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ペンタゴン、F-35の部品100万個紛失

<記事原文 寺島先生推薦>
Pentagon loses a million F-35 parts
Investigators have found that the US military can’t account for missing fighter-jet components valued at $85 million
調査団が発見したのは、米軍が評価額8500万ドルの行方不明の戦闘機部品の所在を把握できていないことだ。
出典:RT  2023年5月23日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年6月18日



アメリカ軍人が、3月23日に韓国・釜山で行われたマキン・アイランド強襲揚陸艦のお披露目巡業時にF-35戦闘機を点検している。© Getty Images / Jung Yeon-je


 アメリカ国防総省(DOD)について、国の歴史上最も費用のかかる兵器システムであるF-35 ライトニング II 戦闘機の約100万個の行方不明な予備部品の把握ができていないことを、政府の調査機関は発見した。

 ボルト、タイヤ、着陸装置などを含む紛失した部品の評価額は約8500万ドルであると、政府の監査機関である政府説明責任局(GAO)は、火曜日(5月23日)に報告した。2018年以来、ペンタゴンは特定された部品の紛失の状況について、まだわずか2%しか調査していない。

 「アメリカ国防総省(DOD)が契約の下でこれらの予備部品についての説明責任を持つようにするための措置を講じない限り、F-35共同計画事務局(JPO)はこれらの予備部品の説明責任をはっきりさせたり、維持することもできず、場所、費用、そして数量などの情報を持たず、財務報告や政府の利益保護に必要な情報を確保することもできなくなる」とGAOは述べている。



関連記事:米国の将軍は、戦闘機の危険性を危惧(報道)

 これらの予備部品は、アメリカ軍および航空機を購入した同盟国が利用するために、世界中に保管されている。これらの部品は防衛請負業者であるロッキード・マーティン社が製造している。ペンタゴンのF-35 JPOには、紛失を追跡するための作業手続きがないため、ロッキード・マーティン社は、GAOの調査対象となる、評価額が6600万ドル以上の追加の予備部品約90万個を報告していないとGAOは述べている。

 GAOの報告書は、信頼性の問題に苦しむ1700兆ドルのF-35計画にとって、直近の大きな痛手となっている。この計画は、3月に世界的な回収命令を引き起こしたエンジンの振動の問題など、信頼性の戦いに悩まされてきた。アメリカのF-35部隊のうち、「完全な任務遂行能力」を持つのは、一日のうちでわずか30%程度。アメリカ空軍のマイケル・シュミット中将は先月、予備部品の供給不足がアメリカ軍の次の大規模戦争時において航空機を稼働させる能力を危険にさらす可能性があると警告した。

 GAOの報告書は、予備部品の紛失は、ペンタゴンがDODの所有物で請負業者が管理する部品を監督しなかったことが原因だとしている。DODの関係者と請負業者は、これらの部品を政府所有財産として分類すべきかどうかについて合意に至っていない。これにより、紛失した在庫の処理ができなくなっている。

関連記事:ペンタゴンは世界各地にあるF-35機の修理命令を発令

 昨年10月時点で、ペンタゴンは世界中で1万9000以上の予備部品を保有しており、これらの部品はF-35 JPOからの処分指示を待っていた。最長5年間も待たされる事例もあった。GAOは、DODが貯蔵部品の会計管理を強化するための4つの推奨事項に同意したと述べている。
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No title

 米帝も”税金中抜き美味しいれす”なんだろうねえ。これが資本主義の本質”俺さえ良ければいい”だわな。
 冷戦後、米ソだか米ロで核軍備・管理交渉が行われていた。で、米側がソ連側の機密資料を手に”そちらが出してきた核兵器の数とこちらの資料の数字が合わない。どういうことなんだ!”と詰め寄った。ソ連側の実務担当者は”皆さんはその内部文書を手にしているほど我々のことに詳しいのなら、なぜ齟齬があるのかもご存じでしょう?”と真顔で応えた。米側の激昂に対し、ソ連側は”公表の数は、毎年の核生産ノルマが達成されたことになっている理想の数字。現実の量はずっと少ない。皆さんはノルマと現実の乖離について毎日面白おかしく新聞に書かせてきた。「核兵器だけは別だ」と皆さんが思っていたとは意外ですな”と呆れて見せた。つまり、中央政府の実現不能なノルマに対し、鉱山や輸送、工場から現場核部隊に至るまで、架空の伝票と物資と現金を夥しく回し合いついには「存在しない核兵器」を実戦配備していたわけだ。ノルマを達成できなければ(そもそも不可能)よくてシベリアだから、バレるまでは寿命が延びるということで何十年にもわたって何十万か何百万かの人間が「裸の王様」の仕立て屋や家来のように振舞っていたのだ。
 で、結局のところ、米帝も同じだったと考えるべきなのだろう。F-35用の行方不明の部品100万個も多くは伝票上の架空の品か、検品で弾かれた不良品を良品として料金を受け取ったがさすがに部隊には送れなかったというところではないか?F-35のような技術的に無理をした兵器の部品製造は歩留まりが悪かったり、生産が進まず思ったほど儲けを出せないことが多い。オスプレイはその典型で、交換部品の生産が進まず共食い整備により配備数の内、稼働数は僅かだという。
 今回はF-35についてだが、こうしたことは無数にある種々の兵器にもあるだろう。軍は、莫大なカネが動くのに秘密と脅しのベールに包まれているから、こうしたことを行うのが容易なのに自己規制のハードルが低いどころか滑り台のように実行に向けて傾いている。
 本朝の軍事費倍増10兆円/年も米帝でのこうしたことの一助になっているに違いない。本朝でもインチキなFMSで売りつけられた兵器や部品は先払いなのに(1)何時まで経っても届かない(2)型が違う(3)壊れていると言ったことが常態だ。もちろん、契約と条約上、文句を言う権利は存在しないし禁じられてる。

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