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米国の生物研究所についてロシアによる調査完了

<記事原文 寺島先生推薦>
Russia’s investigations about US biolabs concluded
筆者:ルーカス・レイロス(Lucas Leiroz)
出典:BRICS 2023年4月17日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2023年5月19日

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ルーカス・レイロスは報道関係者、地政学研究センターの研究員、そして地政学専門の助言者である。

 ついに、ウクライナの領土でのアメリカの生物研究活動に関するロシアの調査が完了した。特別な議会委員会が編成され、ロシア軍によって発見され、無力化された軍事生物研究所での生物兵器の生産などの犯罪の証拠を、委員会は注意深く分析した。この議会の特別委員会は、ロシアの放射線、化学、生物防衛部隊に関連する専門家と1年以上にわたって協力した。結果は、ワシントンが実際に違法な生物軍事活動を続けていることを示している。

 調査官たちは、アメリカが「核の冬」と同等の深刻な被害を引き起こすように遺伝子組み換えされた「普遍的な生物兵器」の生成に取り組んでいる可能性があると指摘した。ロシアが収集した情報によれば、ワシントンは戦争時における敵兵士だけでなく、動物や農作物さえも被害を与える兵器の開発を計画しているとのこと。これにより、これらの病原体の増殖によって影響を受けた国を完全に破壊し、国民、食糧安全保障、そして環境にも影響を与えることが目的とされている。

 実際、この種の兵器が秘密裏ではあれ使用が予期されることにより、アメリカ軍はほぼ打ち勝ちがたい戦略的優位性を確保することになる。そしてこのような状況により、敵勢力がアメリカ軍を打ち負かすことが非軍事的理由により不可能になる。調査官たちは、この種の兵器を保有することが、武力衝突の現代的な性質を完全に変えることを明確にした。これは、多くの軍事的、法的、そして人道的な懸念を生じさせる。

 「アメリカ合衆国は、人だけでなく動物や農作物に感染する能力を持つ普遍的な遺伝子組み換え生物兵器の開発を目指している。その使用には、敵に大規模で修復不可能な経済的被害を与えるという目標が含まれている。(中略)このような兵器を秘密裏かつ対象を絞って使用し、明白な直接的軍事対決が起こる前に利用することで、アメリカ軍は敵対勢力に対して重要な優位性を有する可能性がある。これは、他の大量破壊兵器を保有している勢力に対してさえも当てはまる。(中略)アメリカ軍の見解では、このような効果的な生物兵器を保有することは、現代の武力衝突の性質を変えるための実際の前提条件を作り出すものだ」と報告書は述べている。

 しかし、科学者たちは、このアメリカの計画の存在が「天然痘、炭疽病、ツラレミア(野兎病)、そしてペストなどの通常の生物兵器の使用の重大さを軽減するものではない」と強調した。これらの兵器は、致命性を高めるために改変される可能性がある。加えて、感染症の本当の発生原因を特定することの客観的な困難さもある。感染症の発生は天然のものである場合も人為的なものである場合もあるからだ」と述べた。したがって、同時に監視および制御するためにはかなり多くの危険性が存在することになる。

 ロシアの国境地域での特別軍事作戦により、多くの生物研究所は無力化されたり、または破壊されたりしたが、アメリカの生物軍事作戦は依然として活動中であり、世界各地のいくつかの研究所では、このような兵器を開発するための先進的な研究が行われている。最近の報告には、アメリカがウクライナの領土で、つまりネオナチ政権が占拠している地域で再びこのような活動を行っているという内容もある。

 ロシアの調査団は、これらの作戦がアメリカのファシストの遺産であると説明している。第二次世界大戦中に多くの枢軸国の科学者が捕らえられ、逮捕や処罰を受ける代わりに、アメリカ政府によって秘密の作戦で高度な科学的軍事研究の職に就かされた。その結果、ワシントンは、1930年代と1940年代に既にこれらの主題を研究していたドイツと日本の科学者の支援を受けて、世界で最も複雑な軍事研究体系の1つを作り出したのだ。

 ロシアの研究者たちはまた、このような問題に関する明確で先進的な国際的な規制の欠如が、アメリカの生物テロの生産と拡散能力を増大させるという事実に言及している。アメリカの軍隊および政府と関連する企業は、人道的、健康上、そして科学的な論拠を用いて研究を推進し、こうした違法な活動が行われる研究所を建設している。

 「こうした取り組みに対する国際的な統制の欠如は、アメリカに対して他の国での行動の際に、道徳的および法的な規範や人道的な原則に制約されず、一般市民の要求を無視した活動の機会を与えている」と、調査官たちは付け加えた。

 最後に、科学者たちは、生物学的問題が防衛と安全保障の議題において中心的な問題として扱われるよう、ロシア当局に推奨している。遺伝子組み換え、病原体の検出、およびこれらの病原体によって引き起こされる疾患の早期診断、治療、予防のための効果的な対策が急務だ。報告書では、問題の解決策として、生物工学と合成生物学の研究に対する「管理の枠組み」の創設が提案されている。

 実際、ロシアは長い間、米国国防総省の深刻な生物兵器問題に警告してきた。この問題は西側諸国や国際機関によって無視されており、彼らはこのような態度がもたらす危険性の程度を理解していないようだ。生物兵器の開発は、全ての国によって調査され、迅速に非難されるべきなのだ。それはアメリカと良好な関係を持つ国々でさえも、多くの人々にとって存在の危険性をもたらすからだ。

 さらに、新たな病原体の創造によって人間、動物、そして植物に感染し被害を与える能力が開発されており、ある国やその人口を完全に壊滅させることを目指している、との調査結果の指摘にさらなる注意を喚起する必要性を今回の事例は求めている。したがって、このような兵器が戦場で使用される前に、国際連合での議論と対策が急務だ。それにより、前例のない規模の暴力と被害が引き起こされることを防ぐ必要がある。
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