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議員に成り立てのJ.D.バンス上院議員がウクライナ支援とイスラエル支援についての「痛ましい真実」を議会で訴えた

<記事原文 寺島先生推薦>
US senator speaks painful truth on Ukraine and Israel aid
J.D.バンス議員、米国の他国の戦争への介入にかけられたカーテンを引き上げ、何百万もの人々を犠牲にし、米国を弱らせることにしかなっていない、と批判
筆者:トニー・コックス(Tony Cox) 
米国のジャーナリストであり、ブルームバーグ紙など、いくつかの主要日刊紙での執筆や編集の経歴あり。
出典:RT 2023年11月9日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>2023年12月2日



ワシントンで今月初旬、記者らに話をしているJ.D.バンス米上院議員© Tom Williams/CQ-Roll Call, Inc via Getty Images


 オハイオ州選出の議員なりたての米国上院議員が、これまで米国議会で発言された中でもっとも強力な演説のひとつをおこなった。その内容は、米国政府の対ウクライナ政策の不誠実さと米国が世界中でおこなった何十年にもわたる軍事介入がもたらした悲惨な結果について曝露するものだった。

 それゆえに、J.D.バンスの発言が他の国会議員たちからは総じて非難され、無視されたのは何の不思議もない。その中には、同じ共和党員たちや伝統ある各報道機関も含まれていた。バンス議員が演説の最後で認めたとおり、米国政府には、米国の海外政策の失政を真摯に受け止めようという気持ちなど存在しないのだ。「本当の討論をしましょう。そんな討論はここ30年間まったくなかったのですから」とバンス議員は述べた。

 火曜日(11月7日)の上院において、バンス議員は、イスラエルに対する106億ドル(約1兆6千億円)の軍事支援を認める法律を支持する、と主張した。これは、ジョー・バイデン大統領が先月発表した緊急歳出法案で、614億ドルのウクライナ追加資金にイスラエルの支援を組み合わせるという提案に反対するものだった。民主党員及び共和党の新保守主義者たちは、バイデン大統領の1060億ドル(約16兆円)の予算案では、ロシアと戦うためのウクライナ支援とハマスと戦うためのイスラエル支援を、別々に採決するのではなく、一括して行わなければならないと主張している。


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 バンス議員が正しく指摘したとおり、明らかなことは、バイデンの無原則なウクライナ政策を支援する人々は、広く支持されているイスラエルへの支援にかこつけて、どんどん人気がなくなっているウクライナへの資金援助を推し進めようとしている。「私と同じあまりにも多くの数の議員がこの予算案を撤回させたいと考えています。というのも、この予算案はイスラエルを大統領のウクライナ政策の隠れ蓑にしようというものだからです。しかし、大統領のウクライナ政策は、イスラエル政策もまったくそうなのですが、討議すべき問題なのです。話をすべきなのです。損失と利益を分けて考え、それぞれ別々の政策として分析すべきです。そうすることが米国民に対して果たすべき義務なのですから」とバンス議員は述べた。

 バイデンの対ウクライナ政策に関する根本的な疑問は、旧ソ連圏のこの共和国における米国政府の本質的な戦略も含めて、これまで言及されてこなかった、とバンス議員は主張した。同議員によると、米国民が総じて伝えられてきたのは、その目的はロシアをすべてのウクライナ領内から追い出すことだ、とのことだったが、それには住民投票の結果、圧倒的多数でウクライナからの分離独立を決め、ロシアへの編入をきめた地域までもが含まれている、とした。

 「しかし、個人的に大統領自身の政権内の人々と話をすれば、それは戦略的に不可能であることを認めます。大統領の政権内の合理的に考えられる人の中で、ロシアをウクライナ領地から数インチでも追い出すことが可能だと考えている人はいません。だからこそ、ウクライナに対して、永久に無限に支援を続けるべきだとの多くの主張を、人々は正当化できないのです。というのも、このことに関する議論が誠実ではないからです」とバンス議員は述べた。

