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「裏切り者を一人でも減らせ」:ゼレンスキーは、政敵の暗殺、誘拐、拷問といった作戦を指揮・監督していた


「裏切り者を一人でも減らせ」:ゼレンスキーは、政敵の暗殺、誘拐、拷問といった作戦を指揮・監督していた

<英語原文 寺島先生推薦>
”ONE LESS TRAITOR”: ZELENSKY OVERSEES CAMPAIGN OF ASSASSINATION, KIDNAPPING AND TORTURE

マックス・ブルメンタール (Max Blumenthal)、
イーシャ・クリシュナスワミ(Esha Krishnaswamy)著
ザ・グレイゾーン   2022年4月18日
<翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年4月30日


上の写真。上-3月3日にドニプロで行われた左翼活動家アレクサンドル・マチュシェンコの拷問(アゾフのメンバーによって記録されたもの)。
下の写真。メディアに対してポーズをとるウォロデイミル・ゼレンスキー大統領。


 ウクライナのウォロデイミル・ゼレンスキーは、民主主義を守ると言いながら野党を非合法化し、ライバルたちの逮捕を命じ、国中の反体制者の失踪と暗殺を指揮してきた。

 ウクライナのウォロデイミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアに対する自国の戦いを、民主主義そのものをめぐる戦いとして位置づけている。3月16日に行われた米国議会での演説で、ゼレンスキーは「今まさに、わが国の運命が決定されようとしている」と述べた。「ウクライナ人が自由になれるかどうか、民主主義を維持できるかどうかという国民の運動」だと。

 米国の企業メディアは、ゼレンスキーに好意的な報道で溢れさせ、ノーベル平和賞の推薦キャンペーンを展開し、4月3日の2022年グラミー賞授賞式で彼とウクライナ軍を盛り立てるよう華やかな音楽による賛辞を送るなどの反応を示している。

 しかし、西側メディアは別の見方を示している。ゼレンスキーと彼の政権の高官が、ロシアに協力的だと非難されたウクライナの地方議員の誘拐、拷問、暗殺のキャンペーンを認可し、戦争が始まって以来、何人かの市長やその他のウクライナ人高官が殺害されたと。

 その多くは、ロシアと緊張緩和交渉を行った後、ウクライナの国家工作員によって殺害されたと伝えられている。

 内務省顧問のアントン・ゲラシェンコは、ロシアとの協力で告発されたウクライナ市長の殺害を支持し、「ウクライナの裏切り者はこれで1人減った」と述べた。

 ゼレンスキーは戦争の雰囲気をさらに利用し、多くの野党を非合法化し、主要なライバルの逮捕を命じた。彼の独裁主義的な布告は、「親ロシア」派と非難された多くの人権活動家、共産主義者や左翼の組織者、ジャーナリスト、政府高官の失踪や拷問、そして殺人を引き起こしたのである。

 ウクライナSBU(ウクライナ保安庁)の治安部隊は、公式に認可された弾圧作戦機関として役割を果たしてきた。SBUはCIAからの訓練され、ウクライナ国家が支援するネオナチ準軍事組織と密接に連携して、この数週間、広大な拷問監獄群島を政治亡命者たちで埋め尽くしてきた。

 一方、戦場では、ウクライナ軍が捕虜となったロシア軍に対して一連の残虐行為を行い、そのサディスティックな行為をソーシャルメディアに誇らしげに公開している。ここでも、人権侵害の加害者は、ウクライナ上層部から承認されているように見える。

 ゼレンスキーは、欧米を礼賛する聴衆の前で民主主義の擁護について美辞麗句を吐いているが、彼はこの戦争を、政敵、反体制派、批評家を血祭りに上げるための劇場として利用しているのである。

 ウクライナの治安機関に殴られ迫害されている左翼活動家は、「戦争は、政府に批判的な意見を表明する反対派を誘拐、投獄、殺害するために使われている」と、今年4月にコメントしている。

