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イエメンがガザの味方に。地の利を活用。

<記事原文 寺島先生推薦>
Yemen Stands for Gaza, Proving its Regional Worth
筆者:ロバート・インラケッシュ(Robert Inlakesh)
出典:Internationalist 360°   2023年12月27日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>  2024年1月27日


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ガザ地区のパレスチナ人を支援するためにイエメンのアンサール・アラー(フーシ派)がとった行動は、この集団がシオニストに対して打撃を与えただけでなく、その英雄的行為を通じて、敵対勢力から一目置かれるこの地域の強力な存在であることを証明した。


2022年1月下旬、フーシ派はアラブ首長国連邦 (UAE) に対して二度にわたる無人機とミサイル攻撃を開始した。最初の一連の攻撃は、アブダビで死傷者を出し、ドバイの近くに影響を与え、大きな衝撃となった。2回目の攻撃は、イスラエルのアイザック・ヘルツォーク大統領がUAEを訪問中に行われた。

この2回の攻撃は、首長国の指導者たちに、イエメンに対する攻撃を続ければ大きな代償を払うことになるという強いメッセージを送った。しかし、おそらくもっと重要なことは、この攻撃によって、西側の支援はイエメンの国家的任務の遂行を抑えられないこと、そしてこの地域は、西側の課題遂行を選択したアラブ政権の安定確保のために、これまで米国が提供してきた保護だけではもはや十分でないところまで来ていることが証明されたことである。

2022年初頭、フーシ派はサウジアラビア王国の経済的、軍事的に価値の高いさまざまな標的に対してミサイル攻撃や無人機による攻撃も開始した。サウジアラビアの指導部には、イエメン軍の能力が著しく向上したこと、そして新たな方程式が確立されたことがすぐに明らかになった。2022年4月までには、国連(UN)が介入し、イエメンの全国的な停戦を保証した。これで、すべての暴力を完全に停止したわけではなかったが、比較的平穏状態になり大規模な敵対行為は止まった。

欧米ではイエメン紛争はあまり報道されておらず、それゆえ欧米の企業メディアもこのことをほとんど認めていないが、フーシ派はサウジアラビア主導の連合軍が同国への攻撃を継続するのを実質的にやめさせ、サナア(イエメンの首都)に傀儡政権を樹立できるというアメリカ、イギリス、イスラエルの望みを打ち砕いた。

この背景を知ることは、今日のイエメンが直面している苦境を理解するために不可欠である。イエメンの抵抗勢力は、イスラエルが支配する「エイラート」港へ船舶を行かせないことで、シオニスト組織に対する事実上の封鎖に成功した。フーシ派は、紅海でその命令に違反した船舶を拿捕し、攻撃した。このことは、シオニストに危機的状況を引き起こし、大きな経済的影響をもたらした。この危機は、今や米国の危機となっている。米国はこれまで、イエメン国民の民衆の要求に応えようとするフーシ派の国家的任務を抑えられていない。

ロイド・オースティン米国防長官は最近、紅海でのフーシ派の行動に対抗するため、同政権が海軍連合を編成したことを発表した。要するに、ワシントンはアメリカ国民が求めたわけでもなく、議会が承認したわけでもないのに軍事介入を開始したのである。このことは重要である。というのも、もしこの海軍連合軍がイエメンに侵略行為を行えば、この地域で大規模な軍事的エスカレーションを引き起こし、アメリカを西アジアにおける別の戦争に引きずり込む可能性があるからだ。このような紛争は、アメリカ国民にも、アメリカの覇権にも何の利益ももたらさない。シオニストの利益に資するだけだ。

多くの西側諸国海軍がこの連合に参加することに同意していたにもかかわらず、アラブ諸国の中で参加を選んだのはバーレーンだけだった。エジプトやサウジアラビア、そしてアラブ首長国連邦はこの連合に参加していない。バーレーンという国は、軍事的には取るに足らない国であり、英国に設置された独裁政権は、海軍機動部隊がヨーロッパだけの侵略者連合ではないと主張するために利用される、形だけのアラブ国である以外、実質的な影響を与えることはできない。

