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マスクについての明白な真実


<記事原文 寺島先生推薦>
The Plain Truth About Face Masks
グローバル・リサーチ
2020年9月27日
マイケル・J・タルモ
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年11月1日

 
 人々は長い間マスクを使用してきた。見つかった中で最古のマスクは9000年前のものだ。マスクの使用法は様々だ。宗教儀式のため。遊びだけのため。工場で化学物質やほこりから身を守るため。スモッグを吸い込まないようにするため。奴隷や浮気性の妻たちを罰するため。そして忘れてはいけない、ハロウィンのため。しかし、この記事で取り扱うのは、医療用に使われるマスクのことだ。

 欧州ではずっと、腺ペストの流行に何度も苦しんできた。17世紀の欧州で、ペスト患者を治療する医師たちが信じていたのは、「ペストは毒に侵された空気からうつる。その空気はミアズム(毒気)という名で知られており、このミアズムが人体中の体液や粘液の不均衡をもたらす」ということだった。自分たちを守るための医師たちのいでたちは、香りがつけられた長いコート、山羊の皮でできた帽子と手袋、そしてハーブやシナモンやミラー(没薬)や香水などの香りがつけられた15センチ長の鳥のくちばしのような形をしたマスクだった。さらに医師たちは患者たちを払いのけ、身を守るための長い棒を手にしていた。当たり前のことだが、こんなばかげた格好は、見た目が馬鹿みたいになる以外なんの足しにもならなかった。


写真はカール・フリュッゲ

 手術室で最初にマスクを着用した医師は、ポーランド人外科医ジョアン・フォン・ミクリッチ・ラデキとフランス人外科医ポール・バーガーの二名で、1897年のことだった。二名は手術中のマスク着用を奨励した。その理由はドイツ人細菌学者カール・フリュッゲが唾液中に病原体となるバクテリアを発見したからだ。それ以来、ガーゼを幾層か重ねた医療用マスクが製作されるようになった。医療用マスクを着用する目的は当時も今も、患者の傷口から医師の口や鼻に呼吸器飛沫が入り込むのを防ぐことだ。さらには、手術中に患者が出す少量や多量の体液から医師が身を守るためだ。しかし当時の医師のほとんどは、ラデキやバーガーの主張には従わなかった。それが、手術室に医療用マスクが普通に置かれるようになるまで何年もかかった理由だ。

 一般の人たちにガーゼマスクをつけさせた最初の医師は、中国人医師の伍連徳である。それは1910年から1911年にかけて満州ペストが流行した時だった。満州ペストでは約63,000人が亡くなった。これが端緒となり、我が国(米国)でもインフルエンザが世界的に流行したときは、一般の人たちにマスク着用を強制することが行われた。そのインフルエンザはスペイン風邪という名で知られるようになる。その病気の最初の症例が見つかったのがスペインであると報じられたからだ。しかし、本当はスペインが発祥地でなかった可能性もある。というのも、当時は第1次世界大戦中であったため、中立国であったスペインとは違い、多くの国で報じられたニュースには検閲がかかっていた。スペイン風邪で亡くなったのは世界中で5000万人~1億人規模であった。なお当時の世界人口は18億人だった。

 タイム誌が2020年5月1日に出した記事は、1918年のスペイン風邪の世界的流行の際、人々にマスク着用の強制をさせたことが人命を救うことにつながったことを示唆する内容だった。マスク着用を推奨するSNS(例をあげるとフェイスブック)では、忠犬のようにその主張を支持した。一方、科学文献はその主張を支持しなかった。

 2020年5月12日に査読を受けた論文を載せている雑誌『ヘルス・アフェアーズ』誌に掲載されたある論文は、以下のようなことを強調していた。「1918年当時のことを研究している専門家による結論は、インフルエンザ対策のマスクは感染を抑えることができなかったということだ」。この記事が引用していたのは、カリフォルニア州保健省のウィルフレッド・H・ケロッグによる1919年の研究だ。「ある地域全体にマスク着用を強制する条例があったが、その条例は症例数や死者数を減らすことにはつながらなかった。これは、マスクに関してその地域と異なる対策をとった都市との比較によりわかったことだ」とケロッグは結論づけた。「流行を抑える対策としてマスク着用を採用することに対する議論の余地はなくなった」。この記事には、さらに二つの研究が引用されている。一つ目は1918年の研究で、もう一つは1921年の研究だ。そしていずれも同じ結論になっている。