 「私たちは皆、自由と命の危険を感じざるを得ない」。

拷問と強制失踪はウクライナのSBU(保安庁)の「常套手段」

 2013年から14年にかけてのユーロマイドン政権転覆作戦の後、米国の支援を受けた政府がキエフで政権を握ると、ウクライナ政府は、親ロシア的あるいは民族主義的に不適格とみなされた政治的部分の全国的な粛清に乗り出した。ウクライナ議会が「反共産主義化」法を可決したことで、左翼的部分への迫害と政治的発言による活動家の起訴はさらに容易になった。

 マイダン政権転覆後の政権は、東部の親ロシア派分離主義者との和平解決を主張するウクライナ人や、ウクライナ軍による人権侵害を記録した人や、共産主義組織のメンバーなどに怒りを集中させている。反体制派は、超民族主義的な暴力や投獄、さらには殺人の脅威に常にさらされてきた。

 SBU(ウクライナ保安庁)として知られるウクライナの治安機関は、マイダン後の政府の国内政治弾圧作戦の主要な執行者としての役割を担ってきた。国連高等弁務官事務所(UN OHCR)やヒューマン・ライツ・ウォッチなどの親欧米の監視団体は、SBUがほぼ完全な免責のもとに政敵やウクライナの反体制派を組織的に拷問していると非難している。
 国連高等弁務官事務所(OHCR)は2016年にこう指摘した。「こうした紛争関連の抑留者に対する恣意的な抑留、強制失踪、拷問、虐待はSBUの常套手段だった...元ハリコフSBU職員は、『SBUにとって、違法であるものはすべて国家の必要性に応じて分類され、説明できるため、法は事実上存在しない』と説明している」と。

 悪名高いネオナチ部隊C14の創設者イェフェン・カラスは、彼の暴力団や他の極右派閥がSBUと親密な関係を築いてきたことを詳細に語っている。SBUは「我々だけでなく、アゾフや右派セクターなどにも情報を与えている」と、カラスは2017年のインタビューで自慢している。

キエフは、ロシアとの交渉するウクライナの市長を暗殺することを公式に容認

 ロシアがウクライナ国内で軍事作戦を開始して以来、SBUはロシアからの人道的物資を受け入れることを決めたり、ロシア軍と交渉して民間人避難のための通路を手配したりした地方公務員を追跡して追い詰めてきた。

 例えば、3月1日、ウクライナ支配下のルガンスク市東部のクレミンナ市のヴォロディミル・ストロク市長は、妻の話によると、軍服の男たちに誘拐され、心臓を撃たれたそうだ。

 3月3日、ストロク市長の明らかに拷問された遺体の写真が掲載された。殺害される前日、ストロク市長はウクライナの同僚に親ロシア派と交渉するよう促していたとされる

 ウクライナ内務省の顧問であるアントン・ゲラシチェンコは、市長の殺害を祝い、自身のテレグラム・ページでこう宣言した(下記参照)。

 「ウクライナの裏切り者が一人減った。ルハンスク州クレミンナ市長、ルハンスク議会の元副議長が殺害されているのが発見された」と。

 ゲラシェンコによると、ストロクは 「人民裁判の法廷」で裁かれたとのことだった。

 そのため、このウクライナ政府関係者は、ロシアとの協力を選択する者に対し、「そうすれば命を落とすことになる」という恐ろしいメッセージを発したのである。

 3月7日、ゴストメルのユーリ・プリリプコ市長が殺害されているのが発見された。プリリプコ市長はロシア軍と交渉し、住民を避難させるための人道的回廊の設置に乗り出したとされるが、それは、市長室と長年対立してきたウクライナの超民族主義者にとっては、レッドラインであった。

 次に、ウクライナ北東部のクピャンスク市のゲンナディ・マツェゴラ市長は3月24日、ウクライナ情報機関SBUのエージェントによって人質にされていた娘の解放をヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と政権に訴える動画を公開した。

(この動画については原文サイトからご覧下さい。訳者)

 そして、ウクライナ交渉団のトップであったデニス・キレフ氏が、ロシアとの第一回協議の後、キエフで白昼堂々と殺害された事件がある。キレフ氏はその後、ウクライナの地元メディアによると 「反逆罪 」で告発された。

