「コロナ民警、出動!」。君は、国家の回し者になり、ご近所さんがコロナの取り決めを破るのを告発する気はあるかい?
<記事原文 寺島先生推薦>
Covid Stasi: Will you become an agent of the state and report breaches of the Covid rules by your neighbours?
RT 論説面 2020年9月15日
クリス・スウィーニー
Chris Sweeney is an author and columnist who has written for newspapers such as The Times, Daily Express, The Sun and Daily Record, along with several international-selling magazines. Follow him on Twitter @Writes_Sweeney

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年10月3日

英国が物議をよぶ新しいコロナ関連の政策の導入を打ちだした。それによると、国家が市民に要求しているのは、何かおかしな行為を見かけたら鐘を鳴らして国家に知らせろ、ということだ。しかし、こんな政策はまったく有害でしかない。
政府が英国市民に奨励しているのは、近隣住民であれ誰であれ、密告することだ。こんな耳障りの悪い要求を出したのはプライムミニスター(首相)ならぬクライムミニスター(犯罪大臣)のキット・モルトハウス議員だ。彼が、改変されたコロナ関連の制限措置に対する違反者を見つけたがっているのだ。
新しい取り決めでは、屋外においても、屋内においても、6人より多い人が集まる集会を禁止している。この取り決めに反したものには3200ポンド以下の罰金が課される。
市民が取り決めを破ったものたちを警察に通報すべきなのだろうか?モルトハウス議員は 「もちろんそうすべきだと考えている」と答え、さらに「近隣住民による告発を受ける体制は出来ている。その際は、非常時の101ではなく非常時でないときに使用する999に電話してくれて結構だ」。
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NHS admissions for cancer, heart attacks, other deadly illnesses fall by thousands amid Covid-19 outbreak in UK – report
この計画により、すでに国中で警察権力が強化されている中、警察の仕事がさらに増えることになりそうだ・・・一般市民が情報提供者の役割を果たすということになれば。しかし、英全国警察署長委員会(NPCC)委員長のマーティン・ ヒューウィット氏はそのことについて心配はしていないようだ。同氏はこう認めている。「我々全てが責任感をもてるかどうかにかかっている」
地域では友情の高まりが形成された。この3月に都市封鎖が襲った時のことだ。病弱な人たちや一人暮らしをしている人たちに対して、善意から支援の手が差し出された。しかし、今回のように密告を奨励するような政策を取れば、せっかく形成されたよい雰囲気が台無しになってしまうだろう。こんな政策を取れば、「カーテンのすきまから隣人を見張る」ものたちが連携を取り合い、隣人に探りを入れたり、隣人が何をするつもりなのかを監視しようとするだろう。
これまでの都市封鎖がどれだけ人々を分断させるかについては、私たちはすでに目にしてきているのだから。
先週(9月第二週)の調査結果によると、コロナ対策の取り決めを守っている人たちの68%は、その取り決めを守ろうとしない人たちに対して、怒りや嫌悪感をもち、そんな人たちを「悪人」だと見なしているとのことだ。
ロンドンのタワーハムレッツ区における活動家マーク・ベインズ氏は、こう語っている。「隣人が庭に人を8人集めたことを通報するよう市民に頼むなんて本当にバカげている。こんなことをしても資源の無駄遣いだし、地域の結び付きを壊すことにしかならないだろう」
このような抑圧的な政策が導入されると、こんなふうに思う市民も出てくるだろう。「私、ご近所さんのこと見張ってないといけないのかしら?それが私の果たすべき市民としての義務なのかしら?」と。
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Moral(istic) majority: Nearly 60 % of mask wearers think non-maskers are ‘bad people’ - Britain, what’s wrong with you?
先日、エジンバラ大学は「良き市民のためのガイドライン」というものを発表した。そのガイドラインには「コロナに関わる軽犯罪を報告する記入用紙」がついている。
しかし自分と同じ市民を密告することを可能にするような制度を打ち立てることが、この問題に対処する最善策では決してない。こんな制度を始めてしまったら、私たちはどこに向かってしまうのだろうか?市民として正しい方向に進めるのだろうか?
近所のお宅に何人の人が入ってきたかを記録するなんて考えられないことだ。こんなものは工作員の仕事だ。ただの好奇心だけで片付けられる問題ではない。そして誤解を恐れずに言うと、英国人の中には他人を屈服させる権利が手に入り、身を震わせて喜ぶ人も確かに存在するのだ。
自分の家の前に車を駐車されて大迷惑だとののしり、「身の丈を知らない」隣人が不格好な衛星放送のアンテナをこれ見よがしに設置していることに怒り狂う狭量なやつらは、ペンと紙を取り出して隣人の行為の詳細や時間や日付などを書き留めることができる、こんな機会が訪れるのを待ちきれないでいる。
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Coronavirus measures more divisive for UK than Brexit – poll
最終的には、車のナンバープレートにいたずら書きをするようになるだろう。その目的は、警察に犯人を知らせるためだけだ。いやいや、そんなことでは終わらない。動画を撮影して警察にメールで送りつけることも出てくるだろう。そんな人たちは再度警察に通報するだろう。そして再び警察に通報の電話がかかってくるだろう。かわいそうな隣人たちが、自分たちの事を密告したのが誰かを突き止めた時には。
近所や同僚の中で、こんな悲惨な状況になることを喜んで待っている人が誰なのか、私たちはすぐに見当がつく。
窓からレンガが投げ込まれたり、家に落書きを書かれたりすることは想像に難くない。「ちくったらひどい目にあうぞ!」というお経が無限に繰り返される悪名高い牢獄に入れられているようなものだ。
すでに英国はBLM(黒人の命も大事だ)抗議運動や、マスク着用反対の抗議活動や、難民受け入れをどうするかの議論で、てんやわんやだ。こんなときにこんな政策を導入するなど、ガソリンタンクにマッチを投げ込むようなものだ。むちゃくちゃな言いがかりがまかり通ることにもなる。
過去の遺恨が掘り起こされることにもなるだろう。たとえば、以前お隣さんが庭にたてた壁の大きさについてもめたことなど。
こんなことが起こるかも知れない。隣人に対する仕返しに必死になり、鷹のような目で隣人の恐ろしい行為を監視して「その瞬間」を待つ。「ほらほら、7人目が来たよ。38号室の庭に人が入ってくる様子をさっきから4時間、ずっと撮影してるんだから。さあ、携帯を私に渡して」。こんなことがあったなんてとうてい思えないが、38号室をノックした警官たちによると、どうやら実際にあったことのようだ。情報提供者がそう言っているのだから。
こんな政策は完全に有害だ。心配されるのは、他人に優越感を持っている人たちがこんな政策を歓迎するかもしれないということだ。こうしたことは我々が思っている以上に多いのだ。
忍び足で自宅に近づき、裏口から家族を家の中に招き入れ、暗闇で車のライトを照らして「今なら大丈夫」というサインを送る。こんな未来が待っているかも。
英国は映画『裏切りのサーカス』を地で行く事になるかもしれない。近所に住んでいるタクシー運転手が「カルロス・ザ・ジャッカル(訳注 ベネズエラのテロリスト)」として生まれ変わり、アパートの下の階に住んでいる温和な女教員がニキータ(訳注 カナダのTVドラマの登場する工作員)の顔に見えてくる!?
皆が常識を持って行動することに期待しよう。スパイが情報を交換しあう場所やスパイ行為やスパイ技術・・・そんなことは全部、映画の世界にとどめないと。そして、そんなスパイ世界への足がかりを私たちの住む街に作らないでほしい。
Covid Stasi: Will you become an agent of the state and report breaches of the Covid rules by your neighbours?
RT 論説面 2020年9月15日
クリス・スウィーニー
Chris Sweeney is an author and columnist who has written for newspapers such as The Times, Daily Express, The Sun and Daily Record, along with several international-selling magazines. Follow him on Twitter @Writes_Sweeney

