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嘘で固められた帝国

嘘で固められた帝国

<記事原文>

The Empire of Lies

ブログ Paul Craig Roberts

2022年3月4日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2022年3月6日

 3月になったので、私が年に4度呼び掛けさせてもらっている寄付のお願いをさせてもらいたい。このサイトは読者の皆さんの月ごとの寄付金で運営されている。年に4度のペースで寄付をくださっている読者の皆さんも、人類において絶滅危惧種になっている真実を伝える当サイトへのご支援をお願いしたい。覚えておいていただきたいのは、真実は当たり前に手に入るものではないということだ。西側世界においては、真実はほぼ存在しない。

 ここ2年間私たちが目にしてきたのは、西側諸国の人々はこれまでの歴史上のどの人々よりも、酷い破壊への道に導かれているということだ。人々が騙されているのは、完全にでっち上げの「COVIDパンデミック」だ。確かにウイルスは実在する。「パンデミック」の方がでっち上げなのだ。その手口は、偽陽性を出す確率が97%のPCR検査を使うやり方だ。その理由のせいでこの検査は既に使用を止められている。 COVIDの症例数の大部分がこの偽の陽性結果に基づいたおとぎ話だ。死者数も操作されてきた。どんな死でもCOVIDが死因であると報告すれば、病院に多額のカネが入る仕組みだった。そうやってでっち上げられた症例数や死者数を使って恐怖が増幅され、得体の知れないワクチンを接種させられてきたのだ。分かってきたことは、きちんと臨床試験が行われていないこの「ワクチン」 の方が、COVIDそのものよりも「ワクチン」を接種した人々の体内に悪い作用を与え、亡くなったり障害を受ける確率が高くなっていることだ。この「ワクチン」による長期的に見た死亡率がどのくらいになるのかは、まだ分からないままだ。

 ワクチンとそれ以外のCOVID対処法はどれもみな害を与えるだけで、良いことは何もない。マスクは病気を防ぐどころか病気の原因になる。ロックダウン措置は生産業を阻害し、仕事や事業や供給網をなくし、今の物価の急騰の原因になっている。

 過剰な自尊心にまみれた西側世界は、自分たちは「例外」だと考え、世界覇権の権利を与えられたと宣言し、ロシアからの相互安全保障同盟の申し出に聞く耳を持たなかった。 米国大統領や、米国務長官やNATOの事務総長の任についているこれらの愚者たちは、ロシアの主張するレッド・ラインを無視し、ロシア国境に軍事基地を設置し続けることを宣言している。

 私が「愚者」という言葉を使うのは、本当の愚者に対してだ。起こってしまったら対処できない戦争を挑発するなど、愚の骨頂だ。

 制裁を使うという手もあるという人もいるだろう。しかし制裁で損をするのはドイツと欧州と米国だ。欧州での天然ガスの価格は爆発的に上昇している。原油価格はとんでもなく上がっている。食料品や天然資源(2つともロシアが主要輸出国だ)の価格も上がっている。つまり西側の愚かな「指導者たち」はロックダウン措置のせいで上がった物価を、制裁措置でさらに上げようとしているということだ。そしてロシアは制裁に対する反撃をまだ加えていない。ロシアが欧州への天然ガスの輸出を止めればどうなるか想像いただきたい。欧州は天然ガスの46%をロシアに依存している。 欧州のエネルギー会社の或る代表取締役によると、ロシアが天然ガスの供給をやめれば、EUはドイツを送電網から外さなければならなくなるだろうとのことだ。つまりドイツの産業界は完全にストップしてしまうということだ。愚かな西側が制裁措置を取れば、自分自身の足も膝小僧も最後には頭をも撃つことになってしまうということだ。  

 周りを見渡せばあちこちからロシアに対するばかげた威嚇の声が聞こえる。デンマークの御用メディアや、米国のおバカな司会者ショーン・ハニティ(Sean Hannity)やリンゼイ・グラハム(Lindsey Graham)共和党上院議員などからの声だ。彼らはプーチン大統領の暗殺を叫んでいる。それなのにSNSから追放されはしない。こういうことだ。「多様な性を尊重せず、heやsheを使えばSNSから追放される危険が高まるが、プーチンの暗殺のことを書いても問題はなく、逆に賞賛の対象となる。」

 ディビッド・スワンソン(David Swanson)とかいう馬鹿者が何千もの欧州市民に呼びかけているのは、「平和使節」になり、ウクライナの戦線に入り込むということだ。この低脳の持ち主は、1212年の「少年十字軍」の過ちを繰り返したいのだろうか?この少年十字軍は、キリストからフランス王に宛てた手紙を授かったと称したフランスのクロイエ出身のステファンが3万人の子どもたちを率いた末、サラセン帝国の手に落ちたという事件だ。愚かなスワンソンは、その千年後に同じ過ちを繰り返したいのだろうか。

