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Covid-19:グレート・リセット(世界の初期化・再設定)再考――恐ろしい脅威と従順に対する報酬・・・今こそ抵抗するとき


テーマ:グローバル経済、インテリジェンス、メディア偽情報、警察国家と公民権、科学と医学、国連<記事原文>

Covid-19: The Great Reset – Revisited. Scary Threats, Rewards for Obedience…It is Now the Time to Resist


ピーター・ケーニッヒ グローバルリサーチ、2020年9月17日

<記事翻訳 寺島美紀子>
2020年9月30日


 「Covid-19:世界の再設定」は、WEF(世界経済フォーラム)の創設者兼会長 クラウス・シュワブと、WEFのシンクタンクのひとつであるグローバル・リスク・ネットワークの上級職 ティエリー・マレレが執筆した本のタイトルである。本稿の分析の基礎になっているのは、スティーブン・ギネスによる2020年9月4日の書評である(これを参照)。

 
スティーブン・ギネス(イギリス)によるこの重要な書評が明らかにしているのは、1973年に三極委員会から聞かされた「相互依存」「協調」「協力」という古い言葉の繰り返しであることだ。当時と今もなんら変わらぬ目標は、「持続可能な開発」、別名テクノクラシー(技術官僚政治)であり、世界史上最大の資源の奪取につながるだろう。―― 『テクノクラシー・ニュース・エディター』


 その本は「飴と鞭」の筋書きを提示する。恐ろしい脅威と従順に対する報酬である。シュワブとマレレは「世界を再設定」したあと、「新しい楽園」としての「勇気のいる新世界(ブレイブ・ニュー・ワールド)」を提供する。

 「世界の再設定」の背後に隠れている権力者たちは、二つの目に見えない武器を巧みに使う。
 i)おそらく人工ウイルス。現在はCovid-19と呼ばれているが、企業のプロパガンダが「それは致命的で恐ろしい」とわれわれに信じ込ませている。恐怖が準兵器となる。
 ii)5G(および、そののち6G、これもすでに準備中)。強力な、これまでに経験したことのない磁場。これについてはWEF(世界経済フォーラム)の本でも、公式メディアでもいっさい話題にのぼっていない。しかし、すでに全世界に広がっており、カバーするのは地球表面のすべての平方センチメートルで、数十万個の低空衛星から電磁波が照射される。

 この電磁兵器は、恐らく致命的かつ長期的な損傷を与える可能性があり、この長期的損傷については既に数百人もの科学者が研究してきた。しかし彼らの研究は公式に発表されたことはなく、埋もれたままになっている。われわれ民衆は、浅瀬で干上がった蚊のように無知のまま放置されている。5G兵器について以下のYouTubeビデオをご覧ください。8分。

 

 この『世界の再設定』という本に満ちているのは、今後かならず起きるか起きるかも知れないという事象の予測や、脅威たとえば世界は再び元通りになることはないとか、またわれわれが「世界の再設定」の始まりにいて、今後もっと悪いことがやって来る、あるいは大転換がやって来る、というようなことである。IMF(国際通貨基金)もこれから何が起きるかを叫んでいる。

 著者の二人はNWO(新世界秩序)を疑うひとたちに恐怖をまき散らしている。世界が決して二度とふたたび元通りの慣れ親しんだ生活様式には戻れないとあなたが誰かに言うとすれば、その情報の背後にある意図は、そもそも「未来を予測する」ことではなく、恐怖を植え付けることである。恐怖におののくひとは弱い。恐怖はわれわれの体と心からエネルギーを抜き取り、われわれの免疫システムの能力を低下させ、われわれが病気になる可能性を高める。

 シュワブとマレレは、多くのものが永遠に変わると言うだけでなく、「パンデミックの最悪のものはまだ来ていない」とさえ言う。なんという恐怖!