議会が米国民に真実を伝えない理由は、もしそうすれば、ウクライナへの終わることのない資金援助をもはや国民が支持しなくなることを分かっているからです。

 同上院議員はさらに、米国民はいまだに、ウクライナにいつまで資金援助し、米国政府が、いかに援助した資金が盗まれていないことを確証するかについての答えをもらっていない、とも指摘した。「2000億ドル(約32兆円)近いお金を費やしているという事実をきちんと監視しているでしょうか?さらにこの補正予算案が通れば、2000億ドルが世界で最も政府が腐敗している国のひとつに使われることになるのですよ」と同議員は問いかけた。「私たちが用途をきめたお金がすべてきちんとそのとおりに使われているか、適切に確認できているでしょうか?もちろんその答えは、バツです。というのも、これまで本当の意味での議論がこの議会の場で持たれて来なかったからです。私が思うに、米国民から、我々議員は恥ずかしく思われてしかるべきです。」


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 もちろんバンス議員の訴えは、聞く耳を持たない人々には届かなかった。火曜日(11月7日)、イスラエルだけに対する支援法案を棄却し、ウクライナと併せた支援計画の方向性を追求する審議の継続を決めた。現在私たちに伝えられている話は、ウクライナが米国民の血税による支援を受けなければ、とんでもないことになる、というものだ。米国国際開発庁 (USAID) が水曜日(11月6日)に議会に対して警告を発したが、その内容は、ウクライナに対する資金提供を国会が承認しなければ、ウクライナの経済は崩壊する、というものだった。

 ところで、USAIDという米国組織は、米国政府が、人道的支援という影に隠れて、他国の政権転覆工作を援助するために利用している組織だ。代表はサマンサ・パワーだが、この人物こそ2014年の国連米国大使時代に、ウクライナ政府による分離主義者に対する厳しい取り締まりを擁護した人物だ。これらの分離主義者は、選挙で選ばれた政府を転覆させた、米国が支援した政変に反対していた人々だった。

 言い換えれば、米国のこれまでの介入戦略が、こんにちのウクライナ危機の呼び水になっている、ということだ。ただし、このウクライナの事例は、米国政府が世界中で意図的に紛争の引き金をひく支援をしていた事例のひとつに過ぎない。一例をあげれば、ウクライナをNATOに加盟させようという米国の目論見は、明らかに超えてはならない一線に踏み込むものだった。ロシア政府が、ウクライナが西側の軍事機構に加盟することを戦争を起こすことなしに許さないことは、承知していたはずだった。


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 バイデンとNATOの従属諸国は、ロシア軍が国境を越えて侵攻するのを阻止できただろう。また、紛争開始後の数週間で、戦争を終わらせることもできただろう。ウクライナをNATOに加盟させないことにすれば、そうできたのだ。 そうならなかったのは、西側連合が紛争の激化をあからさまに望んでいたからだ。

 ミット・ロムニー共和党上院議員やダン・クレンショー共和党上院議員など、この代理戦争を支持している人々は、ウクライナでの紛争が、米国に被害を与えない形で、ロシア軍を弱体化させるという、米国にとっての好機になるという事実をあからさまに歓迎していた。

 この紛争が実際はロシアを弱くするのではなく、強くしてしまった事実があるなかで、こんな吸血鬼のような考え方には憤りを感じる。ウクライナとともにあり、自由と民主主義をまもるべきだ(実のところ、ウクライナには自由も民主主義も存在しないのだが)、と人々を説き伏せてきたのと同じ人々が、何十万人ものウクライナ国民を殺すことで、自分たちの地政学的利益を得ているのだ。

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 昨年までは一度も選挙に出馬した体験のなかった39歳の投機資本家であるバンス議員が指摘したのは、ウクライナでの大失敗は、これまで米国の長年の対外政策の大失敗の最新例の一つに過ぎない、という点だった。しかもこれらの政策は民主党も共和党も支持してきたのだ。「この30年間、米国政府は2大政党制のもとで培ってきた知恵のもとで、対外政策をとってきましたが、その対外政策の結果、我が国は1兆7千億ドル(約250兆円)の赤字を抱え、戦争に次ぐ戦争にさいなまれ、何千もの米国民を亡くし、何百万もの他国民を殺してきましたが、結局我が国が戦略的に強くなることにはつながっていません」。

 さらにバンス議員は、「私たちは、この30年における我が国の二大政党下の外交政策の常識が大きな間違いであったことを認めるべきなのです。ほんとうに我が国にとっての大惨事でした。亡くなった我が国の海兵隊や陸軍兵、海軍乗組員、空軍兵らにとっての大惨事でした。さらに我が国の財政にとっても大惨事でした。それだけではなく、全世界にとっても大惨事でした」と述べた。

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 バンス議員や私たちにとって残念なことに、このような教訓は米国政府のお品書きには記載されていない。

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