トゥルシー・ギャバード、「際限のない戦争」で
民主党に反旗――消去された映像は拡散
R T HomeUSA News (2019年4月30日)
(翻訳:寺島メソッド翻訳グループ 2019年6月4日)
<記事原文>寺島先生推薦
https://www.rt.com/usa/457870-tulsi-confronts-democratic-party-wars/
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「トランプをホワイトハウスから追い出しても無駄です。 もし民主党から大統領が選出されても、さらに際限のない戦争を提案するのだから」と民主党候補のトゥルシー・ギャバードは選挙用ツイッターで言明している。 このツイート映像は一度消去された後、
再度投稿された。
「こんなことを言えば面倒なことになるかもしれませんが、でもそれが何でしょう? もしドナルド・トランプを打ち負かしても、いま行われているのと全く同じクローニー・キャピタリズム(縁故資本主義)や企業中心政治をそのままにし、現在の膨大な費用がかかる戦争をもっとやるのだという人物が大統領になったら、同じことです」とギャバードは会場を埋め尽くした支持者たちに問いかけ、万雷の拍手を浴びている様子が映されている。
If you share only one thing about Tulsi with your friends and family, make it this video. Over six minutes, this raw and emotional exchange encapsulates the reason she is running for president. #Tulsi2020 pic.twitter.com/BaB3RxrKIq
— Tulsi Gabbard (@TulsiGabbard) 2019年4月28日
トゥルシー・ギャバード(ハワイ州選出下院議員)はさらに続ける:「私が受けている最大の攻撃は共和党からではありません。 民主党からです。 主流メディアの人たちからです。 みなさんがいま話題にしている外交政策を取り仕切っている人たちからです。 軍産複合体の利害を代表している人たちからです。」
この映像が拡散したのは、彼女のフィード[伝達装置]からこの映像が不可解に消去されているという報告が複数上がってからだ。 この映像は、アフガニスタンからの移民の女性が涙ながらにフロアーから発言するところからスタートしている。 彼女の希望は、民主社会主義者バーニー・サンダースが2016年の大統領予備選挙に立候補したことだった。 しかし、民主党がヒラリー・クリントンを不正に大統領候補にした時、失望したのだと言う。 「あなたはどうやって自分が所属する民主党と闘うのか?」と彼女はギャバードに問いかける。
It was said that it went up and was deleted within 30 minutes. (I may have retweeted it myself in that brief window.) If so, it may have been someone other than Tulsi who deleted it and/or made that decision. My guess is that she'd be delighted to see this go viral.
— Lyndon Olson (@fanoonman) 2019年4月27日
投稿と同時に消去されたと考えられているこのツィートは、週末にかけて拡散した。 支持者たちはギャバードがそのツイートを取り下げるよう民主党から強要された、と推測したのだ。 2020年の大統領戦について民主党全国委員会は、大統領指名を求めるすべての候補者に「忠誠の誓い」に署名することを要求している。 もし指名されなかった場合、民主党が指名した大統領候補者を支持し、第三政党から出馬しないことを誓約させるものだ。 ギャバードがサンダースを推すために、2016年民主党全国委員会副議長のポストを降りたことは有名な話だ。 映像を見る限り、彼女は党の諸原則への忠誠はそのままであると受け取れる。
Could this be why Tulsi deleted the video (if that's true)??
— Michelle Ramirez 🐦 (@Michell90013145) 2019年4月27日
Just another way the Dem party controls the primary process. This ensures that progressives can't speak out in ways the party establishment doesn't like... pic.twitter.com/ClGCFhI1VM
映像はギャバードの選挙ツィッター上に、日曜日、再投稿された。 なぜ消去されたのか、という疑問は解明されていない。 しかし、それが好都合に進展したことは確実で、だから映像が拡散したということなのだろう。
https://www.rt.com/usa/457870-tulsi-confronts-democratic-party-wars/
民主党は声高にギャバードの大統領選立候補に反対している。 「アサドの代弁者」とか、「プーチンの操り人形」など、共和党への反論項目に載った言い分を使ってこき下ろしているだけではない。 十代の時、彼女が父親の「伝統的な結婚同盟」という同性婚に反対する運動に関わっていたことを蒸し返している。 彼女はその関わりを公の場で謝罪しているし、それ以降、現在までの数十年間で同性婚に対するスタンスには革命的な変化があったことも言っている。
![]() ALSO ON RT.COMTrump is ‘Saudi Arabia’s servant’ as he refused to end US support of Yemen war – Tulsi Gabbard |
20人を越える候補者がいるが、民主党の投票者としては、もしアメリカの介入主義に反対するのであれば、ギャバード以外の選択肢はほとんどない。 サンダースですらトランプ政権のベネズエラ政権転覆作戦にきちんとした反対の声を上げていない。 もうひとり、アラスカ州選出の上院議員だった88歳のマイク・グラベルが国外での戦争に断固反対している候補者だ。 彼の選挙運動は2名の若者(17歳)が取り仕切っている。
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