 近代科学がマスクについてどんな答えを出すかについて見ていく前に、科学とは何か、科学でないものは何かをはっきりと理解しておくことが重要だ。修士号や博士号を所持している人々が、その称号を利用して行っている権威的な発言は科学ではない。著名人や億万長者の発言も同じことだ。政治家や取締役社長や機関の長や公共医療の長による法令や指令や大統領令も科学ではない。そんなものは正しいかもしれないし、正しくないかもしれない。情報源をきちんと確かめ、利を得る団体を代弁するような偏ったものでないかしっかり見極めないといけない。彼らがいわゆる専門家だからという理由だけで盲目的に信用することは、権力を持つものたちの悪巧みを広める行為に加担することになる。悪巧みを論理的に進めるためには、よこしまな理由付けに基づく間違った信念を広める必要があるのだ。

 科学研究には二種類の手法がある。観察研究と実験による研究だ。統計による相関関係を調べる研究や、コンピューターモデリング(疫学研究)を使う研究が観察研究の例にあたる。このような手法の利点は、もっと焦点を当てて見るべきことは何かを明らかにすることや、臨床試験に関する品質管理に役立つということだ。ただ、このような研究手法は、その研究だけで完結するならばとても不正確な結果で終わることが多い。

 科学における鉄則は、無作為化比較試験を行い確証が取れるかどうかだ。その手続きにより、憶測や偏りを消すことができる。ホルモン除去療法を例にとって説明しよう。当初はホルモン除去療法であるエストロゲン療法は、心臓発作を減らす効果があると考えられていた。この療法は観察研究の結果に基づいたものだった。しかし無作為化比較試験や実験研究が行われた結果、実はエストロゲン療法は心臓発作の危険性を増すことが分かった。旅行の話でわかりやすくたとえよう。疫学研究などの観察研究は旅行でいえば旅程にあたる。無作為化比較試験を行い確証を得ることは、旅行でいうと目的地になる。

 マスクの研究では、いくつかの観察研究や疫学研究では、マスク着用を強制している地域においては、そうしていない地域とは違い、マスクはCOVID-19の症例数や死者数を減らすという結果が出ているものもある。しかし、反対の結果が出た研究もある。例えば、人口1004万5000人のミシガン州は、非常に厳格な都市封鎖措置やマスク着用の強制を行っていた。一方、人口1011万405人のスウェーデンでは、厳格な都市封鎖措置やマスク着用の強制措置は取ってこなかった。ミシガン州でのCOVID-19による死者数は7019人でスウェーデンは5880人だった。このような数値を都合よく利用することは可能だが、そんな数値はただの臆測にすぎない。本質的な問題は、マスクがウイルス粒子の侵入を遮ることができるかどうかだ。この疑問に答えを出すには、実験による研究を行うか、無作為化比較試験を行い確証を得るしかない。そう、実際に直接マスクの着用を調べた研究で確かめるしかないのだ。そして、そんな研究はすでに数えられないくらい行われてきた。

 マスクに関して最も的を得た研究といえば、HSE(英国衛生安全庁)による2008年の二論文だ。HSEとは米国のOSHA(労働安全衛生局)にあたる機関だ。そしてその二論文の題名は、「インフルエンザのバイオエアロゾル対策としての医療用マスクの保護能力の検証」と「顔面を覆うろ過呼吸器(N95マスク)と比較した医療用マスクの防御力」だ。

 研究の背景: 「医療関係者にはある誤解がある。それは、医療マスクは人体をエアロゾルから保護できるという誤解だ。しかし、実際のところ医療用マスクは感染を引き起こすエアロゾルから人体を守るようには設計されていない」。

 エアロゾルというのはとても細かい物質であり、呼吸器から出される飛沫よりもずっと小さい。そしてエアロゾルは空気中に長い期間とどまり、さらに遠くまで飛ぶこともある。人間がこのようなエアロゾルを吐き出すのは、呼吸をしたり話したりする時だ。そしてエアロゾルは大量の病原体ウイルスを内包することがある。人体において、そのエアロゾルに対してもっとも脆弱な箇所は呼吸器系統だ。

