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目撃者が語るカザフスタン動乱の真実。「この社会不安は何者かの扇動によるものだ」。

目撃者が語るカザフスタン動乱の真実。「この社会不安は何者かの扇動によるものだ」。

<記事原文>

Kazakhstan: Eyewitnesses Say Unrest Is Being Coordinated

サイト・フリーウエストメディアの記事より

グローバルリサーチ、2022年1月09日

フリーウエストメディア2022年1月7日


<記事翻訳寺島メソッド翻訳グループ>2022年1月18日



 アルマトゥイの暴動はプロ集団によって長期間にわたり計画されたものであったと、YouTubeで放送されたソロビエフ・ライブ・チャンネルの生放送で、ウズベキスタンのジャーナリストであるウズルベク・エルガシェフ地域の専門家が報告しました。

 彼は、200万人都市アルマトゥイの住民たちと電話で会話したことに触れ、「(住民たちによると)暴動や略奪に関わった人々はアルマトゥイの住人ではなく、またSUV車に乗った迷彩服を着た人々が暴動を統率していた、とのことです」と語りました。

 普通の群衆なら、あんなによく組織だって、迅速な行動ができないはずだ、と彼は強調しました。「警察により押収された物品を見れば、誰かが統率していたことは明らかです。そして群衆はたまたまそこにいた人々ではなかったのです。あの暴動は、指示に基づいたものだったのです。」

 この暴動に関わったものたちは、少なくとも6ヶ月かけて準備を行っていた、と彼は付け加えました。

 今回のカザフスタンの抗議行動は、ウクライナのマイダンで起こった「蜂起」と同じような形態です。マイダンの「蜂起」は、LPG価格の高騰に対する「自発的な」抗議を装ったものでした。今回のカザフスタンでの抗議行動は、わずか数日で全国規模に広がりました。暴力的なデモ隊が、次々と政府庁舎を占領し、軍と警察部隊全体を武装解除しました。

関連記事:同じ恐怖が、違った年にも 



 2020年6月、カシム・ジョマート・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領は、暗号通貨マイニングを合法化するための新しいデジタルコードと、銀行による暗号通貨口座の提供開始を承認しました。

(訳注:暗号通貨・マイニングとは、暗号通貨による取引に関わる情報をチェックしたり承認したりする行為のこと。その行為の報償として、マイナー(採掘者)には暗号資産が付与される)

 カザフスタンは、仮想通貨・マイニングでの使用電力で、世界第3位です。(訳注:暗号通貨マイニングには大量の電力消費が必要となる)。暗号通貨の最大の生産国であった中国が暗号通貨の使用を禁止した後、世界中の多くの暗号通貨マイナーがカザフスタンのサーバーに切り替えました。中国最大のマイナーの一人であるBITマイニングは、320のサーバーを持つカザフスタンに拠点を移し、カザフスタンは少なくとも20の暗号ファームを持つ国になりました。

 今回の動乱が起こる前、カザフスタンは世界の暗号通貨・マイニングで米国に次ぐ2位になり、カザフスタンの世界のビットコイン・マイニング占有率が、昨年6月の8.8%から18.1%に増加していました。

 ロシア、中国、米国ではkWhあたり9~11セントかかる石炭発電電力が、カザフスタンでは平均5セントで提供されています。しかし、今回のカザフスタンの暴動により、世界のビットコインの計算能力の12%が消滅させられることとなりました。

 ロシア主導の軍事同盟である集団安全保障条約機構(CSTO)は、カザフスタンに平和維持部隊を派遣すると発表しました。同部隊は今アルマトゥイに派遣されていますが、反乱を終わらせるのには数日かかることになるでしょう。ロシアの軍隊が入ったため、ことはワシントンではなくモスクワに有利に働くでしょう。



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