 確かに、氷山の一角以外にはほとんど何も見えていない。とはいえ、彼ら二人はほぼ一定の満足感をもって、何百万もの仕事が息をのむような速さで失われ、骨抜きにされ続け、そして数百万の中小企業が永遠に失われ、ほんの少数のグローバル化したコングロマリット(複合企業体)しか生き残らないだろうと認めている。このようにシュワブとマレレがわれわれの上に覆い被さる大災害を認め、恐怖にさらに追い打ちをかける。

 読者諸氏は考え始めるだろう。私、私の家族、私のビジネス、私の仕事、私の子どもたち、彼らの教育に何が起こるかと。「いったい何が起こるか」という、終わりなき問いがおきる。それは絶望、懸念、不安を呼び起こし、あらゆる種類の病気につながる。病気は病気を生む。全く酷い。

 より多くのエネルギーがわれわれの体と心から奪い取られ、騙されやすさがわれわれの脳に植え付けられる。あなたは何かに帰属したくなる。仕事と生計を失った人たちのように、あなたも捨てられるのではないかという恐怖に襲われる。あなたも、社会的距離ゆえの孤立に耐えられなくなり、マスクを着用しなければコロナに罹るという恐怖から、マスクを着用したくなる。メディアの恐怖宣伝があなたを恐怖に陥れる。そしていったんマスクを着用すると、それを手放せなくなる。それがあなたの健康のためになるのか健康を害することになるのかなど、気にならなくなる。頭に浮かぶのは、マスクを着けている皆と同じに見られたいという思いだけだ。マスク着用は、最終的には仮面舞踏会に入場することを認める儀式のようなものだ。なぜなら、マスクを着用していないひとがハンセン病患者や犯罪者のように見られたり、冷笑されたりするのを目にしているからだ。

 あなたは規則を守りたい。しかし、静かに秘かな希望をもって、不確実な未来を見据える。より良い世界の希望、あなたが知っている普通の世界に復帰するという希望である。地平線には、希望がまだ光っている、薄れながら沈む夕日のように。そして、あなたはその地平線に向かって走りたいと思っている。しかし地平線はいつもあなたから遠ざかっていく。なぜなら地平線とはつねにそういうものなのだから。

 不服従のために、マスク着用信者たちから隔離され分離されることは、心に突き刺さる棘である。そこに人参がぶら下げられる。もしあなたが規則に従うなら、ワクチンを受ける資格がでてくるというわけだ。現在、無数の異なる研究所や国によって開発されている約20または30(おそらくそれ以上)のどれかひとつのワクチンを。ロシア製か、アメリカ製か、中国製か、キューバ製か、フランス製、それともアフリカ製であろうが、それがどこ製なのか追跡することはもむずかしい。まして、それらを信頼することは、もっとむずかしい。

 一部のワクチンはDNAを永久に遺伝子変換するように設計されている。つまり、ワクチンが永続的な損傷を残した場合、その損傷は実際に持続し、決して治癒することはない。あるいは、改変されたゲノムとして子どもや次の世代に伝染することもある。しかし、あなたは気にもとめない。あなたは、この憂鬱、この健康に対する拷問状態から抜け出したいからだ。あなたは行く。ワクチンを打ってくれー!

 そして、彼らは言う。ワクチンを受けさえすれば、以前に慣れ親しんできた生活に戻れる可能性があると。つまり、いくつかのものが再び「正常」になるということだ。しかし、WEF(世界経済フォーラム)のあの著者二人は、この世のご主人様の僕(しもべ)なので、主としてあなたに言うのは、「『新しい生活様式(ニューノーマル)』に慣れる方がよいぞ」ということだ。彼らはあなたに決して告げない、「新しい生活様式」が必然的に何を引き起こすのかを。しかし彼らは言う、主権国家の集まりで構成される現在の世界秩序は間違っている、だからこそ新世界秩序(「すべてはひとつの政府の支配下にある」という秩序)が必要なのだと。しかし彼らが言わないのは、それがどのように、また誰によってなされるのかということだ。また、破滅的な大変動を生き延びた後のわれわれ民衆の新しい役割が、いったいどういうものになるのかについても彼らはいっさい口にしない。それは新しい奴隷制になるかもしれないのに。

