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ウクライナはもう時間切れだ。米元高官2名の主張

<記事原文 寺島先生推薦>

Ukraine running out of time – former US officials

コンドリーザ・ライスとロバート・ゲイツは、更なる武器の供給は、ウクライナを苦しませることになるとの考えを主張

出典:RT

2023年1月7日

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ>

2023年1月24日



元部下のロバート・ゲイツ元国防長官(左)とコンドリーザ・ライス元国務長官と話しているジョージ・W. ブッシュ元大統領(右)© Getty Images / Chip Somodevilla


 ロバート・ゲイツ元国防長官とコンドリーザ・ライス元国務長官は、ウクライナの経済と軍はほぼ完全に西側からの緊急援助に依存していて、 劇的な状況の転換がなければ、ウクライナが勝てる好機は失われるだろうと認めた。

 ウクライナの「経済は崩壊状態にある」とこの元外交官と国防総省の元最高幹部は、土曜日(1月7日)にワシントン・ポスト紙に寄稿した。

 ウクライナの「軍事力と経済は、現在西側からの救援にほぼ完全に依存している」と両氏は続け、ウクライナが近い将来戦果を収めなければ、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と休戦交渉をするよう、西側から圧力を受けることになるだろうと主張していた。なお、ウクライナの指導者であるゼレンスキーは、この休戦交渉の検討を繰り返し拒んでいる。

 秋以降、前線では比較的膠着状態が続いてきたが、ここに来てロシア軍は、敵のウクライナを、バフムート/アルチェモフスク戦線において粉砕している。米国の傭兵団の司令官は先日、この戦線においてウクライナは、「尋常ではない数の戦死者」を出していると明言しており、ウクライナのカナダ大使であるヴァディム・プリスタイコ氏は、ウクライナ側の戦死者は、「多数」で「不明なほどである」としていた。

 ウクライナ政府は春に大規模な攻撃を行うことを明言しているが、ライス・ゲイツ両氏は、ウクライナが今の戦いを持ちこたえられるのは、「月単位ではなく週単位」の可能性がある、と書いている。

 最後に両氏は、ウクライナにさらに多くの、そしてさらに重装な武器を送ることを勧めていた。米国は2月以来、ウクライナに1100億ドル相当以上の軍事支援や経済支援を既に行ってきているが、両氏は米国政府は重戦車を供給する必要はない、と指摘している。ドイツなど「他の同盟諸国」が、米国の代わりにそのような武器を補給すべきだと両氏は主張していた。


関連記事:Ukraine conflict at 'critical point' – Biden

 金曜日(1月6日)、バイデン政権は、ウクライナに50機のブラッドリー歩兵戦闘車両を供与する予定であると発表した。この戦車は今までウクライナに送られた武器の中でもっとも近代的なものであり、総額30億ドルの武器支援の一環である。フランスも、車輪付きの「軽戦車」を多数供与すると誓約しており、ドイツは40機のマルダー歩兵戦闘車両の供与を約束している。

 しかしウクライナ政府は、さらに必要だとしている。先月(12月)のエコノミスト誌でのインタビューで、ウクライナのヴァレリー・ザルジニー将軍は、攻撃作戦を行うには、さらに300機の戦車と700機までの歩兵戦車両と500機の榴弾砲が必要だと述べていた。この数は、英国やドイツのこのような武器の全ての在庫の数を越えたものだ。

 これまでロシアは、ウクライナに武器を「注入」しても、結局はこの紛争の解決に何の効果もなく、戦闘を長引かせ、更なる流血を呼ぶだけだ、と主張し続けている。
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