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アフリカには、ウクライナの穀物のごく一部しか到達していない–イタリア国防相の報告

<記事原文 寺島先生推薦>
Tiny portion of Ukrainian grain reaches Africa – Italian defense minister
Guido Crosetto has warned that if poorer nations do not receive vital food supplies it could destabilize the region
グイード・クロセット国防相は、貧しい国々が重要な食料供給を受け取れなければ、当該地域を不安定にする可能性があると警告。
出典:RT  2023年7月21日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年7月27日



資料写真©ゲッティ・イメージズ/ アレクセイファーマン


 イタリアのグイード・クロセット国防相は、黒海穀物合意で決められた目標に反して、ウクライナの穀物輸出のごく一部しかアフリカには届かず、アフリカ大陸の主食の価格を高騰させていると主張した。

 金曜日(7月21日)に通信社の「ラ・スタンパ」の取材で、クロゼット大臣は、最近ロシアが延期を表明したウクライナの穀物取引が北アフリカの安定に影響を与える可能性があるかどうかについて質問を受けた。同大臣は、「すべてのことが関連しているため、この件が懸念の要素であることは間違いありません」と答えた。

 「輸出されたウクライナの穀物の95%はアフリカには届いていません。これらのアフリカ諸国が必要な物資を手にすることができていないので、アフリカ諸国は他の地域に目を向けています。そのため必然的に世界で穀物価格が上昇し、アフリカ諸国が輸入することがさらに困難になっています。このような状況により、すでに困難に陥っている地域がさらに不安定化しており、この問題は明らかにヨーロッパにも影響を及ぼしています」とクロセット大臣は述べた。

 ロシアが、トルコと国連が仲介した黒海穀物協定合意の「終了」を発表したことを受け、今週初め穀物価格が急騰した。

 2022年7月に発効し、それ以来繰り返し延長されてきたこの協定の下で、ロシアは黒海沿岸にあるウクライナの複数の港の封鎖を解除し、ウクライナの穀物の世界市場への輸出を可能にした。同協定はまた、ロシアの穀物と肥料の輸出に対する障壁を取り除くことになっていた。



 関連記事: ロシアはアフリカに無料の穀物を届ける準備ができている–プーチン大統領の声明

 しかし、モスクワは、合意の下でなされた約束のどれも守られなかったと主張し、ウラジーミル・プーチン大統領は先週、「ロシア連邦の利益に関連する目標は何ひとつ達成されなかった」と主張し、この協定を「一方的な試合である」と表現した。

 ロシアはまた、貧しい国々の飢饉を回避するという本来の目的のために穀物取引を使用しなかったとして、西側を繰り返し批判してきた。ロシア側によれば、同協定においては、アフリカ諸国を含む貧しい国々に農産物が届けられることになっていたが、その大部分がこれらの地域には届かず、欧州に届いている、という。

 3月に遡ると、そのときにウラジーミル・プーチン大統領が発表した内容は、ロシアが黒海取引を一時停止した場合、「それまでにロシアからアフリカ諸国に送られた[穀物の]全量」を困窮している国に無償で送る計画を検討する、ということだった。
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