 しかし、決して遅すぎることはない。というのは、われわれには意志と連帯の力があるからだ。この大変動を即座に止めるために再び行動するならば、今こそ抵抗する時だ。われわれは荒廃した経済と生活を再建することができる。人類を救うためにわれわれに共通する要求に従って行動するならば、そして、寛大で美しい母なる地球に害を及ぼさないという原則で行動するならば、再建は可能だ。


 「世界を再設定せよ」「新しい生活様式になれろ」という命令に従ってはいけない。「新しい楽園」という甘言に誘惑されるのではなく、それに抵抗し、自らの手と心で復興の手綱を握らねばならないのだ。そして人類の共通の利益を追求するのだ。

 シュワブとマレレの目にさえ見える問題が数々ある。蔓延し増え続ける貧困、横行する不平等、人種差別、不正義、先進国と後進国の分断、そして最後に、急増しすぎて既に大きくなりすぎた世界人口。もちろん、われわれの文明にはもっともっともっと多くの問題がある。

 あの二人の著者が言及するのを避けているのは、拝金主義である。故意に引き起こされた紛争と戦争(それも銃と爆弾によるのと同じく細菌兵器による戦争もある)、再生不能な天然資源の無制限の搾取、それらを民営化するための公共資産の凍結、グローバルサウス(南の発展途上国)の新植民地化という記念碑的な不正。こうした拝金主義と貪欲さは、一般の民衆には見えないところに棲む、悪魔のようなエリートによって推進されており、彼らはわれわれが新しい「世界の再設定」を採用し、それに屈することを望んでいるのだ。

 この『世界の再設定』という著書が触れていないのは、現在および将来の世界人口を養うに十分な食糧があることについてである。すでに数年前、FAO(国連の食糧農業機関)は、現在の技術で少なくとも120億人を食べさせるのに十分な食糧があると述べている。もちろん、食糧は適切に分配されておらず、投機と価格上昇のために出し惜しみされ、人びとに食べさせる相応量を貧困国から奪っている。

 何十万人もの人びとが食用作物の投機のせいで飢死している。そしてそれが投機家たちの率直な見解である。彼らは一流の証券取引所や、シカゴ商取引所のような農産物取引所の投機家たちなのだ。後者は、もともとは「シカゴ・バター・アンド・エッグ・ボード」すなわちシカゴ農産物取引所(1898年に設立)だった。グローバルノース(北の発達した国々)には至る所に、このような投機をおこなう数十の交換局がある。

 しかしながら、現在および将来の世界の人口に十分な食糧があるというFAO(国連の食糧農業機関)の主張は、健康的な食糧生産の技術と農業効率向上の大きな可能性があるということを公の場で皆に説明さえしていない。

 たとえば、今日のロシアの食糧生産はほぼ完全に有機栽培であり、GMO(遺伝子組み換え作物)は憲法で禁止されているが、食糧は豊富である。ロシアは世界最大の小麦輸出国(それも有機栽培小麦の)になっていることを誰も知らない。

 新自由主義の拝金主義による環境破壊や、さらなる消費と成長を永遠に追求するという異常な金権崇拝ぶりを考えれば、「世界の再設定」すなわちIMFが提唱する「大変革」は確かに正当化されるかもしれない。しかし、それは世界を支配しているWEF(世界経済フォーラム)とIMF(国際通貨基金)が言っているようなやり方によってではない。彼らが従っているのは、まさに破壊の背後に存在する力だ。すなわち、国際企業銀行、国際軍産複合体、シリコンバレー、AIによる5G駆動(そしてすぐに6G)、さらに広く見ればあらゆるモノの電網化技術(IoT)で、世界を破壊することなのだ。

