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ドイツ政府はアサンジにも救いの手を!――あるドイツ国会議員の訴え

<記事原文 寺島先生推薦>
If Berlin can bring Russia’s Navalny to Charite hospital, why can’t it help Assange? German MP asks


RT ワールドニュース
2020年9月7日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年9月24日




 ひとりのドイツの国会議員が、「重病」状態にあるウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジに医療支援を提供するようドイツ政府に求めている。ドイツ政府は、ロシア反体制派のアレクセイ・ナバルニーの件では努力を惜しまなかったではないか、というのが彼女の言い分だ。

 ドイツ政府は、アメリカが音頭を取る「ジャーナリスト、報道の自由、そして民主主義に対する」攻撃への加担を止めるべきだと、ドイツ連邦議会の左派議員団の副団長であるハイケ・ヘンゼル氏は、イングランド・ウェールズ中央刑事裁判所の建物の前で、集まったアサンジ支持者への演説の中で述べた。

 ファッションデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドやジャーナリスト、ドキュメンタリー映画監督ジョン・ピルジャーを含む何十人もの人々が、ウィキリークスの創始者であるアサンジを支持し、月曜日アメリカへの送還について再審問を行う前に彼を釈放せよとの要求のためにこの裁判所に集まってきた。アメリカに送還されれば、彼は最大175年の刑を言い渡される可能性がある。



 ヘンゼル議員はその演説で、彼女と同僚の議員は「この裁判で示された諸条件には二の句が継げませんでした。また、これは口が裂けても『公正』と呼べる代物ではありません」と述べた。ヘンゼル議員はイギリス政府にこの法的手続きを「終わりにするよう」呼びかけた。さらに、「今起こっていることには耳を疑ってしまいます・・・この法廷でのことですよ」と語った。

ヘンゼル議員は自国のドイツ政府にも疑問を持っていた。アレクセイ・ナワリヌイ氏の事件では、ドイツ政府が何のためらいもなく、自らを正義と人権の擁護者と見立てていたからだ。

私は自国のドイツ政府に尋ねる:ドイツ政府がロシアの[反体制派]アレクセイ・ナワリヌイ氏をベルリンのシャリテ病院に連れてくることができるならば、なぜ重病のジュリアン・アサンジ氏にも同じ申し入れをしないのか?

 政治家の汚職に反対するブロガーから反体制活動家に転身し、熱烈なクレムリン批判者となったナワリヌイ氏は、シベリア上空を飛ぶ飛行機の中で気分が悪くなった。彼はすぐにシベリアの都市オムスクにある病院に運ばれた。そこで医師が彼の状態を安定させ、医療行為を施す中で彼は昏睡状態になった。

 二日後ナワリヌイ氏は、民間のジェット機でドイツに運ばれた。彼の家族と支援者たちがオムスクの医師たちに圧力をかけ、彼の移送を認めさせたからだ。ドイツで彼は、ドイツ連邦軍(Bundeswehr)の集中治療用救急車で、ベルリンの有名なシャリテ病院に搬送された。正式に「首相(アンゲラ・メルケル)の賓客」となった。

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 しかし、ベルリンはこれまでのところ、ウィキリークスの創始者の運命へは、ナワリヌイ氏の場合よりはるかに低い関心しか示していない。彼は過去16ヶ月間、厳重に警備されたベルマーシュ刑務所で過ごし、1日最大限23時間独房に監禁され、面会も許されていないのだ。49歳のアサンジ氏は、健康状態の悪化を繰り返し訴え、拷問についての国連報道官ニルス・メルツァー氏が「長期にわたる心理的拷問」と呼んでいるものに科せられている。

 ヘンゼル氏はアサンジ氏の「ドイツ国内あるいは欧州連合内での政治亡命」を認めるようドイツ 政府に要求している。しかし、現状では、ウィキリークスの創始者アサンジ氏は、月曜日に米国の要請で開かれる身柄引き渡しの再審問を受けることになっている。

 ジャーナリストであるアサンジ氏に課せられた罪状には、共謀罪、支援のハッカーを雇ったという漠然とした告発、米国スパイ法違反、元米陸軍の内部告発者チェルシー・マニングを支援しようとしたとされる「コンピュータ侵入共謀」罪などが含まれている。

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