WHOは新型コロナPCR検査には欠陥があることを正式に認めている:「陽性」判定は無意味。都市閉鎖措置の科学的根拠はゼロ。
<記事原文 寺島先生推薦>
The WHO Confirms that the Covid-19 PCR Test is Flawed: Estimates of “Positive Cases” are Meaningless. The Lockdown Has No Scientific Basis
Global Research, 2021年7月5日
ミシェル・チョスドフスキー( Michel Chossudovsky)

途中に動画画像あり。
***
リアルタイム逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(rRT-PCR)検査は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援を受けたウイルス学研究グループ(本拠地:ベルリンのシャリテ大学病院)の推奨に基づき、2020年1月23日にWHOがSARS-COV-2ウイルスの検出手段として採用した。(詳細はDrosten Study参照)
ちょうど1年後の2021年1月20日、WHOは撤回。「私たちは間違いを犯しました」と彼らは言わない。撤回の言葉は慎重に練られたものだ。(WHO原文書はこちら。この記事の最後に掲げた補遺欄に全文掲載)
誤解を招くような2020年1月の指針が間違っていたとWHOは言わず、それに代わって推奨するのが「再検査」だ。(こんなことができないことはだれでも知っている)
議論の的になっているのは、増幅閾値(Ct値)だ。ピーター・ボルジャー(Pieter Borger)らは次のように述べている:
増幅サイクル数は、35サイクル以下、望ましいのは25~30サイクルだ。ウイルス検出の場合、35サイクル以上では、細胞培養で分離された感染性ウイルスとは何ら関連性のないものしか検出されない・・・(Critique of Drosten Study)
世界保健機関(WHO)はその1年後、増幅閾値(Ct)35サイクル以上で行われるPCR検査はすべて無効であることを暗に認めた。しかし、それは2020年1月に、ベルリンのシャリテ病院のウイルス学チームと相談してWHO自身が言い出したことだ。
WHOが推奨していた35Ct以上の基準値で検査を行うと、SARS-CoV-2ウイルスの断片が検出されないため、過去14カ月間に集計された、いわゆる「陽性確定例」はすべて無効となる。
ピーター・ボルジャー(Pieter Borger)、ボビー・ラジェシュ・マロトラ(Bobby Rajesh Malhotra)、マイケル・イードン(Michael Yeadon)らによると、「欧米のほとんどの研究室では」Ct>35が標準となっているという。
WHOの罪の認め方
以下はWHOによって慎重に練られた彼らの「撤回」だ。原典にリンクされた全文はこの記事の最後に掲げた補遺欄参照。
WHOのガイダンス「Diagnostic testing for SARS-CoV-2」では、弱陽性の諸結果は慎重に解釈する必要があるとしている。ウイルスを検出するために必要なサイクル閾値(Ct)は、患者のウイルス量に反比例する。検査結果が臨床症状と一致しない場合は、新たに検体を採取し、同一または異なるNAT(核酸試験)技術を用いて再検査を行うべきである。(強調は筆者)
WHOは体外診断用医薬品(IVD=In Vitro Diagnostic Medical Device)の利用者に対し、罹患率が変われば検査結果の予測値も変わる、という但し書きをしている。つまり、罹患率が低下すれば、擬陽性の危険性は増加するということだ。どういうことか?検査結果で陽性(SARS-CoV-2が発見された)の人がSARS-CoV-2に本当に感染している確率は、罹患率の低下とともに低下するということだ。謳われている「特異度」(臨床検査の性格を決める指標の1つ。ある検査について「陰性のものを正しく陰性と判定する確率」として定義される値_ウイキペディア)には関わりない。
「無効な陽性反応」というのが根底に流れる考え方
これは、「弱陽性」や「偽陽性の増加のリスク」などの問題ではない。問われているのは、「欠陥のある方法論」であり、それは無効な推定値につながるものだ。
今回のWHOが認めたことで確認できたのは、PCR検査(増幅閾値が35サイクル以上)による新型コロナウイルス陽性の推定値は無効であるということだ。そのようなサイクルで行われた検査については、WHOは再検査を推奨している。 「新しい検体を採取して再検査すべき」と。