 再設定が必要だとすれば、それは民衆のおこなうものでなければならない。われわれ民衆だけが采配を振るい、再設定の条件を設定するというものだ。誰も置き去りにせず、「余分だ」とされているような人びとを排除しない再設定だ。彼らの言い分は、「余分な」人びとの排除によって、豊かで強力な者だけが、地球という惑星に存在する資源を使ってより長く生きる資格があるというわけだ。なぜなら、それこそが「世界を支配するエリート」の目標だからなのだ。

 彼らの強力な手段は、細菌戦争、ウイルスのような目に見えない敵、つまりコロナだ。そして、まさにそのウイルスに対するワクチンだ。そもそもそれを彼らは全世界の民衆に強制しているのだ。

 実に巧みではないか。最初にコロナウイルスで殺し、次に生存者に救いを提供し、同時にその救出手段(ワクチン)によって殺す。それは多くの主権国家をひとつの政府へと合体させて儲けることだが、その途上では「分断して支配する」のだ。

 プランデミック(プランされたパンデミック)の信者を、非信者から分断せよ。

 マスク着用者とマスク抗議者を分断せよ。「社会的距離」が答えであると信じている人と、社会的距離が病気を加速し、最終的には死に至る過程を加速していることを知っている人を分断せよ。

 彼らがつくりだす分断は、敵意の雰囲気、友人だったはずの人びとの対立だ。


 「世界の再設定」の二人の首謀者、クラウス・シュワブ(写真)とティエリー・マレレは、著書の中では、この言いにくい主題にはいっさい触れず、代わりに、好機と危険について話す。彼らが主張するのは、このCovid-19のパンデミックが「世界の再設定」を正しくおこなうための千載一遇の好機を提供するということだ。このCovid-19のパンデミックは、明らかに計画的なものだったので「プランデミック」と呼ぼう。彼らはそれを「千載一遇の機会」と命名している。

 彼らは「パンデミック後の世界」について語る。人類の未来の万能薬として。もしわれわれがひとつの世界政府に向けて国々が協力・共同し、「ユニークな千載一遇の好機」を利用するならば、すべての病気、貧困、不平等、不正を撲滅できると言う。しかし、二人の著者たちは方法を説明しない。彼らは決して、失われる国家主権については語らない。つまりグローバル化した世界とグローバルに統治された世界を受け入れることによって失われる文化的主権、国民国家を放棄し、代わりに「ひとつの世界権力(ワン・ワールド・パワー)」に服従することについて彼らは決して語ることはない。

 いやしかし、それが新しく登場する世界のすべてではない。未来の万能薬として、「第4の産業化という真珠」すなわち人工知能(AI)が有終の美を飾ることになる。これは5Gの電磁界によって実現され、あらゆるモノの電網化(IoT)を可能にする。シュワブとマレレはそれに対する反対者がいることには決して触れない。5Gを阻止することはまだ可能だ。しかし彼らにとっては、人類を監視し統制するために、5Gが存在し更に発展することが必要不可欠だ。だからこそ、すべてをデジタル化する。身分証明書とお金を含めてすべてを。

 彼らの言い分は非常に単純だ。必要なのはもはや現金ではなく、単に電子的なデジタルマネーだ。それはもはや持ち主の手に負えない。お金の本当の稼ぎ手の制御をはるかに超えるからだ。「世界政府」は、上から課された規範に服従することに反抗する市民に圧力をかける。彼らは電子マネーにアクセスし、金を抜き取って、使用もできるからである。彼らは言う。われわれの規範に従って行動しないなら、食べ物、避難所、健康サービスを買う金はない。お前たちを餓死させてやる。もう旅行もするな。もう集会にも参加するな。

 こうして徐々にあなたは自分の独房に押し込められる。すべてを電子制御することによる独裁的で横暴な世界を実現することが、第4 世代の産業化の本質である。これが、WEF(世界経済フォーラム)の「世界の再設定」によって高度に促進される。
 下の画像:ティエリーマレレット(出典:London Speaker Bureau)


