ロシアはウクライナによるドンバス攻撃計画を発見したと主張
ロシアはウクライナによるドンバス攻撃計画を発見したと主張
<記事原文 寺島先生推薦>
Russia Claims to Have Discovered Ukrainian Donbass Attack Plan
Telegraph 2022年3月4日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年3月18日

「ロシア軍が押収したとされるウクライナの機密文書の内容から、ウクライナ政府が東ドンバス地方の分離地に対する大規模な攻撃を今月(3月)計画していたことが、ほぼ実証された。ロシア政府は、その攻撃に先んじて攻撃を行った」とロシアの防衛省が発表した。3月2日に防衛省は証拠品とされるものも提示した。
防衛省が提示したのは、6ページの文書の画像だった。この文書はウクライナで入手したものとされている。ウクライナ語で、公式文書と思われる文書構成で書かれているこの文書は、ウクライナ国家親衛隊の機密文書だと思われる。ただし、当RTはこの文書が本当のものなのかの確証は得られていない。
この文書により、1月の下旬に、ウクライナ国家親衛隊司令官のミコラ・バラン(Mykola Balan)上級大将が、少なくとも複数の部隊に、ウクライナから離脱したドネツク人民共和国及びルガンスク人民共和国に対して戦争行為に入れる体制を整えるよう命じていたことが判明した。
その文書によると、戦闘行為に向けた様々な準備は2月中に完成し、2月28日がその最終期日とされていた。これらの措置は1月18日にウォロディミル・ゼレンスキー大統領が発したとされる命令に基づいている。しかし同大統領の公式サイトにはロシア政府が提示した文書に関わる文書は提示されていない。
ロシア軍は、この文書は、ウクライナ政府が反抗勢力に対して、3月のどこかの時点で大規模な攻撃を計画していた明らかな証拠になる、と主張している。ロシア軍の指摘によれば、バラン上級大将は、兵士たちの精神状態や、命令が実行された際に危険を冒す能力の有無を基準にした兵士の選抜を行う必要性を明らかに強調していた。
「ウクライナ政権が出していた声明のことをはっきりと記憶しています。そして2月にその声明を西側メディアは広めていました。具体的には“[分離した二共和国]を軍事的に争奪する計画は持っておらず、すべての問題は外交努力により解決する決意を持っている”という内容の声明でした」とロシア防衛相報道官イゴル・コナシェンコフ(Игорь Конашенков)少将は3月2日の記者会見で述べた。
「しかしウクライナ防衛軍が出したこの秘密の戦闘命令文書の出所を辿れば、そのような声明は嘘であったことが証明されました」と同少将は語った。
ロシア当局によると、ロシアの軍事行動は、ウクライナによるドネツクとルガンスクに対する大規模な攻撃に対して先手を打つものだったとのことだ。そしてその攻撃は3月に開始されると防衛省は考えていた。
同報道官はさらに、現在問われるべき唯一のことは、西側諸国がウクライナのこの攻撃計画に参画していたのであれば、どの程度の参画であったかという問題だと付け加えた。NATO加盟諸国は長年、ウクライナ国家親衛隊に軍事訓練を施し、武器も供与してきた、とコナシェンコフ少将は語った。
ロシアが2月下旬にウクライナを攻撃したのは、二つの分離共和国を主権国家として承認し、この2カ国を保護するため武力を行使すると発表した数日後のことだった。ロシア政府が何よりも強く主張していたのは、この攻撃はウクライナ政府と反政府勢力の敵対関係を止めるために必要な攻撃であるということだった。さらに、この敵対関係は2014年からのもので、それ以来戦闘による一般市民の死が発生し続けているとのことだった。
ウクライナ政府やウクライナ政府を支援する勢力は、ロシアによる攻撃を理由のない攻撃だとしてきた。米国とその同盟諸国はロシアに対する熾烈な経済制裁を課していて、米国や同盟諸国の経済がこの制裁によって損害を受けるのは、ウクライナを守るための代償であるとしている。
<記事原文 寺島先生推薦>
Russia Claims to Have Discovered Ukrainian Donbass Attack Plan
Telegraph 2022年3月4日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年3月18日

「ロシア軍が押収したとされるウクライナの機密文書の内容から、ウクライナ政府が東ドンバス地方の分離地に対する大規模な攻撃を今月(3月)計画していたことが、ほぼ実証された。ロシア政府は、その攻撃に先んじて攻撃を行った」とロシアの防衛省が発表した。3月2日に防衛省は証拠品とされるものも提示した。
