シーモア・ハーシュ:ウクライナはロシアとの戦争に敗れた。
<記事原文 寺島先生推薦>
Seymour Hersh: Ukraine Has Lost in its War with Russia
出典:INTERNATIONALIST 360° 2023年9月21日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年9月23日

「兄弟の絆」:ウクライナ大統領ウォロディミル・ゼレンスキー、ウクライナの検察総監アンドリイ・コスティン、ウクライナの外相デミトロ・クレバ、米国の気候特使ジョン・ケリー、そして米国務長官アントニー・ブリンケンが、火曜日(9月19日)にニューヨーク市で開催された第78回国連総会でジョー・バイデン大統領の演説を聞いている。/ JIM WATSON/AFP通信提供の写真。
調査ジャーナリストのセイモア・ハーシュによれば、アメリカの情報分析者は、ウクライナがロシアに対する反攻を諦めたと信じており、紛争を長引かせている唯一の要因は、ワシントンとキエフが自身の失敗を認めることを拒否していることだと主張している。
ベテラン記者(セイモア・ハーシュ)は、木曜日(9月21日)、Substackで、匿名の情報源を引用した。この情報源は「自身の初期の軍歴においてソ連への攻撃とスパイ活動に従事していた」。この情報源はウクライナによる反攻の進行について、遅いが着実に進展しているというウクライナ側の説明を否定する、と述べている。
ハーシュによれば、「すべては嘘だ。戦争は終わった。ロシアが勝利したのだ。ウクライナの反転攻勢はもうない。が、ホワイトハウスとアメリカのメディアは嘘をつき続けなければならないのだ」とこの情報源は語っている、とのこと。
この感情は、多くのアメリカの情報機関の関係者と共有されており、特にCIAは、ペンタゴンの国防情報局(DIA)とは異なり、前進は継続的に続いているというキエフの主張に懐疑的である、とセイモア・ハーシュは説明した。
国防情報局(DIA)の分析部門長であるトレント・モールは、今月初め、The Economistに対してウクライナの成功を自慢し、キエフの軍が今年、ロシアの防衛ラインを突破する「現実的な」チャンスがあると主張した。The Economistは、この評価を、ある匿名のアメリカ情報機関上級職の発言と対比させた。この人物は、戦場は5年経っても「あまり変わり映えしないだろう」と述べているのだ。
ハーシュが引用した情報源は、モスクワとワシントンの両方の指導部を、この危機の際に「愚かな行動」をとったと非難した。ロシアのプーチン大統領は「挑発される形で、国連憲章を侵害」し準備不足の軍事作戦に走った、と彼は主張した。アメリカのバイデン大統領は報復的な代理戦争を仕掛け、「私たちの誤りを正当化するために」メディアを通じたプーチンの誹謗中傷に頼らざるを得なかった。
「実際のところ、ウクライナ軍が攻勢を続けるよう命じられた場合、軍内で兵士たちは反乱を起こすだろう。兵士たちはもはや死ぬ気などない。これはバイデン政権が口にしているたわ言とは合致していない」というのがこの情報源の結論だ。
モスクワは、ウクライナに対する作戦が「一方的な侵略行為」であるという米国の主張を否定し、ドンバスの人々が国連憲章に基づいて自己決定の権利を持ち、2014年のキエフでの武装クーデターの後、ウクライナからの離脱を行った際に適切に行動したと主張している。
ロシア政府は、2022年2月にドネツクとルハーンスク人民共和国の独立を承認した際に、ロシアは合法的に行動したと主張している。数日後、キエフがドンバスへの攻撃を停止せず、自軍を撤退させなかったので、モスクワは攻勢を開始した。
Seymour Hersh: Ukraine Has Lost in its War with Russia
出典:INTERNATIONALIST 360° 2023年9月21日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年9月23日