 このHSE(英国安全衛生庁)の研究においては、さまざまな種類のマスクが人体模型の頭を使って検査された。具体的には、その人体模型にインフルエンザウイルスの粒子の入ったエアロゾルを噴射し、マスクがそれらを遮ることができるかを調べた。インフルエンザウイルスはCOVID-19を誘発するとされているSARS-CoV-2ウイルスと同じような大きさだと考えられている。

 21ページ: 「感染力のある活性化ウイルスが、検査に使用されたすべてのマスクの内側から検出された。ということは、インフルエンザウイルスはエアロゾル粒子中や隙間から侵入するので、残余エアロゾルに感染する危険が存在する可能性があるということになる」。

Do Face Masks Work? 8 Peer-Reviewed Studies


 22ページ: 「マスクが高度な防御力を持つ効果的な素材で製造されていたとしても、医療用マスクを通り抜けて侵入してこようとする粒子は、高い確率で呼吸する空気内に入り込んでくる。それは、顔面を覆うマスクの隙間を通して入り込んでくるのだ。さらに、防御力が高く、液体が入り込むことを防ぐ層でできたマスクは、呼吸を苦しくするので、そのようなマスクは使用しにくい。このことと、マスクが顔面にぴったりと密着できないこととが重なって、顔面の密閉を突破する侵入物は増えることになる」。

 23ページ: 「医療用マスクは、顔面にピッタリと密着はできないので、マスクは空気感染の危険性から人体を守るのには適さない可能性がある」。

 学術雑誌『ピアJ(生命と環境の科学誌)』に掲載された2019年6月26日の論文「顔面マスクの表面形態と防御力に関する顕微鏡を使った最適な研究」によれば、布マスクは医療用マスクよりもずっと役に立たないようだ。

 研究の背景: 「様々な布で作られた廉価マスクは発展途上国でよく使用されている。布マスクはだいたい二層でできており、伸びる耳かけがついている。このようなマスクを何度も洗って乾かすことを繰り返して何か月も使用し続けるのも、よく見られることだ。布マスクを長期間使うと、耳かけが伸びてしまう。マスクを顔にぴったりと密着させるためには、耳かけを結びなおして使わないといけなくなる」。

 結論: 「周りに存在する粒子的物質に対して、布マスクの防御効果は、医療用マスクよりも劣る。なぜ劣るかというと、布マスクのほうが表面の隙間の大きさが大きいからだ。我々が実際にやってみてわかったことは、洗って乾かすことを繰り返して何度も使うと、防御効果が劣化することがわかった。というのも洗ったり乾かしたりすることで、表面の隙間や清潔度が変わってしまうからだ。さらにわかったことは、布マスクの表面を伸ばすと隙間の大きさが変わってしまい、マスクの防御力を低下してしまう可能性があることだ。この研究結果から推測されることは、布マスクに効果はなく、防御力も使用するに従い低下するということだ。それは、何度も洗って乾かすということを繰り返したり、マスクが伸びたりした場合だ」。

 では、CDCが推奨しているのはどんなことだろう?「布マスクは、洗って使いなさい」、だ。

 要点: マスクといえばどんな種類のマスクでも、ごく小さい隙間があちらこちらに空いている。隙間がないマスクを使えば、呼吸ができないということになる。バクテリアが病原体であった1911年の満州ペストとはちがい、スペイン風邪のような呼吸器系の病気はウイルスが引き起こす。ほとんどのバクテリアの平均的な大きさは0.2~2.0ミクロンだ。ウイルスはそれよりもずっと小さい。SARS-CoV-2 ウイルスの大きさは、0.06~0.14ミクロンだ。その大きさは、どんなマスクの隙間の大きさよりもずっと小さい。N95マスクの隙間の最小値は0.3ミクロンだ。ただ、ウイルスはウイルス単体で空気中を移動しているのではない。飛沫やエアロゾルの中に入って移動する。それらの飛沫やエアロゾルはウイルスよりも大きい。しかしそれでも飛沫やエアロゾルは、どのマスクの隙間も通り抜けられるくらい小さい。マスクの隙間が大きければ大きいほど、マスクを通り抜ける粒子や飛沫の量は多くなる。