 WHO(世界保健機関)の指令によって世界でおこなわれた都市封鎖は、一度に193の国連加盟国すべてでおこなわれた。しかし、これは果たして偶然だろうか。この都市封鎖は、もはや既に壊滅的であり、今後数年間、われわれの経済、仕事、ビジネス、生活、社会、社会的結束を破壊し続ける。何もかも、われわれが「日常」と呼んでいたものは消え去り、永遠に消え去った。それがシュワブとマレレが何度も繰り返し言ったことである。今や恐怖を広めながら、彼らはわれわれに命令している「お前たちは新しい生活様式に順応したほうがいい。破壊的な『世界の再設定』で引き起こされた破壊のさまなど振り返ってみてはいけない」。彼らは言う「いま希望はない。その代わり、将来を信頼せよ、新しい『世界の再設定』を信頼せよ。それは過去の灰燼のなかから立ちあがり、生き残った人類に、長い目で見れば、より良い生活を与える。邪魔者のいなくなった地球上で」。そのようにWEF(世界経済フォーラム)は物語るのだ。

 二人の「賢者」は容赦なく隅々まで地球を叩きのめす。世界が正常に戻ることは決してないと。二人は、「世界の再設定」を用いさえすれば、Covid-19は再スタートを切るまたとない好機を与えてくれるのだ、とわれわれに信じさせるふりをする。それは真実を歪めている。なぜなら、現実は正反対だからだ。というのは、悪魔のようなエリートであり、ディープ・ステイトである彼らが、Covid-19をつくりだしたからである。社会的分断・隔離状態にわれわれを閉じ込めるためにだ。そうして、誰からも丸見えなのに、人類の成果を彼らは邪魔されずに破壊できるようにする。目に見えないコロナウイルスからわれわれを護るという口実の下で。実際には、彼らは「世界の再設定」の準備をしているのである。

 しかし、著者二人が認識している本当の危険性がある。それは、民族主義的な強い感情が根強く存続する可能性があるということだ。彼らはそれを「壊れた日常感覚」と呼ぶ。民族主義的思考は、世界各国をより「内向き」で愛国的なものにするかもしれない。それは「民族主義者」の集団となり、この新世界政府の分裂または廃止を求める。WEF(世界経済フォーラム)の著者二人は、この民族主義的な傾向を理解している。彼らは国家主権を維持したり国家主権に回帰したりすることを危険なものとみなす。彼らは予測しているからだ。それが結局は継続的な紛争と革命に帰着することを。それは、彼らの言い分では、「世界共通の利益」に向けて構築するのではなく反乱なのだ。しかし、われわれ民衆はよく知っている。われわれは抵抗できるということを。

 かくしてシュワブとマレレは、「国連の行動戦略2030」すなわち「持続可能な開発目標(SDG)」に言及せざるをえない。SDGは「国連の行動戦略2030」のもっともらしい屁理屈・口実でありバックボーンである。これらは、「世界の再設定」なしでは達成できない。なぜなら、同じ構想をもつ国家間での協調と協力を必要とするからだ。グローバル化した「ひとつの世界秩序(ワン・ワールド・オーダー)」という構想である。

 「行動戦略2030」は「行動戦略21(環境と開発に関するリオ宣言)」と密接に関連している。リオ宣言は1992年6月3~14日、ブラジルのリオデジャネイロで開催された国連環境開発会議(UNCED)で、178を超える政府により採択された。地球温暖化あるいは地球気候変動の行動戦略は、そこから生まれている。

 しかし、これはトリックだ:主に開発途上国の国々は、素晴らしい人間的正義とされる17のSDGs(持続可能な開発目標)達成を追求する会員なのであるが、IMF(国際通貨基金)、WB(世界銀行)、および他の同様のグローバル化された機関から、金、援助資金、融資、助成金を受け取り、SDGsの目標を達成するために働く。しかし、「世界の再設定」に従い服従するという条件の下である。

