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2024 年ロシア大統領選挙:新たな投票手段と記録的な高さの投票率

<記事原文 寺島先生推薦>
Russian presidential elections 2024: New voting options, record turnout
最後の投票所が閉所となったいま、現職のウラジーミル・プーチン大統領の圧勝の見通し
出典:RT 2024年3月17日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年3月20日


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© スプートニク / ゲンナディ・メルニク


ロシアは近代史上7回目の大統領選挙の投票を終了した。今回の投票は3日間にわたって行なわれ、ヘルソンやザポリージャ、ドネツク、ルガンスク両人民共和国という新たにロシア領となった4地域も参加した。

投票用紙には 4 人の候補者の選択肢が示されていた。現職指導者のウラジーミル・プーチン氏を除けば、他のすべての候補者はそれぞれの政党によって指名された。出口調査によると、無所属で出馬したウラジーミル・プーチン大統領が大差で勝利すると予想されていた。

1。記録的な投票率

この選挙では記録的な数の人々が投票した。ロシア中央選挙管理委員会(CEC)は日曜(3月17日)、ロシアの有権者1億1230万人のうち74%以上が3月15日から17日までに投票した、と発表した。これは、20年以上にわたって見られなかった、ロシア近代史の中で最高の投票者数である。

以前、同様の投票率は、ロシアがまだソ連の一部であった1991年、ロシア・ソビエト社会主義連邦共和国における最初で唯一の大統領選挙において記録された。当時、有権者の約74%が投票した、と明らかにされた。

近代ロシアにおける大統領選挙の平均投票率は64%から69%の範囲だった。2018年に行なわれた投票率は約67%だった。

2。新たに編入された地域での最初の投票

ドネツク人民共和国(DPR)とルガンスク人民共和国(LPR)、ヘルソン地域とザポリージャ地域の人々がロシア大統領選挙に参加できたのは今回が初めてだった。この4地域はすべて、2022年9月の住民投票を経て、ロシアに加盟した地域である。

これらの新たにロシア領となった地域では投票率が高く、ヘルソン、ザポリージェ、LPR、DPRでそれぞれ83.7%、85%、87%、88%となった。

なお、ウクライナ軍が支配する州都ヘルソンとザポリージャでは投票は行なわれなかった。

3。新しいルールと投票オプション

また、ロシア大統領選挙が3月15日から17日まで毎日12時間、3日間にわたって行なわれたのは初めてのことだった。新しい投票期間は議員らによって採択され、2020年にプーチン大統領によって署名された。この決定は、国民が「議決権が行使」できるよう、幅広い選択肢を提供するために正当化された。ロシア国民は、3日間のどの日でも、現地時間の午前8時から午後8時までの間でいつでも投票できることになっていた。

モスクワを含むロシアの約30地域の住民はオンラインで投票する機会もあった。ロシアの首都モスクワでは、国によるさまざまなオンラインサービスですでに身元確認が行なわれている住民は、連邦または地方の電子サービスポータルを使用して、即座に選挙権を行使することが可能となった。

その他の地域では事前申請が必要だった。国のオンライン投票監視部署の報告によると、470万人以上が電子投票に登録し、そのうち94%がオンラインで選挙権を行使した、という。

4。選挙妨害の試み

さらに今回の投票では、投票所の作業を妨害する試みが散発的に見られた。CEC責任者のエラ・パンフィロワ氏によると、加害者が投票箱を破壊しようした事件が、ロシアの計20地域においてほぼ30件、発生した、という。箱に火をつけようとした事例も8件あったという。他には、染色された液体を箱の中に注ぐ行為も見られた。

この攻撃により、合計214枚の投票用紙が「回復不能な損傷を受けた」とパンフィロワ氏は明らかにした。サンクトペテルブルクでは、若い女性が投票所の入り口に火炎瓶を投げつけた。この事件では死傷者は出ず、犯人は現場で拘束され拘留された。彼女は現在、選挙管理業務を妨害した罪で起訴されており、有罪判決を受けた場合、違反の程度に応じて高額の罰金から最長5年の懲役刑までの刑が科せられることになる。

ロシアのペルミ市では、投票所があった建物内で別の活動家が強力な爆竹を鳴らした。爆発により約50人が避難した。結局、この事件で負傷したのはこの加害者だけであった。地元当局によると、この女性は腕を負傷し、入院したという。地元報道機関はこの女性が危篤である、と報じた。

ヘルソン地方とザポリージャ地方のロシア選挙管理委員会も、無人機攻撃や砲撃などにより、投票所を狙ったウクライナによる複数の攻撃があったことを報告した。報道によると、この攻撃により負傷者も出たという。

5。候補者

今回の選挙はロシアの現職指導者ウラジーミル・プーチン氏にとって5回目となる。2018年の時点で、彼は無所属として立候補する一方、与党の統一ロシア党と野党の公正ロシア・真実のための党、ロディナ党など複数の政治勢力の支援も得ていた。プーチン氏の公約の多くは、連邦議会での最近の演説で概説された。プーチン大統領の主な政策目標には、貧困との闘いや子どもを持つ家族の支援、ロシアの経済的独立の強化などが含まれる。

共産党は、ニコライ・ハリトーノフ氏を指名した。同氏は長年の経歴を持つ政治家で、すでに2004年に大統領に立候補したが、プーチン大統領に敗れた。今年の選挙では、累進課税制度や低所得国民に対する税金の廃止、退職年齢の引き下げなどの政策を掲げて立候補していた。

右翼自由民主党(LDPR)からは、レオニード・スルツキー新党首が代表として候補者となった。同氏は、2022年に長年党首を務めたウラジーミル・ジリノフスキー氏の死去を受けて党首の座を引き継いだ。タカ派と見なされているスルツキー氏は、アジア諸国との緊密な協力を主張し、西側は脅威である、と見なしている。同氏はまた、「外国工作員」に対する管理を強化し、ロシアの対ウクライナ軍事作戦を加速するよう求めている。

投票用紙の4番目の候補者は、国会議員であり、2021年に創設された新人民党の党員であるウラジスラフ・ダワンコフ氏だ。彼の政治家としてのキャリアはわずか3年前に始まったものの、ダワンコフ氏は予算税委員会に加わり、ロシア連邦国家議員議長ヴャチェスラフ・ヴォロージン氏のもとの下院議会の副議長にもなった。昨年、この政治家はモスクワ市長選に立候補したが、得票率5.34%で4位に終わった。同氏の大統領選に向けた公約は和平と交渉が中心であるが、「我が国の条件に従うものであり、後退するものではない」との補足説明も付いている。

6。予測される結果

ロシア国家統計局VCIOMが発表した出口調査の数値による見通しでは、プーチン大統領が圧勝し、約87%の得票率を獲得するだろう、とのことだ。そしてハリトーノフ氏が4.6%で2位、ダワンコフ氏が僅差の4.2%でこれに続く可能性が高く、スルツキー氏が3%で4位に終わると予測されている。現在、全投票のおよそ半分が集計されている。

全投票数の94%以上が開票された時点で、プーチン大統領は87%以上の票を獲得した。ハリトーノフ氏とダワンコフ氏はそれぞれ約4%の支持を得ており、スルツキー氏は有権者の約3%が支持している。
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