 ウォロデイミル・ゼレンスキー大統領の「協力者には結果が伴うだろう」という発言は、こうした残虐行為が政府の最高レベルによって承認されたことを示している。

(この内容を伝える動画については原文サイトからご覧下さい。訳者)

 今日現在、ウクライナの様々な町の11人の市長が行方不明になっている。西側メディアは例外なく「キエフの路線に従っており、すべての市長がロシア軍によって逮捕された」としている。しかし、ロシア国防省はこの容疑を否定しており、行方不明の市長についてキエフの主張を裏付ける証拠はほとんどない。

ゼレンスキーは政治的反対派を禁止し、ライバルの逮捕と戦争プロパガンダ攻撃を許可した

 今年2月にロシアとの戦争が勃発すると、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、政治的な反対勢力と反体制派の言論に対するキエフの攻撃作戦を正式に決定する一連の法令を発行した。

 3月19日の行政命令で、ゼレンスキーは戒厳令を発動し、11の野党を禁止した。禁止された政党は、ウクライナの左翼、社会主義、反NATO領域のすべてであった。その中には、生活のための党、左翼野党、ウクライナ進歩社会党、ウクライナ社会党、左翼連合、社会党、シャリー党、「我々」、「国家」、野党ブロック、ヴォロディミル・サルド・ブロックが含まれていた。

 しかし、「アゾフ国民軍団」のような公然たるファシスト・親ナチ政党は、大統領令によって手つかずのまま残された。

 ゼレンスキー大統領は、「分裂や共謀を目的とした政治家の活動は成功せず、厳しい対応を受けることになるだろう」と。

 反対派を一掃すると、ゼレンスキーは、テレビのニュース放送をすべて国営化し、すべてのチャンネルを24時間放送の「United News」という一つのチャンネルにまとめて、「戦争の真実を伝える」 という前代未聞の国内宣伝活動を命じたのである。

 次に4月12日、ゼレンスキーは主要な政敵であるヴィクトル・メドベドチュクをウクライナのSBU治安部隊によって逮捕したことを発表した。



 ウクライナ第2の政党「生活のための愛国者」の創設者であるメドベドチュク氏は、同国のロシア系住民の事実上の代表者である。

 プーチン大統領との親密な関係もあって「親ロシア」とされるが、新しい党首はロシアのウクライナ「侵略」を非難している。

 国家が支援するネオナチ「アゾフ大隊」の国民部隊メンバーは2019年3月、メドベドチュクの自宅を襲撃し、反逆罪で告発し、逮捕を要求した。

 2020年8月、アゾフの国民部隊はメドベドチュクの政党の代表を乗せたバスに発砲し、ゴム被覆鋼弾で数人を負傷させた。

 ゼレンスキー政権は2021年2月、メドベドチュクが支配する複数のメディアを閉鎖し、最有力対抗勢力への攻撃をエスカレートさせた。米国務省は大統領のこの動きを公然と支持し、米国は「ロシアの悪質な影響力に対抗するウクライナの努力を支持する」と宣言した

 その3ヵ月後、キエフはメドベドチュクを投獄し、国家反逆罪で起訴した。ゼレンスキーは、「情報分野におけるロシア侵略の危険と戦う必要がある」という理由で、有力なライバルを監禁したことを正当化した。

 ロシアとウクライナの戦争が始まったとき、メドベドチュクは軟禁を免れたが、再び捕虜となり、戦後のロシアとの捕虜交換の担保に使われるかもしれない。

ゼレンスキーの監視下で、「戦争が、野党メンバーの誘拐、投獄、殺害にまで利用されている」

 2月24日にロシア軍がウクライナに進駐して以来、ウクライナのSBU治安部隊は国内のあらゆる政治的反対勢力に対して暴れ回ってきた。特にウクライナの左派活動家は、誘拐や拷問など過酷な扱いを受けてきた。

