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ニューヨーク・タイムズ紙の暴露記事により、10年以上にわたるウクライナでのCIA主導の秘密戦争拡大の詳細があきらかに

<記事原文 寺島先生推薦>
New York Times’ Exposé Details Expansion of CIA Secret War in Ukraine Over a Decade Ago
筆者:ウリエル・アラウホ(Uriel Araujo)
出典:Global Research 2024年3月3日
<記事原文 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年3月7日


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米国は、ウクライナと「10年以上」、「秘密の諜報活動の友好関係」を育んでおり、米国は、ウクライナを「ロシア政府に対する最も重要な諜報活動上の友好国」に「変質させた」。

特にこの8年間は、CIAが支援する「諜報活動の基地網」が創設されたのだが、その中には、「ロシア国境付近の12箇所の秘密基地」もあった。

さらに2016年、中央情報局は優秀なウクライナ奇襲隊の訓練にまで手を出し始めたが、この奇襲隊はロシアのドローン機を確保し、CIAのためにそれを分解して模倣機を作った。
上記の話は、「ロシアによる喧伝」ではなくて、ピューリタン賞の受賞歴が二度あるアダム・エントゥス記者とマイケル・シュワーツ記者による記事だ。

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ニューヨーク・タイムズ紙からのスクリーンショット

おそらくロシアの高官らは、このことについて少し前から知っていたのだろう。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、2014年のウクライナでのマイダン革命で主要な役割を果たしたとして米国を非難していたことを思い起こす人もいるだろう。その際、プーチン大統領は特にCIAのことを名指ししていた。さて、先述したニューヨーク・タイムズ紙の暴露記事の時系列を考慮すれば、この米国の諜報機関がマイダン革命やアゾフ大隊への訓練の実施や資金援助にどれほど関わっていたのかを疑問に思うことは困難だろう。なお、このアゾフ大隊とはウクライナの国軍となった極右民兵隊のことである。

このことは、クインシー研究所のユーラシア研究員のマーク・エピスコポス氏の以下の説明のとおりだ。

「ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領を失脚させ、強固な親欧米政権を誕生させた2014年2月のユーロマイダン革命の数日後、ウクライナ治安局(SBU)のヴァレンティン・ナリヴァイチェンコ新任局長は、CIAや英国の対外情報機関MI-6との「三者連携」を提案した、と報じられた。」

エピスコポス氏はさらに、「そのようなCIAの訓練計画の卒業生であるキーロ・ブダノフ中佐(当時)が、ウクライナ軍事情報部の部長になった」こと、そして「トランプ政権下でウクライナ側とCIAの連携関係が深まった」ことを付け加えている。ここで、米国のCIAについて少し説明しておこう。

2001年のワシントン・ポスト紙の記事によれば、CIAは単なる「諜報機関」ではなく、HUMINT(ヒューマン・インテリジェンス:人的情報収集活動)に重点を置き、アフガニスタンで「隠された戦争」を組織するなど、「戦闘の中心的役割」も果たしてきたことが長年知られている。特別活動センター、諜報活動や準軍事活動(SOG-特殊作戦団によって遂行される)、諜報政治活動(PAG-政治活動団によって遂行される)を任務とする部門、さらにその他の部門を通じて、CIAは外国人組織に対する拷問の訓練を調整し、偽旗テロ攻撃、外国人指導者の暗殺、「レジーム・チャンス(クーデターを指す暗号)」などを推進している。

グレッグ・グランディン(イェール大学歴史学教授)氏の言葉を借りれば、CIAは過去数十年間、特にラテンアメリカにおいて、「非自由主義勢力」と「軍国主義社会」を強化するためにテロを利用してきた、という。教授で外交官のピーター・デール・スコット氏、歴史家のアルフレッド・マッコイ氏、ジャーナリストのゲーリー・ウェッブ氏やアレクサンダー・コックバーン氏らは、CIAが麻薬密売に関与している、と述べている。CIAは今日、地球上で1,2位を争う危険な組織のひとつである、と表現してもまったく過言ではない。

CIAがウクライナのヤヌコーヴィチ大統領の失脚を画策し、同国に新政権を樹立する手助けをしたと考えることは、非常に理にかなっている。というのも、それこそがCIAの任務なのだから。

プーチン氏がかつて、NATOの拡大とウクライナがNATO加盟国になる可能性について言及し、中国がメキシコと軍事協定を結び、国境付近に軍事基地を設置することになったら、米国政府はどう反応するだろうかと尋ねたことがあったことはよく知られている。同様に、もしロシア連邦保安庁(FSB)が米国とメキシコの国境沿いに諜報機関の基地網を構築したらどうなるだろうか? しかし米国政府は何年も前から、そうしてきたのだ。

前述の専門家マーク・エピスコポス氏は今週、次のように書いている。

「ロシア政府は、ウクライナが西側諸国によって対ロシア前線基地として利用されるのを防ぐために、思い切った行動をとる用意があると、2014年以前から何年も繰り返し警告してきた。」

さらに
「しかし、ニューヨーク・タイムズ紙が薄気味悪いほど詳細に報じているように、それこそが過去10年間に起こったことなのだ。」

つまり、エピスコポス氏の主張によれば、ロシアのウクライナでの軍事作戦(2022年に開始された)の理由については、同意する人もしない人もいるだろうが、「何の理由もなくおこなわれたわけではなく、長年ロシアが西側から受けてきた苦難があったのである。西側の見方からは、この軍事作戦は正当化されることはなかったが、クレムリン側が十分な挑発行為があったと捉えるに値する理由が存在した」ということだ。

NATOの拡大という重要な話題については、多くの人が書いてきたが、その内容はすべて、欧州の軍事化とロシアの包囲化についてのことだった。そしていま、CIAの拡大について話すべきときが来たのだ。その話は、具体的には、暗殺、内容そのものが隠された工作や資金源が隠された工作、さらには民兵を使った工作についての話だ。ウクライナ危機においてCIAが果たした役割も、ソ連後の東欧において全く話されてこなかった内容のひとつだ。
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