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年10月3日

英国が物議をよぶ新しいコロナ関連の政策の導入を打ちだした。それによると、国家が市民に要求しているのは、何かおかしな行為を見かけたら鐘を鳴らして国家に知らせろ、ということだ。しかし、こんな政策はまったく有害でしかない。
政府が英国市民に奨励しているのは、近隣住民であれ誰であれ、密告することだ。こんな耳障りの悪い要求を出したのはプライムミニスター(首相)ならぬクライムミニスター(犯罪大臣)のキット・モルトハウス議員だ。彼が、改変されたコロナ関連の制限措置に対する違反者を見つけたがっているのだ。
新しい取り決めでは、屋外においても、屋内においても、6人より多い人が集まる集会を禁止している。この取り決めに反したものには3200ポンド以下の罰金が課される。
市民が取り決めを破ったものたちを警察に通報すべきなのだろうか?モルトハウス議員は 「もちろんそうすべきだと考えている」と答え、さらに「近隣住民による告発を受ける体制は出来ている。その際は、非常時の101ではなく非常時でないときに使用する999に電話してくれて結構だ」。
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NHS admissions for cancer, heart attacks, other deadly illnesses fall by thousands amid Covid-19 outbreak in UK – report
この計画により、すでに国中で警察権力が強化されている中、警察の仕事がさらに増えることになりそうだ・・・一般市民が情報提供者の役割を果たすということになれば。しかし、英全国警察署長委員会(NPCC)委員長のマーティン・ ヒューウィット氏はそのことについて心配はしていないようだ。同氏はこう認めている。「我々全てが責任感をもてるかどうかにかかっている」
地域では友情の高まりが形成された。この3月に都市封鎖が襲った時のことだ。病弱な人たちや一人暮らしをしている人たちに対して、善意から支援の手が差し出された。しかし、今回のように密告を奨励するような政策を取れば、せっかく形成されたよい雰囲気が台無しになってしまうだろう。こんな政策を取れば、「カーテンのすきまから隣人を見張る」ものたちが連携を取り合い、隣人に探りを入れたり、隣人が何をするつもりなのかを監視しようとするだろう。
これまでの都市封鎖がどれだけ人々を分断させるかについては、私たちはすでに目にしてきているのだから。
先週(9月第二週)の調査結果によると、コロナ対策の取り決めを守っている人たちの68%は、その取り決めを守ろうとしない人たちに対して、怒りや嫌悪感をもち、そんな人たちを「悪人」だと見なしているとのことだ。
ロンドンのタワーハムレッツ区における活動家マーク・ベインズ氏は、こう語っている。「隣人が庭に人を8人集めたことを通報するよう市民に頼むなんて本当にバカげている。こんなことをしても資源の無駄遣いだし、地域の結び付きを壊すことにしかならないだろう」
このような抑圧的な政策が導入されると、こんなふうに思う市民も出てくるだろう。「私、ご近所さんのこと見張ってないといけないのかしら?それが私の果たすべき市民としての義務なのかしら?」と。
ALSO ON RT.COM

