フェイスブックの「誤情報検閲部隊」が「COVID-19の致死率は0.1%」と書いた私の投稿を検閲。では致死率について科学者たちが出している答えは?
<記事原文 寺島先生推薦>
Facebook fact checkers CENSURED me when I said Covid infection fatality rate was around 0.1%. But what do the latest studies say?
RT 論説面
2020年10月21日
マルコム・ケンドリック
By Malcolm Kendrick, doctor and author who works as a GP in the National Health Service in England. His blog can be read here and his book, 'Doctoring Data – How to Sort Out Medical Advice from Medical Nonsense,' is available here.
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年11月15日

世界の著名な研究者たちにも、COVID-19がどれほど恐ろしい病気かについて、まだはっきりとわかっていない。それなのに、なぜフェイスブックの誤情報検閲部隊は、私の書いた記事に目くじらをたててこんなことを言い続けてくるのだろうか?いわく「この情報は“間違っている”し、本当の致死率は、あなたが書いている致死率の9倍高い!」
Covid-19 が世界に与えてきた影響は大きい。記憶の中でこんな世界的流行はなかった。 そして世界は、この病気に対して予想もつかない反応もある。「ちょっとやりすぎでは?」といえるくらいの反応だ。しかし、この病気の本当の姿はどうなのだろう?このウイルスの本当の危険度はどのくらいあるのだろう?
それを知るのは困難だ。どんな病気の世界的流行においても、はじめは感染者数がどれだけいるのかを知ることは不可能だ。WHO(世界保健機関)はこう述べている。
「病気が流行している間は、検知されない症例数は多くなる可能性がある。それは検査する機会が限られ、重い症状をもつ患者や感染すると危険が高い人々(医療従事者や老人や併存疾患持つ人々)だけが検査を受けられるからだ」。
通常致死率は非常に高い値で始まり、その後低下していく。それは検査を受ける人が増えていき、軽い症状や症状が出ていない人が明らかになっていくからだ。豚インフルエンザの場合、一番低く見積もられた致死率(亡くなった人の総数÷感染者数で計算された数値、感染者数には症状がなかった人も含まれている)は、世界的蔓延であると発表されてから10週目で1000人のうち一人という致死率だった。そして、最終的には10000人に二人の致死率に収まった。そう5倍低くなったということだ。
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Your chances of dying from Covid-19? If you’re healthy & under 65, a 40-mile daily commute by car is more likely to kill you
数週間前、私はCovid-19による致死率は最終的には0.1%程度の低さになると予測した。つまり感染者1000人のうち亡くなるのは一人という計算になる。
私のこの投稿がネット上での炎上を呼んだようで、様々な自称「真実点検」の「権威者たち」がこの数値は完全におかしいという判定を下した。彼らがこのことに関して出した記事の題名は「本当の致死率はいかほどか?」。その記事には、こう書かれていた。
「イングランドの数値を見て明らかにわかることは、英国の致死率は0.1%よりずっと高いにちがいないということだ。REACT-2(現時点での感染状況調査の二回目)を行った研究者たちの研究において、 より詳しい分析が行われており、その分析によれば致死率は9倍高い0.9%だとしている」。
もちろん、物事をただすという行為は重要なことだ。致死率が0.1%だとしたら、英国における死者数の合計は、一番高く見積もって67,000人になる。致死率が0.9%だとしたら、50万人を超えることになるだろう。となれば、この先さらに45万人の死者がでる可能性があるということになる。この予想される45万人の死者という数字がもたらす恐怖のせいで、新たな都市封鎖政策が取り入れられようとしているのだ。
さて、今我々はどういう状況にいるのだろう?数値はあちこちで報じられている。信頼できる数値もあれば信頼できないものもある。興味深いことだが、慎重な態度を見せるWHOでさえ致死率は0.9%よりずっと低く見積もっている。
2週間ほど前、WHOの緊急健康プログラムの議長マイク・ライアン博士は「WHOは世界の感染人数を7億5千万人だと見積もっている」と表明した。
「7億5千万人というのは、世界人口の10%になる。」WHOの役員であるマイク・ライアン博士はこう言った。
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The 1% conundrum: How a simple but flawed math prediction by US Covid-19 experts caused the world to panic and order lockdowns
この表明が行われた時点で報告された死者数は世界でちょうど100万人を超えたところだった。 (正確には103万4068人)。この二つの数値から、致死率は簡単に計算できる。1,034,068/750,000,000 = 0.138%。この数値は、どれだけ正確だろうか?だれが確かめることができるだろう?この数値も、今あちこちで行われている数値と同じくらいの精度しかない。
