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英国の看護師組合が過去最大のストライキを実施。イングランド、ウェールズ、北アイルランドの施設で、医療従事者が長年の低賃金に抗議して仕事を放棄した。

<記事原文 寺島先生推薦記事>

UK nurses’ union launches largest ever strike

出典:RT

2022年12月15日

<記事翻訳 寺島メソッド飜訳グループ>

2022年1月9日


© Getty Images / Andy Barton

 イングランド、ウェールズ、北アイルランドの10万人以上の看護師が12月15日木曜日、イギリス看護協会(RCN)の労働組合106年の歴史の中で最大のストライキを行い、仕事を放棄した。

 Sky Newsによると、イングランドでは病院と訪問看護施設の約4分の1が、北アイルランドではすべての医療機関が、ウェールズでは1つを除くすべての医療機関が、12月20日火曜日にも予定されているストライキに参加しているとのことだ。

 英国の看護師は 「危機的状況」に達しており、ストライキ以外の選択肢はないと、RCN委員会のデニス・ケリー(Denise Kelly)委員長はSkyに語り、「長年の実質賃金カット」、 公務員職の数年にわたる賃金凍結、どんどん上がる生活費、さらにはインフレ率はプラス5ポイントである点などに触れ、看護師は19%の賃上げを要求していると述べた。

 政府は、ほとんどの看護師に対してわずか4.5%の賃上げを提示し、給与水準の低い者は最大で9%の賃上げを受け取るとしている。リシ・スナック首相の報道官は、12月15日木曜日にこの提案を「公正かつ妥当」とし、昨年は看護師が3%の賃上げを受けたと指摘した。


<関連記事> 英国の首相は、労働組合の取り締まりを示唆

 このような経済的な問題に加え、多くの看護師は患者の安全が脅かされていると主張している。ロンドンのセント・トーマス病院の訪問看護婦長はSkyに、「看護師はへとへとだ」、「1人の看護師が3人分の仕事をしている」ほど病院の人員不足で、それが患者を危険にさらすほどであると語った。

 ケンブリッジのアデンブルック病院の前でピケを張っている訪問看護部門の看護婦長は、Covid-19以来、「仕事量が2倍になった」、「来院する患者の病状はこれまでよりずっと重くなっている」と主張し、その変化に対応した人員増強は行われていない、と述べた。また、何万もの欠員がありながら、それを埋める人がいないことを指摘する人もいた。

 患者の擁護団体である患者協会は、看護師たちとの連帯を表明している。CEOのレイチェル・パワーは、この「恐ろしい時」に、「RCNとテーブルを囲んで、この解決策を見つける」よう政府に懇願している。

 国民だけでなく保守党内からさえも圧力が高まっているにもかかわらず、ダウニング街10番地(英国政府)は、看護師の給与体系を再考する 「計画はない」と主張している。 マリア・コーフィールド保健大臣は、1%余分に賃上げするごとに7億ポンド(8億5325万ドル)の費用がかかり、インフレに合わせようとしても問題が悪化するだけだと主張している。

 一方、スナック首相は今週初め、英国経済へのさらなる混乱を防ぐため、「より厳格な対ストライキ新法」を導入する用意があると警告した。交通運輸労働者、ロイヤルメール(イギリスの郵便事業のブランド名)、高速道路職員、その他の英国の労働組合は、今後数週間のうちにストライキを行う予定である。
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