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ロバート・F・ケネディJr の選挙参謀がイスラエル‐パレスチナの対話を妨害。本人は同意していた。

<記事原文 寺島先生推薦>
RFK Jr Staff Block Israel-Palestine Dialogue after the Candidate Agreed
筆者:マックス・ブルーメンソール(Max Blumenthal)
出典:Internationalist 360°  2023年8月4日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>  2023年10月26日


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ロバート・F・ケネディ・ジュニア(RFK Jr)がマックス・ブルーメンソールとのイスラエル・パレスチナに関する公開討論に同意した1日後、彼の選挙陣営は彼の言葉を撤回した。RFK Jr.はイスラエルへの「無条件の支持」を誓い、他方、辛辣な反パレスチナ的言辞を吐いている。

民主党の大統領候補であるロバート・F・ケネディ・ジュニアが同意したイスラエル・パレスチナに関するマックス・ブルーメンソール(The Grayzoneの編集長)との公開討論(コメディアンでポッドキャスターのジミー・ドアが提案)を、ケネディの選挙陣営は、その翌日に拒否した。

8月1日、Grayzoneの特派員リアム・コスグローブとの電話で、RFK Jr.の選挙キャンペーン広報ディレクターであるステファニー・スピアは次のように述べた。「(ケネディ)はマックス・ブルーメンソールとの討論を行ないません・・・ 彼は誰とも討論しません。彼は大統領選に出馬しているのです」。

「私が言っていることを聞いていないのですね」と彼女は強調した。「私たちは、それはやらない。わかりましたか?」

コスグローブとの通話の数時間後、スピアは直接ブルーメンソールに連絡し、2024年の春、最初の5つの予備選挙が終了するまで、The Grayzoneの編集長である彼との公開討論にケネディは同意しないと説明した。

彼女は、ブルーメンソールにケネディとのオフ・レコ電話会話を申し出たが、それがご機嫌取りであることははっきりしていた。

ブルーメンソールは正式な討論ではなく、ケネディがDore、Glenn Greenwald、Briahna Joy Grayなど有名なメディア関係者に行なったようなライブインタビューを希望した。しかし、スピアはケネディ候補が米国大統領選の最初の5つの予備選挙が終了するまで、大統領以外の誰とも討論しないと繰り返し言明した。

「私たちが対象としている国民層は異なります。また、私たちが問題にしている内容も異なります」と、スピアは強調した。「つまり、いいですか、これは戦略の問題なのです。私たちはバイデン大統領と討論したいのです。彼は民主党候補ですから、それを待っているのです」。

しかし、この6月、ケネディはポッドキャスターのジョー・ローガンの提案を熱狂的に受け入れた。小児科医であり、Covid-19の制限とワクチンの義務化を最も熱烈に支持する国内の人物の一人であるピーター・ホテズとのライブ討論に参加したらどうか、という提案だ。ローガンは、ホテズが討論に参加するならば、ホテズが選ぶ慈善団体に10万ドルを寄付することを約束した。ホテズは、ローガンとRFKは「ワクチンの誤情報」のばらまき屋だと非難することでローガンの提案が出てきたのだが、討論を拒否したことから、広範な侮蔑と冷笑を招いたのだった。

しかし、今、ケネディ(RFK)は、最近自身の選挙運動の中心に置いた問題への関与を拒否している。そのことで、RFKは、戦争賛成の民主・共和両党合意に対抗する選択肢を提供していると信じていた多くの支持者が驚愕することになった。つまり、彼がイスラエル国とその軍占領下のパレスチナ地域での軍事行動を「無条件支持」したからだ。

ケネディの広報担当者スピアとの対話中、コスグローブは彼女に向けて、候補者の突然の尻込みは何なのか、と食いついた。「RFKはこれらのインタビューにはすべて出演し、人々と討論したいと言っています。だから、彼がなぜそんなことを言うのか、みなさんが討論を望まないのか、私はちょっと混乱します。それはあなたたちの決定なのか、それとも彼がそう言っているのですか」と彼は言った。

「これは選挙陣営の決定です、リアム」とスピアは言った。



「彼はマックスとの討論を求めませんでした」と彼女は困惑した調子で続けた。「だから、もう一度彼の言ったことを聞き直してみてください・・・討論はしません。何回申し上げたらいいのでしょう」


