ドイツの公営放送後援のゲーム「コロナの世界」。「コロナを疑うものたち」や「マスク着用に反対するものたち」を殴ったり、窒息死させたり。
<記事原文 寺島先生推薦>
Corona World’ game backed by German public TV dehumanizes lockdown resisters & kids – but sure, what could go wrong?
RT 論説面
2020年9月3日
ヘレン・ブイニスキー

Helen Buyniski
is an American journalist and political commentator at RT. Follow her on Twitter @velocirapture23
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年9月20日

新しいオンラインゲームでは、プレーヤーが「コロナを恐れぬ馬鹿者」を踏みつけて遊ぶらしい。その馬鹿者とは、都市封鎖やマスクの着用の義務化に反対しているものたちだ。こうした規律に従わない人たちを罪人視することが、社会で受け入れられるようになってきている。歴史から学ばない人たちは、また我々に同じ間違いを繰り返させようとしているのだ。
小さい子どもたちを「歩く感染源」と見なして悪者扱いし、やっつけて得点をもらう?新鮮な空気を吸いたくて外に出ている近所の人に肉体的攻撃を加えるってこと?今の社会の病んでいる部分が、オンラインゲームでも描かれているということだ。しかもこのゲームにはドイツの公共放送のお金が使われている。
この「コロナ世界」というゲームは、ドイツ国民の税金で資金がまかなわれている「ファンク」というゲームソフト会社が最近出したゲームで、プレイヤーは看護士になって食料品店に買い物に行くという役目をする。そこで繰り広げられる世界には、コロナをまき散らす悪い奴が溢れている。たとえば、「高い感染力がある」という想定の小さな子どもたち(このコロナウイルスはほとんど子どもにはかからないという研究結果は全く考慮していないようだ)、そしてジョギングをしている人、さらに自分勝手にウイルスをまき散らしているパリピ(あまり考えずその日その日を楽しく暮らす人たち)だ。子どもたちも、ジョギングをする人たちも、パリピたちも、それぞれ健康なままで人生を楽しもうとしているだけなのに。(どうしてそんな恐ろしい役割をしなければならないのか!)
ALSO ON RT.COM

Lockdown supporters are using psychology pseudoscience to label anti-maskers as irrational, stupid sociopaths
このゲームは音質が少し悪く、むかし流行っていたが今も通用しているスーパーマリオなどのゲームを思い起こさせる。そして、プレーヤーは自分たちと同じ市民を殺すことにより点数を稼ぐ。殺し方は、跳んで市民を踏みつけるというやり方だ。 (子どもたちやパリピを避けるだけでは点数にならない)。 プレーヤーはすべての人を殺す必要はない。当然のことだが。政府に言われたまま家の窓から身を乗り出して拍手している市民たち (その市民たちは、素通りしてもよい。 (その市民たちは、ドイツ語で “ありがとう、メルケル” と書かれた落書きに拍手している)。
ファンク社はドイツの公共放送であるZDFやARDが2016年に立ち上げたもので、とても大切な世代である14歳から29歳までの年齢層に対して「情報を与え、正しい方向に導き、娯楽を提供する」ことを目的としている。このファンク社に対して、こんなゲームを取り除くよう批判の声は上がっていないし、ドイツの大手メディアはこんなゲームがあることすら報じていない。しかしもし、以下のようなゲームが作られたらネットが炎上することは予想に難くないだろう。そのゲームとは、主人公が走り回って、マスクを着けた看護士たちや警官たちや中央アジアからの移民たちをふみ倒すようなゲームだ。そしてそんなゲームにドイツ国民の税金の1ユーロでも使われていたとしたら、なおさらだ。

オンラインの通信社であるボヘミアン・ブローサー・バレット(BBB)社がこの病んだ娯楽ゲームの責任者なのだが、同社はこのゲームをただの風刺だと評している。しかし、このBBB社が製作している他のコロナ関連の作品を探せば、このゲーム同様、まったくおもしろくもない動画を見つけることができる。その動画の題名は「コロナは世界を救う」だ。その動画はこのウイルスを賞賛している。というのも、このウイルスのおかげで、年寄りや病人はいなくなるし、さらには米国人もいなくなるから地球環境を救うことになる、というのだ。また別の動画では、試みとして舞台を中世に設定し、「反ワクチン」ならぬ、恐ろしい「反バクサー」集団というものを登場させている。こんな動画は冗談を通り越している。本当にそうだ。見る方の立場から言えば。
実際BBB社は怒りの矛先のほとんどを「国家のお達し」に従わないものたちに向けているようだ。このような輩(やから)は、人々の生き方の「自由」(この場合、“自由”ということばは最も蔑んだ口調で発せられる)に価値を置く非国民であると言って、そういう非国民を二次元の風刺漫画の世界に追いやっている。同社はむきになって、世界の情報に通じていてものの分かった人達が、政府の絞り出すお粗末な説明に納得しないことに腹を立てているようだ。政府の説明は、ますます抑圧的になってゆく現実が、民主的な楽園だと聞かされながらその中で暮らしている人々の日常となぜ一致しないのかということの釈明なのだ。
ALSO ON RT.COM