特にサウジアラビア(KSA)とアラブ首長国連邦(UAE)が、自国をミサイルの砲火に巻き込むようなアメリカ主導の戦争を望んでいないことは明らかだ。この2国はこの方程式をよく理解しており、緊張がエスカレートすれば、アメリカはこの2国の安定も確保する能力がないことを証明することになる。したがって、サヌアに樹立された政府は、抑止力という方程式を通じて、今日、新たなレベルの正当性を享受していることになる。また、ガザのレジスタンスと連帯することを公然と宣言し、イスラエルに対してミサイルを発射するために軍隊を使用する措置をとった唯一のアラブ政府でもある。

フーシ派(アンサール・アラー)が成功させているこの大きな圧力は、西側をシオニストによるガザへの大量虐殺戦争をより早く終わらせる方向に追い込んでいる。イスラエル人に対する大胆な攻撃は、ガザへの侵略が終われば封鎖も終わる、という明確なメッセージとともに、西側諸国全体が対応策を講じるために奔走せざるを得ない状況に追い込んでいる。フーシ派は連帯の行動を通じて、この地域でのイメージを高め、歴史にその名を刻んだ。そしてアメリカとイスラエル政権には無視できない棘のような存在となっている。

イエメンはイスラエルに対し、もしガザに対する大量虐殺戦争が続けば、非常に厳しい対応をすると警告した。

テレビ記者会見
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国民救済政府のイエメン国防相であるモハマド・アル=アティフィ少将は水曜日(12月27日)に、「もし敵がパレスチナ国民に対する犯罪を止めなかったり、イエメンの安全と主権を侵害しようとするならば、我々は最も厳しく、最も痛みを伴う強力な打撃を敵に与える用意がある」と述べた。

「イエメンには多くの戦略的選択肢があり、必要と判断されれば、それを取ることをためらわない」とアティフィは、同国の軍事・安全保障指導者の合同会議で述べた。

また、すべての治安部隊は、武装勢力と協力・連携して任務を遂行するため、厳戒態勢を敷いていると明言した。

イエメン軍は、戦争で荒廃したガザのパレスチナ人を支援するため、イスラエルの港に向かう船舶や占領地全域の標的に対してミサイルやドローンによる攻撃を仕掛けている。

10月7日にガザの抵抗運動が開始した軍事作戦の後、イスラエル政権が行なった軍事作戦の開始以来、ガザでは21,000人以上が殺害され、そのほとんどが子どもと女性である。

アティフィは、イスラエルによる大量虐殺に強く反対するイエメンの姿勢を、「すべての人道法と国際法に合致した宗教的・道徳的立場」だと述べた。

一方、同会議は、米国が紅海でのイエメン攻撃に対抗する米国主導の海軍連合を形成する計画を進めることに警告を発した。

イエメンの指導者たちは、「我々は、イスラエルのために海洋を軍事化したり、国際航海の安全を損ねることで生じる事態については米国に責任があると警告する」と述べた。

「(イスラエル政権による)パレスチナ人民への弾圧に対するイエメン共和国の確固とした立場を逸らそうと考える者は、誰であれその動きを阻む」とイエメンの指導者たちは述べた。

国民救済政府の内務大臣アブドゥル・カリム・アル=フーシ少将はまた、「イエメンのすべての治安部隊は、イエメンの抵抗運動アンサール・アラー(フーシ派)の指導者アブドゥ=マリク・アル=フーシの指令を実行するために、軍隊と協力して任務を遂行する準備はいつでも整っている」と述べた。

先週、アンサール・アラー(フーシ派)の指導者は、もしワシントンとその同盟国がイエメンに対して軍事攻撃を行なった場合、イエメンの軍隊は紅海にいる米軍の軍艦を標的にすることを躊躇しないと述べた。
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