たとえこのWHOが出した数字を使ったとしても、フェースブックの「誤情報検閲部隊」から見れば、禁止されるべき数字になるのだろう。この数値を報じた別のサイトもフェイスブックから、「誤情報を伝えている」と目くじらを立てられた。SNSの大手であるフェイスブックから糾弾を受けたというわけだ。その糾弾の内容は、「嘘情報を売り、歴史を歪曲している」とのことだった。
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Shut up, spoilt Londoners! The Covid lockdown should be stricter still, so stop complaining and get on with it
広い地域を対象に行われたある研究がある。その研究ではCovid-19による死について、51カ国61件の研究を再考した。この研究は最近、ストランドフォード大学疫学研究者ジョン・ヨアニディス教授により行われた。同教授は「医学界の獅子王」と呼ばれている。この記事は、WHOにより査読を受け、WHOから公表された。そして、この記事の結論は現時点での感染致死率は0.23%であり、さらにこれ以降その数値はずっと下がると予測している。以下はこの記事が出している警告だ。「感染致死率は、流行が始まった当初と比べると、ずっと低くなっていく傾向がある」。
この指摘を信じない人がいるだろうか?誰の発言だと思っているのか!ハーバードで修行を積んだ感染症学界の重鎮で、医学界史上もっとも引用された回数の多い論文をいくつかもつ研究者の発言である。『アトランティック』誌が「存命の科学者でもっとも影響力のある科学者の一人だ」とした人物の発言である。私は胸を張って言いたい。「誤情報検閲部隊」の中にヨアニディス博士のような経歴と専門的知見をもっている人はいない、と。
たしかに現時点での致死率というのは、国によって大きく異なる。年齢層やもともとの健康状態などの要因が絡んでくるからだ。シンガポールでは6万人近い症例数が報告されていて、うち死亡者は28人だ。つまり致死率は0.02%になる。
アイスランドは世界で最も高い割合で検査が行われた国だ。であるので世界的流行の初期においては、基準と見なされていた。しかし今は状況が変わっている。10月後半時点でCovid-19の症例数は4000を超えた程度で、うち死亡者数は11人だ。
つまり症例致死率は0.26%になる。私が「症例致死率」という言い方に変えたことに気づかれた読者の方もおられるだろう。症例致死率とは、病気の症状がある人の数を分母にして出される致死率のことだ(だった)。分母は感染者の数ではない。であるので、症例致死率のほうが感染致死率よりも常に高い値になる。というのは感染致死率には無症状の感染者も含まれているからだ。そしてそんな無症状の人々は検査を受けないだろうし、検知もされない場合も多いだろう。
ヨアニディス教授が世界の感染致死率を対象にした別の論文でも、10月7日の時点での致死率は、0.15‐0.20%となっていた。
もちろん、この数字はすべての人々を考慮に入れたものだ。老人たちや他に深刻な疾患を持っている人たちも入っている。同教授が最も新しく見積もった70歳以下の年代の人々の感染致死率は0.04%だ。これは1万人中亡くなるのは4人という計算になる。そしてこの数字には深刻な基礎疾患をもつ人々も含まれている。
では70歳以下の健康な人々の致死率はどうなるだろうか?0.04よりもずっと小さい値になるのはほぼ確実だ。しかし私はその値で適切な数値は見たことがない。
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COVID-19 lockdowns are in lockstep with the 'Great Reset'
確かめればわかる事だが、致死率はまだきちんと確定できていない。国によって全く違う数値が見積もられている。しかし確かなことはひとつある。それは前回の豚インフルエンザの世界的流行時と同様に、流行開始当初の高い致死率は、その後低下し続けるということだ。オックスフォード大学の「証拠に基づく医学センター」は致死率が時間を追うごとに減っていくことについてこんな声明を出している。
「80歳以上の人々の症例致死率が時間を追うごとにどう変わっていったかの概観は以上のとおりだ。最初の18週間では29%だった。19週~27週目では、17%に減少した。その後の7月中旬には11%になった。つまり感染致死率は61%減少したということだ」。
「60歳~79歳の年代での致死率は大幅に減少している。3月・4月の平均致死率は9%だったが、7月・8月には2%になっている」。
もちろん、どの数値が一番正確かを判断するのは個人の問題だ。致死率をどう見積るかについては、科学でまだ定説が出ていない分野だ。研究室や機関によって全く違う致死率が出されている。しかし
フェイスブックの誤情報検閲部隊が固執している内容とは違い、以下のように考えている科学者はほとんどいないようだ。「Covid-19の感染致死率は0.9%程度だ」と。
「自分たちはCovid-19の真の致死率がどのくらいか、この先どのくらいになるかを言い当てることができる」や「自分たちはこの件に関して誰が正しくて誰が間違っているかを決める裁判官や陪審員のように振る舞える」と思っている人々よ。また弾劾の的になるかも知れませんが、差し出がましく、こう提案させてください。「もう少し謙遜の気持ちをお持ちになればいかがですか?」
科学の議論を封じようとするのは、かつてスペイン異端審問の任務だった。それは過去のことだ。議論することこそ、科学の血肉になるのだから。
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