民主党は真の改革にむけた運動を吸収し亡きものにするために存在する
<記事原文 寺島先生推薦>
The Democratic Party Exists to co-opt and kill authentic change movement
RT 論説面
ケイトリン・ジョンストーン
ケイトリン・ジョンストーン氏はオーストラリアのメルボルンに本拠地を置くフリージャーナリスト。彼女のサイトはこちら。Twitterアカウントはこちら。

米国の民主党はジョージ・フロイドさんの殺害事件の悲しみを乗り越えて団結している。彼らは、膝をついて黒人の生命も大切だ(BLM)抵抗運動に連帯の意思を表した。しかし幕がおりたら、演技は終わり本当の変革は何も起こらない。
エスドラゴン:さあ、行こう。
ウラディミール:ああ、そうしよう。
〔二人は動かない〕
幕
サミュエル・ベケットによる戯曲『ゴドーを待ちながら』はこのようにして幕を迎える。2人の主要人物のうちの一人が立ち去ることを提案し、もう一人が同意する。そのあとのト書きでは、二人は幕が下りるまで動きを止めたまままだ。
これが、民主党が果たすべき役割のすべてなのだ。一般の人達に利益を与えるような本当の変革を求める運動を支持する米国人たちと熱い気持ちで連帯の意志を表明するくせに、実際はそんな変革を起こそうとはしない。俳優たちはセリフを読むだけで動かないままだ。
バラク・オバマの大統領が任期中にやったことが、まさにこれだったのだ。人々は彼の「希望」や「チェンジ」という公約を信じて彼に投票した。それから八年間。彼に期待した人達が変革を求めた時、彼はいつもこう答えていた。「分かりました。集まってその事について話し合いましょう」。共感の意を示し、感動的な演説をして、実際は何も起こらなかった。役者たちは動きを止めたままだ。ゴドーは決して来なかった。
さらによむ

In brave new America, leaders kneel and looters are saluted. What will the Democrats conjure up next?
民主党の指導者たちは今8分間膝をついてジョージ・フロイドさんに共感の意を表すのに、嘘っぽい演技を見せることに躍起になっている。
ケンテというアフリカの伝統的な衣装を身にまとって。米国の街まちでは、全国の警官の行為が正しいかの総点検を求めて抗議活動が繰り広げられている。民主党はこの活動に対して子供だましのような反応しかしていない。小道具に黒人の伝統的な衣装を使ったり、当たり障りのない改善策に予算を付け、、我々がやってきたことを意味の無いものにし、ただ警察事業への予算を増やしただけだ。
今のところ、民主党が政権を握っているいわゆる青色の州や民主党員が市長である都市で、市民たちが抗議している警察による残虐行為が頻発している。民主党は警察による残虐行為をトランプ大統領の政権運営のせいにしようとしているが、しかし実際のところ、起こっていることを見てみると、もし米国の国政や地方政権がすべて青色(民主党)になったとしたら、警察がより凶暴になり軍隊のような脅威になるという問題は増えるだろう。
今回の抗議行動がどこに向かうかは、私には分からない。抗議者たちが今彼らが求めているような変革を得られるかどうかも私には分からない。 あるいは、この抗議活動がただちに止まってしまうのかどうかも私にはわからない。 私がわかることは、もしこの抗議活動が突然止まったとしたら、その原因は民主党と民主党と歩調を合わせている勢力のためだということだ。
血に飢えた国会議員、トム・コットンが地下室にいる小動物(民主党大統領候補バイデンのこと)を虐めるのを小休止してニューヨーク・タイムズの論説面で、爆弾記事を書いた。その記事の内容は、米国民に対して、なぜ今回の抗議活動を抑えるのに軍を派遣することを彼が望んでいるかを説明するものだった。実はこの記事を思いついたのはニューヨーク・タイムズの論説面担当の記者たちであり、彼らの方からコットン氏に話をもちかけたのであって、逆ではない。「軍を派遣しろ」という挑発的な見出しを思いついたのも、ニューヨーク・タイムズの記者たちだった。