If you can’t compete, cheat: Twitter’s shadow-banning of RT & other state-linked media proves the US narrative doesn’t measure up
「コロナの世界」というゲームが、大手メディアがコロナウイルス対策に従おうとしないものたちの人権侵害をおおっぴらに了承した最初の例ではない。「コロナを疑うものたち」や「マスク着用に反対するものたち」を殴ったり、窒息死させたりすることを祝福することに始まり、「ウイルスを否定するものたち」の死に歓喜の声をあげたり、都市封鎖に抵抗するものたちを「コロナを恐れぬ馬鹿者」と軽蔑したり・・・。私たちが言われているのは、新型コロナに対する措置を拒絶するものたちは精神病者である、あるいはただのお馬鹿さんだということだ。とにかく私たちはやつらよりもましなんだ、と。(この“私たち”には政府の決まりに従うものだけが含まれている) 。
しかし、ドイツ国民には歴史上学んだ大切なことがある。そう、ある特定の集団の全ての人の人権を侵害することは、想像できないくらいの残忍な結果を生む可能性があるということだ。ドイツ国民は、子供の頃から第二次大戦のそうした歴史を頭にたたき込まれている。言い換えると、ドイツ国民は常に、自国民が「悪者」だった過去があることを念頭に置いている、ということだ。
今、メイク・アップならぬ「マスク・アップ」が義務となっている。マスク着用に効果があることはまだ科学が証明していないのに、だ。そしていま行われているコロナ検査は、医療の専門家でさえその有効性を認めていない。頭に入れておくべきことは、世間の目を気にさせて、人々に合理的な考えをしにくくさせようとしているものたちのことだ。彼らが人々に大きな悪影響を与えた上で、残虐な行為をさせるのだ。
このままではすぐにでも、私たちは、私たちと同じ市民に残虐行為を加えはじめるだろう。その市民とは、カフカの『変身』の世界のような不条理な決まりがどんどん増やされていく中で、その決まりに従おうとしないものたちにすぎないのに。
今月初旬、ドイツ社会民主党の政治家であるアジズ・ボズクルト氏は「コロナを恐れぬ馬鹿者」を国外追放することを要求した。こういうことがこの先どんどん起こってくるだろう。
Corona World’ game backed by German public TV dehumanizes lockdown resisters & kids – but sure, what could go wrong?
RT 論説面
2020年9月3日
ヘレン・ブイニスキー

Helen Buyniski
is an American journalist and political commentator at RT. Follow her on Twitter @velocirapture23
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年9月20日

新しいオンラインゲームでは、プレーヤーが「コロナを恐れぬ馬鹿者」を踏みつけて遊ぶらしい。その馬鹿者とは、都市封鎖やマスクの着用の義務化に反対しているものたちだ。こうした規律に従わない人たちを罪人視することが、社会で受け入れられるようになってきている。歴史から学ばない人たちは、また我々に同じ間違いを繰り返させようとしているのだ。
小さい子どもたちを「歩く感染源」と見なして悪者扱いし、やっつけて得点をもらう?新鮮な空気を吸いたくて外に出ている近所の人に肉体的攻撃を加えるってこと?今の社会の病んでいる部分が、オンラインゲームでも描かれているということだ。しかもこのゲームにはドイツの公共放送のお金が使われている。
この「コロナ世界」というゲームは、ドイツ国民の税金で資金がまかなわれている「ファンク」というゲームソフト会社が最近出したゲームで、プレイヤーは看護士になって食料品店に買い物に行くという役目をする。そこで繰り広げられる世界には、コロナをまき散らす悪い奴が溢れている。たとえば、「高い感染力がある」という想定の小さな子どもたち(このコロナウイルスはほとんど子どもにはかからないという研究結果は全く考慮していないようだ)、そしてジョギングをしている人、さらに自分勝手にウイルスをまき散らしているパリピ(あまり考えずその日その日を楽しく暮らす人たち)だ。子どもたちも、ジョギングをする人たちも、パリピたちも、それぞれ健康なままで人生を楽しもうとしているだけなのに。(どうしてそんな恐ろしい役割をしなければならないのか!)
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Lockdown supporters are using psychology pseudoscience to label anti-maskers as irrational, stupid sociopaths
このゲームは音質が少し悪く、むかし流行っていたが今も通用しているスーパーマリオなどのゲームを思い起こさせる。そして、プレーヤーは自分たちと同じ市民を殺すことにより点数を稼ぐ。殺し方は、跳んで市民を踏みつけるというやり方だ。 (子どもたちやパリピを避けるだけでは点数にならない)。 プレーヤーはすべての人を殺す必要はない。当然のことだが。政府に言われたまま家の窓から身を乗り出して拍手している市民たち (その市民たちは、素通りしてもよい。 (その市民たちは、ドイツ語で “ありがとう、メルケル” と書かれた落書きに拍手している)。
ファンク社はドイツの公共放送であるZDFやARDが2016年に立ち上げたもので、とても大切な世代である14歳から29歳までの年齢層に対して「情報を与え、正しい方向に導き、娯楽を提供する」ことを目的としている。このファンク社に対して、こんなゲームを取り除くよう批判の声は上がっていないし、ドイツの大手メディアはこんなゲームがあることすら報じていない。しかしもし、以下のようなゲームが作られたらネットが炎上することは予想に難くないだろう。そのゲームとは、主人公が走り回って、マスクを着けた看護士たちや警官たちや中央アジアからの移民たちをふみ倒すようなゲームだ。そしてそんなゲームにドイツ国民の税金の1ユーロでも使われていたとしたら、なおさらだ。

