偽旗で戦争を継続させる英米NATO。「和平合意」(3/29)は、ブチャ事件と集団墓地発見の報道、そして英国首相ジョンソンのウクライナ訪問によって潰された可能性
<記事原文 寺島先生推薦>
Kiev wants Donbass authorities ‘physically gone’ — RT Russia & Former Soviet Union
キエフ政府、ドンバス政府要人の「物理的消滅(=死亡)」を望む
出典:RT
2022年5月20日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年5月22日
ウクライナ側交渉官の一人、ミハイル・ポドリアク氏は、現在キエフに支配されていないウクライナの地域で、「ロシア人」という言葉そのものが忘却されることを望むと述べた。

マリウポリでの記者会見で記者の質問に答えるドネツク人民共和国のデニス・プシリン代表。© RIA/Sergey Baturin
ロシアとの和平交渉が停滞しているときに、ウクライナ代表の交渉官の一人が、2月末にロシアが独立国家として承認したドネツクとルガンスクの2つの人民共和国の当局者を「自称当局者」と呼び、その撲滅を求めた。
ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領の顧問であるミハイル・ポドリヤク氏は、木曜日(5月19日)にウクライナのICTVチャンネルで、ウクライナ軍がドンバスを奪還したら「その当局を自称する犯罪者たちは全員、消えてしまう、つまり物理的にいなくなる」ことを望むと表明した。
ポドリヤク氏は、現時点でのウクライナの最優先課題は、ウクライナ南部のケルソン州とザポロジエ州を「解放する」ことと、その解放をロシア軍とその協力者に関して、できる限り厳しい方法で実行することである、としている。同顧問によると、これらの地域を奪還すれば、キエフがアゾフ海へのアクセスを取り戻すことができる。その奪還はウクライナにとって「絶対に必要なこと」である、という。
同顧問は、ロシアと国境を接し、キエフが反撃に出ているハリコフ州と、2月末にモスクワから独立を認められたルガンスク州とドネツク州において、その住民が「ロシア人」という言葉を忘れ、歴史から消されることを望んでいると付け加えた。

関連記事:アゾフ司令官、処刑された民間人の陰惨な写真を自慢げに語る
ポドリヤクが積極的に参加していたモスクワとキエフの和平交渉は、ロシアが隣国を攻撃した直後の2月下旬に始まった。ベラルーシで数回行われ、3月中はビデオ会議も行われ、双方から緩やかな進展が報告された。
3月29日にはイスタンブールで会談が行われ、ロシアのメディンスキー首席交渉官は翌日、ウクライナは、中立国化と核武装の放棄、さらに軍隊演習はロシアを含む関係国の同意に基づいて行うことについて原則合意したと表明した。
しかし、4月上旬、ブチャの町でウクライナ人の遺体を含むとされる集団墓地が発見されると、キエフは同地を掌握していたロシア軍の残虐行為を非難した。ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、民間人に対する犯罪とされるものは、今後の対話を著しく困難にすると述べた。一方ロシアは、その行為への一切の関与を否定し、ブチャの悲惨な光景は撤退するロシア軍を罠にかけるためにウクライナ軍が演出したものだと主張した。また、イスタンブールでのいくつかの重要合意事項のからウクライナ側が自ら手を引いたためだと主張した。
4月12日、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナが、クリミアがロシア領であることとドンバス地方の2つの共和国の独立を認めないため、和平交渉は「膠着状態に後戻りした」と述べた。
5月初旬、ウクライナの新聞ウクライナ・プラウダは、4月9日のボリス・ジョンソン英国首相のキエフ訪問が、ウクライナ指導部を勇気づけ、紛争の平和的解決への試みを放棄させたとする報道を掲載した。同誌によると、ジョンソン首相は、ウクライナがロシアと何らかの協定を結ぶことに西側が反対であることを明らかにしたという。
木曜日(5月19日)、ロシアのアンドレイ・ルデンコ外務副大臣は、ロシアが交渉を再開する用意があることを示唆し、交渉を保留にしたのは「ウクライナ側」であると付け加えた。
Kiev wants Donbass authorities ‘physically gone’ — RT Russia & Former Soviet Union
キエフ政府、ドンバス政府要人の「物理的消滅(=死亡)」を望む
出典:RT
2022年5月20日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年5月22日
ウクライナ側交渉官の一人、ミハイル・ポドリアク氏は、現在キエフに支配されていないウクライナの地域で、「ロシア人」という言葉そのものが忘却されることを望むと述べた。