 今年3月3日、ドニプロ市で、SBUの警官が超民族主義者アゾフを伴って、社会支出の削減と右派メディアのプロパガンダに反対する組織「リヴィジャ(左翼)」の活動家の家を襲撃した。ある活動家によると、アゾフのメンバーが「ナイフで私の髪を切った」後、国家保安員は彼女の夫、アレクサンダー・マチュシェンコを拷問し、銃口を頭に押し付け、民族主義者の敬礼を行い、「スラバ・ウクライニ(ウクライナ万歳)!」を繰り返し唱えるように強要したとのことだ。

 「そして、私たちの頭に袋をかぶせ、両手をテープで縛り、車でSBUの建物まで連れて行かれました。そこで彼らは私たちに尋問を続け、耳を切り落とすと脅した」とマジュシェンコの妻はドイツの左派系出版社Junge Welt(「若い世界」)に語っている

 アゾフのメンバーとSBUの捜査官は、拷問過程を記録し、マジュシェンコの血まみれの顔の画像をネットで公開した。

 マジュシェンコは「侵略的な戦争や軍事作戦を行った」という理由で投獄され、現在は10年から15年の禁固刑に直面している。国家に支援された超民族主義者による殴打で肋骨を数本折られたにもかかわらず、彼は保釈を拒否されている。一方、ドニプロでは、他の数十人の左翼が同様の容疑で収監された。

 SBUの標的となった人々の中には、ウクライナの非合法レーニン主義共産主義青年同盟のメンバーであるミハイル・コノノビッチとアレクサンデル・コノノビッチ兄弟がいる。両者は3月6日に逮捕・収監され、「親ロシア・親ベラルーシの意見を広めた」罪で告発された。

 その後の数日間で、SBUが逮捕したのは次の人たちである。
①放送ジャーナリスト、ヤン・タクシュール。反逆罪で起訴
②人権活動家、エレナ・ベレシュナヤ
③人権擁護者、エレナ・ビアチュラヴォーワ。父親ミハイルは2014年5月2日、オデッサ労働組合会館前で反マイダン抗議者に対する超民族主義者の暴徒攻撃により焼死。
④独立ジャーナリスト、ユーリ・トカチョフ。反逆罪で起訴。
⑤障害者権利活動家オレグ・ノビコフ。今年4月に「分離主義」を支持したという理由で3年間投獄

 戦争が始まって以来、ウクライナの治安機関によって投獄された人々のリストは日に日に増えており、ここに転載することはできないほど膨大である。



 おそらく最も悲惨な弾圧事件は、プロのMMA(総合格闘技)ファイターであるマキシム・リンドフスキーの場合だ。ウクライナ政府に支援されたネオナチが、彼をチェチェンのジムでロシアのファイターとトレーニングしたという罪で誘拐し、残酷に拷問したのだ。リンドフスキーはたまたまユダヤ人で、足にダビデの星のタトゥーを入れており、東ウクライナの戦争に反対する発言をソーシャルメディアでしていたからだ。



 ウクライナのSBUは、国境外の反対派の人物まで追い詰めている。ジャーナリストのダン・コーエンが報じたように、最近禁止されたシャリイ党のアナトリー・シャリイ氏は、最近SBUの暗殺未遂のターゲットになったと語った。シャリー氏は、米国が支援するマイダン政権に率直に反対しており、亡命するしか、民族主義者からの長年の嫌がらせから逃れる術はなかった。

 シャリイは、ロシアに共鳴しているとされるウクライナ人議員の暗殺を支持した内務省の顧問アントン・ゲラシェンコが創設した「国家の敵」という悪名高いマイロトヴォレの公開ブラックリストに載せられている。著名なコラムニストOles Buzina(オレス・ブジナ)を含む何人かのジャーナリストやウクライナの反体制派は、このリストに名前が載った後、国家が支援する暗殺部隊によって殺害されたのである。

