米国は「国内分裂」に向かっている(共和党女性議員の発言)
<記事原文 寺島先生推薦>
US heading for ‘national divorce’ – congresswoman
Marjorie Taylor Greene says “real Americans” feel disconnected from Washington
マージョリー・テイラー・グリーン議員は、「本当の米国民」はワシントン当局から疎外されていると感じていると発言
出典:RT
2023年2月27日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2023年3月9日

2023年2月7日、ワシントンDCの米国議会議事堂でのバイデン大統領の一般教書演説中のマージョリー・テイラー・グリーン© Getty Images / Win McNamee/Getty Images
論争の火付け役的役割を果たすことの多い共和党のマージョリー・テイラー・グリーン議員が先日の発言で強調していたのは、同議員は、米国内の赤の州(共和党支持州)と青の州(民主党支持州)の対立による「国内分裂」が進行中だと考えているという点だった。ただし、同議員は政界における分裂や、それに伴い生じるかもしれない内戦を望んでいないとも語っていた。
ジョージア州選出の共和党員であるテイラー・グリーン議員は、「米国第一主義」と「MAGA(Make America Great Again米国を再び偉大な国に)」を表明しているドナルド・トランプの主要な同盟者であるが、その彼女が「(ジョージ)ワシントン誕生日」である2月20日、政治的な思想に基づいて米国は分裂すべきであると主張した。同議員が不満を呈したのは、「私たちの喉元に病的で吐き気のするようなウォーク(人種や性的差別などに対する高すぎる意識のこと)文化が突きつけられていて、民主党(原文ママ)が唱える国民に対する裏切りのような「米国を最後まで後回しにする」政策が幅をきかせているなか、我が国は終わってしまっている」という点だった。
この発言に対する非難を受けて、テイラー・グリーン議員は、日曜日(2月26日)に出した声明を強調し、ワシントン当局と政界は「真の米国民や米国民の考えや米国民の感情からは完全に疎外していて、米国民は米国を嫌悪しています。私が正しければ」とツイートしていた。
「好むと好まざるに関わらず、我が国は国内分裂に向かっています。でも私は内戦を望んではいません。そんなことは決して起こるべきではありません。」
テイラー・グリーン議員の最近の発言が、ワシントン当局内の厳しい対立を激化させることになることは確実で、この対立は、2021年1月6日に生じた親トランプ派による暴動事件の余波がまだ残存していることを感じさせるものだ。

関連記事:ゼレンスキーは米軍に司令を出している-女性国会議員の発言
同女性議員が指摘した赤の州と青の州の間の政治的な決裂は、世論調査の結果からも窺えるようだ。世論調査員であるジェレミー・ゾグビ氏が保守系の報道機関であるワシントン・イグザミナーに語ったところによると、青の州と赤の州の間の分裂を示唆する状況は、「全面的に」見られるとのことだ。
政策検討会社であるジョン・ゾグビ戦略会社の代表社員である、ジェレミー氏の父であるジョン・ゾグビ氏も、以下のように語っている。「我が社が行った世論調査の結果、この状況と相容れない状況は存在しなかった」と。この状況とは、テイラー・グリーン議員から見た米国政界の地形図のことである。
テイラー・グリーン議員によると、いわゆる「国内分裂」状態になれば、国防総省がすべきことは、「米国の国境線を守ること」となり、ロシアや中国との敵対関係に焦点を置いたり、「何よりもウクライナを守る」ことに関心をもつことなどは後回しにすべきだ、とのことだ。
同国会議員は、米国内の左派と右派の間には「相容れないほどの差異」が生じており、内戦を招くのではなく、必要なことは「考え方や政治的な不一致が食い違うことを法的に同意することであり、我が国の法的な統一は保たれるべきだ」とした。
しかし、テイラー・グリーン議員の主張に対する批判が、議会の両側から出されている。ロビン・パタスン大統領報道官は、同議員の分裂論は、「病的で分断的で不安をあおるものだ」とした。またミット・ロムニー元共和党大統領候補は、グリーン議員の主張は、「狂気の沙汰」だと語った。
「我が国が分断することはありません」とロムニー元大統領候補は語った。「団結してこそ我が国は成り立っているのであって、分裂すれば我が国は崩壊します。」
テイラー・グリーン議員は、常々ジョー・バイデン大統領政権を批判しており、今月(2月)上旬にも、バイデン大統領が年次一般教書演説を行った際に、バイデン大統領を激しく攻撃する発言を行い、見出しを飾っている。
US heading for ‘national divorce’ – congresswoman
Marjorie Taylor Greene says “real Americans” feel disconnected from Washington
マージョリー・テイラー・グリーン議員は、「本当の米国民」はワシントン当局から疎外されていると感じていると発言
出典:RT
2023年2月27日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>
2023年3月9日