マリウポリでの記者会見で記者の質問に答えるドネツク人民共和国のデニス・プシリン代表。© RIA/Sergey Baturin
ロシアとの和平交渉が停滞しているときに、ウクライナ代表の交渉官の一人が、2月末にロシアが独立国家として承認したドネツクとルガンスクの2つの人民共和国の当局者を「自称当局者」と呼び、その撲滅を求めた。
ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領の顧問であるミハイル・ポドリヤク氏は、木曜日(5月19日)にウクライナのICTVチャンネルで、ウクライナ軍がドンバスを奪還したら「その当局を自称する犯罪者たちは全員、消えてしまう、つまり物理的にいなくなる」ことを望むと表明した。
ポドリヤク氏は、現時点でのウクライナの最優先課題は、ウクライナ南部のケルソン州とザポロジエ州を「解放する」ことと、その解放をロシア軍とその協力者に関して、できる限り厳しい方法で実行することである、としている。同顧問によると、これらの地域を奪還すれば、キエフがアゾフ海へのアクセスを取り戻すことができる。その奪還はウクライナにとって「絶対に必要なこと」である、という。
同顧問は、ロシアと国境を接し、キエフが反撃に出ているハリコフ州と、2月末にモスクワから独立を認められたルガンスク州とドネツク州において、その住民が「ロシア人」という言葉を忘れ、歴史から消されることを望んでいると付け加えた。

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ポドリヤクが積極的に参加していたモスクワとキエフの和平交渉は、ロシアが隣国を攻撃した直後の2月下旬に始まった。ベラルーシで数回行われ、3月中はビデオ会議も行われ、双方から緩やかな進展が報告された。
3月29日にはイスタンブールで会談が行われ、ロシアのメディンスキー首席交渉官は翌日、ウクライナは、中立国化と核武装の放棄、さらに軍隊演習はロシアを含む関係国の同意に基づいて行うことについて原則合意したと表明した。
しかし、4月上旬、ブチャの町でウクライナ人の遺体を含むとされる集団墓地が発見されると、キエフは同地を掌握していたロシア軍の残虐行為を非難した。ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、民間人に対する犯罪とされるものは、今後の対話を著しく困難にすると述べた。一方ロシアは、その行為への一切の関与を否定し、ブチャの悲惨な光景は撤退するロシア軍を罠にかけるためにウクライナ軍が演出したものだと主張した。また、イスタンブールでのいくつかの重要合意事項のからウクライナ側が自ら手を引いたためだと主張した。
4月12日、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナが、クリミアがロシア領であることとドンバス地方の2つの共和国の独立を認めないため、和平交渉は「膠着状態に後戻りした」と述べた。
5月初旬、ウクライナの新聞ウクライナ・プラウダは、4月9日のボリス・ジョンソン英国首相のキエフ訪問が、ウクライナ指導部を勇気づけ、紛争の平和的解決への試みを放棄させたとする報道を掲載した。同誌によると、ジョンソン首相は、ウクライナがロシアと何らかの協定を結ぶことに西側が反対であることを明らかにしたという。
木曜日(5月19日)、ロシアのアンドレイ・ルデンコ外務副大臣は、ロシアが交渉を再開する用意があることを示唆し、交渉を保留にしたのは「ウクライナ側」であると付け加えた。
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