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Strategic Culture 論説:米国が主導するNATOはウクライナを血の海に沈める

<記事原文 寺島先生推薦>
EDITORIAL
U.S.-Led NATO Drowns Ukraine in a Bloodbath

出典:Strategic Culture  2023年8月4日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年8月14日


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この血の海はわいせつであり、とてつもない帝国の犯罪だ。アメリカとヨーロッパの指導者たちは和平を求めようとする努力を一切していない。

 新たな数字が示すところによれば、ウクライナ軍の死者数は紛争が始まってから500日後で、少なくとも40万人に達している。実際の数字は50万人を超える可能性がある。これは以前の推定よりもはるかに大きい数字だ。その数字すら身の毛もよだつものだった。それなのに、ワシントンは、前後の脈絡もないまま、失敗した反転攻勢を「(たとえ)ウクライナ人が最後のひとりとなろうとも!」へと追いやっている。

 この血の海はわいせつであり、とてつもない帝国の犯罪だ。アメリカとヨーロッパの指導者たちは和平を求めようとする努力は一切していない。荒っぽい言い方をすれば、戦争は商売であり、戦争屋たちは大儲けをしている。

 驚くには値しないが、キエフ政権の軍隊が実際に被った死傷者数は、厳重に秘密にされている。NATO支援国も、この恐ろしい損失に関しては口を固く閉ざしている。なぜなら、口を開けばロシアに対する彼らの代理戦争が深刻な失敗であることを認めることになり、それによって西側の一般大衆から強力な政治的反発を招くことになるからだ。ここに悪魔的な八方塞がりが存在している。

 しかし、この大虐殺をなんとか隠そうとしても、一部の独立した観察者は、2022年2月24日に紛争が勃発して以来最近まで、ウクライナ軍の死者数を約25万人から30万人と推定していた。ロシア軍の死傷者数は、ウクライナ側のそれの約10%とされている。

 だが、今週の新しい基礎資料によると、NATOが支援するキエフ政権の損失規模ははるかに大きい。

 インテル・リパブリックのテレグラムチャンネルが引用した衛星画像によると、ウクライナの領土内に新しく掘られた墓地は、少なくとも40万人の軍人がロシア軍との戦闘で死亡したことを示している。これらの墓は個々の遺体が埋葬されたものと思われる。さらに、戦場でその存在を抹殺されたり、キエフ政権司令官たちによって腐敗させられた無数の死者は記録されていない。

 別の指標は、今週のアメリカの通信社で報じられた陰鬱な報告から集められている。それによると、ドイツの製造業者から供給された義肢の数に基づいて、ウクライナ兵の中には5万人の四肢喪失者がいるとされる。この死傷者数から推測すると、戦死者数ははるかに多くなる。

 その結果、四肢喪失者数の観点から、アメリカの通信社さえも第一次世界大戦中の消耗戦のレベルと比較している。第一次世界大戦は、恐ろしいほど無意味な大量死者数で知られている。この比較は正しいが、アメリカの通信社はそれについて深く考察せず、本来あるべきはずの暴力に対する強烈な嫌悪感を、不思議なことに素通りしている。

 もしウクライナにおける戦闘が以前「肉粉砕機」と呼ばれていたなら、同国は「血の海」と呼ばれるのがより正確だろう。

 これをますます犯罪的で卑劣にするのは、この紛争と死者は回避可能であったということだ。ワシントンとそのヨーロッパNATO同盟国は、ロシアからの政治的解決への交渉要請をすべて無視し、NATOの東方拡大とキエフ政権の武装化に関するモスクワの長年の戦略的安全上の懸念を無視した。モスクワの外交努力は、敵対行動が激化する前の2021年12月に拒絶された。

 それ以前、ウクライナ政権の武装化は、CIAが2014年に民主的に選出された大統領に対するクーデターを支援した後、8年間続いた。(ちなみに、この事実を踏まえると、今週、西アフリカのニジェールでの軍事クーデターに対するアメリカとヨーロッパの非難は何なの?ということになる。「合法性」は自分の都合のいいようにコロコロ変わる!)

