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「ヨーロッパの都市封鎖措置はコロナそのものよりも多くの人を死に追いやる」。ドイツの大臣が警告


<記事原文 寺島先生推薦>
Europe’s LOCKDOWN will kill more people worldwide than Covid-19 virus, German minister warns


RT ワールド・ニュース 2020年9月24日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
 2020年10月20日




「対コロナウイルス措置のせいで、病気自体よりもずっと深刻な状況が生まれるだろう。特に、発展途上国では」。こう警告したのは、ドイツの経済協力・経済発展大臣のゲルト・ミューラー氏だ。

 この厳しい見通しは、ドイツの有力経済誌ハンデルスブラットの日刊紙上で同大臣が語ったものだ。「この世界的流行のせいで、すでに世界中で“史上最大規模”の貧困と飢餓による危機が引きおこされている」とミューラー氏は語り、「コロナ対策としてとられている措置のせいで、さらなる被害がもたらされるだろう」と続けた。

     今年は、アフリカ大陸だけでも、マラリアとHIVによる死者数が例年より
40万人増加することが見込まれている。さらに結核でなくなる人は例年より50万人以上増加するだろう


 「このような状況を招いたのは、西側諸国、とくにEU諸国が、自国でのコロナ対策救援活動に力を集中させ、貧困に苦しむ他国への援助がおろそかになったためだ。新型コロナの世界的流行のせいで、西側諸国は冷静にものごとを見る余裕がなくなり、自国以外の世界の国々で山積みになっている問題について配慮できなくなってしまった」。ミューラー氏は、こう語った。

 「食料や医療の供給が補償できなくなっている」。ミューラー氏はこう述べた。「西側諸国の救援活動の多くが、今は十分に資金を集めることができていないのだ」

「発展途上国の問題を無視すると、最終的に西側諸国にそのつけが回ってくる」。同大臣はそう考えている。EUや特にドイツで起こっているのは「人道主義の崩壊」であり、「その問題は今すぐにでも、私たち自身を苦しめることになるだろう」。  

「EUは約2兆ユーロを用意し、EU諸国の経済を守ることを決めた。アフリカの国々に対する支援は計画されていない。こんなことをすれば、きっとそのツケは回ってくる」。ミューラー氏はこう付け加えた。

 ミューラー氏は、コロナウイルスや対コロナウイルス措置の結果として、移民者が大量に増加している動きについても触れることを忘れなかった。西側諸国が発展途上地域を無視する中、貧困や戦争が起き、その結果難民が大量に押し寄せているのだ。 

 ミューラー氏は、いまだに新型コロナウイルス禍を世界が変わる好機だと考えているようだが、結局、新型コロナウイルスは「もっとも貧しい者たち」を一番激しく攻撃するということは、はっきりと理解しているようだ。

 世界中で、コロナウイルスの感染者数は3200万人以下で止まっている。そしてコロナによる死者数は100万人近くを記録している。これは、ジョンホプキンズ大学の最新の調査結果によるものだ。米国とインドとブラジルの3国が、今も、世界でもっとも激しくコロナに襲われた三国であり、三国の症例数を合わせると、世界の症例数の半数を超えている。

 いっぽう、アフリカ諸国においては、南アフリカ共和国が症例数66万人で、コロナの影響を受けた国ワースト10に入っている唯一のアフリカの国となっている。しかし、アフリカ諸国での症例数が少ないのは、行った検査数が少ないからであり、本当の状況はもっと深刻であろうと思われる。
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