ロックダウン(都市閉鎖)への抗議者は「 テロリスト」? ドイツのチューリンゲン州首相の主張。
<記事原文 寺島先生推薦>
Anti-lockdown protesters are becoming ‘TERRORISTS,’ claims head of German state of Thuringia
RTワールド・ニュース
2020年10月30日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年12月5日

「新型コロナ感染拡大防止のための措置に反対する現在進行中の抗議活動は、国内の治安の脅威になる」。ドイツのチューリンゲン州のボド・ラメロウ首相はドイツメディアにこう語り、右派と反ワクチン派の連携により、抗議活動が、テロ行為や破壊行動の域に達していると警告した。
ベルリンでは、コロナ感染流行阻止のための厳しい措置に対する大規模なデモ が行われたが、これに対してラメロウ州首相は、10月20日のターゲスシュピーゲル紙の取材で次のように 語った 。―抗議行動は「テロ」の様な激しさを見せつつあり、共通の目的を持つ他の政治団体を巻き込み、「我が国の治安に対する脅威となっている」-と。
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左翼党の党員であるラメロウ氏が指摘したのは、収容所の制服を着たアンゲラ・メルケル首相とウイルス学者のクリスチャン・ドロステン氏の写真を街灯に掲げ、二人に対して罵声を浴びせている抗議活動者の姿だ。ラメロウ氏はこの様子を、メルケル首相のコロナ対策に反対する勢力が抑えが効かなくなっている状態にある証拠だとした。
「特に危険だと思われるのは、この運動の中で、極右の「ライヒスブルゲルス(ドイツの君主制を支持する団体の一つ)」と「水平思考者集団(ケルデンケン。ロックダウン措置に対して多数の抗議活動団体を組織する自由思考者たちの団体を指すことば)」の2団体が手を結んだこと。さらに「コロナ否定論者たち」と「反ワクチン活動家たち」が組んだことだ」ラメロウ氏はこう続けた。
ラメロウ氏は「このような団体が気まぐれに混ざり合うのは非常に危険だ」と語った。ラメロウ氏が批判したのは、ドイツ国民が意思に反して強制的にワクチンを接種させられるという考え方だ。さらにラメロウ氏が不快感を示したのは、マイクロソフト創設者でワクチン伝道師であるビル・ゲイツが「我々全てに強制的にワクチンを接種させようとしている」という考えを持つ人々に対してだった。
これらのネットワークとビル・ゲイツ陰謀論の中すべてに、ナチス時代の大虐殺を思い出させるものがある、というのがラメロウ氏の考え。
取材の中で、ラメロウ氏は先週末に起こったロベルト・コッホ研究所(ドイツ連邦共和国の疾病対策センター)の 放火事件と ロックダウン抗議運動を結びつけようとした。しかし、放火事件の犯人たち(その犯人たちは、その施設に火炎瓶を投げつけた所を警備員に目撃されている)はまだ捕まっておらず、その事件が政治的な動機によって引き起こされたものであることを示す証拠は見つかっていない。報道によると、その施設は、放火事件の起こる数日前から、分散サービス妨害攻撃(大量の負荷をサーバーやサイトに与えることによって通信を妨害する行為)の標的になっていたようだ。
左派の政治家である[はずの]ラメロウ氏はさらに、ロックダウン抗議運動家たちと、今月(10月)初旬にムゼーウムス島で起こった不可解な破壊行為を関連付けようとした。また、ドイツのメディアも、その破壊行為を陰謀論者やQアノン運動と結びつけようと躍起になっていた。この事件は、再現された古代ギリシャのペルガモンの祭壇を始めとする何十点もの美術作品や工芸品が正体不明の「油のような物質」で汚された事件だ。
ラメロウ氏の主張によれば、ロックダウン抗議運動家たちは、「非理性主義」の陰湿な底流の一部を担っているのだから、ムゼーウムス島で起こった野蛮な事件の責任があるはずだ、とのことだ。
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「彼らは、ペルガモンの祭壇は魔女サバスである、と言っている」。ラメロウ氏はさらにこう指摘した。「彼らはこんなことまで言っている。“菜食料理のシェフであるアティラ・ヒルドマンによれば、あの祭壇は世界の悪魔界の中心地であるそうだ“と。さらには、“アンゲラ・メルケル首相は、世界の盟友と一緒になって悪魔に人身御供を捧げている“とさえ主張している」と。ただ、これら全てのことがロックダウン抗議運動家たちとどう繋がるかは明らかにはしなかったが。
ドイツの当局者たちが以前からずっと求めているのは、反ロックダウン措置活動家たちは治安に対する脅威になると決めつけることだ。特にその動きは8月の事件以来明確だ。その事件とは、ベルリンでの小規模な反対行進が、金属バリケードを乗り越え、機動隊をかいくぐり、国会議事堂に乱入 した事件だった。政府に対して罵声を浴びせるだけではなく、侵入者の中にはライヒスブルゲルスの人たちが愛するドイツ帝国旗を振りかざすものたちもいた。
国会に侵入したこれらの団体のみが、メディアにより大きく報じられた。さらに、メルケル首相が所属するキリスト教民主同盟党や連合を組む政党からの批判もことさら大きく報じられた。しかし、国会に侵入したデモは、もっと大きなデモの一部に過ぎなかった。何万人もの抗議者たちがブランデンブルグ門に集まり、コロナ流行中にドイツがとった厳しい制限政策に反対の意思を示していたのだ。そしてそのような抗議活動はほとんど大きな混乱のない中で行われていた。
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メルケル首相は先月(9月)の下旬に経済を破壊する二度目の全国的な封鎖政策はとらないと誓約したが、症例数が増えるに従い、メルケル政権は着実に社会における規制を強める政策をとっている。来週(11月第一週)からは、部分的なロックダウンを始めることになっている。具体的には、レストランや劇場やスポーツジムやプールなどは閉鎖され、集会は10人以内に制限される。学校は、閉じられない予定だ。
ドイツ政府は、新型コロナウイルスの症例数が急激に上昇していることを指摘することで、社会に対して厳しい規制措置をとることを正当化しようとしている。ただし、死者数は第一波が起こったときのようには急増していない。今週初め、バイエルン州のある検査室で、大量の間違った陽性結果を出したことが判明した。具体的には、感染者だと判断された60名のうち58名が誤診だった。ピーター・アルトマイヤー経済エネルギー大臣は、この問題が大きく報じられることを避けようと、このようなことは一施設で起こった問題に過ぎないと話している。
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