新年のソレイマニ暗殺で、「ロシアゲート」の嘘も吹き飛ぶ
Trump's New Year killing of Soleimani finally blows up the fake Russiagate narrative
<記事原文>寺島先生推薦
Neil Clark
RT Op-ed 2020年1月3日
Rt. op-ed 2020年1月3日
(翻訳:寺島メソッド翻訳グループo.n. 2020年1月9日)

トランプが革命防衛隊のエリート部隊コッズ軍の司令官カセム・ソレイマニ将軍の暗殺を命令したことは、イランとの危険な緊張の高まりを意味するだけでなく、ロシアがトランプをコントロールしていたというフィクションも終わらせた。
想像してみてほしい.....もしイランのロウハニ大統領が、カナダの空港まで車で送られてきた米統合参謀本部議長マーク・ミルリー将軍への新年無人機攻撃を承認していたとしたらどうか。
その攻撃を 「正当防衛」などと、言う人間がいるだろうか? しかしそのことこそ、まさにカセム・ソレイマニの殺害に関して私たちが騙されている点なのだ。
ALSO ON RT.COM Killing of Iran's Quds Force chief Soleimani by US 'MOST LIKELY violates international law' – UN Rapporteur
紛れもない真実はこうだ。 ソレイマニは死後この世で最も邪悪な男としてネオコンから悪魔化されているにも拘わらず、この銀髪のソレイマニ将軍こそ、野蛮で死を崇拝するイスラム国 (ISIS) やその他の中東のアルカイダ系列組織の打倒に重要な役割を果たしてきたのだ。彼は、陰で世俗の人々やクリスチャンの保護に手を貸した。世界で最も力のある一部の国々が、暴力的な 「政権交代」 を達成しようとシリアに激しく襲いかかっていた。その逆境からシリアを生き残らせる画策に彼は手を貸した。それらの強国は略号だらけのジハード主義者の代理人や死の部隊を解き放ったのだ。9・11テロでの米国市民と、2015年にチュニジアを訪れた英国人観光客を含む世界中の西側市民を標的にしたグループと戦ったことのソレイマニへの報酬は、2020年のまさに年明けに砲弾で吹き飛ばされることだった。前にも言ったが、ここでは一体誰がテロリストなんだ?
テレビではイランとの戦争の可能性が取りざたされているが、実際にはすでにいろいろな敵対的動きは始まっていた。トランプは挑発的にイランの核取引から手を引き、彼のイランに対する新たな制裁は 「一国に課せられた史上最大のもの」 であると自慢し、今回はイランで最も力を持っていると多くの人に見られている人物の殺害を命じた。ソレイマニはイラクの米軍を脅したと我々は聞かされているが、それは自己正当化の言い方にすぎない。ところで、そもそも米軍はイラクで何をしているのだろうか。米軍が実際には存在しないイラクの大量破壊兵器を排除することを目的として、2003年の不法な侵略軍の先頭に立ってイラクにやって来たという事実を、我々は意図的に忘れさせられようとしている。17年前、米国とその同盟国はイラクを侵略する権利があったのだろうか?国際法上ではそんな権利は皆無だ。しかし、イラクの大量破壊兵器だけが唯一の欺瞞ではなかった。 まだまだある。
ここ数年、ドナルド・トランプがプーチンの支配下にあると言われてきた。 トランプは事実上ロシアのスパイだと。モスクワの操り人形だと。(ウンザリ)
少なくとも今は、地球という惑星の最も信じやすい住人でさえ、そんなことは信じないだろう。イランは、重要な戦略的パートナーであるロシアの重要な中東同盟国である。トランプは、ソレイマニを暗殺し、我々をテヘランとの軍事衝突に追い込むことで、イスラム共和国を脅かしているだけでなく、ロシアというクマの胸や背中や顔をつついている。今日の出来事で、まさかと思っていた人にも、アメリカの政治に最も大きな影響を与えている外国は、ロシアではなくイスラエルであることがはっきりした(イスラエルの後に続くのはサウジアラビア)。
