スエーデンの幼稚園で完全菜食の試行!
地球保護のための肉食禁止?
Ban meat to save the planet? Swedish preschool conducts mandatory vegan diet ‘experiment’
RT 31 Oct, 2019 04:27 / Updated 8 days ago
(翻訳:寺島メソッド翻訳グループo. 2019年11月)
<記事原文>
https://www.rt.com/news/472252-sweden-preschool-no-meat-climate/
1歳から6歳までの乳幼児を預かるスエーデンの市町村子ども保育センターでは、一つの「実験」として食事メニューから肉料理をすべてなくそうとしている。 この地球をよりよい場所にしようとの考えからだ。
今後2週間以内に、ウメオ市(スエーデン北東部)のギターレン幼稚園が、市町村立の幼稚園として初めて、完全に肉を断った給食を出すことになる。 「完全菜食」メニューの「試行的取り組み」をスタートさせようとするこの決定は、ギターレン幼稚園が1年以上に亘って取り組んでいる、大がかりな環境プロジェクトの一環としてのものだ。
「考えれば考えるほど、このプロジェクトは優れていると思えました」と地元紙フォルクブラーデットの記者に語るのはこの幼稚園で教師をしているマルカス・サンドストローム氏だ。 「持続可能な発展が(私たちの)出発点です。 そして肉は気候に影響力があります。」
この実験で一番論議を呼んでいるのは、朝食ないし昼食にどうしても肉を食べたいという子どもにも例外を認めないというところだ。 スナックとして肉類を食べることすら認めていない。
ALSO ON RT.COM Better hungry than eating meat? UK school goes veg-only, no packed lunches… or freedom of choice
https://www.rt.com/op-ed/468689-vegetarian-school-children-meal/
「現在ベジタリアン食を食べたい人は特別食を申請します。 当幼稚園としてはベジタリアン食以外を特別食として扱うことにしました」とサンドストローム氏は説明した。 しかし、給食配送側としては、そんなやりくりは不可能だ、とのことだった。 それで幼稚園としては「やむを得ず」肉を完全に給食メニューから外すことにしたのだった。 もっと柔軟な解決策を模索することはしなかった。
幼稚園は栄養士を招き、菜食だけで子どもが必要とする栄養分はすべて吸収できることを科学的に証明してもらおうとまでした。 しかしながら、エクスプレッセン紙によれば、この完全菜食にはミルク、チーズないしバターなどの酪農製品や卵、そして週に1回は魚を食べることが必要だ。
「実験」は、計画としては1月まで。 その時点で、「実験結果」の評価を行う。 しかし、幼稚園としては、この方式をそれ以降も続けたいと考えている。
「当幼稚園としてはこの方式が永続的なものになり得るという信念と期待を持っています」とサンドストローム氏。 ただ、「それを一挙に実行ことは少し過激」だとは認めている。 何事であれ、まずは「適正な評価です」と氏。 氏の言によれば、幼稚園の動きに親たちの反応は前向きであるし、子ども達も「強い関心を持っているようだ」とのこと。
ALSO ON RT.COM First it was the cow farts, now asthmatic patients are killing the environment, says new study
https://www.rt.com/uk/472187-asthma-inhalers-climate-change/
「モルチズサービス」(学校、子ども保育センター、そして社会奉仕施設に食事を提供する責任を持つ市町村単位の食事配送サービスのひとつ)も、この動きを「前向きな動き」と歓迎している。 もし合意が得られ、親たちに十分な情報が与えられるのであれば、親たちはこのプロジェクトにブレーキをかけるようなことは絶対に望まないだろう、とも。
一見牧歌的な感じもするが、ギターレン幼稚園側は、今回の措置は現代の政治的潮流とは一応きちんとした一線を画している、ということを強調しておきたいと感じていた。 「当幼稚園としてはっきりさせておきたいと思っているのは、今回の措置に政治的なものはまったくないということです。 当幼稚園がそうしたのは、気候問題に前向きな一打を与えると信じているからです」とサンドストローム氏は語った。
ギターレン幼稚園の父母は前向きであっても、ツィッター上の反応は否定的だ。 多数意見としては、今回の幼稚園の措置を、全体的に、「子どもの健康を(脅かす)気候問題への警告」と捉えているし、その他の意見としては、環境に対してプラスの効果がある、との幼稚園側の思惑には、はっきり首を傾げたものだ。
ALSO ON RT.COM Meat is back on the menu, & scientists who want to ban cows for the sake of the planet are outraged
https://www.rt.com/news/470189-meat-study-harvard-environment/
今回の動きは同時に、スエーデンで最大発行部数を誇る日刊紙「ダーゲンス・ニーヘーテル」が熱い議論に火をつけた。 同紙はギターレン幼稚園の措置に対する批判意見、賛成意見の双方を特別連載記事として掲載したのだ。 もっとも、そういった考えをひねり出したのはスエーデンのこの幼稚園が最初というわけではない。 以前、イギリスとフランスの学校が完全菜食主義をもっと厳格に守らせることを選択し、肉と魚を全面的に禁止、子どもたちに自前の弁当すら持たせなかったとの報道があった。 もちろん、すべて気候問題のためだ。
