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Grayzoneが、CIAの別働隊NED(National Endowment for Democracy)の報道部副部長と論争

<記事原文 寺島先生推薦>
The Grayzone debates National Endowment for Democracy VP on group’s CIA ties
筆者:アレクス・ルービンシュタイン&マックス・ブルーメンサル(Alex Rubinstein & Max Blumenthal)
出典:The Grayzone 2023年5月29日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>  2023年6月8日


米国民主主義基金(NED)が、当Grayzoneに連絡をいれ、我々がNEDはCIAの切り抜き組織だと報じたことに対して非難してきた。NEDの報道部副部長と我々のやり取りをはっきりと伝える以下の音声をお聞きください。





 2023年4月4日、米国民主主義基金(NED)のレズリー・アウン報道部及び講習関与部副部長が、私アレックス・ルービンシュタインに連絡を入れ、当Grayzoneがその前日に出した記事のことについて電話で話がしたいと申し出た。

 私が書いた記事が詳述していたのは、ロシアのサンクトペテルブルクの喫茶店で起こったテロリストによる爆破事件を、調査報道機関であるべリングキャットの幹部が大っぴらに正当化している件についてだった。このべリングキャットは、NEDから多額の助成金を受け取っており、米国政府が他国の政権交代を狙う際の片腕として機能している団体だ。その記事の中で私は、NEDは「CIAの別働隊」だと書いたことが、明らかにアウンの機嫌を損ね、アウン副部長が電話で話したいという要求を出すことになったのだ。
 
 4月6日、アウン副部長は、私とGrayzoneのマックス・ブルーメンサル編集委員と電話で40分間話した。その間、我々はアウン副部長に、NEDには米国が政権転覆を狙っている国々の暴力的な暴徒らを支援してきた長年の歴史があることを問いただし、NED創設にはCIAが絡んでおり、NED創設により、CIAがこれまで密かに画策していた活動をあからさまにできるようになったことも指摘した。

 当GrayzoneがNEDを「CIAの別働隊」であると報じた理由を説明するためブルーメンタル編集委員がアウン副部長に指摘したのは、とある機密文書だったが、その文書にはロナルド・レーガン政権時のCIA長官だったウィリアム・ケーシーが、米国政府が資金を出す「全米基金」の設立を提案していたことが書かれていた。全米民主主義基金が誕生したのは、ケーシーがレーガン政権当局の内閣段階でその文書を回覧した数か月後のことだった。ブルーメンタル編集委員は、電話中に別働隊ということばについて説明し、それは、「CIAの動きを推進するためにCIAから分離して作られた組織であり、CIAのために動いたり、CIAの作戦を前進させる組織である」とした。

 マックス・ブルーメンサル編集委員による2018年のTEDについての記録動画「米国干渉組織の内側」という動画をご覧あれ。

 それから、ブルーメンサル編集委員と私ルービンシュタインは、アウン副部長に、NEDが非政府諸組織や報道機関、政治家たちに資金提供を行ってきた歴史をかいつまんで伝えた。その非政府諸組織や報道機関、政治家たちは、民主的に選出された政府を転覆させようとしている暴力的な行動に出ている組織であり、公的に米国の敵国であるとされている国々を弱体化させようとしている組織だ。具体的には、ニカラグアベネズエラウクライナ香港などだ。自身の雇用主が行ってきた政権転覆の企ての記録を否定せずに、アウン副部長は、そのような歴史は知らなかったと語り、この話を聞かされる前にもっと自分で知っておく必要があったとも述べた。
 
 我々はアウン副部長に、NEDが米国の諜報機関と共謀した活動をしないという規定を制定したという具体的な証拠を示すよう依頼した。「規則の中に、そんな規定があるかどうかは分かりません。さあ、どうなのでしょう。いえ、ほんとに、分からないんです。なんか自分がバカになってしまったような話し方になってますね。こんな話し方をするつもりはなかったのですが」とアウン副部長は答えた。

 我々がさらに知りたいと伝えたのは、反民主主義的で暴力的な組織にNEDが資金提供をすることを禁じる指針を制定したかについて、だった。例えばそれは、我々が詳細に伝えたクーデターの首謀者らや政治的な理由により放火を行うような勢力といった組織に対してだ。この件に関するやり取りの中で交わされた話の中で特筆すべきことは、ブルーメンサル編集委員がアウン副部長にこう尋ねたことだ。「民主主義を信奉する組織が、民主的に選出された指導者らを排除しようとする動きを支援するとはどういうことですか?」と。

 「民主主義ってそんなものじゃないんですか?」とアウン副部長は激しく反論したが、そのことにより、自身の組織が、外国への介入や外国の暴動者らを支援していることを民主主義的な行為であると捉えていることを暗に示すことになった。

 返答に詰まったアウン副部長は、反共主義的当てこすりをする作戦に出た:「私が気になっているのは、あなた方がベラルーシ政府やニカラグアのオルテガ政権、中国政府の支持者ではないのか、ということです」とアウン氏は尋ねた。「私が言いたいのは、あなたがたはそのような政府のもとで働き、記事を書いているのでは?ということです。あなた方がこれらの政府を支持しているという立場で記事を編集しているのではないのですか?」

 アウン副部長との電話後、我々は書面で質問を彼女に伝えた。我々が求めた情報を伝えるために、のちにメールを送ってくれることを電話口で何度も約束したにもかかわらず、NED は我々が初めてアウン副部長と話してから50日以上たっても、その約束を果たしていない。

 4月11日から5月5日までの間、アウン副部長は返答することを約束する3件のメールを送ってきた。その後連絡がなかったため、我々は我々とアウン副部長の電話でのやり取りの内容を記事にすることにした。

 アウン副部長が我々の質問に回答する方向を打ち出した時点で、この記事の続編を伝える。
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