は持たない。そして、米国やその友人、同盟国に対する真の脅威に対して、罪のない民間人の被害を防ぐために先制的に武力を行使することも正当化されると思う」とインタビューの中で彼は述べた。

 (動画は原文サイトからご覧下さい。訳者)

 彼は同じロジックをロシアのウクライナ攻撃に当てはめようとはしなかった。モスクワの言い分では、それはNATOのウクライナへの密かな拡張を阻止することだったし、ドネツクとルガンスクの分離独立地域に対して武力を行使するキエフの計画の出鼻をくじくことだった。ロシアの発言は、不当な侵略行為と征服の試みの「口実」である、とボルトンは主張した。

 「プーチン大統領が考えているのは、2005年に彼が言ったソビエト連邦の崩壊を逆転させるという言葉を実現することだと思う」と述べた。

 ボルトンがどの発言に言及したかは明らかではない。2005年、ロシアのウラジーミル・プーチンは、共産主義の超大国の崩壊を、何百万人もの国民に経済的荒廃と人的不幸をもたらしたという意味で、「20世紀最大の地政学的惨事」と呼んだのは有名な話である。プーチンは何度か「ソ連邦を復活させる方法はない」と発言している。


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 イラクとウクライナでの敵対行為を比較したとき、ボルトンはロシアが民間人に与えた死者数が少ないことを認めようとしなかった。それどころか、「ウクライナでの民間人の犠牲者数は(イラク戦争のときより)実質的にずっと多い」と述べた。

 どちらの紛争でも、民間人の犠牲者数は依然として不明確である。イラク戦争時の死亡者データベースは、2003年の作戦で最も死者の多かった最初の4週間で、米国主導の連合軍によって直接殺害された民間人の数を、少なくとも6842人と推定している。国連は、2月24日から3月15日までのウクライナにおける民間人の死者数を726人と報告したが、この死者数がどの戦争遂行者に起因するものであるかは不明である。

 ボルトンは、ロシア軍がウクライナで不必要な犠牲者を出さないよう100%の武力行使は控えていると言ったとき、それは真実を語っている可能性があるという考えを否定した。

 ロシアの「戦争のスタイルは、世界の他の国々にとって衝撃的だ」とボルトンは言った。「これは非常に残忍な戦争形態であり、控えめに言ってもロシアの目的は望めない」と述べた。ウクライナが主張していることだが、ロシアの攻撃ペースとその犠牲者数の多さは、「軍と情報機関の無能さ」の証拠であると彼は語った。

 この元政府高官は、ウクライナの極右グループとの問題や、世界中の同じような考えを持つ過激派を奨励し援助している彼らの役割に関するTIME誌の報道を、全面的に拒否した。

 ボルトンはこの報道について、「もし私が(TIMEの記事を)本当だと思ったら、それは問題だろう」と述べた。「この情報を持っていて、それを検証できるのであれば、それを提示して、人々が自分自身で判断できるようにする必要があると思う」と述べた。しかし、たとえそれが真実であったとしても、「ロシアのウクライナ侵攻とは何の関係もない」とも付け加えた。

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 一方、米国がシリアで軍事作戦を行ったのは、「イランが支援し、シリア政府が支援するテロリストが、欧米全体を脅かすイスラム国家を作ろうとしていたからだ」とその正当性を主張した。

 テロ組織「イスラム国」(IS、旧ISIS)は、イラクで台頭した後、シリア領の大部分を占拠し、この地域の大きな脅威となり、イスラム過激派を世界的に惹きつける存在となった。シリア政府にとっても、敵対するジハードグループと同様に大きな脅威となった。

 米国は、ISの復活を防ぐことを目的にシリアに軍事駐留を続けているが、もっと大きな対シリア政策は、ダマスカスが支配下にある地域の再建と、そうでない地域の再統合を阻止することが目的である。シリア北東部は、米国の支援を受けたクルド人主体の民兵が支配している。

 RTでのジョン・ボルトンのインタビューの全編をご覧いただきたい。

 (動画は原文サイトからご覧下さい。訳者)
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