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「ビル、まさかあなたが・・・」。メリンダはエプスタインの変死を受けて離婚を決意

<記事原文 寺島先生推薦>Who Dunnit Bill? Melinda Gates Sought Divorce After Epstein Reports



フィニアン・カニンガム(Finian Cunningham)著
ストラテジック・カルチャー・ファンデーション
2021年5月12日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2021年5月25日
 事業や慈善活動で世間を股に掛けているビル・ゲイツは、恐喝相手としてとても美味しい相手だったようだ。


 億万長者のITオタクと呼ぶにふさわしいビル・ゲイツは、当時付き合っていた若き日のメリンダと恋に落ちた。それは或るイベント会場であり、その際メリンダは、「クルード(Cluedo)」という推理もののパズルゲームで優勝したのだ。そのゲームは推理力が問われるゲームで、決めゼリフは「誰が犯人だ?」というものだ。今は56歳のメリンダが、当時の推理力を呼び起こすことができたようだ。 そして、長年連れ合ってきた65歳の夫であり、世界中で有名な事業家の伝道師と別の道を歩くことを決めたようだ。

 2人の27年間の結婚生活がいま、離婚に向かっているということを、この慈善家の夫婦が先週(5月第2週)発表した。世界中のメディアが一面で報じている。しかし2人が離別する理由については説明がない。わかったことは、メリンダが2年前に離婚に向けて弁護士と契約したということである。そしてそれは、メディアが、ビルと悪名高い性行為斡旋者であったジェフリー・エプスタインとの間に深い関係があったことを報じた後だった。

 エプスタインが死んだのは、ニューヨークの拘置所で、未成年の少女たちに対して  売春行為を強要していたという罪状で、連邦検察庁から起訴されていたところだった。2019年8月にエプスタインは死亡したが、それは自殺として記録された。しかし、エプスタインの弁護士たちの主張によれば、 その記録は間違いであり、エプスタインの死は殺人によるものだった可能性が高い、とのことだった。 エプスタインは、過去に性犯罪で有罪判決をうけたことがあったのだが、もし裁判になれば、エプスタインと関係のあった多くの著名人たちとの繋がりが明らかになっていた可能性があったと考えられている。具体的には、ビル・クリントン元米国大統領や、ドナルド・トランプや、英国王室のアンドリュー王子、そしてマイクロソフト社の創設者ビル・ゲイツだ。

 エプスタインと関係のあった他の多くの人々と同様に、ゲイツも「エプスタインとは距離がある」という公式表明をしていた。ゲイツの主張によれば、ゲイツは、億万長者の金融業者であったエプスタインとは何度か短時間会ったことがあるだけで、友人でもなく、エプスタインと事業を共にしたこともない、とのことだった。ゲイツは、エプスタインの家に行ったこともないと主張していた。しかしその後のメディアの取材によれば、ゲイツがエプスタインとの関係を否定したこととは食い違う事実が明らかになっている。 その情報によれば、2013年にゲイツはエプスタインのニューヨークの邸宅で1晩泊まっていたようであり、さらに別の日には、エプスタインの自家用飛行機(別名ロリータ・エクスプレス)に搭乗して、フロリダ州のパーム・ビーチというリゾート地にあるエプスタインの豪華な別荘に行ったこともある、とのことだ。

 ゲイツは否定しているが、報道によれば、ゲイツはエプスタインとは深い付き合いがあり、何度も会ったことがあるという。メリンダが、離婚について弁護士と相談し始めたのが、その頃だった。

 ビル&メリンダ・ゲイツ夫妻は、同名の財団を所有していることで有名だ。この財団の資金は500億ドルほどあり、100を超える国々で医療や教育計画について資金提供を行っている。 この財団が力を入れているのは、特に若い女性たちへの福祉事業だ。 おそらくメリンダは、夫と、性斡旋を行っている人物との間に繋がりがあることを見抜いたのだろう。そして、エプスタインという未成年の女性たちを食い物にしている人物と、夫が繋がっているという事実が、「慈善団体である」という自身の財団に対する世間からのイメージを大きく損なうことになることを考えたのだろう。