 2020年6月1日のAAPS (米国医師・外科医協会)の研究について述べる。この研究は布マスクやスカーフが、0.02~1ミクロンの大きさの微粒子に対してどのくらいの防御力があるかについて調べた研究だった。「布マスクでは10~30%」「スカーフでは10~20%」。「すべての種類の布マスクや材質には0.3ミクロンという大きさの粒子には対応できず、その粒子は簡単に肺に侵入していく」。その研究においては、さらに、44種類の医療用マスクや、0.08~0.22ミクロンの大きさの粒子に対応できるN95マスクの効果について調査している。「N95 マスクの効果は95%以上ある」。「医療用マスクの効果は、55%だ」。「通常マスクは38%だ」。

 考慮すべき点は二点ある。まず、ビリオン(細胞外にあるウイルス)が一つでも存在し、それが細胞内に入り込んで増殖すれば、感染を引き起こす。この事実は、「マスク着用は何もしないよりましだ。というのもある程度ウイルス粒子を遮るのだから」という主張につながる。

 さらに、CDCはN95マスクを一般の人々が着用することを奨励してはいない。それは、医療従事者が使うためにとっておかないといけないからだ。医療現場においては、感染力のあるウイルス粒子を少なくとも95%遮る力があるN95マスクで人々の顔面を覆う必要がある。しかし、CDCが推奨しているのは、一般の人々に布マスクを着用することだ。その布マスクはウイルス粒子から人体をせいぜい30%しか守ってくれない。今、問うてみたいことが一つある。「このような施策は本当に公共医療の施策として正しいのか?」。その答えは簡単。ウイルスによる疾病を防ぐための理由で、マスクを着用したとしても、時間の無駄でしかない。

 もっとも綿密で包括的な科学研究には、たいていメタ分析(訳注 複数の研究の結果を統合し、より高い分析を行うこと)と組み合わせたシステマティック・レビュー(訳注 文献をくまなく調査し、偏りを取り除いた分析を行うこと)が必須である。科学研究というものは、まさに「証拠を積み重ねたピラミッド」の頂点にあるべきものだ。ミネソタ州ノース・セントラル大学図書館のホームページから引用しよう。「システマティック・レビューとは、ある特定の研究課題についての先行研究を詳しく研究し直すことだ。その行為により、研究から得られた質の高い証拠が体系的に特定され、選択され、評価され、統合される。その結果、研究課題の問いに答えられるようになるのだ。つまり、その行為により、ある特定の研究主題や研究課題に関連した研究文献のすべてを網羅できるようになるのだ。そして、システマティック・レビューは、しばしば専門家集団により記述されている。その記述が行われるのは、すべての情報が見直された後のことだ。そのため、専門家集団は出版されている文献からも出版されていない文献からも情報を集めているのだ」。

 マスクに関しては、数多くのシステマティック・レビューが行われてきた。そしてすべての研究は同じ結論にたどり着いた。以下はその中の2つの研究だ。

 論文審査のある学術誌に掲載された論文: 「インフルエンザや他の呼吸系ウイルス」誌に掲載された2011年の論文「インフルエンザの感染を防ぐためのマスクや呼吸器の使用~科学的証拠に基づいた体系的な再考察~」。その論文では17本の研究を再考察し(論文の論議欄を参照) 、こう結論づけている。「私たちが再考察したどの研究も、マスクや呼吸器の使用がインフルエンザ感染の保護になるという相関関係は示していなかった」。論文著者はこう続けている。「結論として、医療現場や地域におけるマスクか呼吸器(あるいはその双方)の使用効果を裏付ける証拠は限られたものだということがわかった」。

 おそらく、今までで最も包括的に行われた研究は論文審査のある科学誌であるカナディアン・ファミリー・フィジシャン(CFP)誌に掲載された2020年7月の論文だ。題名は、「医療現場や一般医に使用されている呼吸器系疾病ウイルス感染の防御のためのマスク~査読を経た包括的なシステマティック・レビュー」。この論文ではシステマティック・レビューは11度行われ、さらに26,444人の被験者による18度の無作為化比較試験も行われた。

 まとめ:「全体的に見て、社会におけるマスクの使用は、インフルエンザや確認されているウイルスによる呼吸器系疾病の感染やインフルエンザに似た症状の病気や院内での呼吸器系の疾病に感染する危険を緩和するわけではないことがわかった」。