RT 31 Oct, 2019 04:27 / Updated 8 days ago
(翻訳:寺島メソッド翻訳グループo. 2019年11月)
<記事原文>
https://www.rt.com/news/472252-sweden-preschool-no-meat-climate/
1歳から6歳までの乳幼児を預かるスエーデンの市町村子ども保育センターでは、一つの「実験」として食事メニューから肉料理をすべてなくそうとしている。 この地球をよりよい場所にしようとの考えからだ。
今後2週間以内に、ウメオ市(スエーデン北東部)のギターレン幼稚園が、市町村立の幼稚園として初めて、完全に肉を断った給食を出すことになる。 「完全菜食」メニューの「試行的取り組み」をスタートさせようとするこの決定は、ギターレン幼稚園が1年以上に亘って取り組んでいる、大がかりな環境プロジェクトの一環としてのものだ。
「考えれば考えるほど、このプロジェクトは優れていると思えました」と地元紙フォルクブラーデットの記者に語るのはこの幼稚園で教師をしているマルカス・サンドストローム氏だ。 「持続可能な発展が(私たちの)出発点です。 そして肉は気候に影響力があります。」
この実験で一番論議を呼んでいるのは、朝食ないし昼食にどうしても肉を食べたいという子どもにも例外を認めないというところだ。 スナックとして肉類を食べることすら認めていない。
ALSO ON RT.COM Better hungry than eating meat? UK school goes veg-only, no packed lunches… or freedom of choice
https://www.rt.com/op-ed/468689-vegetarian-school-children-meal/
「現在ベジタリアン食を食べたい人は特別食を申請します。 当幼稚園としてはベジタリアン食以外を特別食として扱うことにしました」とサンドストローム氏は説明した。 しかし、給食配送側としては、そんなやりくりは不可能だ、とのことだった。 それで幼稚園としては「やむを得ず」肉を完全に給食メニューから外すことにしたのだった。 もっと柔軟な解決策を模索することはしなかった。
幼稚園は栄養士を招き、菜食だけで子どもが必要とする栄養分はすべて吸収できることを科学的に証明してもらおうとまでした。 しかしながら、エクスプレッセン紙によれば、この完全菜食にはミルク、チーズないしバターなどの酪農製品や卵、そして週に1回は魚を食べることが必要だ。
「実験」は、計画としては1月まで。 その時点で、「実験結果」の評価を行う。 しかし、幼稚園としては、この方式をそれ以降も続けたいと考えている。
「当幼稚園としてはこの方式が永続的なものになり得るという信念と期待を持っています」とサンドストローム氏。 ただ、「それを一挙に実行ことは少し過激」だとは認めている。 何事であれ、まずは「適正な評価です」と氏。 氏の言によれば、幼稚園の動きに親たちの反応は前向きであるし、子ども達も「強い関心を持っているようだ」とのこと。
ALSO ON RT.COM First it was the cow farts, now asthmatic patients are killing the environment, says new study
https://www.rt.com/uk/472187-asthma-inhalers-climate-change/
「モルチズサービス」(学校、子ども保育センター、そして社会奉仕施設に食事を提供する責任を持つ市町村単位の食事配送サービスのひとつ)も、この動きを「前向きな動き」と歓迎している。 もし合意が得られ、親たちに十分な情報が与えられるのであれば、親たちはこのプロジェクトにブレーキをかけるようなことは絶対に望まないだろう、とも。
一見牧歌的な感じもするが、ギターレン幼稚園側は、今回の措置は現代の政治的潮流とは一応きちんとした一線を画している、ということを強調しておきたいと感じていた。 「当幼稚園としてはっきりさせておきたいと思っているのは、今回の措置に政治的なものはまったくないということです。 当幼稚園がそうしたのは、気候問題に前向きな一打を与えると信じているからです」とサンドストローム氏は語った。
ギターレン幼稚園の父母は前向きであっても、ツィッター上の反応は否定的だ。 多数意見としては、今回の幼稚園の措置を、全体的に、「子どもの健康を(脅かす)気候問題への警告」と捉えているし、その他の意見としては、環境に対してプラスの効果がある、との幼稚園側の思惑には、はっきり首を傾げたものだ。
ALSO ON RT.COM Meat is back on the menu, & scientists who want to ban cows for the sake of the planet are outraged
https://www.rt.com/news/470189-meat-study-harvard-environment/
今回の動きは同時に、スエーデンで最大発行部数を誇る日刊紙「ダーゲンス・ニーヘーテル」が熱い議論に火をつけた。 同紙はギターレン幼稚園の措置に対する批判意見、賛成意見の双方を特別連載記事として掲載したのだ。 もっとも、そういった考えをひねり出したのはスエーデンのこの幼稚園が最初というわけではない。 以前、イギリスとフランスの学校が完全菜食主義をもっと厳格に守らせることを選択し、肉と魚を全面的に禁止、子どもたちに自前の弁当すら持たせなかったとの報道があった。 もちろん、すべて気候問題のためだ。
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