WHOは「再検査」を求めているが、それは「大失敗だった」と言っているのに等しい。
WHOの推奨は形式的なものだ。そんなことは実現しない。世界中の何百万人もの人々が、2020年2月初旬からすでに検査を受けている。それにもかかわらず、再検査をしない限り、WHOのやり方で出された推定値は無効であると結論づけるしかない。
この記事では取り上げていないが、PCR検査には他にもいくつかの関連する欠陥があることを申し添えておく。(ミシェル・チョスドフスキーの電子書籍: 2020年の世界的なコロナ危機。市民社会の破壊、仕組まれた経済恐慌、グローバル・クーデター、そして「グレート・リセット」(第3章)参照)
PCR検査は、当初からWHOの2020年1月の勧告に従い、Ct増幅閾値を35以上に設定して適用されてきた。これが意味するところは、世界的に適用されているPCRを使った検査が、この12~14ヶ月の間に、誤った、誤解を招くような新型コロナウイルス統計の作成につながっているということだ。
そしてこういった統計が、いわゆる「パンデミック」の進み具合を測るために使われる。増幅サイクルが35以上の検査でウイルスの断片が検出されることはない。したがって、公式に発表されている「新型コロナ感染者数」は無意味なのである。
つまり、ここにはパンデミックの存在を確認する科学的根拠などどこにもない、ということになる。
つまり、社会的パニック、大量の貧困と失業をもたらしたロックダウン/経済対策(ウイルスの拡散を抑制するためとされている)には、何の正当性もないということだ。
科学的意見に従えばこうなる:
35サイクル以上の閾値を用いたPCR検査で陽性と判定された場合(欧米のほとんどの検査機関ではそうなっている)、その人が実際に感染している確率は3%未満であり、その結果が偽陽性である確率は97%である(Pieter Borger, Bobby Rajesh Malhotra, Michael Yeadon, Clare Craig, Kevin McKernan, et al, Critique of Drosten Study):
(上の画像の英文の意味)
3.増幅回数(35サイクル以下;できれば25-35サイクルが望ましい)ウイルスを発見する場合、増幅回数が35サイクル以上になると細胞培養で単離され、特定された感染性ウイルスとは関連性のない、それらしいものが発見されるだけである(2章で述べた通り);もし35サイクル以上のPCR検査(欧米の大半の研究所ではこのサイクル数)で陽性反応が出た場合、その人が実際感染している可能性は3%以下、擬陽性である可能性は97%(3章で述べた通り)
上述の通り、「当該結果が偽陽性である確率は97%」。したがって、35サイクル以上の検出を行うことは、「偽陽性」の数を「押し上げる」ことになるのは否定しようもなくなる。
この記事を書いている時点(2021年3月中旬)では、WHOが撤回したにもかかわらず、PCR検査は、恐怖キャンペーンを持続させ、現在行われている都市閉鎖やコビッド・ワクチンの導入を正当化するための数字かさ上げに広く使われている。
皮肉なことに、「無効な陽性結果」に基づくこの欠陥だらけの数字が、逆にCOVID陽性率上昇傾向を示す数字として使われる。
さらには、このPCR検査が、検査を受けている患者の医療診断となっていないことが常なのだ。
そして今、各国の保健当局は、新型コロナワクチンを打たせるための宣伝キャンペーンの一環として、(虚偽の)「第三波」警告を発している。
WHOは、新型コロナ PCR検査を使うことは無効だとはっきり言っている。新型コロナ・ワクチンを使う科学的根拠はゼロだ。
WHOとピーター・ボルジャーらの科学的評価(上述)は、政府が都市閉鎖と国家経済の不安定化を正当化するために採用した検査が無効であることは、一点の曇りもなくはっきりと確認している。
無効なデータと数字を巡るゲーム
理解すべきは、これらの「無効な推定値」は、「第一波」だとか「第二波」だとか言いながら、メディアが毎日毎日朝から晩まで執拗に流し続けた「数字」であり、それは恐怖キャンペーンの材料となり、政府が打ち出すすべての政策を「正当化」するために使われてきたのだ。
◆ 都市閉鎖
◆ 経済活動の閉鎖。
◆ 貧困と大量失業
◆ 倒産
◆ ソーシャルディスタンス
◆ マスク着用
◆ 夜間外出禁止令
◆ ワクチン
◆ 健康パスポート
無効なデータ。ワクチン接種は慎重に。
そして今は「第三波」だそうだ。(でもそのデータはどこに??)