 今年2月の開戦以来、ウクライナの一般市民も拷問にさらされている。一般市民が街灯に縛られ、性器が露出したり、顔が緑色に塗られたりしている動画が、SNSに無数にアップされている。戦時中の法と秩序の執行を任務とする領土防衛義勇兵によって行われたこれらの屈辱的な拷問行為は、ロシアのシンパとされる人々からロマ人(「ジプシー」)、泥棒とされる人々まで、あらゆる人々を標的にしてきた。



ウクライナのSBU(保安庁)はCIAから拷問と暗殺を学ぶ

 ユーロマイダンのクーデター後にロシアに亡命した元SBUのヴァシリー・プロゾロフ氏は、政治的反対派を鎮圧し、ロシアシンパと非難された市民を威嚇するために、マイダン後の治安機関が体系的に拷問に依存していることを詳細に説明した。

 元SBUのプロゾロフ氏によると、ウクライナの治安機関は2014年以降、CIAから直接助言を受けてきたという。「CIAの職員は2014年以来、キエフに存在している。彼らは秘密のアパートや郊外の住宅に居住しています」と彼は言う。「しかし、彼らは、例えば、特定の会議を開いたり、秘密作戦を企てたりするために、頻繁にSBUの中央事務所にやって来ます。」

 以下は、ロシアのRIAノーボスチ通信がプロゾロフ(Prozorov)を人物評をまとめ、2019年の特集で彼の情報開示を取り上げた動画と記事だ 。

(動画は原文サイトからご覧下さい。訳者)

(以下はダン・コーヘンが、ウクライナのイゴールというサラリーマンに取材した内容)

 ネスマンを取材した。イゴールは、ロシア企業との金融関係のためにSBUに逮捕され、今年3月にキエフ市街にある治安部隊の悪名高い本部で拘束された。ロシア人捕虜が、SBUの将校に指導された領土防衛義勇兵にパイプで殴られているのを耳にしたという。ウクライナの国歌が流れる中、ロシア人捕虜はプーチンへの憎しみを告白するまで残酷な目に遭わされた。

 そして、イゴールの番が来た。「ライターで針を熱して、それを爪に刺したんです」彼はコーエンにそう言った。「最悪だったのは、ビニール袋を頭からかぶせられて窒息死させられたときと、カラシニコフ銃の銃口を頭に突きつけられて、質問に答えろと強制されたときです。」

 2013年から14年にかけてのユーロマイドン政権転覆後にSBUの初代長官となったヴァレンティン・ナリヴァイチェンコは、ジョージ・W・ブッシュ政権時代に在米ウクライナ大使館の総領事として活躍し、ワシントンとの深い絆を育んだ。この間、ナリヴァイチェンコはCIAにスカウトされたと、SBUの前任者で、ヴィクトル・ヤヌコヴィッチ元大統領の親ロシア政権下で仕えたアレクサンドル・ヤキメンコは述べている。

 2021年、ゼレンスキーはウクライナで最も悪名高い情報機関の人物の一人、オレクサンデル・ポクラドをSBUの防諜部門を率いるように任命した。ポクラドは「絞殺魔」というニックネームを持つ。これは、拷問やさまざまな汚い手口を使って、上司の政敵を反逆罪に陥れたという評判にちなんだものである。

 今年4月、SBUの残忍さを示す鮮明な映像が、ドニプロ市でロシアシンパとされた男たちをSBU捜査官が殴打する映像(下)として公開された。



「我々は決してロシア兵を捕虜にしない。」ウクライナ軍、戦争犯罪を誇示

 開戦以来、西側メディアがロシアの人権侵害疑惑に正面から取り組む一方で、ウクライナ兵や親ウクライナのソーシャルメディアアカウントは、現場での処刑から捕虜の兵士の拷問に至るまで、サディスティックな戦争犯罪を誇らしげに公開してきた。

 今年3月、「White Lives Matter(白人の命が大事)」という親ウクライナのテレグラムチャンネルは、下の写真にあるロシア人捕虜の婚約者にウクライナ兵が電話をかけ、捕虜を必ず去勢してやるとなじる動画を公開した。

(この動画は原文サイトをご覧下さい。訳者)

