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「ウクライナはすでに敗北。米軍の軍事援助は無駄」 元CIA分析官は語る。

<記事原文 寺島先生推薦>

Ex-CIA Analyst: US Military Aid Not a Game Changer for Kiev, Ukraine Has Already Lost - 06.06.2022, Sputnik International (sputniknews.com)

元CIAのアナリスト:米国の軍事援助はキエフの起死回生策にはならない、ウクライナはすでに敗北している。

2022年6月7日



2022年3月6日に撮影された写真。首都リヤド北部にあるサウジアラビア初の世界防衛ショーで、M142高機動砲ロケットシステム(HIMARS)のそばに立つ米軍関係者。スプートニク・インターナショナル、1920年、2022年06月06日 © AFP 2022 / Fayez Nureldine

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2022年6月19日

 米国の軍事援助は戦場の現状を変えることはない、ウクライナの膠着状態へのアメリカの関与は、すでにアメリカ経済に裏目に出て、ドル通貨を危機に陥れていると元CIA情報分析官ラリー・ジョンソンは言う。

 米国は交渉の席でキエフの立場を強化するために、ウクライナに相当量の武器と弾薬を提供していると、ジョー・バイデン大統領は5月31日付のニューヨーク・タイムズ紙への寄稿で主張している。

 ウクライナの対ロシア交渉チームの一員であるデビッド・アラカミア氏は、6月4日にバイデン氏の立場を支持し、キエフは西側同盟国から高度な兵器が届いてから和平交渉を再開すると強調した。

 一方、CNNによると、ここ数週間、米国とその同盟国は、紛争を終わらせるために「交渉による解決の必要性を改めて強調」している。

 交渉による和平を求める動きが出てきたのは、キエフが戦争に負けたことを認めたからだと、CIAと国務省のテロ対策局で24年間、米軍の特殊作戦部隊に訓練を提供していたラリー・ジョンソン氏は言う。

スプートニク:ジョー・バイデンは、ウクライナへのHIMARSの第一陣の納入を許可しました。ホワイトハウスは、400億ドルの軍事援助パッケージが可決された後、キエフにさらに多くの武器を送る予定ですが、この援助は起死回生策となりますか。もしそうならその理由は?

ラリー・ジョンソン:いいえ、私はこの援助が「ゲームの一発逆転」になるとは思っていません。戦闘は長引くかもしれませんが、ウクライナ軍の問題は、無傷の作戦部隊を持っていないことです。つまり、ある地点から別の地点に派遣され、歩兵部隊に支援されてロシアの固定陣地を攻撃できるような装甲部隊を持っていないのです。

 これまでのウクライナの戦略・戦術は、単に防御陣地に身を置き、その方法でロシア軍を阻止しようとするものでした。ロシアがやっていることは、これらの陣地を破壊するために大砲を使用し、非常に計画的に陣地を爆破しているのです。この状況は、どちらかといえば、紛争を激化させ、ロシアが現時点では避けているキエフの政府中枢への攻撃につながるかもしれません。

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ウクライナ情勢
米国の軍事専門家:ロドンバスで大きな勝利を収めたロシア、今度はNATOの新しいゲームに適応する必要がある。5月22日 17:55 GMT

ウクライナの特別軍事作戦地域の飛行場にいるロシア軍兵士。―スプートニク・インターナショナル、2022年5月22日


スプートニク: 5月28日、少なくとも12のウクライナ人部隊が指揮系統に反抗しているように見える事実に注目が集まりました。ソーシャルメディアに投稿された「反乱」ビデオの中で、ウクライナ軍は戦闘に必要な武器や装備が適切に供給されていないことに不満を述べています。これらの動画は、キエフや西側諸国にどのようなメッセージを送っているのでしょうか?


ラリー・ジョンソン:メッセージは確かに出てきています。これらは主に領土防衛軍からだと思われます。この時点では彼らは常勤の兵士ではありません。しかし、緊急事態や紛争が勃発すると、召集され、派遣されるのです。補給不足の一因はロシア空爆の攻撃が有効だったからです。彼らはウクライナ西部にある鉄道、補給所、軍事基地を固定翼機だけでなく、ミサイルやロケット弾も使って攻撃していました。

 兵士たちがこのように発言していることは注目に値します。なぜなら、それは反逆だからです。反逆を起こせば、軍法会議にかけられ、処刑されるか投獄される可能性があります。ですから、これほど多くのメッセージがあるということは、それぞれの部隊から一人だけということはありません。部隊全体、あるいはかなりの数の部隊が、要求リストを読み上げるために指名された報道官を支持して待機しているということなのです。彼らの不満は、ウクライナ軍が効果的に活動できていないという、現在進行中の問題のもう一つの指標に過ぎません。



スラビャンスク郊外のアンドレエフスコエ村付近のウクライナ軍。地元住民がウクライナ軍の装甲兵員輸送車の車列を止めた。2014年5月2日のこと。
© Sputnik / Mikhail Voskresensky / 写真保管庫から


スプートニク:物流の混乱の背景には何があるのでしょうか?

ラリー・ジョンソン: その一部は、重要な補給地点に対するロシアの攻撃が成功したことです。燃料庫を爆破したり、補給基地を攻撃したりする場合、米国やNATOから入ってくる物資は、ある地点、あるいは複数の地点に運ばれ、そこで集められ、そこから準備されて、部隊に配給される必要があるのです。

 配給はトラックと列車で行われます。空からの補給はなく、電車の電気系統の多くが破壊されているため、ウクライナ側は一部のディーゼル線に頼らざるを得ないようです。そしてその線自体も多くは破壊されています。トラックの隊列を組むこともできません。

 ウクライナ側は、FedExやUPSなどの商業的な配送手段を使って、物資を供給しようと偽装しています。さらに、ロシア軍はドンバスに通じる道路網をほとんど切断してしまったため、補給が必要な部隊がいる場所には行けません。ゼレンスキー政権の側には昔ながらの無能さがあってこのような要因が重なっているのです。

スプートニク:米国国務省は、過去8年間にウクライナ軍の訓練と装備に何十億ドルも費やしたことを認めています。なぜこのことが、マリウポリで最高の装備と強硬派大隊の降伏を防げなかったのでしょうか。米国と北大西洋条約機構(NATO)の援助があっても、ロシア軍の小さな分遺隊の攻撃を受けて、ウクライナ軍が退却せざるを得なかったのはなぜですか? 