 それ以外で西側の愚か者たちが言っているのは、プーチンを捕らえて戦争犯罪の罪で、オランダハーグの国際司法裁判所に訴えようというものだ。もちろんそんなことができるのは、ウクライナがロシアを打ち負かすことが前提だ。こんなとんでもないことがあるだろうか。西側がロシアの戦争犯罪について訴えるなどありえない。米国と欧州が、セルビア、アフガニスタン、パキスタン、イラク、リビア、ソマリア、シリアで犯した大規模な戦争犯罪は棚にでも置こうというのか。  西側諸国の急速な没落が続くのであれば、ロシアが法廷にジョージ・W・ブッシュ、ディック・チェニー、コンディ・ライスなどの全ての米国シオニストネオコンたちや、米国の戦争犯罪を支えた英国や欧州諸国の多くの人々(例を上げればトニー・ブレア)を訴えることになるだろうに。   

 西側がロシアに対して非難を浴びせかけている姿を見れば、西側世界の無能さと、政策の的外れさが分かる。このような馬鹿げた非難の中でも特筆すべきは以下の攻撃だ。ジョー・ローリア(Joe Lauria)がコンソーティアム・ニュースに書いた記事が冗談でないのなら、国際猫連盟が行った攻撃ほど頭のおかしな警告はないだろう。この連盟はロシアを屈服させようと、ロシアで育てられた猫の輸入を完全に禁止したのだ。「ロシアのどの協会が認定した飼育に関わらず」だとのことだ。

https://consortiumnews.com/2022/03/03/ban-on-russian-cats/ 

 この猫連盟によると、今回のウクライナ侵攻には、「非常な衝撃を受け、恐れおののいた」とし、「ロシア連邦軍がウクライナ共和国に侵攻し、戦争が開始されました。多くの罪のない人々が亡くなり、もっと多くの人々が負傷しました。何十万ものウクライナ国民が命を守るために家を捨てなければならなくなっています。私たちが目にしているのはこれまでにない酷い侵略行為により引き起こされた破壊と混乱です」とのことだ。

 なんという信じられないことだろう。この8年間、ウクライナはドンバス在住の何千ものロシア人たちを爆撃死させ、もっと多くの人々を負傷させてきたというのに。そのことについては、国際猫連盟から何の非難の声も上がらなかった。ウクライナによるドンバス在住ロシア人たちに対する重火器爆撃でドンバスの猫たちの体がバラバラにされてもお構いなしだったのに。某所から資金を得ているCIAお抱えメディアであるニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、NPR、CNN、MSNBC、BBCなどの西側おバカメディアからも批判の声は全く上がっていなかったのに。

 この国際猫連盟による禁止措置にはどんな意味があるというのか?法的拘束力などないし、できることなどないのだから。本当にこのジョー・ローリアの記事は冗談ではないのだろうか?

 この措置で止められるのは、米国民やカナダ国民や欧州諸国の人々がロシアからロシアンブルー猫を買うことだけで、米国やカナダや欧州の飼育家からは今まで通りロシアンブルー猫を買える。

 この国際猫連盟の動きこそ西側諸国の無能さを象徴するものだ。旧約聖書に出てくる、神に滅ばされた町ソドムとゴモラのように、西洋諸国は奈落の底への階段を急落している。米国ネオコンの口ぶりを使えば、「ロシアにNATO加盟国をいくつか選ばれて、壁に押し込まれて、『強いのは誰だ』と凄まれたなら、そんなロシアになにか出来る国など存在しない」ということだ。   

 確かにロシアの軍備力は凄いが、ロシア政府はその有利さを無駄にしてしまっている。最近行った演説の中でプーチンは、グローバル社会に加担する意志を示した。報道によると、プーチンは世界経済フォーラムの指導者育成コースに参加していたとのことだ。プーチンは毎年ダボス会議に顔を出し、演説している。 恐らくプーチンは気づいていないのだろうが、ロシアの国家主権はグローバリズムとは相容れない。共存することは不可能なのだ。世界経済フォーラムのトップのクラウス・シュワブは完全なナチだ。となれば、プーチンは世界経済フォーラムのナチは好きなのに、ウクライナのナチは好きでないという矛盾が生じる。 

 私が思うに、ロシア政府はまだまだ学ぶべきことがある。ロシアの考え方は間違っている。共産主義的イデオロギーを使って西側諸国と相対するやり方はもうやめたということを伝えれば、皆が仲良くなれると思っている。ロシアが見落としているのは、米国政府と仲良くなるというのは、米国政府の傀儡国家になるということだ。プーチンはロシアが米国の傀儡国家になることは望んでいなかった。その決意を示したのが、2007年のミュンヘン安全保障会議だった。 米国政府はプーチンにジョージアの南オセチア侵攻という報酬を与えた。この侵攻がロシアの侵略であるという言説が確立してしまったのは、プーチンが北京五輪から帰国した時だった。それからプーチンはジョージアを制圧し、ジョージアに国家主権を復権させ、軍を引き上げた。ロシアが軍を引き上げたのにも関わらず、西側はプーチンが米国が解体したソ連の再建をしようとしているという言説をでっち上げた。

