トランプの国防長官は、ソレイマニが米国大使館に対する攻撃を計画しているという証拠を「見つけられなかった」と認めている
<記事原文>寺島先生推薦 Trump’s defense secretary admits he ‘didn’t see’ evidence about Soleimani planning attacks against US embassies

RT USA News 2020年1月12日
〈 記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ 2020年2月9日〉
ドナルド・トランプ大統領は、イランのカッセム・ソレイマニ少将がアメリカ人に対する「差し迫った」攻撃を計画していると警告したが、彼の国防長官はこの主張の裏付けをとることはできないようだ。
マーク・エスパー国防長官は、CBSのTV番組「Face the Nation」の日曜日のインタビューで、ソレイマニが4つの米国大使館に対する攻撃を計画しているという大統領の主張を支持する特定の証拠を「見つけられなかった」ことを明らかにした。その主張は、トランプが金曜日、フォックスニュースのホスト、ローラ・イングラハムに語ったものだ
「大統領は、他の大使館が攻撃される可能性がおそらくあったと信じていると言っています」と国務長官エスパーは、司会のマーガレット・ブレナンに言った。「私も同じ見方をしています。国家安全保障チームの他メンバーもそうだと把握しています。」
「“可能性”や“おそらく”という言葉は、“諜報機関がつかんだ決定的な証拠のある具体的な脅威”というよりは、“ただの状況証拠”のように聞こえます」と司会のブレナンは答えた。
「大統領も、具体的な脅威があるとは言ってません-特定の証拠を示していません」とエスパー国務長官は言った。
特定の証拠があるかどうかを尋ねられたエスパーは、「4つの大使館の件に関して、証拠は見当たりませんでした。私が言っているのは、私は、大統領の見解に同意しており、私の見立てでは、おそらく、彼らが大使館に狙いを定めていただろうということです。」
エスパーは後に、CNNのジェイク・タッパーに、「大統領がアメリカ人に警告したような差し迫った攻撃に関する“特定の証拠”があると主張したことはない」と語った。
RT. Com Evidence? What evidence? Pompeo shows no proof of ‘imminent’ Soleimani attacks
ソレイマニの暗殺に対して、アメリカ政府が、あやふやな理由付けしかできないので、「これでは、筋が通らない」という議論が出てくるくらい、状況はヒートアップしてきている。
マイク・トレーシーのTwitter
「ソレイマニ暗殺を正当化しようという動きは、はじめから全面的に行われてきました。彼らは暗殺を正当化することに筋を通せません。やっているのは、下手な鉄砲、数打ちゃ当たるです。“暗殺は、ただのイデオロギー上の復讐にすぎなかった”と認める方がよっぽど正直です」。
ジャーナリストのマイク・トレーシーは、エスパーの「フェイス・ザ・ネーション」インタビューに対して、こうツイートした。
ユタ州上院議員のマイク・リーも同様に、CNNのインタビューで、政府を批判し、「大統領が“差し迫った”攻撃について警告するのは“いらいらさせられる”が、その攻撃の証拠や、攻撃される可能性があったという主張への証拠については、“詳しいことはわからない”で終わるだろう」と語った。
これを、トランプの一番新しい嘘だといっている人達もいる。
Matthew MillerのTwitter
国防長官はPDB(大統領日報)を持っている。もし国防長官が、諜報機関からの情報をもっていないとしたら、証拠は存在しないということだ。
マイク・ポンペオ国務長官は、最近、マスコミに対して、ソレイマニの潜在的な危険性についての具体的な証拠を提供できなかった。ポンペオは、米国に対する「差し迫った」危険性に関して「複数の情報」がトランプに与えられたと主張したが、彼はその情報が何であるかを詳述しなかった。
「差し迫った状況」について説明するのに苦労しているにもかかわらず、ポンペオは、暗殺が「事態を正常化させた」と主張した。彼はまた、「差し迫った脅威を探そうとするならば、暗殺に至る前までさかのぼる必要はない」と主張した。
Joshua PotashのTwitter
レポーターがポンペオに、「ソレイマニ暗殺につながった差し迫った脅威についての特定の証拠を出せるのか?」という質問だけをした。それに対して、ボンペオは全く何も答えなかった。あいつらは、また、我々を戦争に引きずり込もうとしている。
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