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露外相ラブロフ、国連憲章と法の支配への回帰を呼び掛ける

<記事原文 寺島先生推薦>
Lavrov Calls for a Return to the UN Charter and the Rule of Law
出典:INTERNATIONALIST 360°  2023年9月24日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>  2023年10月4日





 セルゲイ・ラブロフ(ロシア連邦の外務大臣)は国際連合第78回総会の一般討論演説(2023年9月19日から26日、ニューヨーク)で発言した。

 ラブロフは本日(9月23日)国連総会で、次のように述べた:「未来は、世界の利益をより公平に分配し、文明的な多様性を支持する世界の大多数と、新植民地主義的な統治手法を行使し支配を維持しようとするわずかな者たち――その支配は彼らの手から滑り落ちようとしていますが、その2つの勢力の間の闘いによって形作られつつあります。」

 ロシア外相は述べた:「冷戦終結以来前例のないこととして、最近の出来事の中には、アメリカと欧州のNATO同盟国との間で行なわれた数多くの共同演習があります。それは、ロシア連邦での核兵器使用シナリオを策定することを目的としています」。

 彼は次のように付言した:「ロシアに戦略的な敗北を与えることが目的であると明言しています。アメリカとそれに従属する西側連合は、人類を敵対的な陣営に人為的に分け、全体的な目標の達成を妨げる紛争に火を注ぎ続けているのです」。

 彼は強調した:「彼らは、真に多極的で公平な世界秩序の形成を阻止するためなら何でもやり、世界を自己中心的な規則に従わせようとしています。私は西側の政治家たちに再度呼びかけ、国際連合憲章を注意深く再読するようお願いしたいと思います」。

 ロシアの外相はまた述べた:「ワシントンとそのアジアの同盟国が、米国の戦略的能力が増強している朝鮮半島でヒステリーを煽っていることに私たちは懸念を抱いています。また、露―中が主導する人道的および政治的な課題を優先とするという提案が拒絶されています」。

 彼は続けた:「スーダンの状況は悲劇的です。それは、西側が同国に自由主義と民主主義の教義を輸出しようとした実験に失敗した影響以外の何物でもありません。私たちは、スーダン国内の紛争を速やかに調整、と言うより解決するための建設的な提案を支持しています」。

 ラブロフは語った:「西側と最近のアフリカでの出来事、特にニジェールとガボンに対する緊張した関係を見ると、2014年2月のウクライナでの血みどろのクーデターにワシントンとブリュッセルがどのように反応したかを思い出さざるを得ません」。

 彼は説明した:「EUの保証の下で問題を解決する合意が達成された翌日に、残念ながら、米国やその同盟国に支えられて、まさに土足で踏み荒らすような反対の動きがこのクーデターを支持し、それを民主主義のデモとして称賛しました」。

 ラブロフは続けた:「セルビアのコソボ地域で続く悪化する状況に懸念を抱かざるを得ません。NATOがコソボに武器を供給し、軍を設立する手助けをしていることは、安全保障理事会1244号決議の重要な規定に甚だしく違反しています。バルカン半島で、ウクライナのミンスク協定のような悲しい話が繰り返されているのが全世界で見られます。そこでは、特別な地位の規定があったことを思い出します」。

 ラブロフの結論はこうだ:「そこで、WTO(世界貿易機関)紛争機関の業務を解除することも重要です。安全保障理事会の構成を拡大させる必要性が増しています。それは安全保障理事会理事の不足分を解消すればいいのです。不足の理事は世界多数派の国々と安全保障理事会の常任理事国から構成され、アジアやアフリカ、そしてラテン・アメリカに常置することになります」。



 ロシアの外相セルゲイ・ラブロフは、今日(9月23日)語った:ウクライナの大統領ヴォロディミル・ゼレンスキーが「世界中を回ったり、お金を求めたり、注目を要求したり、武器を求めたり、そして他もろもろのものをねだっている」。そんな彼の提案は「まったく実現不可能だ」と付言した。

 ラブロフは言った:「ゼレンスキーと彼をブリュッセルやロンドンから指導しているすべての人々は、ひと言で言えば、ゼレンスキーのやり方以外には平和のための他の基盤は存在しないと断言しています。他にはこの基盤は存在せず、ゼレンスキーのやり方は違った言い方もできますが、それは完全に実現不可能です。これを実行することはできません。それは現実的ではないことは誰もが理解しています」。

 ラブロブは言った:「何が起こっているのかの理解を真剣に示そうと思う人は皆無です。理解しているひとで、そのことを大っぴらにしたくない人もいます。そして、このような状況下で、もし彼らが、それじゃ戦場で、と言うなら、結構、それは戦場で、ということになります」。

 ラブロフは言った:「安全保障理事会の会議での事務総長の発言に多くの人が驚かれたと思います。彼は突然かつ予期せず、ウクライナで起きていることに関する他の根拠のない非難に加えて、行方不明の子供たちや拉致された子供たち、飢えと飢餓に苦しむ子供たちなどについて、幅広い話をすることを決意したのです」。

 ラブロフは言った:「私にとっては特に子供たちについてこれを聞くのは驚きでした。なぜなら、国連事務総長の武装紛争における子供に関する国連特別代表であるヴァージニア・ガンバ女史が、ちょっと前に私たちを訪れています。彼女は詳細な議論に数日間参加し、彼女が関心を持っていた問題に光を当て、すべての回答が提供されているのです」。

 外務大臣ラブロフは言った:「これらの子供たちは、そのほとんどが様々な理由で孤児院に送られていた子供たちであることを申し上げます。そして、特別な軍事作戦が始まったとき、当然ながら私たちは彼らを安全な場所に運びましたが、これらの子供たちの名前を隠そうとは全くしませんでした」。

 アルメニアとアゼルバイジャンの紛争に言及して、彼は述べた:「アルメニアで起こっていること、および他のいくつかの旧ソビエト加盟国では、非常に強力なロビー活動が存在し、西側諸国に支持されたNGOを通じて、アメリカとその同盟国の利益を前進させており、これらの利益にはロシアの影響を弱体化させることも含まれています」。

 黒海穀物構想について尋ねられた際、ラブロフは次のように答えた:「この協定のウクライナに関する部分*はかなり効果的かつ迅速に実施されましたが、ロシアに関わる部分*はまったく実施されませんでした。そして、同時に、この構想のウクライナに関する部分がまだ機能している間、彼らは、私たちの海軍関係者が野菜を運ぶ船の安全な航行を可能にするために開いた黒海通路を何度か利用し、海洋空域上空に無人航空機(UAV)を発進させ、ロシアへの攻撃を行なったのです」。

* ロシア、トルコ、ウクライナ、国連の4者が2022年7月末に締結。黒海経由のウクライナ産穀物の輸出に関する協定と、ロシアと国連の間で合意したロシア産食品及び肥料の輸出制限解除に関する覚書の2つから成る。ロシア産食品及び肥料に関する覚書の有効期間は3年と定められたが、ロシア側はこの覚書が履行されていないと主張している。(スプートニク)
(訳註:本文中の「ウクライナに関する部分」は「黒海経由のウクライナ産穀物の輸出」に関する覚え書き、「ロシアに関わる部分」は「ロシア産食品及び肥料の輸出制限解除」に関する覚書のことだと思われる。)


国際連合安全保障理事会でのウクライナ周辺の危機に関するラブロフ外相が演説。ロシア

文字起こし: Foreign Minister Sergey Lavrov’s remarks at the UN Security Council meeting “Upholding the purposes and principles of the UN Charter through effective multilateralism: maintenance of peace and security of Ukraine,” New York, September 20, 2023
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