 それにもかかわらず、われわれは知っている。平等、正義、バランスのとれた世界というこれら17個の高貴な目標は幻想であり、2015年に終了した8番目の「ミレニアム開発目標」と同じ幻想であることを(第8番目の目標を見よ。そこには、「開発のため」に「世界的協力の開発」を遵守すると書かれている)。この8番目の目標のうちのいずれかが、どこかの国で達成されたことはほとんどない(これに、1990年から2015年までの進捗状況を測定するための21個の目標と60個の指標が加えられた)。現在、それらは新しい17個のSDGs(持続可能な開発目標)、すなわち「国連の行動戦略2030」に置き換えられているが、これらも同様に達成されないだろう。SDGsは、グローバルノース(北の発達した国々)によるグローバルサウス(南の発展途上国)のさらなる奴隷化のための道具なのである。

 この欠点だらけの国連計画の、唯一の取り柄は、世界が同質の人びとを有する均一な場所ではないということだ。それこそ、シュワブとマレレが無意識ながら正しくも、抵抗を予測している所以だ。母なる地球は多様で多彩であり、地球上の人びとはさまざまな形状、言語、文化をもっている。世界は広大で普遍的で異質な人類で構成されており、本質的に、少数のひとたちの命令には従わない。そんなことは不可能なのである。

 紛れもなく、これは二つ以上の権力への分裂につながる可能性がある。すなわち世界支配主義者と、民族主義者あるいは愛国者だ。というのは、世界支配主義者は国家の自己確認(アイデンティティ)を保持したい人びとを、冷淡にもこのように(民族主義者だとか愛国者だとか)呼ぶからだ。国家主権とは、政治的レベルに止まるのではなく、金融主権と人びとの個人的・集団的主権をも包含する主権のことである。「民族主義者」と「愛国者」にとって、民族主義的傾向は真の民主主義につながる可能性がある。おそらくわれわれが今まで知らなかった民主主義が、自律的で主権的な世界再設定から立ち現れるかもしれない。少数の世界支配主義者のエリートによって人類に強制された「世界の再設定」よりはるかに魅力的な選択肢である。

 二つ(またはそれ以上)の立場への分断は、紛争や戦争、流血につながる可能性がある。そのようにシュワブとマレレは警告している。しかし、同盟関係にある主権国家集団は、紛争や戦争に終わらない。それとは反対だ。彼らは協力し繁栄する。無限の創造と発展だ。相互に尊重しあいつつ。

 確かに、民衆の側から世界を再設定する方法は、前代未聞の信じられないほどの同盟関係を生み出すかもしれない。友人たちが「世界の再設定」のためにコロナに突き動かされて分断されたとすれば、今度は逆に、いままで敵だったものたちが友人や友好同盟国になる可能性がある。自主独立の、自律的な、主権を有する国家と人びとを存続させるという目標に従って。

 この種の団結は、「独立した自由な国の同盟(コンフェデラチオ・ヘルベティカ)」、すなわち今日のスイス連邦の創設の心臓部だった。われわれは、防衛と相互尊重のもとに団結するが、日常生活では主権を守る。1291年にハプスブルク家の専制政権下にある三つの州の三人の代表者はこのように話し合い、スイス連邦は729年前に誕生した。
 希望と光が勝利するだろう。われわれ民衆は力をもっているのだから。

Peter Koenig is an economist and geopolitical analyst. He is also a water resources and environmental specialist. He worked for over 30 years with the World Bank and the World Health Organization around the world in the fields of environment and water. He lectures at universities in the US, Europe and South America. He writes regularly for online journals such as Global Research; ICH; New Eastern Outlook (NEO) and more. He is the author of Implosion – An Economic Thriller about War, Environmental Destruction and Corporate Greed – fiction based on facts and on 30 years of World Bank experience around the globe. He is also a co-author of The World Order and Revolution! – Essays from the Resistance. He is a Research Associate of the Centre for Research on Globalization.
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