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ラファでの大虐殺はイスラエルの野蛮さをむき出しにした

<記事原文 寺島先生推薦>
Rafah Massacre Exposes Israel’s Brutality
筆者:ルーカス・ライロズ (Lucas Leiroz)
出典:Strategic Culture 2024年2月18日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年2月26日


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© Photo: Public domain


ラファでの最近の攻撃は、西側の世論にイスラエルのやり方を示し、シオニスト国家をさらに国際的に孤立させている。

イスラエルによるガザ地区への攻撃は、ますます暴力的で理不尽なものになっている。ここ数日、シオニスト国家(イスラエル)は、エジプト・シナイとの国境に近いガザ地区南部の都市ラファに対して、一連の残忍な攻撃を開始した。この地域は、紛争が始まって以来、ガザ北部の自宅から避難してきた何千人ものパレスチナ人の避難所となっている。ラファを爆撃することで、テルアビブ(イスラエル政府)はガザのどこにもパレスチナ人の安全はないことをはっきりさせた。

2月11日、イスラエルはラファに対する軍事作戦を開始し、パレスチナ人数十人が死亡、数百人が負傷した。その後も同様の爆撃は続き、さらに多くの犠牲者を出した。さらに、ベンヤミン・ネタニヤフ首相はラファへの地上侵攻を公言し、現地住民にその結果に対する恐怖を与えた。

今回の事態がとくに複雑なのは、以前、イスラエル当局は、パレスチナ人が北部地域を離れてラファに避難できるよう、ガザの内部移住を奨励する声明を何度か出していたからだ。それまでは、ラファはガザでも数少ない普通の生活が可能な都市と考えられていた。しかし今のイスラエルには、この街に暴力をふるわないという気持ちはもはやないようだ。

その結果、近年の歴史上、最も深刻な人権侵害の事例が生まれた。200万人近いガザ人が、行き来する自由もなく、イスラエルの爆撃の人質となってラファにいるのだ。パレスチナ市民が北部に移動しても、都市は完全に消滅していて、生活の基盤もない。南部に留まれば、イスラエル軍の大砲や航空機による残酷な爆撃を受け続けることになる。同時に、水、食料、エネルギーの封鎖は続いており、この地域での生活はほとんど不可能だ。

ラファでの攻撃は、停戦合意への試みが失敗に終わった直後に起こった。ハマス側は、テルアビブ側が提案した協定の改訂版を提示し、3段階の停戦計画を打ち出したが、イスラエル側はこれを激しく拒否した。当時、専門家の意見では、シオニスト国家(イスラエル)が提案した協定はハマスに極めて有利なものであったため、イスラエルは紛争において弱い立場にあるというのが大勢を占めていた。ハマスがそれにもかかわらずイスラエル側の提案に見直しを求め、さらなる譲歩を要求したという事実は、この交渉で屈辱を味わったネタニヤフ政権にとって「レッドライン」だったようだ。その報復として、イスラエルは停戦交渉を中止しただけでなく、攻撃を拡大し、ラファまで手を伸ばすことにした。

その意味で、ラファに対する作戦は強さを誇示するためのものだった可能性がある。イスラエルは、パレスチナに対する最初の数カ月の攻勢で失敗した後、軍事的イメージを向上させたいのだ。囚人の解放とハマスの排除という目標に失敗したシオニスト国家は、この地域の敵に対する抑止力を取り戻そうとしている。民間人に対する過剰な暴力でパレスチナの抵抗勢力を威嚇し、テルアビブへ大きな要求はさせず、ハマスに停戦合意を受け入れさせようとしているのだ。

しかし、民間人地域に対するこうした攻撃の結果は、世論の面ではイスラエルに壊滅的な打撃を与えかねない。ガザ侵攻が始まって以来、ユダヤ国家はすでに部分的な国際的孤立という状況に直面している。以前は、少なくともテルアビブには、パレスチナ人が戦争の影響から逃れるためにラファに移住できるという主張があった。ラファがイスラエル国防軍の作戦の主な標的となった今、その可能性すらなくなっている。

シオニスト政権に対する国際的な圧力が高まるのは必至だ。ラファの状況を画像で隠すことは不可能だ。子どもたちが死んでいる写真や動画がインターネット上に出回り、欧米諸国の一般市民の怒りを買っている。これは、シオニスト政権への支援を停止または削減するよう、欧米諸国で抗議や国内圧力を呼び起こすことにつながる。

欧米当局からネタニヤフ首相に注意を促す声が上がっているのは偶然ではない。英国では、攻撃が拡大する危険性を考慮し、テルアビブに対しラファでの行動を「再考」するよう求めた。こういった発言が偽善的なのははっきりしている。その西側諸国がシオニストの侵略を軍事的に支持し、イスラエルの拡張主義的で人種差別的なプロジェクトに協力しているのだから。しかし、それでも、西側諸国がこのようなイスラエルの行為を支持し続けることによって、自国のイメージが損なわれることを恐れていることを示すものであり、重要な発言である。

結局のところ、テルアビブはあまりに理不尽な行動をとっているため、もはやその軍事行動の本性をごまかすことはできない。明らかに、その目的は 「ハマスの排除」ではない。そして明らかに、民間人の死は単なる「付随的なもの」ではない。パレスチナ人民に対する集団的抹殺という真の意図があり、「対ハマス作戦」は単なる口実にすぎない。ラファでの民間人殺害は、このことを明らかにした。このように、イスラエルを支援し続ける国はすべて、真のジェノサイドの共犯者になる。
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