 プーチンは米国の傀儡政権になることに抵抗し続けたので、米国政府はウクライナの政権を転覆させ、傀儡政権の設置に成功した。しかしその新政権はバンデラ・ナチ勢力を抑え込めず、その勢力は急速に民兵隊を組織し、ウクライナ在住のロシア人たちにテロ行為を行い始めた。そのことで、クリミアと、ドンバス地区の2つの共和国で住民投票が行われ、もともとの国であったロシアへの帰属を決めた。 プーチンがクリミアを取り戻したのは、ロシアが所有する黒海の海軍基地を守るためであったが、プーチンはドンバスのロシア人たちを救うことは拒否し、その結果8年間の戦争に耐えなければならなかった。 そしてついにこの戦争を止めるために、西側と、ウクライナの傀儡政権がロシアの要求に応じなかったことを受け、ロシアは外交努力では解決できなかった問題を兵を送ることで解決しようとしたのだ。

 西側はロシアと軍事的に戦うのではなく、告発と非難とを武器に戦うことを決めた。西側は言論戦では勝利できる。というのは西側はメディアを抑えているからだ。

 米国に残存する数少ない知識人のひとりクレーズ・リン(Claes Ryn)は、イタリアのヒューマニタス大学で、人間の行動が理性や合理的な考えのもとに起こされることは以下の要因よりも少ないと書いている。すなわち、「憎しみや怒りや自由奔放さや厳しい絶望感や果てしない野望などその時の感情の爆発によるものだ」と。今の核兵器の世界では、この言葉には深い説得力がある。

 最近、米国に残存している数少ない真の記者のひとりグレン・グリンウォルド(Glenn Greenwald)も同じことを主張する記事を書いている。その記事は最近私がブログで取り上げた。言い換えれば、私たちが直面している現実においては、破壊兵器を持つことが合理性を保つ手段になっているということだ。というのも、西側世界においては、理性が死に絶えつつあるからだ。

 こんにち西側の大学、特に米・英の大学においては、理性とは「白人の人権差別主義者が構築したもの」であり、「有色人種たち」、すなわち非白人たちを抑圧するために使用されるものだとされている。理性が他人種抑圧の道具としか見なされないのであれば、理性が人間の行動を規制する機能をはたせることになる訳がない。人種差別を想起させるものと捉えられ、理性は排除される。COVIDやロシアの安全保障の件に関する西側の対応に、理性があるかを見るだけでいい。理性の欠片もない。

 今の西側は理性が存在しない世界だ。今ははるか昔の世界、魔女など他の存在が理性を追いやっていた時代に戻ってしまった。西側では理性ははるか遠くに消え去っているからこそ、国際猫連盟が、ロシアに罰を与えるには、西側の人々がロシア原産猫の飼育を禁止すればいい!などと考えるのだ。

 つまり、今の崩壊しつつある文明社会が理性でものごとを考えられない段階にまで成り下がっているということだ。

  この先どうすればいいだろうか?

 恐れおののいている西側のリベラル派や進歩派や左翼が、ロシア人を防御しようとしているロシアの行為を重大な罪であると見ている一方で、盲目的な怒りの旗を振り続けている保守派たち(ハニティやリンゼイなど)の姿も目にする。彼らはロシア大統領の暗殺を求めている。

 プーチンは気づくべきだ。自身の暗殺を可能にするのは、プーチンがロシア政府内の親米一派や米国が資金を出しているロシアメディアやNGO組織を放置していることが原因なのだ。これらの勢力がロシアの政権転覆の動きに荷担しているのだ。明らかにプーチンは自分が民主主義に与していることを証明しようとしているのだが、そうすれば西側から資金を得ている勢力が自由に工作する余地を与え、ロシアの弱体化、さらにはプーチン自身が暗殺されることになってしまうことに注意を払うべきだ。

 ロシアには西側諸国の一員になりたいという欲求がある。しかしそれは現実からかけ離れた欲求だ。ロシアが直面している勢力の不合理さについてもう少し理解しない限り、ロシアの選択肢は以下の二つだけになってしまうだろう。核戦争を選ぶか、米国の新たな傀儡国家になるか、だ。

 

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その通りです。ご指摘ありがとうございました。

No title

3段落目「ワクチン以外のCOVID対処法はどれもみな害を与えるだけで、良いことは何もない。」の原文にはワクチンの文字はありません。
意味的には「ワクチンとそれ以外のCOVID対応処理法もまたどれもみな害を与える・・・」ですよね。

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