新型コロナウイルスは巧妙に仕組まれた「嘘八百」。
新型コロナウイルス・ワクチンは人類に対する犯罪。
***
VIDEO
理解を深めるために
「新型コロナウイルス危機」についての深い分析については、ミシェル・チョスドフスキーのEブックにある次の10章を参照:
The 2020-21 Worldwide Corona Crisis: Destroying Civil Society, Engineered Economic Depression, Global Coup d’État and the “Great Reset”
***
About the Author

Michel Chossudovsky is an award-winning author, Professor of Economics (emeritus) at the University of Ottawa, Founder and Director of the Centre for Research on Globalization (CRG), Montreal, Editor of Global Research.
He has undertaken field research in Latin America, Asia, the Middle East, sub-Saharan Africa and the Pacific and has written extensively on the economies of developing countries with a focus on poverty and social inequality. He has also undertaken research in Health Economics (UN Economic Commission for Latin America and the Caribbean (ECLAC), UNFPA, CIDA, WHO, Government of Venezuela, John Hopkins International Journal of Health Services (1979, 1983)
He is a contributor to the Encyclopaedia Britannica. His writings have been published in more than twenty languages. In 2014, he was awarded the Gold Medal for Merit of the Republic of Serbia for his writings on NATO’s war of aggression against Yugoslavia. He can be reached at crgeditor@yahoo.com
See 、Michel Chossudovsky, Biographical Note
Michel Chossudovsky’s Articles on Global Research
後記
2021年3月21日に発表してから、まったく予想外だったが、何万という人々にこの記事を読んでいただいた。
私が根本的に意図したのは、経済活動のロックダウンと閉鎖にまでは直接話を広げすぎず、(科学的・統計的概念に焦点を当てて)この大嘘に反論し、明らかにすることだった。
金融界の上層部(世界経済フォーラムを含む)から発せられたこの極悪非道なプロジェクトは、世界中の人々の生活を破壊している。大量の失業者を生み出し、発展途上国では飢饉を引き起こしている。
タンザニアなど一部の例外を除き、国連加盟国193カ国のほとんどがWEFの「コロナ・コンセンサス」を支持している。
真実は、戦争とは無縁だが強力な武器となる。
今こそ、これらの政府と対峙し、世界中で貧困と絶望を引き起こしている都市閉鎖政策の撤廃を求めるべきだ。
WHOの大嘘は、WHO自ら嘘だと言っている。
パンデミックだと言われているものは、一種の詐欺。それは否定できる、反論できるというレベルの問題ではない。そして、そのことを明らかにするのがこの記事の目的だった。
「新型コロナウイルス」は「嘘八百」を基にした巧妙な詐欺で、惨憺たる結果を招いている。2020年1月初旬からの14カ月間、私はほぼ毎日のように新型コロナウイルス危機の推移を時系列で分析してきた。2020年1月の当初から、人々は誘導されて急速に進行する危険な伝染病の存在を信じ受け入れることになった。
私たちは今、世界史上最も深刻な危機の一つの岐路に立っている。私たちは歴史を生きているのに、2020年1月以降の一連の出来事に対する理解が曖昧になっているのだ。
世界中の人々は、政府やメディアによって、新型コロナウイルス「パンデミック」の原因や壊滅的な結果について間違った方向に導かれている。
語られない真実だが、今回の新型コロナウイルスが強力な財政的利害関係者と腐敗した政治家たちに口実と正当性を与え、そのため世界全体が大量の失業、破産、極貧、絶望のらせん運動の崖っぷちに立たせられている。世界中で70億以上の人々が直接的、間接的にコロナ危機の影響を受けている。
グローバル・リサーチの読者のみなさまには下のビデオ映像をぜひご覧いただきたい(概説も添えてあります)。私のEブック(全部で10章)もお読みください。一筋縄で行かない今回のコロナ危機について詳細に論じてあります。
The 2020 Worldwide Corona Crisis: Destroying Civil Society, Engineered Economic Depression, Global Coup d’État and the “Great Reset”
それと、この記事も是非広めて欲しい。皆さんの支持は非常に価値のあるものだから。
Video
こちらも参照
Michel Chossudovsky, Biographical Note
Michel Chossudovsky’s Articles on Global Research
WHOが出した、自らのこれまでのPCRについての主張を覆した主張の全文はこちら
Full text of the WHO directive dated January 20, 2021
補遺(訳者:上記WHOサイトの内容は以下の通りです。訳出はしませんが、ご参考までに)

Nucleic Acid Testing (NAT) Technologies that Use Polymerase Chain Reaction (PCR) for Detection of SARS-CoV-2
Product type: Nucleic acid testing (NAT) technologies that use polymerase chain reaction (PCR) for detection of SARS-CoV-2
Date: 13 January 2021
WHO-identifier: 2020/5, version 2
Target audience: laboratory professionals and users of IVDs.