2023年2月7日、ワシントンDCの米国議会議事堂でのバイデン大統領の一般教書演説中のマージョリー・テイラー・グリーン© Getty Images / Win McNamee/Getty Images
論争の火付け役的役割を果たすことの多い共和党のマージョリー・テイラー・グリーン議員が先日の発言で強調していたのは、同議員は、米国内の赤の州(共和党支持州)と青の州(民主党支持州)の対立による「国内分裂」が進行中だと考えているという点だった。ただし、同議員は政界における分裂や、それに伴い生じるかもしれない内戦を望んでいないとも語っていた。
ジョージア州選出の共和党員であるテイラー・グリーン議員は、「米国第一主義」と「MAGA(Make America Great Again米国を再び偉大な国に)」を表明しているドナルド・トランプの主要な同盟者であるが、その彼女が「(ジョージ)ワシントン誕生日」である2月20日、政治的な思想に基づいて米国は分裂すべきであると主張した。同議員が不満を呈したのは、「私たちの喉元に病的で吐き気のするようなウォーク(人種や性的差別などに対する高すぎる意識のこと)文化が突きつけられていて、民主党(原文ママ)が唱える国民に対する裏切りのような「米国を最後まで後回しにする」政策が幅をきかせているなか、我が国は終わってしまっている」という点だった。
この発言に対する非難を受けて、テイラー・グリーン議員は、日曜日(2月26日)に出した声明を強調し、ワシントン当局と政界は「真の米国民や米国民の考えや米国民の感情からは完全に疎外していて、米国民は米国を嫌悪しています。私が正しければ」とツイートしていた。
「好むと好まざるに関わらず、我が国は国内分裂に向かっています。でも私は内戦を望んではいません。そんなことは決して起こるべきではありません。」
テイラー・グリーン議員の最近の発言が、ワシントン当局内の厳しい対立を激化させることになることは確実で、この対立は、2021年1月6日に生じた親トランプ派による暴動事件の余波がまだ残存していることを感じさせるものだ。

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同女性議員が指摘した赤の州と青の州の間の政治的な決裂は、世論調査の結果からも窺えるようだ。世論調査員であるジェレミー・ゾグビ氏が保守系の報道機関であるワシントン・イグザミナーに語ったところによると、青の州と赤の州の間の分裂を示唆する状況は、「全面的に」見られるとのことだ。
政策検討会社であるジョン・ゾグビ戦略会社の代表社員である、ジェレミー氏の父であるジョン・ゾグビ氏も、以下のように語っている。「我が社が行った世論調査の結果、この状況と相容れない状況は存在しなかった」と。この状況とは、テイラー・グリーン議員から見た米国政界の地形図のことである。
テイラー・グリーン議員によると、いわゆる「国内分裂」状態になれば、国防総省がすべきことは、「米国の国境線を守ること」となり、ロシアや中国との敵対関係に焦点を置いたり、「何よりもウクライナを守る」ことに関心をもつことなどは後回しにすべきだ、とのことだ。
同国会議員は、米国内の左派と右派の間には「相容れないほどの差異」が生じており、内戦を招くのではなく、必要なことは「考え方や政治的な不一致が食い違うことを法的に同意することであり、我が国の法的な統一は保たれるべきだ」とした。
しかし、テイラー・グリーン議員の主張に対する批判が、議会の両側から出されている。ロビン・パタスン大統領報道官は、同議員の分裂論は、「病的で分断的で不安をあおるものだ」とした。またミット・ロムニー元共和党大統領候補は、グリーン議員の主張は、「狂気の沙汰」だと語った。
「我が国が分断することはありません」とロムニー元大統領候補は語った。「団結してこそ我が国は成り立っているのであって、分裂すれば我が国は崩壊します。」
テイラー・グリーン議員は、常々ジョー・バイデン大統領政権を批判しており、今月(2月)上旬にも、バイデン大統領が年次一般教書演説を行った際に、バイデン大統領を激しく攻撃する発言を行い、見出しを飾っている。
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