 ウクライナでの紛争が昨年2月に勃発して以来、ロシアが死活的な利益を守るために介入した際、NATO連合は執拗な武器供給によって故意に暴力を拡大させてきた。ワシントンはキエフ政権への軍事支援として500億ドル(7兆円)も送った。イギリス、ドイツ、フランス、その他のNATO加盟国も同様に、戦車から巡航ミサイルまでさまざまな種類の武器を絶え間なく供給してきた。

 さらに、ジョー・バイデン大統領のアメリカ政権は、ロシアとの紛争の終結に向けた交渉の提案をはねつけている。ヨーロッパの指導者たちは、ワシントンの狂気と犯罪性に盲従し、外交的な解決策を頓挫させている。

 世論調査で多くのアメリカ人やヨーロッパ市民がキエフ政権への武器供給の継続に反対していることを示しているにもかかわらず、こういった流れは続いている。西側や世界中の多くの人々は、この虐殺と流血の事態が、核大国間の全面戦争にまで拡大する危険について恐れているのは真っ当だ。世界規模での壊滅的な事態となるだろうことは疑いないからだ。

 アメリカとヨーロッパの通信社は、ウクライナの戦争を体系的な嘘と誤情報で誇張している。いわゆるニュース情報は、自称ピューリッツァー賞受賞機関による露骨な戦争宣伝活動になっている。紛争の起源は歪曲され、キエフ政権のナチス的性格を隠すことは、根気強く続いている。

 ウクライナは、はるかに優勢なロシア軍に対して勝利の可能性は皆無だった。しかし、最初から、西側通信社はNATOが「ロシアの侵略から民主主義を守っている」という妄想にふけり(恥ずかしげもなく現実を逆転させて)、NATO側が最終的に勝利するだろうと主張した。そして、その後、西側通信社は「潮流を変える反転攻勢」という次の幻想を宣伝した。

 明らかなことは、NATOが、6月初旬、戦争を煽るように説いた反転攻勢が、完全で全く無意味な失敗に終わったことだ。新たに獲得したドンバス地域とザポリージャ地域周辺のロシアの防御は、攻撃の波が次から次へと押し寄せても無敵だった。過去2か月間だけでも、ウクライナ軍の戦死者は約43,000人に上ると推定されている。

 アメリカとNATO同盟国は、キエフ政権に対して自殺的な反撃を開始させるよう圧力をかけている。空中支援もなく、びっしりと地雷で埋められた地形に対して歩兵の攻撃に頼る中、ウクライナ軍は砲弾のように戦闘に投げ込まれている。

 さらに許しがたいのは、アメリカとヨーロッパの指導者たちは、ウクライナの反撃が成功しないことを知っていた。ニューヨーク・タイムズ紙や他の通信社の報道では、口ごもりながら、そのことを認めていた。

 NATOに迫っている惨事は途轍もないものだ。この災厄は、ちょうど2年前の8月、NATOがアフガニスタンでの敗北で経験した惨敗を振り返れば、ピクニックのように思えるほどだ。

 バイデン大統領は来年の再選を目指しているが、目をそむけられない事実は、ウクライナでの野蛮行為で彼の手が血まみれであるということだ。この圧倒的な恐怖(ロシアとの核戦争の危険を、何も考えず、冒している)は、とんでもない機密情報として存在し、ワシントンとそのヨーロッパ従属国にとって、政治、軍事、そして道徳面で唾棄すべきものとして存在する。

 今週、ハンガリーの外務大臣ピーター・シージャルトは、欧州連合国が冷酷にも、ウクライナの戦争がさらに4年続く可能性を計算していることを明らかにした。さらに4年!そして、これらのヨーロッパの指導者たちは、ワシントンの帝国主義的な目標に対するおべっか使いから、キエフ政権を最大200億ユーロ(3兆2000億円)の追加資金で支援し続ける意志を示している。これらの目標は、モスクワと対峙し、衰退しつつあるアメリカの覇権を支えることに関するものだ。彼らの非合理的なロシア恐怖症も質の悪い役割を果たしている。

 自国民に責任を問われることのない西側の政権は、ウクライナでの歴史的な犯罪的戦争の責任を負っている。バイデンと彼のヨーロッパの共犯者たちは、自作の悪魔的板挟みに嵌っている。彼らは破壊と死の敗北を認めることができず、前後の脈絡もないまま、血の海により深く入るようウクライナにけしかけ続けているのだ。

 もし正義があるならば、バイデンは、直近の選挙に臨むべきではない。彼と彼の西側の手下たち(おなじみの通信社を含む)は、戦争犯罪訴追に直面することになるだろう。
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