オンラインの通信社であるボヘミアン・ブローサー・バレット(BBB)社がこの病んだ娯楽ゲームの責任者なのだが、同社はこのゲームをただの風刺だと評している。しかし、このBBB社が製作している他のコロナ関連の作品を探せば、このゲーム同様、まったくおもしろくもない動画を見つけることができる。その動画の題名は「コロナは世界を救う」だ。その動画はこのウイルスを賞賛している。というのも、このウイルスのおかげで、年寄りや病人はいなくなるし、さらには米国人もいなくなるから地球環境を救うことになる、というのだ。また別の動画では、試みとして舞台を中世に設定し、「反ワクチン」ならぬ、恐ろしい「反バクサー」集団というものを登場させている。こんな動画は冗談を通り越している。本当にそうだ。見る方の立場から言えば。
実際BBB社は怒りの矛先のほとんどを「国家のお達し」に従わないものたちに向けているようだ。このような輩(やから)は、人々の生き方の「自由」(この場合、“自由”ということばは最も蔑んだ口調で発せられる)に価値を置く非国民であると言って、そういう非国民を二次元の風刺漫画の世界に追いやっている。同社はむきになって、世界の情報に通じていてものの分かった人達が、政府の絞り出すお粗末な説明に納得しないことに腹を立てているようだ。政府の説明は、ますます抑圧的になってゆく現実が、民主的な楽園だと聞かされながらその中で暮らしている人々の日常となぜ一致しないのかということの釈明なのだ。
ALSO ON RT.COM

If you can’t compete, cheat: Twitter’s shadow-banning of RT & other state-linked media proves the US narrative doesn’t measure up
「コロナの世界」というゲームが、大手メディアがコロナウイルス対策に従おうとしないものたちの人権侵害をおおっぴらに了承した最初の例ではない。「コロナを疑うものたち」や「マスク着用に反対するものたち」を殴ったり、窒息死させたりすることを祝福することに始まり、「ウイルスを否定するものたち」の死に歓喜の声をあげたり、都市封鎖に抵抗するものたちを「コロナを恐れぬ馬鹿者」と軽蔑したり・・・。私たちが言われているのは、新型コロナに対する措置を拒絶するものたちは精神病者である、あるいはただのお馬鹿さんだということだ。とにかく私たちはやつらよりもましなんだ、と。(この“私たち”には政府の決まりに従うものだけが含まれている) 。
しかし、ドイツ国民には歴史上学んだ大切なことがある。そう、ある特定の集団の全ての人の人権を侵害することは、想像できないくらいの残忍な結果を生む可能性があるということだ。ドイツ国民は、子供の頃から第二次大戦のそうした歴史を頭にたたき込まれている。言い換えると、ドイツ国民は常に、自国民が「悪者」だった過去があることを念頭に置いている、ということだ。
今、メイク・アップならぬ「マスク・アップ」が義務となっている。マスク着用に効果があることはまだ科学が証明していないのに、だ。そしていま行われているコロナ検査は、医療の専門家でさえその有効性を認めていない。頭に入れておくべきことは、世間の目を気にさせて、人々に合理的な考えをしにくくさせようとしているものたちのことだ。彼らが人々に大きな悪影響を与えた上で、残虐な行為をさせるのだ。
このままではすぐにでも、私たちは、私たちと同じ市民に残虐行為を加えはじめるだろう。その市民とは、カフカの『変身』の世界のような不条理な決まりがどんどん増やされていく中で、その決まりに従おうとしないものたちにすぎないのに。
For the benefit of those who don't read German, this is Aziz Bozkurt, SPD politician and Chairman of the Migration and Diversity Working Group in the SPD, calling for people who refuse to conform to the insane "New Normal" ideology to be deported. Do you get what's happening yet? https://t.co/qvZw78P0mD
— Consent Factory (@consent_factory) August 4, 2020
今月初旬、ドイツ社会民主党の政治家であるアジズ・ボズクルト氏は「
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