Purpose of this notice: clarify information previously provided by WHO. This notice supersedes WHO Information Notice for In Vitro Diagnostic Medical Device (IVD) Users 2020/05 version 1, issued 14 December 2020.
Description of the problem: WHO requests users to follow the instructions for use (IFU) when interpreting results for specimens tested using PCR methodology.
Users of IVDs must read and follow the IFU carefully to determine if manual adjustment of the PCR positivity threshold is recommended by the manufacturer.
WHO guidance Diagnostic testing for SARS-CoV-2 states that careful interpretation of weak positive results is needed (1). The cycle threshold (Ct) needed to detect virus is inversely proportional to the patient’s viral load. Where test results do not correspond with the clinical presentation, a new specimen should be taken and retested using the same or different NAT technology.
WHO reminds IVD users that disease prevalence alters the predictive value of test results; as disease prevalence decreases, the risk of false positive increases (2). This means that the probability that a person who has a positive result (SARS-CoV-2 detected) is truly infected with SARS-CoV-2 decreases as prevalence decreases, irrespective of the claimed specificity.
Most PCR assays are indicated as an aid for diagnosis, therefore, health care providers must consider any result in combination with timing of sampling, specimen type, assay specifics, clinical observations, patient history, confirmed status of any contacts, and epidemiological information.
Actions to be taken by IVD users:
1. Please read carefully the IFU in its entirety.
2. Contact your local representative if there is any aspect of the IFU that is unclear to you.
3. Check the IFU for each incoming consignment to detect any changes to the IFU.
4. Provide the Ct value in the report to the requesting health care provider.
Notes
1. Diagnostic testing for SARS-CoV-2. Geneva: World Health Organization; 2020, WHO reference number WHO/2019-nCoV/laboratory/2020.6.
2. Altman DG, Bland JM. Diagnostic tests 2: Predictive values. BMJ. 1994 Jul 9;309(6947):102. doi: 10.1136/bmj.309.6947.102.
The WHO Confirms that the Covid-19 PCR Test is Flawed: Estimates of “Positive Cases” are Meaningless. The Lockdown Has No Scientific Basis
Global Research, 2021年7月5日
ミシェル・チョスドフスキー( Michel Chossudovsky)

途中に動画画像あり。
***
リアルタイム逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(rRT-PCR)検査は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援を受けたウイルス学研究グループ(本拠地:ベルリンのシャリテ大学病院)の推奨に基づき、2020年1月23日にWHOがSARS-COV-2ウイルスの検出手段として採用した。(詳細はDrosten Study参照)
ちょうど1年後の2021年1月20日、WHOは撤回。「私たちは間違いを犯しました」と彼らは言わない。撤回の言葉は慎重に練られたものだ。(WHO原文書はこちら。この記事の最後に掲げた補遺欄に全文掲載)
誤解を招くような2020年1月の指針が間違っていたとWHOは言わず、それに代わって推奨するのが「再検査」だ。(こんなことができないことはだれでも知っている)
議論の的になっているのは、増幅閾値(Ct値)だ。ピーター・ボルジャー(Pieter Borger)らは次のように述べている:
増幅サイクル数は、35サイクル以下、望ましいのは25~30サイクルだ。ウイルス検出の場合、35サイクル以上では、細胞培養で分離された感染性ウイルスとは何ら関連性のないものしか検出されない・・・(Critique of Drosten Study)
世界保健機関(WHO)はその1年後、増幅閾値(Ct)35サイクル以上で行われるPCR検査はすべて無効であることを暗に認めた。しかし、それは2020年1月に、ベルリンのシャリテ病院のウイルス学チームと相談してWHO自身が言い出したことだ。
WHOが推奨していた35Ct以上の基準値で検査を行うと、SARS-CoV-2ウイルスの断片が検出されないため、過去14カ月間に集計された、いわゆる「陽性確定例」はすべて無効となる。
ピーター・ボルジャー(Pieter Borger)、ボビー・ラジェシュ・マロトラ(Bobby Rajesh Malhotra)、マイケル・イードン(Michael Yeadon)らによると、「欧米のほとんどの研究室では」Ct>35が標準となっているという。
WHOの罪の認め方
以下はWHOによって慎重に練られた彼らの「撤回」だ。原典にリンクされた全文はこの記事の最後に掲げた補遺欄参照。
WHOのガイダンス「Diagnostic testing for SARS-CoV-2」では、弱陽性の諸結果は慎重に解釈する必要があるとしている。ウイルスを検出するために必要なサイクル閾値(Ct)は、患者のウイルス量に反比例する。検査結果が臨床症状と一致しない場合は、新たに検体を採取し、同一または異なるNAT(核酸試験)技術を用いて再検査を行うべきである。(強調は筆者)
WHOは体外診断用医薬品(IVD=In Vitro Diagnostic Medical Device)の利用者に対し、罹患率が変われば検査結果の予測値も変わる、という但し書きをしている。つまり、罹患率が低下すれば、擬陽性の危険性は増加するということだ。どういうことか?検査結果で陽性(SARS-CoV-2が発見された)の人がSARS-CoV-2に本当に感染している確率は、罹患率の低下とともに低下するということだ。謳われている「特異度」(臨床検査の性格を決める指標の1つ。ある検査について「陰性のものを正しく陰性と判定する確率」として定義される値_ウイキペディア)には関わりない。
「無効な陽性反応」というのが根底に流れる考え方
これは、「弱陽性」や「偽陽性の増加のリスク」などの問題ではない。問われているのは、「欠陥のある方法論」であり、それは無効な推定値につながるものだ。
今回のWHOが認めたことで確認できたのは、PCR検査(増幅閾値が35サイクル以上)による新型コロナウイルス陽性の推定値は無効であるということだ。そのようなサイクルで行われた検査については、WHOは再検査を推奨している。 「新しい検体を採取して再検査すべき」と。
WHOは「再検査」を求めているが、それは「大失敗だった」と言っているのに等しい。
WHOの推奨は形式的なものだ。そんなことは実現しない。世界中の何百万人もの人々が、2020年2月初旬からすでに検査を受けている。それにもかかわらず、再検査をしない限り、WHOのやり方で出された推定値は無効であると結論づけるしかない。
この記事では取り上げていないが、PCR検査には他にもいくつかの関連する欠陥があることを申し添えておく。(ミシェル・チョスドフスキーの電子書籍: 2020年の世界的なコロナ危機。市民社会の破壊、仕組まれた経済恐慌、グローバル・クーデター、そして「グレート・リセット」(第3章)参照)
PCR検査は、当初からWHOの2020年1月の勧告に従い、Ct増幅閾値を35以上に設定して適用されてきた。これが意味するところは、世界的に適用されているPCRを使った検査が、この12~14ヶ月の間に、誤った、誤解を招くような新型コロナウイルス統計の作成につながっているということだ。
そしてこういった統計が、いわゆる「パンデミック」の進み具合を測るために使われる。増幅サイクルが35以上の検査でウイルスの断片が検出されることはない。したがって、公式に発表されている「新型コロナ感染者数」は無意味なのである。
つまり、ここにはパンデミックの存在を確認する科学的根拠などどこにもない、ということになる。
つまり、社会的パニック、大量の貧困と失業をもたらしたロックダウン/経済対策(ウイルスの拡散を抑制するためとされている)には、何の正当性もないということだ。
科学的意見に従えばこうなる:
35サイクル以上の閾値を用いたPCR検査で陽性と判定された場合(欧米のほとんどの検査機関ではそうなっている)、その人が実際に感染している確率は3%未満であり、その結果が偽陽性である確率は97%である(Pieter Borger, Bobby Rajesh Malhotra, Michael Yeadon, Clare Craig, Kevin McKernan, et al, Critique of Drosten Study):

(上の画像の英文の意味)
3.増幅回数(35サイクル以下;できれば25-35サイクルが望ましい)ウイルスを発見する場合、増幅回数が35サイクル以上になると細胞培養で単離され、特定された感染性ウイルスとは関連性のない、それらしいものが発見されるだけである(2章で述べた通り);もし35サイクル以上のPCR検査(欧米の大半の研究所ではこのサイクル数)で陽性反応が出た場合、その人が実際感染している可能性は3%以下、擬陽性である可能性は97%(3章で述べた通り)
上述の通り、「当該結果が偽陽性である確率は97%」。したがって、35サイクル以上の検出を行うことは、「偽陽性」の数を「押し上げる」ことになるのは否定しようもなくなる。
この記事を書いている時点(2021年3月中旬)では、WHOが撤回したにもかかわらず、PCR検査は、恐怖キャンペーンを持続させ、現在行われている都市閉鎖やコビッド・ワクチンの導入を正当化するための数字かさ上げに広く使われている。
皮肉なことに、「無効な陽性結果」に基づくこの欠陥だらけの数字が、逆にCOVID陽性率上昇傾向を示す数字として使われる。
さらには、このPCR検査が、検査を受けている患者の医療診断となっていないことが常なのだ。
そして今、各国の保健当局は、新型コロナワクチンを打たせるための宣伝キャンペーンの一環として、(虚偽の)「第三波」警告を発している。
WHOは、新型コロナ PCR検査を使うことは無効だとはっきり言っている。新型コロナ・ワクチンを使う科学的根拠はゼロだ。
