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ネタニヤフ首相はハマスを守っていた―ワシントン・ポスト紙の報道

<記事原文 寺島先生推薦>
Netanyahu was protecting Hamas – WaPo
イスラエル首相は、このパレスチナ武装勢力をガザから排除するあらゆる試みを中止してきた、と歴史家が新聞に語った
出典:RT  2023年11月26日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>  2023年12月2日



イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフ© Global Look Press / Chris Kleponis


 ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエル首相を務めた数十年間、ガザを統治してきたパレスチナ過激派組織ハマスと「奇妙な共生関係」を築いてきた、とワシントン・ポスト紙が日曜(11月25日)、多数のイスラエル専門家の話として報じた。

 同紙は、同首相はハマスがイスラエル・パレスチナ和平過程を遅らせ、パレスチナ国家の樹立を妨害するのに役立つと考えた、と報じている。

 2009年から2020年まで途切れることなくイスラエル政府を率い、2022年12月に政権に復帰したネタニヤフ首相は、在任中ハマスを壊滅させると繰り返し公約してきたが、実際はハマスのガザ地区での支配力を維持するのに役立つ政策を追求していた、と同米メディアは報じた。

 ワシントン・ポスト紙の報道によると、同首相内閣は、カタールからの現金輸送を承認したが、この資金は、ガザ地区での公務員給与の支払いや同地区の生活基盤施設の改善、さらにはハマスの活動資金にも使用されていた、という。さらに、ネタニヤフ政権下のイスラエル政府は、定期的に捕虜釈放を承認していたが、この措置によりハマスは恩恵を受けてきた、とも報じた。


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 「過去10年間、ネタニヤフ首相はガザ地区のハマスを壊滅させようとするいかなる試みも阻止しようと努めてきた」と同首相とこの過激派組織との関係を研究してきたイスラエルの歴史家アダム・ラズ氏はワシントン・ポスト紙に語り、これは「奇妙な同盟」であり、そのような関係が、10月7日のハマスによるイスラエル攻撃とそれに続くイスラエルのガザ軍事作戦で終結したのかもしれない、とも述べた。

 ネタニヤフ首相の政策目標は、パレスチナ人を分断し、ハマスにガザ支配を任せ、パレスチナ自治政府内の敵対勢力にヨルダン川西岸を支配させることであった、と言われている。両勢力間の紛争のために、「2国家解決」の交渉を不可能にした、とワシントン・ポスト紙は報じ、同首相がパレスチナ問題を完全に放棄することも可能になった、と付け加えた。


関連記事:Short ceasefire, long fight – Israel

 イスラエルの世論調査員で政治分析家のダリア・シャインドリン氏は、「パレスチナに統一された指導者層が存在しなくなったおかげで、(ネタニヤフ首相が)『和平交渉を進めることはできない』と言えるようになった」と述べた。また同紙は、ネタニヤフ首相の伝記作家アンシェル・フェファー氏の言葉を引用し、「そのおかげで彼は『話す相手がいない』と言えるようになった」と述べ、その代わりに同首相はイスラエルとイランの対立と自国の経済発展に焦点を当てることが可能になった、と付け加えた。

 「ネタニヤフ首相は、パレスチナ紛争がイスラエル国内で意見が分かれている問題からの目逸らしとして利用できる、と常々感じていた」とフェファー氏は同紙に語った。同紙は、同首相が2018年にハマスとパレスチナ自治政府が和解する傾向が見られた際、両勢力の和解を阻止しようとした、と報じたが、この問題の詳細については触れていない。

 首相官邸は同米紙に対し声明を出すことを拒否したが、あるイスラエル当局者は匿名を条件にネタニヤフ首相が「史上どの首相よりもハマスを厳しく攻撃した」と語った。首相はこれまではこの組織を壊滅させはしなかったが、10月7日以降の首相の「戦時内閣」がやっていることはそのこと(ハマスを壊滅させること)だと当局者は付け加えた。

 イスラエルはネタニヤフ首相の指導の下、2012年、2014年、2021年の3回にわたってガザで大規模な軍事作戦を行なった。いずれも最終的には交渉による停戦に終わり、この飛び地の支配権はこの組織ハマスに残された。
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No title

なんか誤解を招く記事だねえ。2006年に米欧らの後押しと国連の監視団の下でパレスチナ総選挙が行われ、西岸でもガザでも勝ったのがハマス。しかし、米欧らは腐敗堕落し力量がなく負け癖のついたファタハ(当時以前も現在も自治政府の政権を担っている)をそれゆえに支持していたので、選挙で勝ったハマスを許さず政府=ファタハに(今後も支持と援助が欲しくば、ハマスをやっておしまい)と圧をかけ内戦を始めさせた。西岸ではハマスは内戦に敗れガザでは勝った.こうしてパレスチナは2つに分裂した。もし本当に”イスラエルがハマスを支援”していたら、そのまま選挙に勝ったハマスに自治政権を作らせただろう。表立って動いていた欧米はイスラエルの傀儡なのだし、パレスチナ内部にイスラエル自体が”浸透”(自治とは名ばかりでイスラエルの手の平の上で飼われていた)していたのだから、直接的・物理的にどうにでもできたのだ。そもそもハマスは汎イスラム組織イスラム同胞団のパレスチナ支部で歴史はイスラエルよりも古い。したがって、ハマスを作ったのはイスラエルでもネタニエフでもない。育てたのかどうかも怪しい。言えるのは、イスラエルは欧米らを通じ負けを嫌って嫌がるファタハに援助と支持をダシに総選挙を無理強いし案の定の選挙結果を認めずに内戦を強制してパレスチナを分裂させ分断統治の形に持ち込んだということ、ガザへの物資・資金・人流など一切の蛇口を握っていてこれの調節でハマスの活動を間接的にコントロールしたことぐらいだろう。敗戦前の日帝で、特高がスパイらを通じて共産党を良い様に操ったようなイメージで考えてはいけない。
 イスラエル/ネタニエフの言は、荒川の”ワシが王を育てた”ぐらいのフカシでありプロパガンダだと聞くべき。
 今回の件は(1)イスラエルがハマスを無茶苦茶舐めていてかつ自信過剰だったので、結果的に奇襲になった(2)以前よりガザからパレスチナ人をすべて追い出す方針であり、計画を持っていた(3)(1)の奇襲を奇貨として(2)の計画をショックドクトリンとして実行ということ。
 イスラエルと欧米らに残念なことに、すでに潮目はグローバルサウス側に変わっていて、イスラエルらは外交的に追い詰められつつある。”テロリストとは交渉しない!殲滅あるのみ”と息巻いていたのに、一時停戦の交渉をして停戦合意してしまったのは”ボイコット、制裁、封鎖で潰れた南アアパルトヘイト政権みたいにしてほしいのかな?と”外交的に押し込まれたからだろうね。エネルギーや物資、食糧で自給自足できる国ではないから、ケツ持ちの欧米らの力が相対的に弱まっていると、世界の大多数を占めるグローバルサウス側の圧に押されざるを得ない。

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