当然の事ながら、ニューヨーク・タイムズは世論の激しい反発を呼び、年配の記者が退社する事態となった。しかし、この抗議活動がもし終わるとすれば、それはドナルド・トランプやトム・コットンのような共和党の血の気の多い連中が軍を使って抗議行動の鎮圧に成功したということではないだろう。そうではなくて、巧妙に他人の行動を操るリベラルな者たちが、抗議活動の勢いを吸収し抑制することによって、終わることになるだろう。
彼らのことを注視しておこう。民主党と民主党と手を組んでいるメディアや企業が耳あたりのいい言葉や調子のいい話や中身のない法律の実現などをもちかけ大衆を騙すのを注視しておこう。彼らは、民衆にとって本当に必要な変革など、これまで一度も実現したことがないのだ。彼らがそのような詐欺に成功するかどうかはまだ今のところは分からないが、すでに彼らはそうしようと取り掛かっている。このようなことこそが民主党が果たすべき役割の全てなのだ。脅威的な力を使うよりも、偽りの公約や空虚なことばで民衆を支配する方がよっぽどたやすい。そのことを巧妙に他人の行動を操る者たちは分かっている。そう、これこそが民主党が果たすべき役割のなのだ。
民主党と共和党の間に違いがあるのは本当だ。それはボクシングで喩えると、ジャブとストレートの違いだ。ジャブは敵をコーナーに追い詰め次にストレートをお見舞いする準備としてしばしば使われる。しかしジャブもストレートも同じボクサーから繰り出されるものであり、最終的には顔面にパンチをお見舞いしノックアウトするための戦法だ。
民主党がそのジャブを実際とは違うものとして見せ掛けようとしていることを許すな。大量の中身のない行動や言葉の魔法を使って、民主党が皆さんにすり寄ってくるのを許すな。民主党にやりたいようにやらせてしまったら、民主党は皆さんの顔面に一晩中ジャブを打ち続け、結局はノックアウトを喰らう。倒れたリングから天井の照明を見上げる。これまで何回もあったことだ。
そして皆さんはこう思う。「いったい今まで起こったことは何だったんだろう?そしてゴドーはいつ来るのだろうか?」
The Democratic Party Exists to co-opt and kill authentic change movement
RT 論説面
ケイトリン・ジョンストーン
ケイトリン・ジョンストーン氏はオーストラリアのメルボルンに本拠地を置くフリージャーナリスト。彼女のサイトはこちら。Twitterアカウントはこちら。

米国の民主党はジョージ・フロイドさんの殺害事件の悲しみを乗り越えて団結している。彼らは、膝をついて黒人の生命も大切だ(BLM)抵抗運動に連帯の意思を表した。しかし幕がおりたら、演技は終わり本当の変革は何も起こらない。
エスドラゴン:さあ、行こう。
ウラディミール:ああ、そうしよう。
〔二人は動かない〕
幕
サミュエル・ベケットによる戯曲『ゴドーを待ちながら』はこのようにして幕を迎える。2人の主要人物のうちの一人が立ち去ることを提案し、もう一人が同意する。そのあとのト書きでは、二人は幕が下りるまで動きを止めたまままだ。
これが、民主党が果たすべき役割のすべてなのだ。一般の人達に利益を与えるような本当の変革を求める運動を支持する米国人たちと熱い気持ちで連帯の意志を表明するくせに、実際はそんな変革を起こそうとはしない。俳優たちはセリフを読むだけで動かないままだ。
バラク・オバマの大統領が任期中にやったことが、まさにこれだったのだ。人々は彼の「希望」や「チェンジ」という公約を信じて彼に投票した。それから八年間。彼に期待した人達が変革を求めた時、彼はいつもこう答えていた。「分かりました。集まってその事について話し合いましょう」。共感の意を示し、感動的な演説をして、実際は何も起こらなかった。役者たちは動きを止めたままだ。ゴドーは決して来なかった。
さらによむ

In brave new America, leaders kneel and looters are saluted. What will the Democrats conjure up next?
