道化師王子ゼレンスキーのサウジアラビアと日本への「托鉢」旅
<記事原文 寺島先生推薦>
Clown Prince Zelensky’s Saudi And Japanese Slime Trail
筆者:デクラン・ヘイズ(Declan Hayes)
出典:Strategic Culture 2023年5月24日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年6月6日

この先、日本・台湾・韓国は、サウジアラビアに倣い、できるだけこっそりと、支配者である米国から距離をとるようにすべきだ。
西欧歴訪を終えたばかりの、道化師王子ゼレンスキーの興ざめの出し物の次の公演先は、サウジアラビアと日本だった。両国とも、 外交辞令や覚え愛でたくする努力が強く求められる国だ。ゼレンスキーは両国で、いつものGIジョー(米国の男子向け兵士人形)さながらの服装を身にまとい登場したが、ゼレンスキーが提唱していた自分勝手な言い分はどれも、計り知れず、取り返しのつかない害をなすだけのものだった。
まず訪れたサウジアラビアでは、シリアのアサド大統領やアラブ諸国の指導者たちが、この地域で物事がどう進んだかを示した。それは日本でのG7でも同じだった。皆きちんとした服装をして、ルールに従って行動し、事を済ませた。
これは本当の話だが、日本の成田空港について、最初に目にするモニター画面には、大きな字でこう書かれている:「日本へようこそ。決まりは守ってください」と。そのような決まりのひとつには、「ローマに入ればローマのやり方に従え」というものがある。今回の場合は、「日本に来たら日本のやり方に従え」だが。この決まりは大事だ。日本人に問えば誰でもこう答えるからだ。「出る杭は打たれるよ」と。 丸い穴にピッタリはまる四角のネジなどないのだから。日本でもサウジアラビアでも、 人はその場にあった服装や振る舞いをすべきなのだ。GIジョーの格好が許されるのは、コスプレをする10代の子どもたちまでだ。
そんな考えはゼレンスキーやお付きのならず者たちには全くなかったようだ。ナチスを真似た軍服姿で登場し、サウジアラビアから通行人役を与えられたが、サウジアラビアからはとっと追い出されたようだ。覚えておいていただきたいのは、サウジアラビアはこの会議で、シリアのアサドと会食し、中国の支援を得て、イランやイエメンとの関係も修復していたという事実だ。
ではゼレンスキーは何をしたというのか? ゼレンスキーは、アラブ諸国全体に対して、勉強不足の知識をもとにイランやシリア、ロシアの悪口を言ったのだ。その行為が持つ意味は、ゼレンスキーを操る影の勢力があまりにも傲慢で、あまりにも無知なため、アラブ諸国の空気を読めていなかったということだ。「2023年版アサド政権との関係正常化阻止法」を有する米国と、米国の対シリア政策をオウム返ししているナチス・ドイツのアンナレーナ・ベアボックがアラブ諸国をいつどこで失ったのかを知りたいのであれば、彼らはあの愚か者がサウジアラビアで見せた息を呑むほど無知な振る舞いを見るだけでいい。
当ストラテジック・カルチャーが5月19日に出したG7の広島の集いについての社説は素晴らしかったが、その記事に付随されていた写真にはG7の指導者(原文ママ)たちしか写っておらず、フォン・デア・ライエン委員長などEU関係者が写っていなかったのが玉に瑕だった。これではまるで、EU関係者が歌う歌が、歌なしのカラオケで流れているような写真になってしまった。これらの指導者が、7人の侍なのか、7人の小人なのか、はたまた七つの大罪なのか、彼らが見せる姿にあった呼称で呼ばれればいいだけの話だが、ともかく、あの場面での何枚かのストック写真(後で広報に利用するため予め撮られてあった写真のこと)は、まるで10代の子どもたちが自身のSNS上にあげるような写真に見えた。
この印象は、彼らが広島を闊歩している姿からも再び浮かび上がった。1945年に行われた悪名高いテロ攻撃の犠牲者たちを馬鹿にするかのように、広島にある平和記念碑を背景に使って写真を撮っていたのだ。これは、ポルノ俳優など社会に高い影響力を持つ人たちがすることと同じことだ。誤解のないように付け加えるが、こんなSNS上で影響力を誇示する人たちの投稿と言えば、見かけだけで中身は全くないのだから。
