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集会を理由に退学処分にした生徒から授業料をタダ取り!コロナのおかげで大学はウハウハ!


<記事原文 寺島先生推薦>

Northeastern University kicks out students for ‘crowded gathering’, as coronavirus gives colleges a license to steal tuition fees.

 

RT 論説面

2020年9月5日

グラハム・ドッカリー

Graham Dockery is an Irish journalist, commentator, and writer at RT. Previously based in Amsterdam, he wrote for DutchNews and a scatter of local and national .

 
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2020年10月8日


 ボストンのノースイースタン大学は、11人の学生を退学処分とし、キャンパスから追い出し、学生たちの授業料36,534ドルを手にした。コロナウイルスのせいで、ハイヤー エデュケーション(高等教育)と、ハイウェイ ラバリー(ぼったくり)の区別がさらにしにくくなっているようだ。

  学生たちはノースイースタン大学のNU.inコース(訳注 就業体験プログラムとしてこの大学の特徴的なコース。このコースのプログラムでは、半年間から1年半のインターンシップを有名企業で体験することができ、その経験を活かし、就職をする者が多い)に所属していた。そのコースでは通常第1期に学生を海外に派遣していた。しかしコロナウイルスに伴う制限措置のせいで、今年は、学生たちはボストンに留め置かれ、ボストン市内のウエスティンホテルに滞在し、生活していた。それでも授業料は36,534ドルという高価なままだった。当ホテルの「社会的距離」が保たれた学生センターでの学生生活は、約束されていた海外のアイルランドでの学生生活とは大きく違っているのに、だ。 

 体験はとりやめになったあげくに、11人の学生が授業料の返還もなしに9月4日退学処分となった。それはその学生たちが、ホテルの一室に集まったところを見つかったからだ。その行為は、大学が出していたコロナウイルスに関わる次の規則に違反していた。いわく、「安全が保てない集会やパーティーに参加した学生は、大学構内・構外を問わず、停学処分を受ける場合がある」。学生生活担当課の副課長であるメデレイン・イーストブルック氏が生徒向けに書いた書簡にはこう書かれてあった。

 



 

 学生たちは、退学処分の取り消しを求めて訴えることもできるが、今のところ彼らが留学できる機会は失われている。しかし、大学側はそんなことはお構いなしのようだ。というのも、学生たちからちゃっかり4万ドルをいただいたのだから。

 頑健な10代の若者たちを独房のような小部屋に閉じ込めておくのは困難だ、ということだけではない。それは残酷な行為であり、彼らがお互いに交流する機会を奪ってしまうことにもなる。彼らは、人生で初めて自由を満喫できる世代であるのに。生徒たちが外に出て、パーティーをし、交流を深める。そのおかげでこの時期に一生つきあえるような友情を築く事ができるのだ。こんな機会を奪うなんて、たちが悪いとしか言いようがない。

  しかし、ノースイースタン大学だけが、学生にこのような横暴な要求を出しているのではない。ミシガンのアルビオン大学は、入学生に対してスマートフォンに追跡アプリをつけることを要求している。そのアプリは、学生たちがキャンパスを出ようとすると、大学関係者に警告が知らされるアプリだ。さらに、学生たちはコロナウイルス検査を受けることが要求されていたり、「大学の指定した会社」リストにある会社しか訪問ができなかったり、また、キャンパスを出るときには、5日前までに希望用紙を提出するよう要求されている。そして、キャンパスの外に出ることが許される理由は、治療のため、宗教上の理由、家族との約束という3つの理由に限られている。

Also on RT. Com

 

Leaky bubble? Michigan college puts students on campus arrest with mandatory Covid-19 tracking app, while staff get to leave.


  アルビオン大学では、規則に違反したすべての学生は、停学処分を受けることになる。しかし、その学生たちの授業料がどうなるかは明らかにされていない。同様の措置が米国中の大学で採用されていると報じられている。パーティーに行っただけの仲間を密告することを奨励する大学や、規則を守らない学生を追放処分にすると脅している大学などがあるようだ。

  大学生ならば当然と思われるようなことをしただけで大学生に罰を与えるのは、若さや活力に対する罪だ。キャンパスにいる他の大人たちが同じ規則を守らなくてもいいという状況下では、なおさらそうだ。例えばアルビオン大学では、教員たちはキャンパスの内外を自由に行き来できる。学生たちはずっとキャンパス内で、まるで監禁されているかのような状態に置かれているのに。

 だか、少なくともこれらの大学の学生たちは、学校に通うことはできている。今学期はオンライン授業を行う大学のほうがずっと多い。そして、そうした大学も、そんなネット上だけの仮想体験しか提供していないのに、法外な授業料を請求している。 例えば、ハーバード大学の芸術学部は、今学期は「すべてのコースの指導」をオンラインで行っているにも関わらず、26,984ドルの授業料を学生たちに請求している。それって、椅子に座ってズーム講義を受けられる特権に対する料金なのだろうか? 

ALSO ON RT.COM


Harvard refuses calls to return $8.6mn bailout money, despite sitting on endowment worth more than 100 COUNTRIES' GDP 
 ハーバード大学は、学生たちに対してそうしたひどい扱いをしている多くの大学のひとつに過ぎない。何百もの大学が今学期はオンライン授業に切り替えているが、その中でもジョンズ・ホプキンス大学とプリンストン大学の両大学は特筆される。というのは、両大学の学生たちは、通常の授業料の10%しか値下げしてもらっていないからだ。

  自宅でコンピューターの画面を見るだけなのに、通常時と同じ授業料を支払わされる。こうしたことは白昼堂々の略奪行為だ。また、学生たちをキャンパスに来させておいて、彼らが大学生としては当然と思われるような行動をしたら、彼らの授業料をタダ取りする。これも白昼堂々の略奪行為だ。米国では、高等教育にかかる授業料はすでに抑制不能なくらい高騰している。ここ10年で25%も上がっている。コロナウイルスの制限措置のせいで、このぼったくりがもっと激しいものになっているだけの話だ。

 これらの大学がお金に困っているわけではない。オンライン授業に移行することで規模の小さい大学は借金を抱えるだろうが、ハーバード大学やエール大学やプリンストン大学やテキサス大学やスタンフォード大学などは 270億ドルの寄付を得ている。さらに、この5つの大学は、10億ドル以上の寄付金を得ている60以上の大学の中の上位5大学に過ぎない。

 すでに授業料を払い終わっている学生たちにとっては、払い戻しを請求するのは手遅れのようだ。また、お金を騙し取られたと感じている学生たちにとっては、裁判を起こすしかお金を取り返す方法はなさそうだ。

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