ラリー・ジョンソン:訓練は2つの意味で長持ちしないのです。第一に、8年前に行われた訓練は、今日、必ずしも誰の記憶にも新しいものではありません。2つ目は、訓練を受けた部隊や人員の多くが、死傷したり、捕虜になったりしていることです。だから、どんな訓練を受けたとしても、もはや通用しないのです。そして新しい人材の訓練は、1週間や2週間で終わるようなものではありません。

 歩兵の基礎訓練は通常10週間、さらに専門的なスキルを身につけるための追加訓練は4~8週間かかります。このように、時間的な要因があるのです。さらに、将来的に訓練を受けるとなれば、それを行う場所が必要ですが、それがウクライナで行われることはないでしょう。その場所はポーランドやドイツでしょうね。いずれにしてもウクライナではありえません。



元国連専門家:キッシンジャー氏によるウクライナ危機の解決策は、米国とEUにとってはソロスに賭けるよりも安全だ。5月28日16:52 GMT

2022年3月3日、ウクライナとの国境に近いポーランド南東部アルラモフの軍事キャンプ付近で撮影された米兵たち―スプートニク・インターナショナル 1920年5月28日号


スプートニク:先にダボス会議で、ヘンリー・キッシンジャー元国務長官はロシアとの平和的解決を呼びかけたところ、ウクライナ人は彼を過激派リスト「ミロトヴォレッツ」に載せました。ウクライナのエリートたちの傲慢さの背景には何があるのでしょうか。

ラリー・ジョンソン:傲慢なのか、それとも妄想、自己欺瞞なのかはわかりませんが、明らかに現場で起きている現実が身にしみてきているのです。この24時間の間に、米国と英国が停戦に向けてロシアとの協議に圧力をかけ始めたという報告が出始めていますね。しかし、停戦の理由は、ロシアがウクライナ軍をつぶしているからにほかなりません。ロシア軍はずっと「釜」と呼ばれる東部のいくつかの部隊を包囲し、破壊するために戦ってきたのだと思います。

 今、交渉による和平を進めているのは、ウクライナの負けを認めているに過ぎません。ゼレンスキーの政治指導部と軍部の指導部が分裂するかどうかが見ものだと思います。軍部の指導者たちは、もし部隊のことを少しでも考えているのなら、ある時点で、若者や中年男性の命を不必要に犠牲にしていることに気づくでしょう。

 多くの場合、40代や50代の兵士が前線に招集され、戦わされているのです。先ほどの質問にも出ますが、自殺行為とみなされる命令を拒否して反抗する部隊もあります。現地で起きていることが、政治に変化をもたらすという状況は明らかです。

スプートニク:キッシンジャー氏だけなのか、それとも米国の外交政策体制内で「反乱」が起こっているのでしょうか?

ラリー・ジョンソン:アメリカの外交政策を支配する指導者たちには、統一見解や合意というものがありません。キッシンジャーは、非常に高齢であることを除けば、オールドスクール(旧派)とでも呼べるような存在です。彼は、70年代、80年代、そして90年代と、ワシントンで支配的だった手法をいまだに代表しているのです。この戦争を主張し、推進するネオコンの声は、これまで最も大きく響いていました。ですから、キッシンジャーがこの件で浮上したのは、ロシアとの関係をより正常なものに戻そうとする守旧派とでもいうべき人たちの一部なのだと思います。

 ロシアに制裁を加えようとしたことが裏目に出て、ロシア国内よりもヨーロッパやアメリカで経済問題や混乱を引き起こしているという事実があります。ロシアがウクライナで軍事的に優勢になるということですが、より重要なのは、ロシアが経済的にも優勢になり、率直に言って米国はそういった立場にはないということです。つまり、アメリカは自給自足ができませんが、ロシアはそれができるのです。

ですから、キッシンジャーはその現実を把握し、米国がウクライナとの戦争を推進し、それを維持しようとする道を歩み続ければ、米国にとって非常に有害な影響を及ぼし、財政的、軍事的、政治的に世界のリーダーとしての立場を損なうことになると認識しているのだと思います。

スプートニク:米国が手を引いてロシアと取引し、ウクライナの1990年の主権宣言に謳われているような永世中立国にした場合、米国は金銭、安全保障、名声の面で何かを失うのでしょうか?

ラリー・ジョンソン:この災害によって米国が被る損失は...まだその全容が見え始めているとは思いません。特に経済的に、米国は危機に瀕しています。米国が欧州共同体の他のメンバーとともに、ロシアを罰し、制裁しようとした行動、特にロシアをSWIFTの使用から追放したことは、国際基軸通貨としての米国通貨の役割を危うくしています。ロシア、中国、インド、ブラジルはすでに代替的な国際経済の再構築を進めており、その国際経済はもはや米ドルに依存する必要はありません。ですから、米国はインフレの大幅な上昇の入り口に立っていると言ってもよい状況なのです。すでにその兆候は現れていますが、これからはもっとひどくなるでしょう。その上、石油、ガス、肥料、アルミニウムなど、欧米の産業や製造業が依存している重要な品目が不足を強いられることになるでしょう。
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