「だれも分からない」ベルマーシュ刑務所におけるCovid-19蔓延の実態――ウィキリークス編集者の懸念
<記事原文 寺島先生推薦>
‘No one knows’ how widespread Covid-19 may be in Belmarsh, WikiLeaks editor says as concerns over prison conditions raised
RT UK News 2020年4月1日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年4月15日

Covid-19の危機は、イギリスの刑務所の受刑者に「悲惨な状況」を作り出していると、ウィキリークスの編集者クリスティン・フラフンソンは警告している。その中には、ジュリアン・アサンジが緊急保釈を求めたにもかかわらず拘束されているベルマーシュ刑務所も含まれている。
アサンジの米国への引き渡しを阻止するためにウィキリークスの公式キャンペーンが投稿した動画の中で、フラフンソンは、囚人はほとんどが独房に収容されており、「どんな活動にもアクセスできない」と述べている。
この刑務所の環境がCovid-19のような病気にとって最悪の環境であることを理解するのは専門家でなくてもできることです。
裁判官バネッサ・バライツァは先週、アサンジの弁護団が申請した保釈請求を却下した。今回のパンデミックはアサンジの釈放の「根拠にはならない」という判決内容だ。この判決は、彼が慢性的な肺不全に苦しんでおり、もし今回のウイルスに感染した場合、ハイリスクな事例になるかもしれないという事実を踏まえていない。
バライツァーは、今回の申請却下について、ベルマーシュ刑務所ではコロナウイルス感染例がまだないことをその正当性の根拠とした。しかし、アサンジの弁護士エドワード・フィッツジェラルドQCは最近、新型コロナウイルスという伝染性の高い病気の蔓延を恐れ、100人の刑務所職員が自己隔離しているとの理由で、弁護団は同刑務所に立ち入ることを拒否された、と主張している。
フラフンソンはまた、いくつかの刑務所では、定期的にインフルエンザのような症状を持つ受刑者が、新型コロナウイルスの陽性反応が出た他の受刑者と一緒に独房に入れられ、このより深刻な感染症に感染する可能性があるとの複数の報告を非難した。このような状況は「犯罪ではないにしても、とんでもないことだ」と彼は言った。
「ベルマーシュ刑務所の中で新型コロナウイルスがどのくらい蔓延しているのか、誰も知らないし、検査もしていない。ジャーナリストがいくら質問しても、たとえその答えを引き出しても、ミスリーディングな答えしか返ってこない。」
ウィキリークス編集者フラフンソンの警告は、英国の調査サイトDeclassified UKが、アサンジが保釈条件違反で拘束されているベルマーシュ刑務所の2人の囚人のうちの1人に過ぎないことを明らかにしたことを受けてのものだ。
ALSO ON RT.COM
‘Imprisonment should be last resort...in crisis’ – UN rights chief on prisoners’ fates amid Covid-19 outbreak
英司法省(MOJ)がこの調査サイトに提供した数字によると、受刑者の約2割が殺人罪で拘束されており、全体の3分の2が凶悪犯罪で投獄されていた。囚人のうち20人が児童に対する性犯罪、16人がテロ関連の犯罪で拘束されていた。
アサンジと同様のカテゴリーで拘束されているのは他に一人だけで、書類には「裁判所/警察へ保釈金を可及的速やかに納入し」なかったと記載されている。
Declassified UKはまた、ベルマーシュ刑務所はアサンジのような健康状態にある収監者にとって「特に危険な」刑務所である可能性を明らかにした。というのも同刑務所は「適切な感染防止対策が取られていない」ために「2005年以来、刑務所監査官によって繰り返し批判されてきた」のだ。
2007年、2009年、2013年に行われたこの調査サイトの公式チェックでは、適切な感染対策が実施されていないことが突き止められている。2018年の報告書には、同刑務所がやっと「適切な感染制御」ポリシーを取り入れたことが記載されている。 しかし、2019年の「the Independent Monitoring Boards(独立監視委員会)」による報告書では、ベルマーシュ刑務所のシャワーとトイレの状態は「最悪」との記述になっている。
‘No one knows’ how widespread Covid-19 may be in Belmarsh, WikiLeaks editor says as concerns over prison conditions raised
RT UK News 2020年4月1日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2020年4月15日

