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アメリカのエリート層は、世界がアメリカに対して反発していることを認識し始めている。その反発はアメリカの自業自得がもたらしたものだ。

<記事原文 寺島先生推薦>
American elites are starting to concede that the world is rebelling against the US, and Washington has nobody to blame but itself
A former White House official has acknowledged the reality of growing resistance to the country's imperialism
元ホワイトハウスの高官は、米帝国主義に対する反発が高まっている現実を認めた。
筆者:ダニエル・コバリック(Daniel Kovalik)
出典:RT 2023年5月26日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年6月23日


ダニエル・コバリックはピッツバーグ法科大学で国際人権を教えており、最近発売された『ニカラグア:米国の介入と抵抗の歴史』という本の著者である。

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資料写真:デモ隊が、1975年の学生虐殺の際、米国が軍国主義の背後にいたことを象徴する紙の像にかけられた米国国旗に火をつけている。2021年、エルサルバドル©Camilo Freedman/SOPA Images/LightRocket via Getty Images


 エストニアのタリンで行われた興味深い最近のスピーチで、元ホワイトハウス高官であるフィオナ・ヒルは、ワシントンにいる少なくともひとりの女性が世界で起こっていることを理解するだけの自己認識があることを具体的に示した

 ヒルは、ウクライナの紛争がアメリカの覇権に対する、ロシア主導のグローバルな「代理反乱」を引き起こしたことを認めた。これは真実そのものである。そのことは昨年の春、モスクワの軍事攻勢の最初から、多くの人々が目にすることができたとおりだ。しかし、この揺り戻しは長い時間をかけて起こってきたものであり、アメリカの自業自得がもたらしたものだ。

 何よりも、現代のロシアの前身であるソビエト連邦は、その歴史の大部分においてアメリカの覇権に対する反乱を主導していたことを指摘する必要がある。特に冷戦中、モスクワの支援は、ラテンアメリカ、アフリカ、そしてアジアで数世紀にわたる西洋の植民地主義を打破しようとする第三世界諸国にとって重要だった。アメリカはこの植民地体制を頑なに守ることを自らの使命とした。実際、冷戦はアメリカとソビエト連邦の間の植民地主義に関する巨大な代理戦争であり、アメリカはこの体制を維持するために戦い、ソビエト連邦はそれを解体するために戦った。世界の多くの人々は、ソビエト連邦から受けた援助に感謝しており、植民地の束縛を打ち破るのに役立ったことへの感謝は今でも続いている。

 ロシア連邦は最近、2023年3月31日の外交政策声明でこれらすべてを認めた。その中で、ソビエト連邦の主要な外交政策の成果は、第二次世界大戦でのナチズム打破と世界の非植民地化成功に貢献したことである、と書かれている。現代ロシアは、ソ連の「正統な後継者」として、これらの目標を追求し続けていると述べている。私はロシアと5月9日の戦勝記念日の祝賀行事から帰国したばかりであり、私が訪れたサンクトペテルブルクからヤルタまでのすべての都市で、ロシア人がソビエト連邦のこれらの成果を依然として大切にしていることを目撃した。ハンマーと鎌の赤い旗はどの都市に行っても、至る所で見かけた。

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 一方、1989年の東欧諸国の崩壊と1991年のソビエト連邦の崩壊後、アメリカは世界の西側の優位を再確立する機会が妨げられることはほとんどなかった。アメリカはその目標を「パックス・アメリカーナ」と呼んだが、その手法は平和とはほとんど関係がなく、すべて戦争に関係していた。したがって、ワシントンはあっと言う間に1989年のパナマから(1989年)、イラク(1990年)、セルビア(1999年)、アフガニスタン(2001年)、再びイラク(2003年)からリビア(2011年)まで、他の国々に侵攻し攻撃した。さらに、この期間中にアメリカが行った小規模な侵攻や多くの代理戦争やテロ戦争は入っていない。例えば、2011年から始まったシリアや2014年にアメリカが扇動を助けたウクライナでのクーデターなどだ。

 ロシアと世界の他の国々は、優位に立つアメリカの軍事力に対抗する手段を持たず、主に黙ってこれを受け入れた。しかし、怒りと憤りは高まった。なぜなら、これらの戦争は必要でも正当でもなかったから。アメリカは自国の経済的・地政学的利益を守るために戦争を選択し、その行動を「人道的」と装っていた。通例として、彼らはこれらの介入が標的国の人々を「圧政的」、「残酷」または「独裁的」な政権から守るために必要であると主張した。アメリカ人はこのような正当化を、大方は、渋々認めたが、世界の他の国々はその明白な不合理に顔をしかめていた。

 2015年、ロシアという熊は再び目を覚まし、シリアで介入行動を起こし、シリアに対する残忍なテロ戦争を撃退した。この戦争はアメリカが積極的に扇動し支援したものだった。

 アメリカは、ウクライナにおけるロシアの行動に反対している自国は世界に支持されていると主張しようとするが、これはそんな単純に真実とは言えないし、アメリカもそれを知っている。「世界」はアメリカを支持している。ただし、その「世界」にラテンアメリカ、アジア、そしてアフリカは入らない。地球上の人口の大部分を占めるこれらの地域では、アメリカを支持していない。これらの地域の多くの国々は、侵略的な戦争やクーデター、武装した反乱分子の支援という形でアメリカが好き勝手に介入することに疲れ果てており、ロシアがついに反撃してくれたことを喜んでいた。他方、長い間アメリカの帝国主義的な策略に共謀してきたサウジアラビアさえ、石油供給の増加を拒否することでアメリカとの連帯を断った。さらに、イランとの関係を深めるなど、世界はワシントンの干渉にうんざりしていることがはっきりしている。

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 アメリカ政府は、こういったことを見て見ないふりしており、実際には多くのアメリカの一般市民も見ないふりをしている。つまり、プロパガンダの普及力と現実をかき消し混乱させる能力がいかに大きいかだ。このことは、劇作家ハロルド・ピンターが2005年のノーベル賞スピーチで語ったことを思い起こさせてくれる。彼はそこでアメリカ帝国を非難し、「第二次世界大戦後、世界中の右派軍事独裁政権を支援し、多くの場合は生み出してきた」、それによって「何十万人もの死者」が生まれた、と述べたのだ。しかし、プロパガンダの力により、「そんなことは絶対に起きなかった。たとえ起きていてもそれは起きていないこととされた。アメリカは、普遍的な善の力を装いながら、世界中で臨床治療さながらの権力操作を行ってきた」とピンターは述べており、これを「非常に成功した催眠術の行為」と表現している。

 アメリカ人はそろそろ目を覚まし、自国が犯してきた罪に目を向けるべきだ。アメリカ以外の世界はその事実を、血を流す思いで気づいており、その結果反旗が翻されつつある。これをしっかり認識して、アメリカ人はついに自国政府の取った行動の責任を追及することができるだろうし、いわれのない暴力を振るって世界を敵に回すことをやめさせ、代わりに貧困、病気、そして環境悪化といった世界的な問題について、他の国々と対等な立場で協力して取り組むことを要求することができるようになるだろう。これこそが人類を救う唯一の行動だ。
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