ウクライナ当局は、「皮肉な」番組が放送されたことを受けて謝罪を要求
<記事原文 寺島先生推薦>
Kiev demands apology after ‘cynical’ skit broadcast
A French satire show host described Ukrainian president Vladimir Zelensky's European tour as a traveling circus
フランスの風刺番組の司会者は、ウクライナのヴォロデミル・ゼレンスキー大統領の欧州諸国歴訪を、サーカス巡業のようなものであると表現。
出典:RT 2023年5月17日
<記事原文 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年6月2日

資料写真:パリのフランスのRTL放送局本部に出演中のコメディアンのローラン・ジェラ © STEPHANE DE SAKUTIN / AFP
ウクライナの駐仏大使が TV放送局のRTL局に対して激しくくってかかったのは、ある番組が、ヴォロデミル・ゼレンスキー大統領の欧州歴訪をサーカス巡業になぞらえる内容を放映したからだった。ヴァディム・オメルシェンコ駐仏大使は、謝罪を要求している。
この番組の辛辣な皮肉は、「笑えない内容で機転に欠けるものだ」と同大使は火曜日(5月24日)にツイートし、このフランスのコメディアンとこの番組の制作者には、ウクライナに対する共感が欠けており、このような番組を放映する義理もないとも付け加えた。同大使が要求したのは、RTL局がゼレンスキーやウクライナ国民に謝罪することだった。ウクライナ国民は、「自分たちの自由やあなた方フランスの人々の自由のために戦っている」と、同大使は明言し、さらには、「愉快な人生を送る」権利を求めて戦っている、ともツイートしていた。
このウクライナ大使が問題にしている内容というのは、コメディアンでありものまね芸人でもあるローラン・ジェラが司会を務める番組の一場面で放映されたものであった。その際放映されたネタは、フランスの著名人、特に政治家たちの声色をまねて、ばかげた発言をする内容だった。その模様は、ゼレンスキー自身がかつてコメディアンだったころ行っていたネタによく似た内容であった。ゼレンスキーは自身のTV番組で、役者たちにウクライナの政治家たちを皮肉たっぷりに演じさせていたのだ。
RTL局が放映した短いネタが笑いものにしていた対象は、ウクライナの大統領だけではなく、多くの西側の政治家たちもだった。具体的には、フランスのエマニュエル・マクロン大統領やウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長、ジョー・バイデン米大統領だ。客寄せ係風の語り口で、ジェラはこれらすべての人々を、「ゼレンスキーのサーカス」一座の座員のように紹介し、聴衆に夜のサーカス公演に来るよう促していた。

関連記事:人権団体のアムネスティが、ウクライナから圧力を受け謝罪
ゼレンスキーはフランスを訪問し、日曜日(5月21日)にマクロンと面会したが、これはゼレンスキーによる欧州諸国弾丸訪問の一環だった。ゼレンスキーのこの歴訪の目的は、ロシアと対戦するための追加の軍事支援を確保するためだった。
このウクライナ大使館の一団は、西側からゼレンスキー政権を非難する声が上がれば、それを抑えようと、ずっと声を上げ続けてきた。アンドレー・メルニク元駐ベルリン大使は、このような取り組みを行ってきた代表株だが、ウクライナの問題について十分な支援を行っていないと思われるドイツの政治家たちをしばしば攻撃する発言を行っている。 ロシアとの紛争が始まってすぐの頃、この元大使がオラフ・ショルツ首相を「迷惑なレバー・ソーセージ」と呼ぶ醜態を見せたのは、同首相がキエフ訪問に応じなかったためだった。
今メルニク元大使は外務副大臣の職に就いている。今月同副大臣が、自身の後継者である駐ベルリン大使を叱りつけたのは、ドイツ政府に対して圧力をほとんどかけていないという理由だった。
Kiev demands apology after ‘cynical’ skit broadcast
A French satire show host described Ukrainian president Vladimir Zelensky's European tour as a traveling circus
フランスの風刺番組の司会者は、ウクライナのヴォロデミル・ゼレンスキー大統領の欧州諸国歴訪を、サーカス巡業のようなものであると表現。
出典:RT 2023年5月17日
<記事原文 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年6月2日