 ウクライナ兵が死んだロシア兵の携帯電話を使って、その親族を馬鹿にしたり、へつらったりするのはよくあることのようである。実際、ウクライナ政府は、米国のハイテク企業クリアビューAIの悪名高い侵略的な顔認識技術を使って、ロシア人犠牲者を特定し、その親族をソーシャルメディアで愚弄し始めたのである。



 今年4月、親ウクライナのテレグラムチャンネル「fckrussia2022」は、片目に包帯を巻いたロシア兵を描いた動画を投稿した。ロシア兵が拷問で目をえぐられたことを示唆していて、彼を「片目の」豚と嘲笑していた。

 ここ数週間でソーシャルメディアに登場した最も陰惨な画像は、拷問を受けたロシア人兵士が殺される前に片目をえぐられた写真だろう。添付された投稿には、「ナチス探索中」という字幕が付けられていた。


 また、今年4月には、ハリコフ市郊外でウクライナ兵が丸腰のロシア人捕虜の脚を撃っている動画が公開されている。ウクライナと米国が支援するグルジア軍団の兵士が公開した別の動画では、キエフ郊外の村の近くで、負傷したロシア人捕虜を現場で処刑している戦闘員たちの姿が映っていた。

 これらの兵士は、上官による賞賛を受けて勢いづいていたのだろう。負傷したロシア人捕虜の野外処刑に参加したグルジア軍団のマムラ・マムラシビリ司令官は、今年4月、自分の部隊が自由に戦争犯罪を犯していると自慢していた。「そうだ、我々は時々彼らの手足を縛る。グルジア軍団を代表して言うが、我々は決してロシア兵を捕虜にしない。一人も捕虜にしない。」

 同様に、ウクライナ軍医療サービスの責任者であるゲンナディ・ドルゼンコは、ウクライナ24とのインタビューで、「ロシア人男性は人間以下でゴキブリよりひどいので、全員去勢するよう命令を出した」と述べている。

ウクライナ当局は、アゾフによって拷問され殺された女性を、ロシアによる犠牲者として紹介した。

 西側メディアが、ロシア国内およびウクライナ国内でのロシアの人権侵害を報じる中、ウクライナ政府は、ロシアをさらに悪者にするために、偽の画像や偽の話を仕込む手口を含む「トータルウォー(総力戦)」と呼ばれるプロパガンダ・キャンペーンを許可している。

 この戦略の特に冷笑的な例として、ウクライナ24(ゲストがロシアの子どもたちを大量虐殺するよう呼びかたことのあるテレビチャンネル)が今年4月、腹部に血まみれのかぎ十字の焼印を押された女性の遺体を写した写真を掲載したことが挙げられる。ウクライナ24は、ロシア人が3月29日に明け渡したキエフ州の地域の一つであるゴストゥメルでこの女性を発見したと主張していた。

 ウクライナの国会議員レシア・ヴァシレンコ(Lesia Vasylenko)と、ゼレンスキー大統領の最高顧問オレクシイ・アレストヴィッチ(Oleksiy Arestovych)が、この汚された女性の死体の写真をSNSで公開した。ヴァシレンコが写真をネット上に残したのに対し、アレストヴィッチは投稿から8時間後、自分が偽物を公開した事実を突きつけられ、写真を削除した。

 実はこの画像は、ドネツク在住の米国人ジャーナリスト、パトリック・ランカスターがマリウポルの学校の地下室を基地に改造し、ウクライナのアゾフ大隊の隊員が拷問し殺害した女性の遺体を撮影した映像から引用したものだった。

 ランカスターが公開した動画の2分31秒のところで、女性の死体がはっきりと見える


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 NATO諸国からウクライナに兵器が流入し、戦争が激化すれば、残虐行為が積み重なることはほぼ確実である。キエフの統率力に祝福があらんことを!今年4月、ブチャ市を訪問したゼレンスキーが宣言したように、「もし我々が文明的な方法を見つけられなければ、ご存知の通り、我が国民たちは非文明的な方法を見つけるだろう。」



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