IAEA(国際原子力機関)の福島汚染水問題調査チームに中国の専門家が加わる
<記事原文 寺島先生推薦>
IAEA invites Chinese experts to join the technical working group on Japan’s nuclear wastewater disposal, Beijing says
Russia Today
ワールド・ニュース
2021年4月26日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2021年5月7日

中国外務省によれば、国際原子力機関 (IAEA) は、日本が放射能汚染水を海に流すという問題についての調査研究チームに、中国の専門家を招く予定であると、中国政府に伝えたとのことだ。
4月26日の会見で、中国外務省の汪文斌(ワン・ウェンビン)報道官は、中国政府は、廃炉となる福島原発から出される100万トンを超える放射能汚染水を海に放出する前に、国際間の話し合いを持つよう日本に対して要請し続けると語った。
「中国には、IAEAによる調査を全面的に支援するつもりがあり、日本は、放射能汚染水の放出を決定する前に、中国や、汚染水により被害を受けるであろう国々や、国際社会からの懸念を真摯に受け止めるべきだ」と、汪報道官は語った。
さらに汪報道官が語ったところによると、IAEAは、処理されたという廃棄水の放出について調査する研究チームに中国の専門家を加える旨を、中国政府に通達したとのことだ。
「中国はこの件に関して、引き続きIAEAとの連携を密にし、共同して取り組んでいく。さらにIAEAはこの件に関する研究チームの立ち上げの準備を行っている模様だ」と同報道官は語った。
「中国には、IAEAによる調査を全面的に支援するつもりがあり、日本は、放射能汚染水の放出を決定する前に、中国や、汚染水により被害を受けるであろう国々や、国際社会からの懸念を真摯に受け止めるべきだ」と、汪報道官は語った。
ALSO ON RT.COM

Disposing of Fukushima’s nuclear water is ‘not Japanese housework,’ countries have every right to claim compensation, China says
中国と近隣の国々は、日本政府が、2・3年以内に福島原発から出される廃棄水を海に流す計画があることを表明して以来、日本政府を激しく非難してきた。
これまで何年も処理が行われているにも関わらず、廃棄水の安全性に疑問が投げかけられることは何度もあった。昨年の国際環境NGOの「グリーンピース」の報告によれば、原発から出される廃棄水は、日本政府の見通しよりも危険な状態にあるとのことだった。グリーンピースが出版した文書によれば、 処理されたとされる廃棄水には依然として、「人体のDNAに害を与える可能性のある」放射性物質「炭素14が、危険なレベルで」含まれている、ということだ。さらにその処理水には、放射性物質であるトリチウムも残存していることがわかっている。
中国政府は、国際的な行動を推進しており、こう語っている。「これは日本の内政問題では全くない。放射性物質から出る水が汚染されていないのならば、なぜその水を海に放出せず、日本国内に置いておかないのか?」
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