WHOとピーター・ボルジャーらの科学的評価(上述)は、政府が都市閉鎖と国家経済の不安定化を正当化するために採用した検査が無効であることは、一点の曇りもなくはっきりと確認している。
無効なデータと数字を巡るゲーム
理解すべきは、これらの「無効な推定値」は、「第一波」だとか「第二波」だとか言いながら、メディアが毎日毎日朝から晩まで執拗に流し続けた「数字」であり、それは恐怖キャンペーンの材料となり、政府が打ち出すすべての政策を「正当化」するために使われてきたのだ。
◆ 都市閉鎖
◆ 経済活動の閉鎖。
◆ 貧困と大量失業
◆ 倒産
◆ ソーシャルディスタンス
◆ マスク着用
◆ 夜間外出禁止令
◆ ワクチン
◆ 健康パスポート
無効なデータ。ワクチン接種は慎重に。
そして今は「第三波」だそうだ。(でもそのデータはどこに??)
新型コロナウイルスは巧妙に仕組まれた「嘘八百」。
新型コロナウイルス・ワクチンは人類に対する犯罪。
***
VIDEO
理解を深めるために
「新型コロナウイルス危機」についての深い分析については、ミシェル・チョスドフスキーのEブックにある次の10章を参照:
The 2020-21 Worldwide Corona Crisis: Destroying Civil Society, Engineered Economic Depression, Global Coup d’État and the “Great Reset”
***
About the Author

Michel Chossudovsky is an award-winning author, Professor of Economics (emeritus) at the University of Ottawa, Founder and Director of the Centre for Research on Globalization (CRG), Montreal, Editor of Global Research.
He has undertaken field research in Latin America, Asia, the Middle East, sub-Saharan Africa and the Pacific and has written extensively on the economies of developing countries with a focus on poverty and social inequality. He has also undertaken research in Health Economics (UN Economic Commission for Latin America and the Caribbean (ECLAC), UNFPA, CIDA, WHO, Government of Venezuela, John Hopkins International Journal of Health Services (1979, 1983)
He is a contributor to the Encyclopaedia Britannica. His writings have been published in more than twenty languages. In 2014, he was awarded the Gold Medal for Merit of the Republic of Serbia for his writings on NATO’s war of aggression against Yugoslavia. He can be reached at crgeditor@yahoo.com
See 、Michel Chossudovsky, Biographical Note
Michel Chossudovsky’s Articles on Global Research
後記
2021年3月21日に発表してから、まったく予想外だったが、何万という人々にこの記事を読んでいただいた。
私が根本的に意図したのは、経済活動のロックダウンと閉鎖にまでは直接話を広げすぎず、(科学的・統計的概念に焦点を当てて)この大嘘に反論し、明らかにすることだった。
金融界の上層部(世界経済フォーラムを含む)から発せられたこの極悪非道なプロジェクトは、世界中の人々の生活を破壊している。大量の失業者を生み出し、発展途上国では飢饉を引き起こしている。
タンザニアなど一部の例外を除き、国連加盟国193カ国のほとんどがWEFの「コロナ・コンセンサス」を支持している。
真実は、戦争とは無縁だが強力な武器となる。
今こそ、これらの政府と対峙し、世界中で貧困と絶望を引き起こしている都市閉鎖政策の撤廃を求めるべきだ。
WHOの大嘘は、WHO自ら嘘だと言っている。
パンデミックだと言われているものは、一種の詐欺。それは否定できる、反論できるというレベルの問題ではない。そして、そのことを明らかにするのがこの記事の目的だった。
「新型コロナウイルス」は「嘘八百」を基にした巧妙な詐欺で、惨憺たる結果を招いている。2020年1月初旬からの14カ月間、私はほぼ毎日のように新型コロナウイルス危機の推移を時系列で分析してきた。2020年1月の当初から、人々は誘導されて急速に進行する危険な伝染病の存在を信じ受け入れることになった。
私たちは今、世界史上最も深刻な危機の一つの岐路に立っている。私たちは歴史を生きているのに、2020年1月以降の一連の出来事に対する理解が曖昧になっているのだ。
世界中の人々は、政府やメディアによって、新型コロナウイルス「パンデミック」の原因や壊滅的な結果について間違った方向に導かれている。
語られない真実だが、今回の新型コロナウイルスが強力な財政的利害関係者と腐敗した政治家たちに口実と正当性を与え、そのため世界全体が大量の失業、破産、極貧、絶望のらせん運動の崖っぷちに立たせられている。世界中で70億以上の人々が直接的、間接的にコロナ危機の影響を受けている。
グローバル・リサーチの読者のみなさまには下のビデオ映像をぜひご覧いただきたい(概説も添えてあります)。私のEブック(全部で10章)もお読みください。一筋縄で行かない今回のコロナ危機について詳細に論じてあります。
The 2020 Worldwide Corona Crisis: Destroying Civil Society, Engineered Economic Depression, Global Coup d’État and the “Great Reset”
