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和平協定締結を提言したキッシンジャー(99歳)をウクライナは罪人扱い

 <記事原文 寺島先生推薦>
Kissinger turns 99, declared ‘enemy’ by Ukraine
The elder US statesman was declared an “accomplice in the crimes” of Russia for urging a swift peace deal
(99歳になったキッシンジャーがウクライナから「敵だ」との宣告を受ける。
迅速な和平を求めたことで米国の高齢政治家の彼が、ロシアの「共犯者」だとの宣告を受けた。)

投稿者: RT

投稿日: 2022年5月27日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2022年6月7日



中国北京の人民大会堂で習近平と会談するヘンリー・キッシンジャー。2018年11月8日



 5月27日に99歳になったヘンリー・キッシンジャー元米国務長官が、ウクライナ政府と繋がっている活動家集団から、キッシンジャーの誕生日を機に「ミロトヴォレット(平和を作るものたちという意味)」というウェブサイトに名を乗せられた。「ロシア当局の共犯者だ」という汚名を着せられたキッシンジャーがブラックリスト入りになったのは、 キッシンジャーがウクライナ政府とロシア政府の間の和平交渉を行うことと、この2月以前の状態に戻すことを要求したことを受けてのことだった。

 2014年に創設されたウェブサイトのミロトヴオレットのホームページ(なお、このホームページには亡くなったロシア兵たちの悲惨な姿がモザイクを付けられて載せられている)は、公的に以下のような人々の情報が調べられるサイトだ。すなわち、このサイトが指定した「親ロシア派テロリスト、分離主義者、金銭目当ての傭兵、戦争犯罪者、殺人者」たちの情報だ。このサイトには、ロシア軍人からハンガリーのオルバーン・ヴィクトルまで幅広い層の人々が掲載されている。オルバーンは、ロシアの石油や天然ガスに対する制裁に反対している人物だ。ミロトヴオレットは、SBU(ウクライナ保安庁)の管理下にあると考えられている。

 キッシンジャーがミロトヴオレットから非難されたのは、「ロシアのファシスト勢力からの喧伝や恐喝を拡散し、ウクライナの領土の割譲を主張した」からだった。さらに、このような行為のため、キッシンジャーは「ロシア当局がウクライナとウクライナ国民に対して犯した罪の共犯者となったのだ」と同ホームページのキッシンジャーの欄に記載されている。

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When Henry Kissinger gives advice on ending the Ukraine conflict, the West should listen

 今週(5月最終週)はじめ、キッシンジャーがスイスのダボスで開催された世界経済フォーラムの出席者たちに対して語ったのは、ウクライナ政権とロシア政権間の和平協定の合意が数ヶ月のうちになされ、ウクライナでの紛争がNATOとロシア間の世界規模の戦闘に拡大しないようにしなければならないということだった。キッシンジャーが語ったところによると、そのためにはウクライナは少なくとも「紛争前の状態」に戻すことを受け入れるか、 クリミアは自国領であるという主張を取り下げるか、ドネツクとルガンスク両人民共和国の自治を承認しなければならないとのことだった。
 
 キッシンジャーは国際関係に関する学派であるレアルポリティーク学派の提唱者として著名だ。この学派はイデオロギー的な立場よりも各国の実用的な利益に重きを置く考え方を取っている。ニクソン大統領下の国務長官であったキッシンジャーは、1970年代に米中間の外交関係構築に力を注いでいたが、その目的は中国政府がソ連(ロシア)と同盟関係を結ぶことを阻止することであった。

 ダボス会議での発言において、キッシンジャーは8年前のことについて触れ、ウクライナ危機の端緒はキエフでの軍事クーデターにあったとし、さらにキッシンジャーがウクライナに呼びかけたのは、中立国になり、「ロシアと欧州の架け橋になるべきです。欧州内の同盟に加盟するのではなく、です」と語った。

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Russia responds to Zelensky’s call for talks

 米国やNATOの指導者たちは、キッシンジャーのこの助言を受け入れず、2月のロシアの軍事行動開始以来、前例のない規模で多くの軍や武器を東欧に投入してきた。そんな中で、キッシンジャーが西側の指導者たちに念頭に置いてほしいと強く求めたのは、「ロシアは建国400年の歴史の中で、常に欧州において重要な役割を果たしてきた国で」あり、「ロシアが中国と恒久的な同盟関係を結ばざるを得ない状況に追い込む」ことは避けるべきだという事実だった。この考え方は、キッシンジャーが、1970年代に中国に対して取っていた姿勢を幾分か反映するような考え方だ。

 キッシンジャーが出した交渉や譲歩の要求を、ウクライナのウォロデミル・ゼレンスキー大統領は拒否し、同大統領は5月25日、同じダボス会議での自身の演説でこう語った。「ウクライナはすべての領土を取り返すまで闘います」と。ただしゼレンスキーは今週(5月最終週)、世界各国の指導者たちに向けてロシアとの関係についてこうも言っている。「手遅れになる前に、外交努力を模索し進めることになるかもしれません」と。

 これに対しロシアのドミトリー・ペスコフ報道官は5月27日、「ウクライナ大統領は常に相矛盾した発言を繰り返しているので、大統領の意図を完全に理解することは不可能です。大統領の態度が本気で、現状をしっかりと認識しているかどうかは分かりません」と語っている。

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