反ユダヤ主義の告発を浴びて、RFK Jrはイスラエル宣伝部隊へ

ロバート・F・ケネディ・ジュニアは「20年ぶりに最も強力な平和と自由の候補者」と自身を位置づけ、他方「ネオコンと戦争屋」を非難している。同時に、彼はイスラエルの軍事行動を熱心に擁護し、数十年にわたるパレスチニアンの占拠を正当化しており、軍事占拠など存在しないとの主張さえしている。



ケネディは、イスラエル・パレスチナ問題におけるリクード派の意見を彼の選挙メッセージの最前線に置いた。それはニューヨーク市で行われた7月14日の非公開イベントでの発言に関連した反ユダヤ主義の告発を浴びた後のことだった。夕食の席で、新型コロナウイルスの起源についての質問に答え、ウイルスはアシュケナージ系ユダヤ人と中国系の人々に対して「白人と黒人」と比べて影響が少ない可能性があるという見解を示したのだ。

「私たちにはそれが意図的に標的とされたかどうかはわかりませんが、人種や民族の差異と影響を示す論文が存在します」とケネディは述べた。

ニューヨーク・ポストの記者がその晩のケネディ候補者の発言を記事にしたとき、民主党上層部内のケネディ反対者たちから、人為的に起こされた怒りの嵐が渦巻いた。バイデン政権と多くのユダヤ系圧力団体はケネディを反ユダヤ主義者として非難し、議会の100人の民主党議員によって署名された手紙は、彼をアドルフ・ヒトラーに準(なぞら)えた。

ケネディが、7月20日、連邦政府の軍事利用に関する下院小委員会で証言するために議会に到着した際、民主党議員デビー・ワッサーマン・シュルツは、予測されたことだが、彼をユダヤ人嫌いと非難した。ケネディは超シオニストの主張を展開して対抗しようとした。

「私が唯一、バイデン政権がイランに行なおうとしている200億ドルの支払いに公然と異議を唱えた人間です。200億ドルは虐殺プログラムだからです。私は誰よりも猛烈にイスラエルのために戦ってきました」とケネディは主張した。

彼が明らかに指していたのは、イラクから(米国からではない)ガスおよび電力代としてイランが受け取った27億ドルだ。バイデン政権がイラクの制裁免除要求を許可した後のことだった。つまり、ケネディは2つの地域の主権国との間の国境を越えた貿易を「虐殺的」と位置付けていたのだ。

ケネディは、7月23日、ニューヨーク市で開催されたシュムレイ・ボティーチ(Shmuley Boteach)主催のイベントで、戦争的な言葉遣いをエスカレートさせた。ボティーチは、リクード*派オリガルヒである故シェルドン・アデルソンによって雇われたリアリティ番組のラビであり、アメリカ合衆国内で大イスラエルのための運動を進めるために活動したとされる人物だ。(アデルソンはドナルド・トランプの2016年と2020年の選挙運動の主要な資金提供者だった)。
リクード* ・・・リクード国民自由運動は、イスラエルの政党。党首は現在同国首相を務めるベンヤミン・ネタニヤフ。 通称リクード。リクードは「団結」を意味するヘブライ語である。(ウィキペディア)



ケネディは、反パレスチナの毒づいた発言とウルトラ・シオニストのプロパガンダが詰まった20分間の長い演説で、ヒジャーブ(イスラム教徒の女性が顔を隠すために用いるスカーフ)を「ハビブ」と呼び、チェチニアをまるでそのイベントの直前までその場所を知らなかったかのように発音した。大統領になった場合、中東の国々が核兵器を入手することを防ぐと約束しながら、ケネディ候補はイスラエルが秘密の核兵器を保有していることを知らないようだった。

シュムレイが頷いたのを見て、ケネディはイスラエル軍の旅団規模のジェニン占拠に対する熱烈な擁護を展開した。この占拠でイスラエルは戦闘機で建物を爆撃し、難民キャンプの中心部にブルドーザーを走らせている。彼はその都市全体を「爆弾工場」と呼び、その侵攻を正当化し、彼の言葉を使うと、「そこにいる人々のほぼ100%がテロを支援している」と述べた。