 公共の場での研究結果:「公共の場においてマスクを着用しても、おおむね、確認されているインフルエンザや呼吸器系の疾病に感染する危険性を緩和しなかった。どの集団(全員がマスク着用をした集団、マスク着用をした病人だけの集団、マスク着用をした家庭内で健康な人だけの集団)においても、統計上有意な結果はでなかった」

 医療現場での研究結果:「医療従事者によるマスクの使用についての無作為化比較検査を6度行ったが、そのうちマスクを着用しない対照群を設定したのは2度だけだった。これらの検査においてわかったことは、マスクを着用していない人と比べて、マスクを着用している人は、インフルエンザに似た症状の病気や、ウイルスによる呼吸器系の病気への感染リスクを緩和しないことがわかった」。

 論議:「公共の場における研究で特に調べたかったのは、家庭外の公共の場において体系的なマスク着用に良い効果があるかどうかだった。しかし、そのような証拠を見つけることはできなかった」。

 お待たせしました。マスクに関する最新の知識体系が以下の論文で確認できる。以下は、デニス・ランコート医学博士の論文だが、これが一番よくまとまっている。2020年4月にリサーチ・ゲート誌で発表した論文、「マスクは役に立たない~COVID-19対策として社会がとっている政策に関する科学的な再考察」だ。

 4ページ:「医療従事者に(マスク着用が)効果があるという確証が出た無作為化比較検査はなく、それは家庭においてマスクや呼吸器を使用した家族構成員についてもおなじことだった。そんな結果は何一つ出ていない。例外はない」。
 
 それなのに、政治家や医療関係の権威者、さらにはメディアが垂れ流し続けているのは、「一般市民のマスク着用には効果があるという証拠がどんどん出てきている」という情報だ。WHOが6月5日に出した、マスクに関する「暫定的な手引き」の6ページで、WHO (世界保健機構)は、以下のことを認めている。それは公共的な空間でのマスク着用は「程度の高い証拠や、科学的な証拠に裏付けられてはいない」ということだ。それなのに、WHOが主張しているのは「観察研究で得られた証拠が増えて」いることであり、マスク着用には効果がある可能性を示唆している。

 米国医療機関(JAMA)誌の7月31日の記事は以下のようなことを警告していた。「観察研究」においては 「比較検査が適切に行われることが少なくなり、信頼できる事実の発見が遅れる」場合もある、と。さらに、「指導者や専門家や医師たちが信頼できる証拠がないのに急いで判断することを避けられないのであれば、観察研究を比較する手法が広まりCOVID-19に対する効果的な治療法を見つけるという目的の妨げになる。COVID-19だけではなく、その他多数の疾病についても」(4-5ページ)

 もう一つ考慮すべき要因は、マスクが着用した人に与える負の効果だ。飲食業者や友人や一般市民の人たちが私に訴えてくるのは、どれだけマスクを着用したくないかについてだ。そして、その理由は「一日中仕事場でつけていると、息ができないし、頭も痛くなるし、疲労感にさいなまれる」だそうだ。それでも、マスク着用が少しも気にならないと私にいう人たちもいる。マスクをつけたままで、チェアマッサージ(いすに座ったままで行うマッサージ)をしてもらったり、マスクをつけたまま市役所に行ってマスク着用条例に反対する主張を行ったりすることも何度かあった。その際は、私も不快になり、不安を感じた。しかし、科学においては、私が感じたようなこんな状況は、アネクドート(一症例について述べたもので信頼できないもの)と見なされる。アネクドートは、ある個人が経験したことや感じたことについての個人的な見解に過ぎず、科学的な数値として取り上げてもらえない。しかし、私たちが自分の人生においてある決断を迫られたときは、このアネクドートに頼るのが普通だ。科学的手法によりすべての答えを出すことはできないし、たぶんすべての答えは出てこない。しかし、政府が人々にマスク着用や社会的距離の確保などといった政策を強制させるような場合は、科学的証拠はなくてはならないものだ。