ALSO ON RT.COM Soleimani assassination by US ‘an adventurous move’ that will flare up tensions in Middle East – Moscow
ソレイマニの殺害と、米国の標的に対するイランの報復の可能性は、米国の観点からは意味がないが、イスラエルの観点からは十分理にかなっている。ソレイマニ将軍は、イスラエル政府から長い間要注意人物とされていた。エルサレム・ポスト紙は、コッズ軍最高司令官ソレイマニは、「2006年のイスラエルとの戦争中、イランがヒズボラを支援する上で重要だった」と記している。ソレイマニはまた、イランがパレスチナ人を引き続き支援していることを強調していた。
もしあなたがゴリゴリのシオニストなら、ソレイマニ以上に排除したい人はいないだろう。しかし、ここに重大な真実がある。これは、米国の公の談話や、実際に英国で語られることはほとんどない。イスラエルの優先事項(「イラン-シリア-ヒズボラ」枢軸を打ち破り、これらの国や運動の指導的人物を排除すること)は、実際には、イスラム過激派テログループとのより広範な戦いを弱体化させことだ。「テロとの戦い」 が実際に行われているのであれば、ISISとアルカイダを打倒するために最大の貢献があった者たちを攻撃するだろうか? しかし、それがドナルド・トランプのやっていることだ。 米国内リベラル派が、ありもしない 「ロシアの干渉」 を巡ってカリカリ怒っている間中ずっと、イスラエルとそのロビー団体は、ISISとアルカイダにとって最大の敵であるイランに対して、より強硬な行動をとるよう圧力をかけていた。
2011年11月、トランプはツイッターで、もしオバマ大統領なら再選を目指してイランと戦争を始めるだろうと 「予言」 した。
しかしオバマは戦争をしなかった。それだけでなく、オバマ政権は2度にわたり、イスラエルがソレイマニ殺害の計画を進める機会があったにもかかわらず、それを思いとどまらせた。トランプは間違いなく、米国史上最もイスラエル寄りの大統領だ。つまり、2020年に戦争が発生する危険性は非常に高まっているということだ。 中東戦争は終わらせる、という選挙向けの言い方はしているが。
<記事原文>寺島先生推薦
Neil Clark
RT Op-ed 2020年1月3日
Rt. op-ed 2020年1月3日
(翻訳:寺島メソッド翻訳グループo.n. 2020年1月9日)

トランプが革命防衛隊のエリート部隊コッズ軍の司令官カセム・ソレイマニ将軍の暗殺を命令したことは、イランとの危険な緊張の高まりを意味するだけでなく、ロシアがトランプをコントロールしていたというフィクションも終わらせた。
想像してみてほしい.....もしイランのロウハニ大統領が、カナダの空港まで車で送られてきた米統合参謀本部議長マーク・ミルリー将軍への新年無人機攻撃を承認していたとしたらどうか。
その攻撃を 「正当防衛」などと、言う人間がいるだろうか? しかしそのことこそ、まさにカセム・ソレイマニの殺害に関して私たちが騙されている点なのだ。
ALSO ON RT.COM Killing of Iran's Quds Force chief Soleimani by US 'MOST LIKELY violates international law' – UN Rapporteur
紛れもない真実はこうだ。 ソレイマニは死後この世で最も邪悪な男としてネオコンから悪魔化されているにも拘わらず、この銀髪のソレイマニ将軍こそ、野蛮で死を崇拝するイスラム国 (ISIS) やその他の中東のアルカイダ系列組織の打倒に重要な役割を果たしてきたのだ。彼は、陰で世俗の人々やクリスチャンの保護に手を貸した。世界で最も力のある一部の国々が、暴力的な 「政権交代」 を達成しようとシリアに激しく襲いかかっていた。その逆境からシリアを生き残らせる画策に彼は手を貸した。それらの強国は略号だらけのジハード主義者の代理人や死の部隊を解き放ったのだ。9・11テロでの米国市民と、2015年にチュニジアを訪れた英国人観光客を含む世界中の西側市民を標的にしたグループと戦ったことのソレイマニへの報酬は、2020年のまさに年明けに砲弾で吹き飛ばされることだった。前にも言ったが、ここでは一体誰がテロリストなんだ?
