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米国の高官軍人はウクライナの将来に懐疑的

<記事原文 寺島先生推薦>

Top US general skeptical of Ukraine's prospects

マーク・ミリー米統合参謀本部議長は、ウクライナの主要な軍事目的が達成できることは「非常に困難」になるであろうと発言

出典:RT

2023年3月31日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2023年4月4日



© Andrew Caballero-Reynolds / Pool via AP


 ロシア側のすべての「侵略者」を退去させるというウクライナは、公表している軍事目的を今年達成することはできないだろう、とマーク・ミリー米統合参謀本部長は、金曜日(3月30日)のインタビューで述べた。同本部長のこの発言は、ウクライナ側が春に大攻勢をかけると発表し、同時にその攻撃に必要な武器を全ては持てていないことに対する不満を表明したことを受けてのことだった。

 ヴォロデミール・ゼレンスキー大統領によると、ウクライナ側の目的は、「すべてのロシア人を、ロシアがウクライナ領内で占領している地域から追い出す」ことであると、ミリー統合参謀本部長は、通信社であるディフェンス・ワン社にこう語っている。さらに、「これは重要な軍事使命です。本当に非常に難しい軍事使命です」とも語った。

 さらにミリー統合参謀本部長は、「不可能であるとは言っていません。今年中という短期間で達成できることはなさそうだということです」と付け加えた。

 同参謀本部長はこの発言に付け加え、ウクライナ側には「そうする権利が間違いなくあり」、「道徳上優位な立場に」立っているとも述べた。さらにミリー統合参謀本部長は、ロシアは戦略的にも戦術的にも「失敗した」と主張した。

 ミリー統合参謀本部長が、ウクライナが軍事的に勝利を収めることに対して疑問の声をあげたのはこれが最初ではない。11月の記者会見において同本部長は、ウクライナがクリミアを取り返すことに対して、「すぐに達成できる可能性は高くない」と語っていた。

 今週はじめ、ウクライナのオレクシー・レズニコウ国防大臣は、ウクライナ軍が新たに届いたドイツのレオパルド戦車を用いて、4月か5月初めに多方面に攻撃を仕掛けると語った。

 ゼレンスキー大統領自身はそのことについて明言せず、ウクライナは西側諸国からより多くの武器や弾薬が届くのを待っている状況であり、前線の現状は「好ましい状況にはない」と語っていた。




関連記事:ウクライナ外相は「反撃」の重要性を軽視


 ウクライナのドミトル・クレバ外相が米国や米国の同盟諸国に促したのは、たとえウクライナ側の攻撃により、ウクライナ側の目的が100%達成されなくなったとしても、ウクライナへの武器や資金の送付を継続することだった。いっぽう、アンドレ・メルニク副外相がドイツの通信社フランクフルター ・アルゲマイネ・ツァイトゥングフランクフルテル社に語ったところによると、春の攻撃の準備はまだできていないとのことだった。

 同副外相は、「準備ができるまでは反撃をしたくはありません。いま我が国には約50~60台の戦車がありますが、ロシア側は1日で10台の戦車を製造することができます。つまり、我が国が戦場で決定的に優位に立てるまでには、長い時間がかかるということになります。」




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 メルニク副外相の発言には、ウクライナがより多くの武器を求めているという文脈のもとでのことだが、同副外相の主張は、西側はウクライナに戦闘機を供給することに「禁止線」を引くべきではないというものだ。

 2022年末の時点で、米国と米国の同盟諸国は、1000億ドル相当の武器、弾薬、装置をウクライナに送付してきた、とロシア国防省は発表している。ミリー統合参謀本部長がディフェンス・ワン社に語ったところによると、米国の軍事産業が「おそらく数年かけ」ないと、在庫武器を補充し、国防総省の要請に応じることはできないだろうとのことだった。さらに付け加えて、「魔法のように一晩で達成できるわけはなく」、しかも「非常にお金がかかる」ことになると述べた。
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