 私たちは生きるためには空気を吸わないといけない。空気がなければ大多数の人は3~5分で命を失う。鼻や口は、空気を遮るようにできていない。マスクが呼吸の障害になるのは明らかだ。そんなことをいうために科学の力を借りなくても良い。私たちは酸素を吸い込み、二酸化炭素(CO2)を吐き出す。二酸化炭素は様々な代謝作用や生物科学作用の結果排出される不要物だ。血液中や組織中の酸素不足(低酸素血症または低酸素症)や、 血液中の二酸化炭素が多すぎる状況(高炭酸)は、頭痛、呼吸困難、咳、ぜんそく、めまい、精神錯乱、集中できない、疲労感、パニック、頻拍、ひきつけ、過呼吸などの症状の原因となり、死に至ることもある。

 世界保健機関(WHO)は、明白に「運動中のマスク着用はしない」よう主張している。CDCは、恥知らずにもWHOの主張と歩調を合わせている。いわく「呼吸困難になるのであれば、運動中のマスク着用ができないときもある」と。しかしCDCが明確に言及しているのは、呼吸に問題がある人はマスクを着用すべきではないということだ。さらに頭に置いておいてほしいことは、マスクをしたままだと、はき出したバクテリアやウイルスを再度吸い込んでしまうということだ。そのようなバクテリアやウイルスは自分がはき出した二酸化炭素内やマスクの材質の中にある染料や化学物質の中に存在している。喫煙者であるならば、毒素やタールやニコチンの中にも。以下の論文を読めば、このことに関して科学文献がどんな答えを出したかがわかる。

 以下は、国立台湾大学病院が、2005年に米国国立医学図書館発行の学術誌に発表した論文だ。題名は、「医療従事者に対するN95マスクの医学的効果」だ。

 研究の詳細: 「N95マスクを着用すると血液中の酸素が低下し、二酸化炭素が増加するため、作業効率や決断力に低下を招く」。さらにこう続く。「医療従事者は“重症急性呼吸器症候群(サーズ)”に感染する危険が増すのにN95マスクの使用が世界中で推奨されている。しかし、めまい、頭痛、呼気不足といった症状が、N95マスク着用者に起こるのはよく見られることだ。(ちなみに、サーズでなくなったのは世界でたった774人)。

 2008年、医療用マスクが手術中の外科医に与える影響についての論文が、『脳神経外科学(スペイン脳神経外科学会誌)』誌に掲載された。題名は「大規模な手術中に低酸素症を引き起こす医療用マスクについての暫定報告」。この研究は24~54歳の53人の外科医を対象としており、対象者はすべて非喫煙者で、慢性的な肺の病気をもっていない人たちだった。この研究では、パルスオキシメーター(脈拍数と血液中の酸素濃度を測る器具)を用いて、ヘモグロビンの酸素飽和度が大手術中の医療マスク着用により影響をうけるかを計測した。

 研究の導入:「手術室にいる外科医がしばしば体験するのは、不快感や疲労感であり、場合によっては手術中の判断力の低下が起こることもある。手術室では適切な空気調整が行われているのだが、医療用マスクをつけた状態での手術はしばしば適切でない状況に置かれている。そのため、外科医のマスクをきちんと着用していなかったり、マスクをまったく着用しないこともある。熱と水蒸気がマスク内で閉じ込められるということは既知の事実であるので、はき出された二酸化炭素もマスク内に閉じ込められる可能性があると考えるのが自然だ。そのことが血液中の酸素結合を減らすことにつながる」。

 研究結果:「手術後のヘモグロビンの酸素飽和度は、どちらの年齢層集団においても有意に減少した」。この場合の年齢層とは、35歳以上の年齢層か、35歳より下の年齢層のことだ。

 『脳神経外科学(スペイン脳神経外科学会誌)』誌に掲載された論文と、YouTube上にアップされた動画を一緒にしてはいけない。その動画では、外科医と一般の人々のマスクの内側に酸素計測チューブをつけ、その計測値を示している。この動画には意味がない。理由は二つある。まず、この検査の状況はきちんと制御されたものではない。マスク着用時の血液中の酸素濃度については、さまざまな状況下で計測しないといけないのに、だ。たいてい、一般の人たちの酸素濃度は低い値を出し、医師たちの酸素濃度は減少した値にはならない。それは、医師たちはマスクをすることになれているからだ。しかし、そんなことはどうでもいいことなのだ。というのも、ある動画の中で使用されている装置であるアルティア5Xマルチガス検知器といった器具は、マスクの中で何が発生しているのかを検知するために設定された器具ではない。