Covid-19の危機は、イギリスの刑務所の受刑者に「悲惨な状況」を作り出していると、ウィキリークスの編集者クリスティン・フラフンソンは警告している。その中には、ジュリアン・アサンジが緊急保釈を求めたにもかかわらず拘束されているベルマーシュ刑務所も含まれている。
アサンジの米国への引き渡しを阻止するためにウィキリークスの公式キャンペーンが投稿した動画の中で、フラフンソンは、囚人はほとんどが独房に収容されており、「どんな活動にもアクセスできない」と述べている。
この刑務所の環境がCovid-19のような病気にとって最悪の環境であることを理解するのは専門家でなくてもできることです。
裁判官バネッサ・バライツァは先週、アサンジの弁護団が申請した保釈請求を却下した。今回のパンデミックはアサンジの釈放の「根拠にはならない」という判決内容だ。この判決は、彼が慢性的な肺不全に苦しんでおり、もし今回のウイルスに感染した場合、ハイリスクな事例になるかもしれないという事実を踏まえていない。
"It doesn't take an expert to understand that the prison environment is the worst environment such as #COVID19." #Assange is on remand in Belmarsh prison & his health is at increased risk from #coronavirus. @khrafnsson#FreeAssangehttps://t.co/42u7mJhp2Vhttps://t.co/NSmkpn7GgH pic.twitter.com/yWsUofy8d2
— Don't Extradite Assange (@DEAcampaign) April 1, 2020
バライツァーは、今回の申請却下について、ベルマーシュ刑務所ではコロナウイルス感染例がまだないことをその正当性の根拠とした。しかし、アサンジの弁護士エドワード・フィッツジェラルドQCは最近、新型コロナウイルスという伝染性の高い病気の蔓延を恐れ、100人の刑務所職員が自己隔離しているとの理由で、弁護団は同刑務所に立ち入ることを拒否された、と主張している。
フラフンソンはまた、いくつかの刑務所では、定期的にインフルエンザのような症状を持つ受刑者が、新型コロナウイルスの陽性反応が出た他の受刑者と一緒に独房に入れられ、このより深刻な感染症に感染する可能性があるとの複数の報告を非難した。このような状況は「犯罪ではないにしても、とんでもないことだ」と彼は言った。
「ベルマーシュ刑務所の中で新型コロナウイルスがどのくらい蔓延しているのか、誰も知らないし、検査もしていない。ジャーナリストがいくら質問しても、たとえその答えを引き出しても、ミスリーディングな答えしか返ってこない。」
ウィキリークス編集者フラフンソンの警告は、英国の調査サイトDeclassified UKが、アサンジが保釈条件違反で拘束されているベルマーシュ刑務所の2人の囚人のうちの1人に過ぎないことを明らかにしたことを受けてのものだ。
ALSO ON RT.COM

‘Imprisonment should be last resort...in crisis’ – UN rights chief on prisoners’ fates amid Covid-19 outbreak
英司法省(MOJ)がこの調査サイトに提供した数字によると、受刑者の約2割が殺人罪で拘束されており、全体の3分の2が凶悪犯罪で投獄されていた。囚人のうち20人が児童に対する性犯罪、16人がテロ関連の犯罪で拘束されていた。
アサンジと同様のカテゴリーで拘束されているのは他に一人だけで、書類には「裁判所/警察へ保釈金を可及的速やかに納入し」なかったと記載されている。
Declassified UKはまた、ベルマーシュ刑務所はアサンジのような健康状態にある収監者にとって「特に危険な」刑務所である可能性を明らかにした。というのも同刑務所は「適切な感染防止対策が取られていない」ために「2005年以来、刑務所監査官によって繰り返し批判されてきた」のだ。
2007年、2009年、2013年に行われたこの調査サイトの公式チェックでは、適切な感染対策が実施されていないことが突き止められている。2018年の報告書には、同刑務所がやっと「適切な感染制御」ポリシーを取り入れたことが記載されている。 しかし、2019年の「the Independent Monitoring Boards(独立監視委員会)」による報告書では、ベルマーシュ刑務所のシャワーとトイレの状態は「最悪」との記述になっている。
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