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米国がウクライナにクラスター弾を送るのは「自らの地位を貶める行為だ」―イーロン・マスク談

<記事原文 寺島先生推薦>
US ‘debases itself’ by sending cluster munitions to Ukraine – Musk
Moscow recently said the deliveries would make Washington an accomplice to civilian deaths
ロシア政府は先日、この爆弾を提供することで、米国政府は民間人殺害の共犯者となるだろうと述べた
出典:RT  2023年7月16日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>  2023年7月23日



2023年6月16日、パリで開催された新興技術及び技術革新見本市「ビバテック」訪問時に行った演説中一点を見つめる、スペースX社及びテスラ社のイーロン・マスク最高経営責任者©Alain JOCARD / AFP


 米国は広く禁止されているクラスター弾をウクライナに供給することで自らを「堕落させた」とテスラ社及びスペースX社のイーロン・マスク最高経営責任者は語り、さらにこのような兵器は紛争に重大な影響を及ぼさない、とも付け加えた。

 この億万長者は土曜日(7月15日)、「ウクライナに送るための通常の弾薬がなくなったので、絶望のあまりクラスター爆弾を送り込むという自らを貶(おとし)めるような行為を行ったが、結果は変わらないだろう」とツイートした。

 マスク氏は、下院の共和党議員98名と民主党議員49名らの努力を称賛した。これらの議員は、ウクライナへのクラスター弾の移送禁止に賛成票を投じたからだ。ただし、最終的には議案を変えることはできなかった。「米国の堕落を止めようとしてくれてありがとう」とマスク氏はツイートした。

 米国は今月初め、ウクライナ政府へのクラスター弾の引き渡しを承認したが、ジョー・バイデン大統領はこの動きを応急処置的なものだとし、需要が急増する中で軍需生産を追いつけるためものだとした。そしてそれは、米国政府もウクライナ政府も、通常弾が不足しているためだとした。



 関連記事:ロシア、米国にクラスター爆弾について警告

 クラスター弾が100カ国以上の国々で禁止されている理由は、爆発した際に、広範囲に大量の子爆弾を放出し、その子爆弾が不発のままになることがしばしば起こり、戦闘が終わった後でさえ、市民に対して長期に渡り脅威を与え続けるからだ。

 英国、カナダ、ドイツなど米国が長年同盟関係を結んできた多くの国々は、米国によるこの決定に懸念を示しており、これらの国々はウクライナ政府に問題の多いこの爆弾を送る気はない、としている。

 ロシア当局は、米国によるウクライナに対するクラスター弾の搬入を強く非難している。外務省のマリア・ザハロワ報道官は、このような動きによっても、この戦争の状況を変えることはないが、米国政府が、「(ウクライナ)領内に地雷を埋めるという罪の共犯者」となる、つまり、「ロシア・ウクライナ、両国の子どもたちが亡くなることに対して全面的に責任を負うことになる」と警告した。

 ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣は、米国政府がクラスター弾をウクライナ側に提供することがあれば、ロシア側も、「ウクライナ軍に対して、同等の兵器を使用せざるを得なくなる」と警告した。
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