Moral(istic) majority: Nearly 60 % of mask wearers think non-maskers are ‘bad people’ - Britain, what’s wrong with you?
先日、エジンバラ大学は「良き市民のためのガイドライン」というものを発表した。そのガイドラインには「コロナに関わる軽犯罪を報告する記入用紙」がついている。
しかし自分と同じ市民を密告することを可能にするような制度を打ち立てることが、この問題に対処する最善策では決してない。こんな制度を始めてしまったら、私たちはどこに向かってしまうのだろうか?市民として正しい方向に進めるのだろうか?
近所のお宅に何人の人が入ってきたかを記録するなんて考えられないことだ。こんなものは工作員の仕事だ。ただの好奇心だけで片付けられる問題ではない。そして誤解を恐れずに言うと、英国人の中には他人を屈服させる権利が手に入り、身を震わせて喜ぶ人も確かに存在するのだ。
自分の家の前に車を駐車されて大迷惑だとののしり、「身の丈を知らない」隣人が不格好な衛星放送のアンテナをこれ見よがしに設置していることに怒り狂う狭量なやつらは、ペンと紙を取り出して隣人の行為の詳細や時間や日付などを書き留めることができる、こんな機会が訪れるのを待ちきれないでいる。
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最終的には、車のナンバープレートにいたずら書きをするようになるだろう。その目的は、警察に犯人を知らせるためだけだ。いやいや、そんなことでは終わらない。動画を撮影して警察にメールで送りつけることも出てくるだろう。そんな人たちは再度警察に通報するだろう。そして再び警察に通報の電話がかかってくるだろう。かわいそうな隣人たちが、自分たちの事を密告したのが誰かを突き止めた時には。
近所や同僚の中で、こんな悲惨な状況になることを喜んで待っている人が誰なのか、私たちはすぐに見当がつく。
窓からレンガが投げ込まれたり、家に落書きを書かれたりすることは想像に難くない。「ちくったらひどい目にあうぞ!」というお経が無限に繰り返される悪名高い牢獄に入れられているようなものだ。
すでに英国はBLM(黒人の命も大事だ)抗議運動や、マスク着用反対の抗議活動や、難民受け入れをどうするかの議論で、てんやわんやだ。こんなときにこんな政策を導入するなど、ガソリンタンクにマッチを投げ込むようなものだ。むちゃくちゃな言いがかりがまかり通ることにもなる。
過去の遺恨が掘り起こされることにもなるだろう。たとえば、以前お隣さんが庭にたてた壁の大きさについてもめたことなど。
こんなことが起こるかも知れない。隣人に対する仕返しに必死になり、鷹のような目で隣人の恐ろしい行為を監視して「その瞬間」を待つ。「ほらほら、7人目が来たよ。38号室の庭に人が入ってくる様子をさっきから4時間、ずっと撮影してるんだから。さあ、携帯を私に渡して」。こんなことがあったなんてとうてい思えないが、38号室をノックした警官たちによると、どうやら実際にあったことのようだ。情報提供者がそう言っているのだから。
こんな政策は完全に有害だ。心配されるのは、他人に優越感を持っている人たちがこんな政策を歓迎するかもしれないということだ。こうしたことは我々が思っている以上に多いのだ。
忍び足で自宅に近づき、裏口から家族を家の中に招き入れ、暗闇で車のライトを照らして「今なら大丈夫」というサインを送る。こんな未来が待っているかも。
英国は映画『裏切りのサーカス』を地で行く事になるかもしれない。近所に住んでいるタクシー運転手が「カルロス・ザ・ジャッカル(訳注 ベネズエラのテロリスト)」として生まれ変わり、アパートの下の階に住んでいる温和な女教員がニキータ(訳注 カナダのTVドラマの登場する工作員)の顔に見えてくる!?
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