民主党の指導者たちは今8分間膝をついてジョージ・フロイドさんに共感の意を表すのに、嘘っぽい演技を見せることに躍起になっている。
ケンテというアフリカの伝統的な衣装を身にまとって。米国の街まちでは、全国の警官の行為が正しいかの総点検を求めて抗議活動が繰り広げられている。民主党はこの活動に対して子供だましのような反応しかしていない。小道具に黒人の伝統的な衣装を使ったり、当たり障りのない改善策に予算を付け、、我々がやってきたことを意味の無いものにし、ただ警察事業への予算を増やしただけだ。
今のところ、民主党が政権を握っているいわゆる青色の州や民主党員が市長である都市で、市民たちが抗議している警察による残虐行為が頻発している。民主党は警察による残虐行為をトランプ大統領の政権運営のせいにしようとしているが、しかし実際のところ、起こっていることを見てみると、もし米国の国政や地方政権がすべて青色(民主党)になったとしたら、警察がより凶暴になり軍隊のような脅威になるという問題は増えるだろう。
今回の抗議行動がどこに向かうかは、私には分からない。抗議者たちが今彼らが求めているような変革を得られるかどうかも私には分からない。 あるいは、この抗議活動がただちに止まってしまうのかどうかも私にはわからない。 私がわかることは、もしこの抗議活動が突然止まったとしたら、その原因は民主党と民主党と歩調を合わせている勢力のためだということだ。
血に飢えた国会議員、トム・コットンが地下室にいる小動物(民主党大統領候補バイデンのこと)を虐めるのを小休止してニューヨーク・タイムズの論説面で、爆弾記事を書いた。その記事の内容は、米国民に対して、なぜ今回の抗議活動を抑えるのに軍を派遣することを彼が望んでいるかを説明するものだった。実はこの記事を思いついたのはニューヨーク・タイムズの論説面担当の記者たちであり、彼らの方からコットン氏に話をもちかけたのであって、逆ではない。「軍を派遣しろ」という挑発的な見出しを思いついたのも、ニューヨーク・タイムズの記者たちだった。
From New York Times town hall: op-ed team pitched the piece TO Tom Cotton. Not the other way around.
— Patrick Coffee (@PatrickCoffee) June 5, 2020
当然の事ながら、ニューヨーク・タイムズは世論の激しい反発を呼び、年配の記者が退社する事態となった。しかし、この抗議活動がもし終わるとすれば、それはドナルド・トランプやトム・コットンのような共和党の血の気の多い連中が軍を使って抗議行動の鎮圧に成功したということではないだろう。そうではなくて、巧妙に他人の行動を操るリベラルな者たちが、抗議活動の勢いを吸収し抑制することによって、終わることになるだろう。
彼らのことを注視しておこう。民主党と民主党と手を組んでいるメディアや企業が耳あたりのいい言葉や調子のいい話や中身のない法律の実現などをもちかけ大衆を騙すのを注視しておこう。彼らは、民衆にとって本当に必要な変革など、これまで一度も実現したことがないのだ。彼らがそのような詐欺に成功するかどうかはまだ今のところは分からないが、すでに彼らはそうしようと取り掛かっている。このようなことこそが民主党が果たすべき役割の全てなのだ。脅威的な力を使うよりも、偽りの公約や空虚なことばで民衆を支配する方がよっぽどたやすい。そのことを巧妙に他人の行動を操る者たちは分かっている。そう、これこそが民主党が果たすべき役割のなのだ。
民主党と共和党の間に違いがあるのは本当だ。それはボクシングで喩えると、ジャブとストレートの違いだ。ジャブは敵をコーナーに追い詰め次にストレートをお見舞いする準備としてしばしば使われる。しかしジャブもストレートも同じボクサーから繰り出されるものであり、最終的には顔面にパンチをお見舞いしノックアウトするための戦法だ。
民主党がそのジャブを実際とは違うものとして見せ掛けようとしていることを許すな。大量の中身のない行動や言葉の魔法を使って、民主党が皆さんにすり寄ってくるのを許すな。民主党にやりたいようにやらせてしまったら、民主党は皆さんの顔面に一晩中ジャブを打ち続け、結局はノックアウトを喰らう。倒れたリングから天井の照明を見上げる。これまで何回もあったことだ。
そして皆さんはこう思う。「いったい今まで起こったことは何だったんだろう?そしてゴドーはいつ来るのだろうか?」
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