テレビではイランとの戦争の可能性が取りざたされているが、実際にはすでにいろいろな敵対的動きは始まっていた。トランプは挑発的にイランの核取引から手を引き、彼のイランに対する新たな制裁は 「一国に課せられた史上最大のもの」 であると自慢し、今回はイランで最も力を持っていると多くの人に見られている人物の殺害を命じた。ソレイマニはイラクの米軍を脅したと我々は聞かされているが、それは自己正当化の言い方にすぎない。ところで、そもそも米軍はイラクで何をしているのだろうか。米軍が実際には存在しないイラクの大量破壊兵器を排除することを目的として、2003年の不法な侵略軍の先頭に立ってイラクにやって来たという事実を、我々は意図的に忘れさせられようとしている。17年前、米国とその同盟国はイラクを侵略する権利があったのだろうか?国際法上ではそんな権利は皆無だ。しかし、イラクの大量破壊兵器だけが唯一の欺瞞ではなかった。 まだまだある。
ここ数年、ドナルド・トランプがプーチンの支配下にあると言われてきた。 トランプは事実上ロシアのスパイだと。モスクワの操り人形だと。(ウンザリ)
少なくとも今は、地球という惑星の最も信じやすい住人でさえ、そんなことは信じないだろう。イランは、重要な戦略的パートナーであるロシアの重要な中東同盟国である。トランプは、ソレイマニを暗殺し、我々をテヘランとの軍事衝突に追い込むことで、イスラム共和国を脅かしているだけでなく、ロシアというクマの胸や背中や顔をつついている。今日の出来事で、まさかと思っていた人にも、アメリカの政治に最も大きな影響を与えている外国は、ロシアではなくイスラエルであることがはっきりした(イスラエルの後に続くのはサウジアラビア)。
ALSO ON RT.COM Soleimani assassination by US ‘an adventurous move’ that will flare up tensions in Middle East – Moscow
ソレイマニの殺害と、米国の標的に対するイランの報復の可能性は、米国の観点からは意味がないが、イスラエルの観点からは十分理にかなっている。ソレイマニ将軍は、イスラエル政府から長い間要注意人物とされていた。エルサレム・ポスト紙は、コッズ軍最高司令官ソレイマニは、「2006年のイスラエルとの戦争中、イランがヒズボラを支援する上で重要だった」と記している。ソレイマニはまた、イランがパレスチナ人を引き続き支援していることを強調していた。
もしあなたがゴリゴリのシオニストなら、ソレイマニ以上に排除したい人はいないだろう。しかし、ここに重大な真実がある。これは、米国の公の談話や、実際に英国で語られることはほとんどない。イスラエルの優先事項(「イラン-シリア-ヒズボラ」枢軸を打ち破り、これらの国や運動の指導的人物を排除すること)は、実際には、イスラム過激派テログループとのより広範な戦いを弱体化させことだ。「テロとの戦い」 が実際に行われているのであれば、ISISとアルカイダを打倒するために最大の貢献があった者たちを攻撃するだろうか? しかし、それがドナルド・トランプのやっていることだ。 米国内リベラル派が、ありもしない 「ロシアの干渉」 を巡ってカリカリ怒っている間中ずっと、イスラエルとそのロビー団体は、ISISとアルカイダにとって最大の敵であるイランに対して、より強硬な行動をとるよう圧力をかけていた。
2011年11月、トランプはツイッターで、もしオバマ大統領なら再選を目指してイランと戦争を始めるだろうと 「予言」 した。
しかしオバマは戦争をしなかった。それだけでなく、オバマ政権は2度にわたり、イスラエルがソレイマニ殺害の計画を進める機会があったにもかかわらず、それを思いとどまらせた。トランプは間違いなく、米国史上最もイスラエル寄りの大統領だ。つまり、2020年に戦争が発生する危険性は非常に高まっているということだ。 中東戦争は終わらせる、という選挙向けの言い方はしているが。
- 関連記事
-
- シリアでの目的は、ロシア政府とシリア政府が、テロリストを倒すことを「困難」にすることであると、アメリカ政府は公然と認めている (2020/04/07)
- OPCWの内部告発者攻撃は、自らの組織の信頼性失墜にしかならない (2020/03/03)
- イランは謝罪した。しかしトランプや歴代のアメリカ大統領は中東での自国の振る舞いを謝罪することは絶対ないだろう (2020/02/11)
- ウクライナ機撃墜への抗議行動をイラン政府転覆に利用しようとするアメリカ支配層。懲りずに。 (2020/02/07)
- Facebookの「思想警察」が、「米国の制裁を遵守するために」親イラン投稿を検閲している…トランプがテヘランに検閲を警告しているさなかに (2020/02/07)
- 瀕死の帝国、アメリカ:中東から追い出される (2020/01/30)
- アメリカは、イラクの永続的な占領を計画している (2020/01/20)
- 新年のソレイマニ暗殺で、「ロシアゲート」の嘘も吹き飛ぶ (2020/01/10)
- カセム・ソレイマニ将軍暗殺はアメリカの身勝手 (2020/01/09)
- 誰がイスラエルの味方をしようが、我々は反対だ。エルドアンは、パレスチナ人殺害でネタニアフとアメリカを非難する (2019/08/27)
- 「リバティ号事件(1967年)」再考 (2019/08/20)
- アメリカが軍事力を増強するとき、イランは地域外交で指導性を発揮する (2019/07/18)
- アメリカがイランとの戦争をするのに好都合な「タンカー攻撃」 (2019/07/15)
- トランプはイランの核を非難するが、一方、サウジは原爆を獲得しようとする危機 (2019/07/07)
- イスラエルによる「リバティ-号攻撃」(1967年)の真相とそこから学ぶべき教訓 (2019/07/06)
スポンサーサイト