資料写真:パリのフランスのRTL放送局本部に出演中のコメディアンのローラン・ジェラ © STEPHANE DE SAKUTIN / AFP
ウクライナの駐仏大使が TV放送局のRTL局に対して激しくくってかかったのは、ある番組が、ヴォロデミル・ゼレンスキー大統領の欧州歴訪をサーカス巡業になぞらえる内容を放映したからだった。ヴァディム・オメルシェンコ駐仏大使は、謝罪を要求している。
この番組の辛辣な皮肉は、「笑えない内容で機転に欠けるものだ」と同大使は火曜日(5月24日)にツイートし、このフランスのコメディアンとこの番組の制作者には、ウクライナに対する共感が欠けており、このような番組を放映する義理もないとも付け加えた。同大使が要求したのは、RTL局がゼレンスキーやウクライナ国民に謝罪することだった。ウクライナ国民は、「自分たちの自由やあなた方フランスの人々の自由のために戦っている」と、同大使は明言し、さらには、「愉快な人生を送る」権利を求めて戦っている、ともツイートしていた。
Quel cynisme et manque de tact non représentatif du peuple ami🇫🇷.Sans empathie, sans responsabilité. J'exige des excuses envers mon Président et mon peuple🇺🇦qui souffre et se bat pour sa liberté mais aussi pour la vôtre et pour la possibilité de profiter de la légèreté de la vie. https://t.co/V8C1RUXfLk
— Vadym Omelchenko (@OmelchenkoVadym) May 16, 2023
このウクライナ大使が問題にしている内容というのは、コメディアンでありものまね芸人でもあるローラン・ジェラが司会を務める番組の一場面で放映されたものであった。その際放映されたネタは、フランスの著名人、特に政治家たちの声色をまねて、ばかげた発言をする内容だった。その模様は、ゼレンスキー自身がかつてコメディアンだったころ行っていたネタによく似た内容であった。ゼレンスキーは自身のTV番組で、役者たちにウクライナの政治家たちを皮肉たっぷりに演じさせていたのだ。
RTL局が放映した短いネタが笑いものにしていた対象は、ウクライナの大統領だけではなく、多くの西側の政治家たちもだった。具体的には、フランスのエマニュエル・マクロン大統領やウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長、ジョー・バイデン米大統領だ。客寄せ係風の語り口で、ジェラはこれらすべての人々を、「ゼレンスキーのサーカス」一座の座員のように紹介し、聴衆に夜のサーカス公演に来るよう促していた。

関連記事:人権団体のアムネスティが、ウクライナから圧力を受け謝罪
ゼレンスキーはフランスを訪問し、日曜日(5月21日)にマクロンと面会したが、これはゼレンスキーによる欧州諸国弾丸訪問の一環だった。ゼレンスキーのこの歴訪の目的は、ロシアと対戦するための追加の軍事支援を確保するためだった。
このウクライナ大使館の一団は、西側からゼレンスキー政権を非難する声が上がれば、それを抑えようと、ずっと声を上げ続けてきた。アンドレー・メルニク元駐ベルリン大使は、このような取り組みを行ってきた代表株だが、ウクライナの問題について十分な支援を行っていないと思われるドイツの政治家たちをしばしば攻撃する発言を行っている。 ロシアとの紛争が始まってすぐの頃、この元大使がオラフ・ショルツ首相を「迷惑なレバー・ソーセージ」と呼ぶ醜態を見せたのは、同首相がキエフ訪問に応じなかったためだった。
今メルニク元大使は外務副大臣の職に就いている。今月同副大臣が、自身の後継者である駐ベルリン大使を叱りつけたのは、ドイツ政府に対して圧力をほとんどかけていないという理由だった。
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