日本の首相がバイデンの手を引いて誘導しなければならなかった場面を見てお笑いになられた後で見て欲しいのは、カナダのおバカさんトルドーが、韓国の首相の前で大股を広げている様子だ。こんな格好をするのは、SNS上の人気者であって、一国の指導者ではない。次に見ていただきたいのは、イタリアの首相の姿だ。可愛らしく、この悪党集団の中に自分が入れたことだけで嬉しそうだ。日本の首相とともに、顔を黒塗りにしたことがあるトルドーからトランスジェンダー(体の性と心の性が一致しない人)の権利についての講義を聞く羽目になったとしても、だ。さらに米国の駐日大使もこの講義の講師の一人だったのだが、本当のことを言えば、この大使は米国が長崎や広島や沖縄、そして東京で犯した戦争犯罪について、起きているうちはずっと日本に謝り続けないといけないはずなのだ。
おっと、ウクライナのGIジョーもこの集まりに加わったことを忘れてはいけない。ゼレンスキーが、彼を影で操るフランスの諜報機関が用意した航空機に乗って広島に現れたとき、MI5の手先であるBBCは、ゼレンスキーが出席したことは、事態を大きく変えることになると高らかに報じた。なんでそうなる? ゼレンスキーが持参したのは、この会議のために用意した托鉢用の器だけで、ゼレンスキーのことも、彼が繰り出すいつもの聞き古された歌謡と舞踏も、もう誰の目にもとまらなかったはずだ。いつも同じ歌しか歌えない物乞いが、施しをくれる人々から相手にされないのと同じように。
広島でのバカ騒ぎの宴での話題の焦点は、中国に因縁をつけることだったのだが、考えるべき点は、その話し合いの首尾はどうだったかと、なぜインドと超大国のコモロ諸島がこの余興に招待されていたのに、南アフリカとフィリピンが加わっていなかったかという点だ。インドには直面すべき経済上の課題があったため、ナレンドラ・モディ首相は、中国への因縁づけやG7が焚き付けている他の火種に自国は巻き込まれたくないという立場を外交上示すために参加したのだった。小国のコモロ諸島がアフリカ代表として参加した理由は、 ゼレンスキーを操るフランスの勢力が、コモロ諸島なら管理できそうだと考えたからであり、南アフリカをG7が抑える事は不可能だということを知っていたからだ。それは、ヤンキー(米国)の戦争屋が、フィリピンを抑えられないことを理解していたのと同じだ。 G7が狙いを定めていたのは中国を強く非難することだったから、この両国は応じないことが分かっていたからだ。
ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ大統領がゼレンスキーとの面会を断った理由は一つだけ。一目見てゼレンスキーがただのウクライナのおバカさんだと見抜いたからだ。そして、日本を凌ぎ、いまや世界最大の自動車輸出国となった中国は、もちろんこの会議に呼ばれなかった。というのも、中国は東アジアの悪党だと思われているからだ。そう、1973年の石油ショックの際に、日本がそう思われていたのと同じように。広島でのサーカス公演は、中国を弱体化させる話し合いに終始していたが、経済巨大国である中国にケチを付けられるのは、いわゆる人権問題についてだけなのだ。
ウクライナの大統領が、ブラジルやインドの気を引けなかった一つ目の理由は、ゼレンスキーに魅力がないからだ。そして二つ目の理由は、インドやブラジルは、ロシアの主要な貿易相手国なので、ゼレンスキーのような負け犬に構っている暇はないからだ。 そのゼレンスキーと言えば、広島の話をするのに、自分や自分が持ってきた托鉢用の鉢を中心にした話しかできないのだから。
このウクライナのおバカさんにとって一番大事な問題は、ポルノ俳優のような自分が、MI5に手を貸してもらい、キエフ政権の頂点に君臨できた、という点だ。 ただし、ゼレンスキーだけがMI5に手を借りて、広島にやってきたおバカさんではない。 英国のリシ・スナクもそうだ。何の地盤もないところから、ウィリアム・ヘイグ(元保守党党首)から無投票当選が確実な選挙区を譲ってもらい、投票も受けずに議員の座に割り込み、首相にまで上り詰めた人物だ。
愚か者のリズ・トラス(英前首相、G7時期に台湾を訪問した)、顔を黒塗りにしたことがあるトルドー、失禁して茶色くなったズボンを履いていたことのあるバイデン、それとクック諸島を見れば、中国やロシアは好機到来だと喜んだに違いない。え、クック諸島? その通り、クック諸島も招待されていた。太平洋で中国を止めるためだ。クック諸島の人口は、1万5040人。中国の方がちょっと多いかな?クック諸島のGDPは3億8400万ドル。これも中国の方がちょっと多いかな? でも、安心してください。クック諸島には、道化師王子ゼレンスキーが味方に付いてくれたようだ。