それと、この記事も是非広めて欲しい。皆さんの支持は非常に価値のあるものだから。
Video
こちらも参照
Michel Chossudovsky, Biographical Note
Michel Chossudovsky’s Articles on Global Research
WHOが出した、自らのこれまでのPCRについての主張を覆した主張の全文はこちら
Full text of the WHO directive dated January 20, 2021
補遺(訳者:上記WHOサイトの内容は以下の通りです。訳出はしませんが、ご参考までに)

Nucleic Acid Testing (NAT) Technologies that Use Polymerase Chain Reaction (PCR) for Detection of SARS-CoV-2
Product type: Nucleic acid testing (NAT) technologies that use polymerase chain reaction (PCR) for detection of SARS-CoV-2
Date: 13 January 2021
WHO-identifier: 2020/5, version 2
Target audience: laboratory professionals and users of IVDs.
Purpose of this notice: clarify information previously provided by WHO. This notice supersedes WHO Information Notice for In Vitro Diagnostic Medical Device (IVD) Users 2020/05 version 1, issued 14 December 2020.
Description of the problem: WHO requests users to follow the instructions for use (IFU) when interpreting results for specimens tested using PCR methodology.
Users of IVDs must read and follow the IFU carefully to determine if manual adjustment of the PCR positivity threshold is recommended by the manufacturer.
WHO guidance Diagnostic testing for SARS-CoV-2 states that careful interpretation of weak positive results is needed (1). The cycle threshold (Ct) needed to detect virus is inversely proportional to the patient’s viral load. Where test results do not correspond with the clinical presentation, a new specimen should be taken and retested using the same or different NAT technology.
WHO reminds IVD users that disease prevalence alters the predictive value of test results; as disease prevalence decreases, the risk of false positive increases (2). This means that the probability that a person who has a positive result (SARS-CoV-2 detected) is truly infected with SARS-CoV-2 decreases as prevalence decreases, irrespective of the claimed specificity.
Most PCR assays are indicated as an aid for diagnosis, therefore, health care providers must consider any result in combination with timing of sampling, specimen type, assay specifics, clinical observations, patient history, confirmed status of any contacts, and epidemiological information.
Actions to be taken by IVD users:
1. Please read carefully the IFU in its entirety.
2. Contact your local representative if there is any aspect of the IFU that is unclear to you.
3. Check the IFU for each incoming consignment to detect any changes to the IFU.
4. Provide the Ct value in the report to the requesting health care provider.
Notes
1. Diagnostic testing for SARS-CoV-2. Geneva: World Health Organization; 2020, WHO reference number WHO/2019-nCoV/laboratory/2020.6.
2. Altman DG, Bland JM. Diagnostic tests 2: Predictive values. BMJ. 1994 Jul 9;309(6947):102. doi: 10.1136/bmj.309.6947.102.
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