「兄弟の絆」:ウクライナ大統領ウォロディミル・ゼレンスキー、ウクライナの検察総監アンドリイ・コスティン、ウクライナの外相デミトロ・クレバ、米国の気候特使ジョン・ケリー、そして米国務長官アントニー・ブリンケンが、火曜日(9月19日)にニューヨーク市で開催された第78回国連総会でジョー・バイデン大統領の演説を聞いている。/ JIM WATSON/AFP通信提供の写真。
「数週間にわたる高い死傷者数とほとんど進展のない状況、戦車や装甲車両への恐ろしい損失を経て、ウクライナ軍の主要な部隊は、公式には宣言されていないものの、事実上攻勢を中止した。実際、ウクライナ軍が攻勢を続行するよう命じられた場合、軍隊は反乱を起こすだろう。兵士たちはもはや死ぬ気持ちなどない。これはバイデン政権が言っているたわ言とは合致しない。すべてが嘘だ。戦争は終わった。ロシアが勝利した。もはやウクライナの攻勢は存在しない。しかし、ホワイトハウスとアメリカのメディアはその嘘を続けなければならない」。
– Seymour Hersh
調査ジャーナリストのセイモア・ハーシュによれば、アメリカの情報分析者は、ウクライナがロシアに対する反攻を諦めたと信じており、紛争を長引かせている唯一の要因は、ワシントンとキエフが自身の失敗を認めることを拒否していることだと主張している。
ベテラン記者(セイモア・ハーシュ)は、木曜日(9月21日)、Substackで、匿名の情報源を引用した。この情報源は「自身の初期の軍歴においてソ連への攻撃とスパイ活動に従事していた」。この情報源はウクライナによる反攻の進行について、遅いが着実に進展しているというウクライナ側の説明を否定する、と述べている。
ハーシュによれば、「すべては嘘だ。戦争は終わった。ロシアが勝利したのだ。ウクライナの反転攻勢はもうない。が、ホワイトハウスとアメリカのメディアは嘘をつき続けなければならないのだ」とこの情報源は語っている、とのこと。
この感情は、多くのアメリカの情報機関の関係者と共有されており、特にCIAは、ペンタゴンの国防情報局(DIA)とは異なり、前進は継続的に続いているというキエフの主張に懐疑的である、とセイモア・ハーシュは説明した。
国防情報局(DIA)の分析部門長であるトレント・モールは、今月初め、The Economistに対してウクライナの成功を自慢し、キエフの軍が今年、ロシアの防衛ラインを突破する「現実的な」チャンスがあると主張した。The Economistは、この評価を、ある匿名のアメリカ情報機関上級職の発言と対比させた。この人物は、戦場は5年経っても「あまり変わり映えしないだろう」と述べているのだ。
ハーシュが引用した情報源は、モスクワとワシントンの両方の指導部を、この危機の際に「愚かな行動」をとったと非難した。ロシアのプーチン大統領は「挑発される形で、国連憲章を侵害」し準備不足の軍事作戦に走った、と彼は主張した。アメリカのバイデン大統領は報復的な代理戦争を仕掛け、「私たちの誤りを正当化するために」メディアを通じたプーチンの誹謗中傷に頼らざるを得なかった。
「実際のところ、ウクライナ軍が攻勢を続けるよう命じられた場合、軍内で兵士たちは反乱を起こすだろう。兵士たちはもはや死ぬ気などない。これはバイデン政権が口にしているたわ言とは合致していない」というのがこの情報源の結論だ。
モスクワは、ウクライナに対する作戦が「一方的な侵略行為」であるという米国の主張を否定し、ドンバスの人々が国連憲章に基づいて自己決定の権利を持ち、2014年のキエフでの武装クーデターの後、ウクライナからの離脱を行った際に適切に行動したと主張している。
ロシア政府は、2022年2月にドネツクとルハーンスク人民共和国の独立を承認した際に、ロシアは合法的に行動したと主張している。数日後、キエフがドンバスへの攻撃を停止せず、自軍を撤退させなかったので、モスクワは攻勢を開始した。
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