 ビルは1975年に立ち上げたマイクロソフト・コンピューター社から得た利益により、1460億ドル以上の個人資産を有している。そのビルは、エプスタインと密接に会っていたとの報道は、「間違い」であり、誤解であるとずっと主張し続けていた。ゲイツの主張によれば、ゲイツがエプスタインとやり取りをしていたのは、エプスタインと親交のある、裕福で、著名な人々と繋がることで、自身の慈善団体の資金を増やしたいと考えていたからだという。しかし、ゲイツが世界で4番目の資産家であるという事実を考えれば、財団がもっと寄付をもらう必要がある、という理由には疑問点が残る。ゲイツの「献金皿を並べようとしていた」という言い分には、説得力がない。

 報道によれば、エプスタインとは数回会っただけの関係だというゲイツの言い分がおかしいという報道の後、メリンダは、ビルがエプスタインと頻繁に会っていることをすでに2013年の時点で「非常に懸念していた」ようだ。おそらく、さかのぼること2011年の時点から懸念していたようだ。メリンダは、ゲイツに対してエプスタインとの関係について警告していたそうだ。エプスタインは2008年に、未成年の売春を斡旋していたことで起訴されていた。世間からのエプスタインに対するイメージは、当然財団を害するものになるはずなのに。それなのに、なぜビル・ゲイツのような著名人が、エプスタインに引きつけられるのだろうか? 1~2回たまたま会ったのではなく、二人は秘密の隠れ家で一晩ともに過ごすなど、密な関係を数年以上続けていたのだ。

 エプスタインが自殺した後、ゲイツとエプスタインとの深い関係を報じる報道があり、そのことがメリンダにとって転機となり、離婚に向けて弁護士をつけるきっかけになったようだ。クルードゲームで優勝したことのある妻が、推理して、二人の間には資金提供以上の関係があることをつきとめたのだろう。

 何千億ドルものお金が関わっていることであるので、この離婚発表に至るまで長期にわたり、弁護団と調停に向けて話し合いを続けていたのだろう。最終的には、先週の以下のようなメディア向けの穏やかな声明が発表された。その声明の中身は、 「私たちは、お互い夫婦としてこれ以上前に進むことはないと考えています」というものだった。

 エプスタインの豪邸やエプスタインが所有するリゾート島は、10代の少女たちも入っての乱交パーティーの場であったとして知られている。エプスタインの自家用飛行機がバージン諸島の隠れ家に到着すると、地元の人たちは、年頃の娘たちを侍らせた年配の男たちの姿を目にしていた。そのためこの自家用飛行機には、「ロリータ・エクスプレス」という別名がついていた。

 エプスタインは、多くの重要人物たちを恐喝していたことをあけすけに自慢さえしていた。よく知られていることだが、エプスタインの住居には、監視カメラや盗聴器がしかけられており、その目的は客人たちの人に見せられないような密会を記録しておくためだった。明らかに、飽くことのない背徳行為を「保険証書」にして保身を得ようとしていたのだ。エプスタインと以前つきあっていたギレーヌ・マクスウェル(今は、性斡旋をしたことで起訴され、米国の留置場にいる)が、エプスタインのこのような行為を補佐していたと考えられている。マクスウェルはエプスタインとアンドリュー王子を引き合わせた人物である。そしてアンドリュー王子は今、性犯罪の疑いがあるとして、米国の検察官から取り調べを受けている。

 しかし「保身のための保険作り」という動機以上のことがあったのだ。エプスタインはイスラエル軍情報部と長期にわたって関係を築いていた。エプスタインは、エフード・バラックと密接な関係をもっていた。バラックは、元イスラエルの首相であり、イスラエル国防軍参謀総長をつとめている人物だ。

 エプスタインが果たしていた役割が、イスラエル政府の戦略にとっての利益のために、重要人物から恐喝のネタを集めることだったという事実は、ほとんど疑いようがない。政治家たちや、メディアや、産業界のリーダーたちが、エプスタインの汚い手口に引っかかり、経済面でも政策面でもイスラエルに決定的なてこ入れを講じざるをえなくなるのだ。ビジネスや、慈善活動で世界を股にかけるビル・ゲイツは、恐喝の相手として申し分ない標的だったのだろう。
 

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