現実世界の話に戻ると、G7の統制下にある資本は世界全体のGDPの3割弱にすぎない。クック諸島のGDPを足しても、だ。もちろんそれよりも少ない資本で世界を支配下に置くことは理論上不可能ではないが、主要部門であるロシアが持つ防衛産業と中国が持つハイテク部門の広大な領域を手放した状態でそれを成し遂げるのは困難だ。
これらのことは、通行人役として報酬をもらっている、ゼレンスキーやトルドー、他のSNS上で影響力をもつ人々にとってはなんの関心も持てないことであろうが、両耳の間にある灰白質の中身が少しでも詰まっている、日本や韓国や台湾などの産業界の重役にとったら大問題のはずだ。
日本の岸田文雄首相もそのような人物の中の一人のはずなのだか、どうやらそのような方向性を取り損ねているようで、顔を黒塗りしたことのあるトルドーや、神が我々に与えたもうたゼレンスキーと同じく、通行人役に徹しているようだ。岸田はこの18ヶ月の間に16カ国ほどを訪問した。具体的には、インドやアフリカ諸国、東南アジア諸国だが、その微妙な外交関係が、日本の切り札になったことはない。日本が好んで選んできたのは、たいてい悲惨な結末しかもたらしてこなかったのだが、 どこかの超大国とひっつく道だけだからだ。
この先、日本・台湾・韓国は、サウジアラビアに倣い、できるだけこっそりと、支配者である米国から距離をとるようにすべきだ。日本は米国とは広大な国境を接している;カナダの道化師やウクライナの道化師と繋がっている米国と太平洋と呼ばれる国境を接しているのだが、その太平洋を国境とするもう一方には、中国、韓国、台湾がある。そちらの国境からは、双方にとって友好的で利のある関係が、クック諸島、ソロモン諸島、さらには未だに米国の占領下にあるグアムやハワイ両地域の善良な人々と結べる。
これらの太平洋諸国にとっても、世界全体にとっても、不必要なのは、CIA、その手下であるGIジョー、黒人の権利に理解のある振りをする人、プッシー・ライオット(訳註:ロシア政府に反旗を翻したロシアの女性ロックバンド) 、女性の権利拡大を主張する俳優らが、ソーシャル・メディア上で、広島、長崎、東京、京都といった東アジアの文化の中心地にむけて毒を吐く行為だ。これら日本の諸都市では、これらの勢力が不要であるだけではなく、文化や階級、華やかさ、儀礼という点において日本と比べて完全に劣っている。
Clown Prince Zelensky’s Saudi And Japanese Slime Trail
筆者:デクラン・ヘイズ(Declan Hayes)
出典:Strategic Culture 2023年5月24日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年6月6日

この先、日本・台湾・韓国は、サウジアラビアに倣い、できるだけこっそりと、支配者である米国から距離をとるようにすべきだ。
西欧歴訪を終えたばかりの、道化師王子ゼレンスキーの興ざめの出し物の次の公演先は、サウジアラビアと日本だった。両国とも、 外交辞令や覚え愛でたくする努力が強く求められる国だ。ゼレンスキーは両国で、いつものGIジョー(米国の男子向け兵士人形)さながらの服装を身にまとい登場したが、ゼレンスキーが提唱していた自分勝手な言い分はどれも、計り知れず、取り返しのつかない害をなすだけのものだった。
まず訪れたサウジアラビアでは、シリアのアサド大統領やアラブ諸国の指導者たちが、この地域で物事がどう進んだかを示した。それは日本でのG7でも同じだった。皆きちんとした服装をして、ルールに従って行動し、事を済ませた。
これは本当の話だが、日本の成田空港について、最初に目にするモニター画面には、大きな字でこう書かれている:「日本へようこそ。決まりは守ってください」と。そのような決まりのひとつには、「ローマに入ればローマのやり方に従え」というものがある。今回の場合は、「日本に来たら日本のやり方に従え」だが。この決まりは大事だ。日本人に問えば誰でもこう答えるからだ。「出る杭は打たれるよ」と。 丸い穴にピッタリはまる四角のネジなどないのだから。日本でもサウジアラビアでも、 人はその場にあった服装や振る舞いをすべきなのだ。GIジョーの格好が許されるのは、コスプレをする10代の子どもたちまでだ。
そんな考えはゼレンスキーやお付きのならず者たちには全くなかったようだ。ナチスを真似た軍服姿で登場し、サウジアラビアから通行人役を与えられたが、サウジアラビアからはとっと追い出されたようだ。覚えておいていただきたいのは、サウジアラビアはこの会議で、シリアのアサドと会食し、中国の支援を得て、イランやイエメンとの関係も修復していたという事実だ。