 マスク着用のもう一つの問題点は、マスクが、病原体となる微生物の事実上の繁殖地になってしまうことだ。以下は、医学誌『ジャーナル・オブ・オーソパエディック・トランスレーション』誌に掲載された2018年の論文だ。:「手術時においては、医療用マスクがバクテリア汚染の原因になる」

 要点:「この研究の目的は、医療用マスクがバクテリア流出を引き起こし、手術部位感染の危険性を高める可能性があるかどうかである」。

 研究方法:「調査したのは①外科医が着用していたマスク内と手術室内に置かれた未使用のマスク内のバクテリアの数の違い②マスクの着用時間により生じるバクテリアの数の差、の2点である」。

 研究結果:「手術時間が延びれば、医療用マスクの表面のバクテリアの数は増加した。さらに、バクテリアの数は手術室内よりも外科医の体内の方が有意に多かった。加えて、2回目に使用したマスクの表面上のバクテリアの数は、1回目に使用したマスクの表面上と比べて有意に多かった」。

 結論: 「医療用マスク内で細菌汚染を起こした細胞は、手術室内で発生したものではなく、外科医の体内から発生したものだった。そして、私たちが外科医に推奨したいのは、手術を一度行うごとにマスクを変えてほしいということだ。とくに手術時間が2時間を超えるような手術の際には」。

 英国の医学誌『BMC 感染症』に掲載されたウイルス汚染量の研究においても、同様の結果が出ている。

 マスクの内部で病原体のある微生物が増える主要因は、汗だ。蒸し暑い日にマスクをつけて歩き回ったらどうなるだろう?汗をかく。さらに悪いことには、マスクをきちんと着用していなかったり、マスクをきれいに保っていない人がほとんどだ。面倒なので、マスクを外さないで、首につけたままの人もいる。CDCの説明によると、こうするとマスクは汚れてしまう。マスクを外して、そのマスクをポケットや手提げ鞄に入れる人もいるし、床にマスクをおとしたのにそのまま、またそのマスクを顔につける人もいる。マスクを鼻の下につけている人も多い。でもそんな人たちを非難できるだろうか?なぜなら息がしたいだけなのだから。CDCのサイトに行き「マスクの着用法」という記事を見れば、自分や他人がどれだけ強迫観念に駆られて、そこに羅列されている手引きに従っているかがわかるだろう。ほとんどの人はそんな手引きを読みさえしないだろうし、その手引きに従う人はほとんどいないだろう。人々にマスクの着用を強制することは、病気や貧困な医療を広げることにしかならないだろう。病気を防ぐどころではなく。以下はWHOのサイトからの引用だ。「汗のせいでマスクはしめりやすくなり、息がしにくくなる。そうなると微生物の拡大が促進される」。

 アンソニー・ファウチやデボラ・バークスやCDCの局長ロバート・レッドフィールドや公衆衛生局長官ジェローム・アダムスWHOなどの偉いさん方は、今までに私が述べてきたようなことは理解している。だからこそ、彼らは当初、マスク着用に反対する主張をしていたのだ。ファウチのいうでたらめにだまされてはいけない。彼はN95マスクが不足しているので嘘をついていただけだからだ。当初からファウチは一般市民にマスク着用を推奨することができたのに。なぜそうしなかったのか?なぜ、180度逆のことをしたのか?

 5月27日のCNNのインタビューで、ファウチはマスクを「象徴にしたい」と語った。何の象徴かといえば、我々がすべきことを実行していることを示す象徴だ、と。たとえ「100%の効果は望めない」としても、マスクは「周りの人々への敬意を伝えるもの」なのだから、と。

 2020年4月1日、『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』誌は、3名の医学博士と1名の看護師が書いた記事を載せた。その記事を読めばもっとはっきりとわかる。「私たちは医療機関以外でのマスク着用はほとんど効果がないことを知っている。感染症から身を守るという意味においては。さらに明らかなのは、マスクが果たしている象徴的な役割だ。マスクはただの道具ではなく、お守りでもある。そのお守りのおかげで、医療従事者に安心感を与える可能性がある程度のものだ」。

 言い換えれば、マスクは何の価値もないということだ。大量のウイルス病原体が空気中を動き回り、どんなマスクでも通り抜けていく。科学が証明したこの真実は全く変化していない。変わったのは、政治権力が繰り出してくる悪いたくらみだ。




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