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「ロックダウンとマスクは嫌だ!」欧州で革命が起こりつつあるのか?

<記事原文 寺島先生推薦>

Is a Revolutionary Movement Developing in Europe? Rejecting the Lockdown and the Mask

グローバル・リサーチ
2021年2月16日

ポール・クレイグ・ロバーツ
クラウス・メイデスバッカー

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2021年2月28日



 米国メディアはヨーロッパのことをほとんど伝えない。伝えられるのは、厳しく「言論統制」を受けた記事だけだ。そのため米国民は、欧州で起こっている抗議活動を知らない。ロックダウンやマスクの強制に対する、指導者もない中で自発的に湧き上がっている抗議活動のことを。

 ドイツでは大規模なデモが行われている。その動きは、ウィーンからコペンハーゲンにまで飛び火している。このような抗議活動に加わっている人々は、公権力よりもまともな意識を持っており、COVID関連の強制を拒絶しているのだ。

 オランダの国際司法裁判所はCOVID関連の制限措置には法的な後ろ盾がなく、「行動の自由権や、プライバシーの権利を大きく侵害するものであり、国家が国民に課すことのできる制限の域を越えている」という判決を出している。詳しくはこちら

 ウェブサイトantikrieg.com(訳注:反戦サイト)の運営者であるクラウス・メイデスバッカーの考えによれば、ドイツ国民たちは人々の生活や活動を支配することを目的として導入されている恐怖キャンペーンは、米国が世界覇権を手にしようという目論見の一環として行われていると捉えているようだ。メイデスバッカーは、この運動は大衆による革命的な運動であると考えており、しっかりとした指導者のもとで組織されるべき段階にまで来ていると捉えている。そうすれば、ヨーロッパの国々やそこに住む市民たちが、自立を勝ち取ることができるだろう、と。

 無関心な米国人が、革命的情熱を持つことなど出来るのだろうか?と考えている人もいるだろう。あるいは、米国人が目にする抗議活動というのは、権力層が資金提供しているアンティファ運動やBLM(黒人の命も大事だ)運動による、民間企業の略奪や焼き打ち行為だけなんじゃないか?などと思う人もいるかもしれない。

 それはさておき、以下はメイデスバッカーが、いま彼が目にしていることは何なのかを分析した文章だ。

*

大衆による新しい革命的運動 

クラウス・メイデスバッカー
 

 ケルデンケン(水平思考)運動は、大衆による革命的運動であり、ドイツの政権が米国の支配下にあることに反対する運動である。この運動は、1978年にイランの民衆が、米国の意を受けたイランのシャー政権下での独裁政権に対して起こした運動と本質的に同じだ。強調されるべきことは、イラン革命は平和的な運動で行われ、イランの治安部隊が自国民と闘うことを拒否したほどだったという事実だ。その時と同じような革命的な運動が、アメリカ合衆国の支配下にある国々で、起こりつつあるようなのだ。

 ヨーロッパの各国政府は、自国民のために奉仕するのではなく、米国政府の利益のために動いているのだ。そしてその米国政府は、世界覇権を手にしたいという思いに取り憑かれてしまっているようだ。そしてその理由は、物欲を満たしたいからであり、 また、自国が抱えている経済危機を打破したいと考えているからだ。

 コロナウイルスそのものと、コロナウイルスを取り巻く状況による「見世物興行」が繰り広げられているが、それは明らかにまやかしであり、恐怖をでっち上げることにより、世間に不安な空気を蔓延させ、政府による抑圧的な政策を受け入れさせ、権威的な政治を可能にしているのだ。そしてその向かう先はおそらく「世界のリセット」だ。そのリセットにより、極少数のものたちだけが、残りの大多数から搾取して利益を得ようという企みだ。

 これらの措置こそが、ドイツや近隣の国々の人々が、今までになく、不測の覚悟で、個人として、そして社会としても自分たちを守ろうと立ち上がっている要因なのだ。

 私はここ数ヶ月の間に起こっている彼らの抗議活動についての文章を読んだ。その内容はとてもハッキリしている。ドイツの人たちはもうこれ以上操り人形のような政権に身を任せるつもりはないのだ。そんな政権は人々の代表として、人々のためになるようなことはしてくれないのだから。

 ドイツの市民たちも、欧州の市民たちも、米国やNATOの対ロシアや対アジア政策を支えるよう、うまく利用されているだけなのだ。そんなことはヨーロッパの市民たちにとっては、明らかに何の得にもならないことなのに。ヨーロッパの各国の市民たちの自発的な協力体制が実現すれば、米国政府の野望は打ち砕かれ、米国政府の操り人形的な国家に代わわって、市民の利益を追求する政府が各国で樹立されるだろう。現在ヨーロッパを統治している各国政府は、自国民の利益を代表しようとする意思もないし、その能力もないのだから、市民たちからの信頼も失い、権力に留まる権利を喪失しているといえる。憲法に規定された手続きを踏めば、現政権担当者たちを追い出すことは簡単にできることなのだ。

まずは手始めに

 第一段階として、革命評議会は、各国から2~3名ずつ代表者を選出すべきだ。

 革命評議会は、EUや米国政府などから出される、各国の主権を制限するようなどんな指示も受け付けない意志を持つべきだ。

 現行の政府組織や金融機関は色々と手を出し続けてくるだろうが、革命評議会は市民が持つべき全ての自由を再構築すべきだ。例えば、移動の自由、収入を得る自由、表現の自由、集会を持つ自由、旅行の自由などだ。そうなれば、政府組織は人権と国民の幸福を大事にした国づくりに、再び舵を切り直すことになるだろう。

 Covid関連の抑圧的な措置は取りやめられるだろう。

 恐怖キャンペーンは中止され、政府から独立した医師や科学専門家たちによるオープンな話し合いの上でCovidから市民たちを守る合理的な措置が採られることになるだろう。

 Covid関連の抑圧的な措置のせいで引き起こされた雇い止め→解雇→差押えという流れは元に戻されるだろう。

 Covid関連の制限に違反して払われた罰金は返されることになるだろう。Covid関連措置に反したという判決を受けた裁判もやり直しになるだろう。

 シャーに対して行われたイラン革命を見れば分かるように、大衆による革命的な運動は平和の中で実施されうるものなのだ。国民のための政治を行う国家を取り戻すために、憲法上の手続きが必要なのだ。 その手続きによって、不当な法律を成立させないようにすることなのだ。特定の組織の利益ではなく、本当に国民の為になるものなのかを公で話し合うことなしに、ある法律を通してはいけないのだ。市民たちの利益を守るために、 学校教育で教えられるべきことは、物欲やよこしまな野望に奉仕することではなく、道義心こそが、政府が行うべき任務の基盤となるべきだ、ということだ。 

 ここで私が記述した理想的な目的のすべてが叶えられることはないだろう。しかし、立ち上がった人々の意識が広く育まれれば、ヨーロッパの市民たちの自由を守ることができるだろう。


Dr. Paul Craig Roberts writes on his blog site, PCR Institute for Political Economy, where this article was originally published. He is a frequent contributor to Global Research.

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