ではゼレンスキーは何をしたというのか? ゼレンスキーは、アラブ諸国全体に対して、勉強不足の知識をもとにイランやシリア、ロシアの悪口を言ったのだ。その行為が持つ意味は、ゼレンスキーを操る影の勢力があまりにも傲慢で、あまりにも無知なため、アラブ諸国の空気を読めていなかったということだ。「2023年版アサド政権との関係正常化阻止法」を有する米国と、米国の対シリア政策をオウム返ししているナチス・ドイツのアンナレーナ・ベアボックがアラブ諸国をいつどこで失ったのかを知りたいのであれば、彼らはあの愚か者がサウジアラビアで見せた息を呑むほど無知な振る舞いを見るだけでいい。
当ストラテジック・カルチャーが5月19日に出したG7の広島の集いについての社説は素晴らしかったが、その記事に付随されていた写真にはG7の指導者(原文ママ)たちしか写っておらず、フォン・デア・ライエン委員長などEU関係者が写っていなかったのが玉に瑕だった。これではまるで、EU関係者が歌う歌が、歌なしのカラオケで流れているような写真になってしまった。これらの指導者が、7人の侍なのか、7人の小人なのか、はたまた七つの大罪なのか、彼らが見せる姿にあった呼称で呼ばれればいいだけの話だが、ともかく、あの場面での何枚かのストック写真(後で広報に利用するため予め撮られてあった写真のこと)は、まるで10代の子どもたちが自身のSNS上にあげるような写真に見えた。
この印象は、彼らが広島を闊歩している姿からも再び浮かび上がった。1945年に行われた悪名高いテロ攻撃の犠牲者たちを馬鹿にするかのように、広島にある平和記念碑を背景に使って写真を撮っていたのだ。これは、ポルノ俳優など社会に高い影響力を持つ人たちがすることと同じことだ。誤解のないように付け加えるが、こんなSNS上で影響力を誇示する人たちの投稿と言えば、見かけだけで中身は全くないのだから。
日本の首相がバイデンの手を引いて誘導しなければならなかった場面を見てお笑いになられた後で見て欲しいのは、カナダのおバカさんトルドーが、韓国の首相の前で大股を広げている様子だ。こんな格好をするのは、SNS上の人気者であって、一国の指導者ではない。次に見ていただきたいのは、イタリアの首相の姿だ。可愛らしく、この悪党集団の中に自分が入れたことだけで嬉しそうだ。日本の首相とともに、顔を黒塗りにしたことがあるトルドーからトランスジェンダー(体の性と心の性が一致しない人)の権利についての講義を聞く羽目になったとしても、だ。さらに米国の駐日大使もこの講義の講師の一人だったのだが、本当のことを言えば、この大使は米国が長崎や広島や沖縄、そして東京で犯した戦争犯罪について、起きているうちはずっと日本に謝り続けないといけないはずなのだ。
おっと、ウクライナのGIジョーもこの集まりに加わったことを忘れてはいけない。ゼレンスキーが、彼を影で操るフランスの諜報機関が用意した航空機に乗って広島に現れたとき、MI5の手先であるBBCは、ゼレンスキーが出席したことは、事態を大きく変えることになると高らかに報じた。なんでそうなる? ゼレンスキーが持参したのは、この会議のために用意した托鉢用の器だけで、ゼレンスキーのことも、彼が繰り出すいつもの聞き古された歌謡と舞踏も、もう誰の目にもとまらなかったはずだ。いつも同じ歌しか歌えない物乞いが、施しをくれる人々から相手にされないのと同じように。
広島でのバカ騒ぎの宴での話題の焦点は、中国に因縁をつけることだったのだが、考えるべき点は、その話し合いの首尾はどうだったかと、なぜインドと超大国のコモロ諸島がこの余興に招待されていたのに、南アフリカとフィリピンが加わっていなかったかという点だ。インドには直面すべき経済上の課題があったため、ナレンドラ・モディ首相は、中国への因縁づけやG7が焚き付けている他の火種に自国は巻き込まれたくないという立場を外交上示すために参加したのだった。小国のコモロ諸島がアフリカ代表として参加した理由は、 ゼレンスキーを操るフランスの勢力が、コモロ諸島なら管理できそうだと考えたからであり、南アフリカをG7が抑える事は不可能だということを知っていたからだ。それは、ヤンキー(米国)の戦争屋が、フィリピンを抑えられないことを理解していたのと同じだ。 G7が狙いを定めていたのは中国を強く非難することだったから、この両国は応じないことが分かっていたからだ。
ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ大統領がゼレンスキーとの面会を断った理由は一つだけ。一目見てゼレンスキーがただのウクライナのおバカさんだと見抜いたからだ。そして、日本を凌ぎ、いまや世界最大の自動車輸出国となった中国は、もちろんこの会議に呼ばれなかった。というのも、中国は東アジアの悪党だと思われているからだ。そう、1973年の石油ショックの際に、日本がそう思われていたのと同じように。広島でのサーカス公演は、中国を弱体化させる話し合いに終始していたが、経済巨大国である中国にケチを付けられるのは、いわゆる人権問題についてだけなのだ。
ウクライナの大統領が、ブラジルやインドの気を引けなかった一つ目の理由は、ゼレンスキーに魅力がないからだ。そして二つ目の理由は、インドやブラジルは、ロシアの主要な貿易相手国なので、ゼレンスキーのような負け犬に構っている暇はないからだ。 そのゼレンスキーと言えば、広島の話をするのに、自分や自分が持ってきた托鉢用の鉢を中心にした話しかできないのだから。
このウクライナのおバカさんにとって一番大事な問題は、ポルノ俳優のような自分が、MI5に手を貸してもらい、キエフ政権の頂点に君臨できた、という点だ。 ただし、ゼレンスキーだけがMI5に手を借りて、広島にやってきたおバカさんではない。 英国のリシ・スナクもそうだ。何の地盤もないところから、ウィリアム・ヘイグ(元保守党党首)から無投票当選が確実な選挙区を譲ってもらい、投票も受けずに議員の座に割り込み、首相にまで上り詰めた人物だ。
愚か者のリズ・トラス(英前首相、G7時期に台湾を訪問した)、顔を黒塗りにしたことがあるトルドー、失禁して茶色くなったズボンを履いていたことのあるバイデン、それとクック諸島を見れば、中国やロシアは好機到来だと喜んだに違いない。え、クック諸島? その通り、クック諸島も招待されていた。太平洋で中国を止めるためだ。クック諸島の人口は、1万5040人。中国の方がちょっと多いかな?クック諸島のGDPは3億8400万ドル。これも中国の方がちょっと多いかな? でも、安心してください。クック諸島には、道化師王子ゼレンスキーが味方に付いてくれたようだ。
現実世界の話に戻ると、G7の統制下にある資本は世界全体のGDPの3割弱にすぎない。クック諸島のGDPを足しても、だ。もちろんそれよりも少ない資本で世界を支配下に置くことは理論上不可能ではないが、主要部門であるロシアが持つ防衛産業と中国が持つハイテク部門の広大な領域を手放した状態でそれを成し遂げるのは困難だ。
これらのことは、通行人役として報酬をもらっている、ゼレンスキーやトルドー、他のSNS上で影響力をもつ人々にとってはなんの関心も持てないことであろうが、両耳の間にある灰白質の中身が少しでも詰まっている、日本や韓国や台湾などの産業界の重役にとったら大問題のはずだ。
日本の岸田文雄首相もそのような人物の中の一人のはずなのだか、どうやらそのような方向性を取り損ねているようで、顔を黒塗りしたことのあるトルドーや、神が我々に与えたもうたゼレンスキーと同じく、通行人役に徹しているようだ。岸田はこの18ヶ月の間に16カ国ほどを訪問した。具体的には、インドやアフリカ諸国、東南アジア諸国だが、その微妙な外交関係が、日本の切り札になったことはない。日本が好んで選んできたのは、たいてい悲惨な結末しかもたらしてこなかったのだが、 どこかの超大国とひっつく道だけだからだ。
この先、日本・台湾・韓国は、サウジアラビアに倣い、できるだけこっそりと、支配者である米国から距離をとるようにすべきだ。日本は米国とは広大な国境を接している;カナダの道化師やウクライナの道化師と繋がっている米国と太平洋と呼ばれる国境を接しているのだが、その太平洋を国境とするもう一方には、中国、韓国、台湾がある。そちらの国境からは、双方にとって友好的で利のある関係が、クック諸島、ソロモン諸島、さらには未だに米国の占領下にあるグアムやハワイ両地域の善良な人々と結べる。
これらの太平洋諸国にとっても、世界全体にとっても、不必要なのは、CIA、その手下であるGIジョー、黒人の権利に理解のある振りをする人、プッシー・ライオット(訳註:ロシア政府に反旗を翻したロシアの女性ロックバンド) 、女性の権利拡大を主張する俳優らが、ソーシャル・メディア上で、広島、長崎、東京、京都といった東アジアの文化の中心地にむけて毒を吐く行為だ。これら日本の諸都市では、これらの勢力が不要であるだけではなく、文化や階級、華やかさ、儀礼という点において日本と比べて完全に劣っている。
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