ケネディによれば、「ジェニンの誰もが爆弾の製造に関与している」。そこには一般市民は全くいないため、すべては正当な標的ということになる。彼は、パレスチナの自爆テロ作戦が15年以上前に終了したことを知らないようだった。また、イスラエルのジェニンにおける主要な懸念材料は入植者や軍の侵入から自分たちの領土を守る武装組織の拡大であることを知らないようだった。

そこからエスカレートしたこの半煮えの「ハズバラ」(イスラエル寄りのプロパガンダを意味するヘブライ語_英辞郎)は、ケネディがイスラエルのロビー活動からの講演料で生計を立てる元イギリス陸軍のリチャード・ケンプを引用して、「イスラエル国防軍(IDF)がパレスチナの領土に進入した際の行動は、世界中で類を見ないものだ」と主張するまでになった。彼はさらに、イスラエルの方針は「民間人の犠牲を避けること」だと主張し、ガザからベイルートまでの地域全体を月のような荒野に変えた事実を無視した。

予想どおり、ケネディのイスラエル・パレスチナに関する軍事的な強調は、アメリカの反戦陣営(以前彼の出馬に支持を表明していたメディアに登場する人物たちを含む)から大きな支持を失う結果となった。

その中にジミー・ドアがいた。彼はアメリカでもっとも人気のある政治的ポッドキャスターだ。

マックス・ブルーメンソールの「イスラエルに関する報道は疑問の余地がある」

ケネディとの2023年8月1日の生放送インタビュー中、コメディアンのドアは、彼のイスラエルに対する「無条件の支持」に食いついた。「アメリカにすらあなたは無条件の支持を与えていないですよね」と、ドアはケネディ候補に念を押したのだ。

ケネディは、シュムレイの隣に座っている間に彼が述べたシオニストの主張を繰り返した。ケネディが述べた、容易に否定できる念仏のような主張の中には、アメリカが資金提供しているパレスチニアン自治政府(イスラエル政府と直接協力関係にある)は、世界中のどこでもユダヤ人を殺すために「報酬」を支払っているというものが含まれていた。

次にケネディは、イスラエルの「奇跡的な」生存を、陳腐かつ不器用に歴史的な回想をしているが、その中で、1967年の戦争の後、「シリアはイスラエルの「存在の権利」を認めたら、ゴラン高原とシナイを取り戻した」と間違った主張をした。実際には、ゴラン高原は今もイスラエルによって違法に占拠されており、トランプ大統領がその地域でのイスラエルの主権を認めることを約束したことから、トランプ・ハイツという入植地がある。

シナイ半島については、エジプトは1973年の奇襲的な軍事作戦を通じて、イスラエルの占拠からその領土を解放したのだ。



インタビューの後半、ドアは、ブルーメンソールがツイートしたビデオを紹介した。そのツイートには、イスラエルの戦闘機がガザのショルーク・タワーを爆撃する映像が含まれていた。このタワーは、地元および国際メディアのスタジオが入居していたオフィスビルだった。 ブルーメンソールは、そのツイートで、彼がそのビル内でいくつかのインタビューを行ない、そこで働くパレスチナ人の同僚と協力していたことを説明していた。 ケネディは、The Grayzoneの編集者ブルーメンソールの信頼性に疑問を投げかけた。

「私はマックス・ブルーメンソールが大好きです」とケネディ候補は言い始めた。「しかし、彼はイスラエルについて客観的ではないと思います。彼のイスラエルに関する報道は疑問の余地があります」。

ドアは答えた。「わかりました。ではこうお願いします。ちょうどピーター・ホテズがあなたとジョー・ローガンを避けたように、私ではなく、このことについて話すべき人物はマックスです。マックスとのインタビューを受けていただけますか? なぜなら、彼の方が私よりもはるかに詳しく語ることができるでしょうから」。

「うん、喜んでマックスと話すよ」と、ケネディは一見、誠実そうな口調で言った。

しかしながら、24時間も経たないうちに、彼の広報担当ディレクターは、なぜそのような会話ができないのかを必死に説明していた。
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