防衛省が提示したのは、6ページの文書の画像だった。この文書はウクライナで入手したものとされている。ウクライナ語で、公式文書と思われる文書構成で書かれているこの文書は、ウクライナ国家親衛隊の機密文書だと思われる。ただし、当RTはこの文書が本当のものなのかの確証は得られていない。
この文書により、1月の下旬に、ウクライナ国家親衛隊司令官のミコラ・バラン(Mykola Balan)上級大将が、少なくとも複数の部隊に、ウクライナから離脱したドネツク人民共和国及びルガンスク人民共和国に対して戦争行為に入れる体制を整えるよう命じていたことが判明した。
その文書によると、戦闘行為に向けた様々な準備は2月中に完成し、2月28日がその最終期日とされていた。これらの措置は1月18日にウォロディミル・ゼレンスキー大統領が発したとされる命令に基づいている。しかし同大統領の公式サイトにはロシア政府が提示した文書に関わる文書は提示されていない。
ロシア軍は、この文書は、ウクライナ政府が反抗勢力に対して、3月のどこかの時点で大規模な攻撃を計画していた明らかな証拠になる、と主張している。ロシア軍の指摘によれば、バラン上級大将は、兵士たちの精神状態や、命令が実行された際に危険を冒す能力の有無を基準にした兵士の選抜を行う必要性を明らかに強調していた。
「ウクライナ政権が出していた声明のことをはっきりと記憶しています。そして2月にその声明を西側メディアは広めていました。具体的には“[分離した二共和国]を軍事的に争奪する計画は持っておらず、すべての問題は外交努力により解決する決意を持っている”という内容の声明でした」とロシア防衛相報道官イゴル・コナシェンコフ(Игорь Конашенков)少将は3月2日の記者会見で述べた。
「しかしウクライナ防衛軍が出したこの秘密の戦闘命令文書の出所を辿れば、そのような声明は嘘であったことが証明されました」と同少将は語った。
ロシア当局によると、ロシアの軍事行動は、ウクライナによるドネツクとルガンスクに対する大規模な攻撃に対して先手を打つものだったとのことだ。そしてその攻撃は3月に開始されると防衛省は考えていた。
同報道官はさらに、現在問われるべき唯一のことは、西側諸国がウクライナのこの攻撃計画に参画していたのであれば、どの程度の参画であったかという問題だと付け加えた。NATO加盟諸国は長年、ウクライナ国家親衛隊に軍事訓練を施し、武器も供与してきた、とコナシェンコフ少将は語った。
ロシアが2月下旬にウクライナを攻撃したのは、二つの分離共和国を主権国家として承認し、この2カ国を保護するため武力を行使すると発表した数日後のことだった。ロシア政府が何よりも強く主張していたのは、この攻撃はウクライナ政府と反政府勢力の敵対関係を止めるために必要な攻撃であるということだった。さらに、この敵対関係は2014年からのもので、それ以来戦闘による一般市民の死が発生し続けているとのことだった。
ウクライナ政府やウクライナ政府を支援する勢力は、ロシアによる攻撃を理由のない攻撃だとしてきた。米国とその同盟諸国はロシアに対する熾烈な経済制裁を課していて、米国や同盟諸国の経済がこの制裁によって損害を受けるのは、ウクライナを守るための代償であるとしている。
- 関連記事
-
- この霧をうち破ればその向こうに「新しい兵法」の1ページ目が見える (2022/03/23)
- ウクライナの民族主義者がチェルノブイリへの電力供給を停止しようとしたとロシアが主張 (2022/03/22)
- お目出度いロシア人――プーチン大統領 (2022/03/21)
- いまウクライナで起こっていることは、すべて3年前のランド研究所のプランに書かれていた (2022/03/20)
- ロシア政府はウクライナの産科クリニック爆撃の非難に反論 (2022/03/19)
- カナダのトルドー首相など、ナチ協力者である権威主義者が、ロシアを非難している。 (2022/03/19)
- 米国がロシア近辺を武器で包囲する中、NATOはウクライナ内のナチに大量の武器を与え訓練を施している。 (2022/03/17)
- ロシアはウクライナによるドンバス攻撃計画を発見したと主張 (2022/03/17)
- ウクライナの「尊厳の革命」は、いかにして戦争と貧困、そして極右の台頭を招いたのか? (2022/03/17)
- 米国がドイツを屈服させるのは、ここ100年でこれが3度目。NATOを支配しているのは、米国の軍産複合体とエネルギー関連産業界と不動産金融産業界だ。 (2022/03/16)
- 中国は米国防総省にウクライナの「生物研究所」の情報開示を要求 (2022/03/16)
- 米・EUの宣戦布告にロシアはどう対抗するのか (2022/03/11)
- 「No To War」と叫ぶ左翼陣営の欺瞞。今それを言うか! (2022/03/11)
- ウクライナを正しく理解するために:革命的な汎アフリカの視点 (2022/03/10)
- 嘘で固められた帝国 (2022/03/07)
スポンサーサイト